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  • STILL BY HAND NYLON HOODED PARKA BL03263

    JPY 39,600(USD 251.19)

    ■STILL BY HAND ブランド名のSTILL BY HANDは、直訳すると「いまだに手で」という意味。 洋服は、いくつもの人の手を経て生まれるもの。その服作りの原点を大切にするという思いが、ブランド名に込められています。 一見するとシンプルでありながら、実際に着ていく中で初めて気付く工夫やこだわり。そんな細部にまで丁寧に向き合った洋服を作り続けているブランドです。 ■Lampaの見解 STILL BY HAND NYLON HOODED PARKA BL03263 ありそうで、ない。出来そうで、出来ない。 その緻密な足し引きこそ、STILL BY HANDの真骨頂。 服を長く見続けていると、デザインを加えることよりも、どこで止めるかを判断することの方が難しいと感じる。特徴的なディテールを取り入れれば、それだけ服の個性は強くなる。しかし、ひとつのデザインを目立たせ過ぎると、今度はその部分ばかりが目に入ってしまう。素材、形、ディテール、それぞれに面白さを持たせながら、一着の洋服として自然に成立させる。その加減が実に難しい。 STILL BY HANDは、そんな難しいことを何気なくやってしまうブランドだと思う。決して奇抜なデザインではない。むしろ一見すると、ごく普通の洋服に見える。それなのに、細部を見ていくと、どこか他の服とは違う。大きく主張する部分があるわけでもないのに、全体として独特な形になっている。普通に見えること自体が、緻密な設計によって生まれている。そこが、このブランドの面白さだ。 今回のNYLON HOODED PARKA BL03263も、まさにそんな一着。デザインソースは、ミリタリーのSNOW PARKA。雪上での迷彩を目的に、防寒装備の上から着用するために作られたオーバーガーメントである。大きなフードやゆとりのあるシルエットは、元々その用途から生まれたもの。STILL BY HANDは、そうしたミリタリーウェア特有のボリュームを取り入れながら、素材の選択と細部の設計によって、まったく違う印象のナイロンパーカへと仕上げている。 シボ感のあるナイロンが生む、独特な奥行き まず良いのが、生地の選択。使用しているのは、ややシボ感のあるナイロン素材。撥水性、防風性といった機能を備えながら、適度なハリ感を持ち、表面は一般的なナイロンに見られるツルッとした均一な質感ではなく、細かな凹凸を感じさせるナチュラルな仕上がりとなっている。 このシボ感が、実にいい。表面に細かな凹凸があることで光の反射が均一にならず、見る角度や生地の重なりによって微妙な陰影が生まれる。単色のナイロンでありながら、どこか奥行きのある独特な表情。滑らかなナイロンなら、もっとスポーティーでハイテクな印象になったはずだし、反対にヴィンテージの質感を強く意識した素材なら、ミリタリー色が前面に出ていただろう。 そして、生地の色も良い。真っ白ではなく、ほんの少しアイボリーがかった柔らかな色合い。雪上での迷彩を目的としたSNOW PARKAの白をどこか思わせながら、そのままの白にはしない。このわずかな色の違いによって、ミリタリーウェアの面影を残しながら、現代の洋服として自然に馴染む色に仕上がっている。デザインソースを形だけでなく、色からも感じさせる。そのさりげない選択にも、STILL BY HANDらしさが表れている。 さらに、適度なハリ感があることで、ボリュームのあるフードや首元の形が綺麗に立ち上がる。柔らかく垂れ下がるのではなく、生地そのものが立体的な形を支えている。今回のようにフードや袖にボリュームを持たせたデザインでは、このハリ感が大きな意味を持つ。シボ感による奥行き、SNOW PARKAを思わせる色合い、そして形を綺麗に保つ適度なハリ。素材の選択そのものが、今回のデザインを成立させる重要な要素となっている。 SNOW PARKAの量感を、独自の首元と袖の設計へ デザインでまず目を引くのが、SNOW PARKAを思わせるボリュームのあるフード。元々のミリタリーウェアが持つ大らかな形を残しながら、首元にはボタンで留める洒落た仕様を取り入れている。フードの生地を首元で重ね合わせ、ボタンを留めることで立体的な形を作る設計。さらに適度なハリ感のある生地によって、首元が綺麗に立ち上がり、大きなフードが単に背中へ垂れ下がるのではなく、首元そのものにデザインとしての面白さを生み出している。 しかも、このボタンを外すと首元が開き、フードが襟のように広がる。ボタンを留めた時の包み込むような形と、外した時の開放的な形。同じフードでありながら、首元の見え方が変わる。SNOW PARKAのボリュームをそのまま再現するのではなく、そこにSTILL BY HANDらしい工夫を加えているところが面白い。 そして、フードと同じくらい注目したいのが袖の設計。袖はやや太めに設定しながら、タックを取ることで立体的な形に仕上げている。単に袖幅を広げるだけでは、生地が余って平面的な印象になりやすい。そこにタックを加えることで生地の分量に変化をつけ、袖そのものに自然な膨らみを生み出している。ゆとりを持たせた袖でありながら、形がだらしなく崩れず、横から見た時にも独特な立体感が感じられる。 さらに上手いのが、その袖口。やや太めに作った袖を、袖口のスナップボタンで留めることによって綺麗に収める設計となっている。袖全体の量感は残しながら、手首の部分でボリュームを収束させる。太い袖を太いまま終わらせない。この小さな工夫によって、ミリタリーウェアらしい大らかさと、着用時の整った輪郭が両立している。 後ろ姿まで考えられた、緻密な足し引き そして、もうひとつ見逃せないのが背中のデザイン。背面には、コートを思わせるヨークの切り替えを採用している。こうしたゆとりのあるパーカは、前から見るとフードや袖に特徴があっても、後ろから見ると大きな一枚の生地が広がるだけで、どこか単調になってしまうことがある。 そこで背中にヨークを設けることで、広い背面に横方向の切り替えが生まれ、後ろ姿にもさりげない変化が加わる。しかも、その切り替えは過度に主張するものではなく、コートを思わせる落ち着いた見え方につながっている。前から見た時のフード、横から見た時の袖、そして後ろから見た時のヨーク。それぞれに特徴を持たせながら、全体ではひとつの自然なシルエットに収まっている。 ここに、STILL BY HANDのデザインの面白さがある。SNOW PARKAという存在感のあるミリタリーウェアを出発点にしながら、元の形を忠実に再現することにはこだわらない。必要なボリュームは残し、首元や袖には独自の設計を加え、背中にはコートを思わせるディテールを取り入れる。そして、それらをシボ感のあるナイロンでひとつにまとめる。ミリタリーをデザインソースにしていることは分かるのに、ミリタリーウェアそのものには見えない。その仕上げ方が実に上手い。 ボリュームのあるフードが首元で綺麗に立ち上がり、タックによって立体的に形作られた袖は手首ですっきりと収まり、背中のヨークが後ろ姿にさりげない変化を加える。そこに、独特な奥行きを持つアイボリーがかったナイロンが重なることで、ミリタリーの力強さを感じさせながらも、日常の洋服として自然に着られる一着に仕上がっています。ひとつひとつのディテールは決して大げさではないのに、全体として見ると他にはない形になっている。そんなSTILL BY HANDの緻密なデザインと、服作りの上手さを実感できるナイロンフードパーカです。 ■Size 46サイズ 胸幅67cm 着丈68cm ゆき丈86cm 48サイズ 胸幅69cm 着丈70cm ゆき丈88cm 着用画像は46サイズを着用。着用モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの体形の場合46サイズで適正サイズといった感じで、48サイズだとワンサイズ大きめですが着丈が短めなので、好みでこちらでもいいかなと思えるサイズ感です。 おおまか身長170cmから175で46サイズ、175cmから180mで48サイズといった感じになると思います ■Color Taupe ■Style Tops STILL BY HAND プルオーバーパーカ CS05253 48サイズ着用 Pants STILL BY HAND ウールサージ1タックパンツ PT07264 46サイズ着用

  • MODMNT AVIATOR JKT

    JPY 93,500(USD 593.10)

    ■Modmnt ニューヨークを拠点に活動をしている鈴木大器氏をデザイナーに迎えたNangaの新ブランドで「MODMNT」は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT AVIATOR JKT 1940年代のダウンと、1950年代のフライトジャケット。 二つの名作の歴史を重ね、現代の素材と造形で再構築する。 服の歴史を辿っていくと、異なる目的から生まれたものが、驚くほどよく似た形に行き着いていることがある。そこには流行とは別の、用途に応じた合理的な設計がある。そして、その合理性から生まれた形が、何十年も経った現在でも色褪せることなく魅力を放っている。 今回のMODMNT AVIATOR JKTを見て面白いと感じるのは、まさにその部分だ。デザインの出発点は、1950年代に米空軍で採用されたMA-1フライトジャケット。しかし、そこにスペイン産ホワイトダックダウンを封入することで、1940年代に誕生したEddie Bauerの名作ALL-PURPOSE JACKETを思わせる、丸みと膨らみを備えたダウンブルゾンへと発展させている。 MA-1とALL-PURPOSE JACKET。どちらもアメリカを代表する防寒着でありながら、その成り立ちは大きく異なる。一方はジェット機時代の航空装備として、もう一方はダウンの保温性を日常の屋外活動へ取り入れるために生まれた服だ。短い着丈、簡潔な前開き、身体を包む立体的な身頃という共通点を持ちながら、それぞれが異なる歴史を歩んできた。 LAMPAでは、こうした服の歴史を理解したうえで、現代の素材と設計によって新しい形へ発展させるMODMNTの考え方に魅力を感じている。今回のAVIATOR JKTも、MA-1の構造を基本としながら、ダウンによる保温性、難燃素材HINOC、そして前後に展開する独自のポケット設計を組み合わせている。古い服の特徴を残しながら、着た時の輪郭まで新しく作り直しているところが面白い。 MA-1とALL-PURPOSE JACKET、異なる歴史を歩んだ二つの名作 MA-1の歴史を辿ると、その前身となるのが第二次世界大戦中に登場したB-15フライトジャケットだ。短い着丈、フロントジッパー、袖口と裾のニットリブなど、後のMA-1へ受け継がれる基本構造は、この時代にすでに成立していた。やがて航空機がプロペラ機からジェット機へと進化すると、飛行服にも新しい環境への対応が求められるようになる。 その代表的な変更が、B-15に見られた毛皮襟の廃止だ。ジェット機時代のヘルメットや搭乗装備との干渉を考慮し、首元を低いニット襟へ変更。1950年代半ばに登場したMA-1では、ナイロン製の表地、ウールパイルを用いた保温層、ニットリブによる袖口と裾の構造が組み合わされ、航空機内での活動を考えた防寒着として発展していった。 初期型には酸素マスクのホースを保持する革製タブや、通信コードを固定するループなど、航空機の装備と結びついたディテールも存在した。こうした仕様は航空技術の変化に合わせて整理されていくが、短丈で丸みのある身頃、腕の動きを考えた袖、裾を引き締めるリブという基本的な形は受け継がれた。現在ではファッションとして親しまれているMA-1の独特な輪郭も、もともとは飛行服としての合理性から生まれたものだ。 一方、Eddie BauerのALL-PURPOSE JACKETは、1945年頃に誕生したダウンジャケットだ。Eddie Bauerは1930年代からダウンを用いた防寒着の開発に取り組み、1940年にはダウンを偏りにくくするキルティング構造の特許を取得。その技術は第二次世界大戦中の軍用防寒着や、後の極地遠征用装備へと発展していった。 そのEddie Bauerが、ダウンの保温性を幅広い屋外活動のために取り入れたのがALL-PURPOSE JACKETだった。1958年のアメリカの雑誌広告には、100% PRIME NORTHERN GOOSE DOWNを使用し、ラグランスリーブ、フロントジッパー、ジッパー付きスラッシュポケットを備えたジャケットとして紹介されている。当時の販売価格は32.50ドル。特定の登山や遠征だけを目的とするのではなく、幅広い屋外活動に対応する防寒着として販売されていた。 特に興味深いのは、その外観だ。Eddie Bauerの初期ダウンを象徴するSKYLINERでは、表面に現れるダイヤモンドキルトがデザインの特徴となっていた。それに対してALL-PURPOSE JACKETは、ダウンを内部に収め、表側にキルティングを見せない簡潔なブルゾン型を採用。ラグランスリーブによる丸い肩の輪郭と、ダウンが作るふっくらとした身頃によって、一般的なスポーツジャケットに近い外観を成立させていた。 MA-1が航空機内での活動に適した防寒着として進化したのに対し、ALL-PURPOSE JACKETはダウンの保温性を日常へ広げる方向で発展した。今回のAVIATOR JKTは、MA-1の短丈で裾を絞った構造に、ALL-PURPOSE JACKETを思わせるダウンの膨らみを加えている。二つの服が持つ特徴が、実際に着た時のシルエットの中で結びついているのだ。 NANGA HINOC、フライトジャケットの歴史とつながる難燃素材 表地に採用されているのは、日本のダウンメーカーNANGAが開発した難燃素材HINOC。ポリエステル93%、アラミド7%を組み合わせた生地で、火の粉による損傷や燃え広がりを抑えることを考えた機能性素材だ。さらに摩耗や引き裂きへの強さも備え、屋外での使用を想定した素材として開発されている。 アラミドとは芳香族ポリアミド系の高機能繊維で、耐熱性や強度に優れ、防護服や産業資材などにも採用されている。代表的な繊維にはKevlarやNomexなどがあり、特殊な環境で求められる性能を持つ素材として発展してきた。HINOCでは、こうしたアラミド繊維をポリエステルに組み合わせることで、機能性と衣服としての着用感を両立させている。 ここでMA-1の歴史に目を向けると、さらに興味深いつながりが見えてくる。1950年代に誕生した初期のMA-1は、ナイロンツイルを表地に使用したフライトジャケットだった。その後、航空機の火災に対する安全性が重視されるようになり、飛行乗員用の防寒着は難燃性を備えたCWU-45/Pなどへ移行していく。その代表的な素材が、アラミド系繊維であるNomexだ。 HINOCとNomexは異なる素材だが、アラミド繊維の耐熱性を衣服に取り入れるという点では共通する考え方がある。今回のAVIATOR JKTは、1950年代のMA-1を基本形としながら、表地には後年の航空用フライトジャケットにも通じる難燃素材の技術を採用している。フライトジャケットが歩んできた機能の進化を、現代の素材選びから読み取れるところも興味深い。 そして、この生地で注目したいのが、コットンを思わせるナチュラルな表面感だ。一般的なナイロン製フライトジャケットでは、滑らかな光沢や生地特有の張りが外観を特徴づける。それに対してHINOCは、合成繊維を主体としながらも落ち着いた質感を備えている。MA-1をベースとしたデザインでありながら、いかにも軍用ナイロンという見え方にならず、ワークウェアにも通じる素朴な生地の表情が生まれる。 この違いは、今回のAVIATOR JKTに数多く設けられたポケットとも関係している。前後に大きく張り出した立体ポケットは、それだけで強い造形を持つディテールだ。そこに光沢を抑えたHINOCを使用することで、ポケットのマチやフラップ、身頃の切り替えといった構造そのものが見えてくる。素材の質感が、複雑なデザインを一着の中でまとめる役割を果たしている。 スペイン産ホワイトダックダウンと、日本の羽毛精製技術 内部には、スペイン産ホワイトダックダウンを封入している。NANGAが紹介するスペイン産ダウンの背景には、水鳥の成熟期間に着目した品質管理がある。NANGAでは、一般的な食肉用ダックの飼育期間を40日未満とする比較を示しており、それに対してムラード種の水鳥を80日以上かけて飼育し、十分に発達したダウンボールを得ることが特徴として挙げられている。 ダウンボールとは、中心から細い羽枝が放射状に広がった綿毛状の羽毛のこと。その枝の間に空気を含むことで断熱層を形成し、身体から生まれる熱を逃がしにくくする。生地そのものを厚くするのではなく、羽毛が膨らむことで生まれる空気の層を利用するのがダウンの特徴だ。 さらにNANGAが採用する羽毛の品質を支えているのが、日本の羽毛専門メーカーである河田フェザーの精製技術だ。三重県の伊勢平野で得られる地下水は、硬度3〜5mg/Lという極めて軟らかい水だ。一般的な硬度分類では60mg/L未満を軟水としており、その中でも際立って低い数値となる。水の硬度を左右するのは、主にカルシウムやマグネシウムといったミネラル分。これらが多い硬水では、石鹸の成分と反応して水に溶けにくい石鹸カスが生じ、洗浄効率が低下しやすい。一方、ミネラル分が極めて少ない軟水では洗浄成分が働きやすく、羽毛に付着した汚れや余分な油脂を取り除く工程に適している。河田フェザーは、この恵まれた水質を生かして羽毛の洗浄、乾燥、除塵、選別を行い、不純物を取り除きながら羽毛本来の膨らみを引き出していく。NANGAが公表する清浄度は、基準値の2倍にあたる2,000mm。こうした精製工程によって実現される品質管理の高さを示している。 そして、このダウンがAVIATOR JKTのシルエットに大きく関わっている。MA-1は、もともと短い着丈と裾のリブによって、身頃に丸みが生まれる構造を持っている。そこへダウンを封入することで、胸から腹部にかけての膨らみが強調され、裾へ向かって絞られる独特の輪郭が生まれる。身体を包む部分にはボリュームがありながら、裾の位置でその膨らみが収まるため、着丈以上に身頃の立体感が印象に残る。 また、表面に大きなキルティングを見せない構造によって、ダウンの膨らみが細かく分断されず、身頃全体の丸みとして現れている。ここにALL-PURPOSE JACKETとの共通点がある。MA-1のフライトジャケットらしい輪郭と、ダウンブルゾン特有の柔らかな膨らみ。その両方が一着の中で成立しているところが、今回のAVIATOR JKTの魅力だ。 二段リブとスナップ留めタブ、ヴィンテージの構造を受け継ぐ デザインの基本となるのは、MA-1特有の短丈のボマージャケット型だ。身頃に膨らみを持たせながら、袖口と裾のリブで全体の輪郭をまとめる構造は、フライトジャケットを象徴する特徴の一つ。ダウンによって身頃にボリュームが加わった今回のAVIATOR JKTでは、このリブによる引き締めがシルエットを形作る重要な要素になっている。 そして今回、ヴィンテージMA-1を知る人なら見逃せないのが、袖口と裾に採用された二段リブだ。編み組織の切り替えによって段差のある表情を作るこの仕様は、古いMA-1でお馴染みのディテール。単純なリブとは異なり、袖口や裾に細かな凹凸が生まれることで、ブルゾン全体の輪郭を引き締めながら、ヴィンテージフライトジャケット特有の表情を作り出している。 さらにフロントジッパーの最下部には、スナップボタンで留めるタブを配置している。ジッパー下端を覆うこの仕様は、ヴィンテージのL-2Bフライトジャケットなどにも見られるディテールだ。前合わせの最下部をスナップで留めることで、ジッパーの終端を覆いながら、裾の中央に小さな構造的アクセントを加えている。 こうした細部には、古いフライトジャケットを知る人だからこそ気づく面白さがある。二段リブの編み方や裾の小さなタブは、遠目には目立たない部分だ。しかし、身頃の膨らみを支えるリブの形や、前合わせの終端まで作り込まれた構造を見ると、MA-1という服の特徴を細部まで踏まえていることが伝わってくる。 前後左右に展開する立体ポケットと、360度の造形 そして今回のAVIATOR JKTで、もう一つ見逃せないのがポケットの設計だ。前身頃だけでなく、袖、さらに後ろ身頃にまで、異なる形状のポケットを配置している。MA-1の基本的な輪郭を残しながら、収納という機能を服全体のデザインへと発展させている。 前身頃には、左右の腹部に大型の立体フラップポケットを配置。スナップボタンで留めるフラップと、マチによって膨らみを持たせたポケット本体が、身頃の正面に大きな立体感を生み出している。さらに、その外側にはMA-1でお馴染みの斜めに手を差し込むハンドウォーマーポケットも備えている。収納するものに応じて異なるポケットを選べる実用性と、前身頃に奥行きを生み出す立体的なデザインが組み合わされている。 左胸には縦長のジッパーポケットを配置。腹部の大きなフラップポケットに対して、胸には細長い直線的なディテールを設けることで、前身頃の上部と下部に異なる表情が生まれている。さらに袖にも縦長のジッパーポケットを備え、MA-1に見られるユーティリティーポケットの考え方を受け継いでいる。 そして、このジャケットの造形を決定づけているのが後ろ身頃だ。背中の下半分、裾リブのすぐ上に、左右一つずつ大型の立体フラップポケットを配置。前身頃と同じくスナップボタンで留める構造で、マチによってポケット本体に膨らみを持たせている。 一般的なMA-1では比較的簡潔にまとめられている背面に、これほど大きな収納部分を設けているところが面白い。さらに注目したいのは、背中を横方向に走る切り替え線とポケットの関係だ。背中の上半分には広い生地の面を残し、その下に左右のポケットを配置することで、上部の滑らかな輪郭と下部の立体的な構造が明確に分かれている。ポケットが単独で張り付いているのではなく、背面全体の設計に組み込まれているところが特徴的だ。 こうした背面下部に収納を集中させる考え方は、ハンティングジャケットやワークウェアにも通じるものがある。MA-1の簡潔な背面に、別の用途から生まれた収納の発想を重ねることで、後ろ姿に新しい造形を生み出している。背中の上部にはダウンによる丸みを残しながら、裾に近い部分ではポケットのマチが立体的な輪郭を作る。身頃の膨らみと収納部分の膨らみが、異なる役割を持ちながら一つのシルエットを形作っている。 さらに前後の大型ポケットが身頃の下部で呼応することによって、横から見た時にも立体的な構造が連続している。前から見れば胸と腹部のポケットが作る複雑な構造、横から見れば袖の収納部分と身頃の膨らみ、後ろから見れば左右に張り出した大型ポケット。見る方向によって異なるディテールが現れる一方、裾の二段リブがダウンを含んだ身頃と前後のポケットのボリュームを受け止め、短丈のボマージャケットとしての輪郭を整えている。収納のために設けられたポケットが、着た時の形を決定づける重要な要素になっているのだ。 服を長く見続けていると、古い名作を忠実に再現することと、その名作を理解したうえで新しい服を作ることは、まったく別の仕事だと感じます。MA-1として見れば大胆な再構築であり、ダウンジャケットとして見れば独特な立体感を備えたデザインです。1940年代のダウンジャケットと1950年代のフライトジャケット、それぞれの歴史を知ることで、素材選びや細部の設計にも新たな面白さが見えてきます。そして、この服で特に目を向けてほしいのが後ろ姿です。ダウンによって丸みを帯びた背中の下で、左右の大型ポケットが立体的に張り出し、その膨らみを裾の二段リブが引き締めています。正面からはMA-1の面影を感じさせながら、背中を向けた瞬間、従来のフライトジャケットとはまったく異なる造形が現れます。服の歴史を知り尽くした先に、これほど自由な後ろ姿を作り出す。その発想と、実際に着た時の姿にこそ、LAMPAがこのAVIATOR JKTを紹介したい理由があります。 ■Size Sサイズ 肩幅56cm 胸幅60cm 着丈65cm 袖丈57cm Mサイズ 肩幅58cm 胸幅62cm 着丈67cm 袖丈59cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、Sで程よく大きめな感じで、Mだとワンサイズ大きい感じがしますが、丈がそんなに長く無いので、これもアリかな思えるサイズ感です。 ■Color Khaki ■Style Tops HAVE A GOOD DAY CREW SWEAT HGD-351 2サイズ着用 Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE USED 117USD 32サイズを着用

  • MODMNT SUPER MACKINAW

    JPY 99,000(USD 627.98)

    ■MDOMNT 「MODMNT」は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT SUPER MACKINAW 森林作業着の合理性を、現代の技術で再構築する。 鈴木大器氏とNANGAが生み出した、もうひとつのマッキーノ。 服の歴史を知れば知るほど、昔の人々が必要に迫られて生み出したデザインの合理性には驚かされる。今では装飾として扱われるポケットや切り替え、独特なシルエットにも、かつては明確な役割があった。なぜその場所に生地を重ねたのか。なぜこれほど多くのポケットが必要だったのか。その理由を辿っていくと、古い服が単なる懐古趣味では片付けられないことが分かってくる。 そして、そうした服の構造を深く理解したうえで、現代の素材や技術を使って新しい価値を生み出すデザイナーがいる。日本を代表する世界的なデザイナー、鈴木大器氏もその一人だ。アメリカのワークウェア、ミリタリー、アウトドアウェアを背景に持ちながら、単なる復刻ではなく、素材の組み合わせや独自のパターンによって新しい服へと再構築してきた。 今回紹介するMODMNT SUPER MACKINAWは、そんな鈴木大器氏のデザインと、日本のダウンメーカーNANGAの技術が結びついた一着。デザインの源流には、アメリカの老舗FILSONが生み出したDOUBLE MACKINAW CRUISERがある。アメリカの森林作業着を出発点に、防水透湿素材、難燃素材、高品質なダウンを組み合わせ、まったく異なる構造の防寒着へと進化させている。 LAMPAがこの服に惹かれるのは、機能素材を贅沢に使用しているからだけではない。歴史的なワークウェアの造形を残しながら、その機能を現代の技術で置き換えていること。そして、素材の選択からポケットの配置、身体を包むシルエットまで、服としての面白さが失われていないことにある。 1914年の特許から始まる、DOUBLE MACKINAWの歴史 SUPER MACKINAWを理解するには、まずFILSONのCRUISERという服の歴史を知る必要がある。FILSONは1897年、アメリカのシアトルで創業した老舗アウトドアブランド。ゴールドラッシュに沸くアラスカへ向かう探鉱者たちに衣料や装備を供給し、その後はアメリカ北西部の森林で働く人々のための衣服を数多く生み出してきた。 CRUISERとは、もともと森林を歩いて樹木を調査するTIMBER CRUISERに由来する名称だ。彼らは森の中を長時間歩き、樹木の種類や大きさ、木材としての価値を調査する仕事をしていた。地図や野帳、コンパス、測定具を携え、雨や雪の中でも作業を続ける。そのために必要だったのが、身体を守りながら多くの道具を収納できる仕事着だった。 FILSONの創業者Clinton C. FilsonがCRUISERの特許を申請したのは1912年10月28日。そして1914年3月3日、アメリカ特許第1088891号として成立している。特許には森林調査員だけでなく、森林監視員、測量などに従事する技術者、探鉱者などを対象とした衣服であることが記されている。 興味深いのは、この1914年の特許に、後のDOUBLE MACKINAWへとつながる合理的な設計思想が見られることだ。森林での作業に必要な収納を衣服そのものに組み込み、身体を保護しながら道具を携行できる構造。仕事のために考えられた一つひとつの仕様が、そのままCRUISERという服の個性になっている。 その後、1922年のFILSONのカタログには肩と袖を二重にしたCRUISERが登場し、1934年には肩から胸を覆うケープ状の構造と二重袖を備えたモデルが確認できる。肩から胸、背中にかけて生地を重ねるだけでなく、袖まで二重にすることで、雨や雪、冷たい風にさらされる部分の保護を強化した。現在知られるDOUBLE MACKINAW CRUISERの特徴的な構造は、こうした森林作業の必要性から発展してきたものだ。 DOUBLE MACKINAWの特徴は、24ozの厚手ウールを使用した基本のCRUISERに、さらにケープ状のウールを重ねた構造にある。袖にも生地を重ねることで、肩から腕にかけての保温性と耐候性を高めている。背中には地図などを収納する大型のマップポケットを備え、前身頃にも道具を用途別に収納するためのポケットが並ぶ。生地を重ねることで身体を守り、ポケットを設けることで収納力を確保する。その結果として生まれた独特な切り替えや造形が、現在ではデザインとしても高く評価されている。 ここで鈴木大器氏が面白いのは、その形をそのまま再現しようとしていないことだ。かつて厚手ウールが担っていた防寒や耐候性を、現代の異なる機能素材へと置き換える。それでいて、DOUBLE MACKINAWを象徴するケープ状の切り替えや二重袖、数多くのポケットを備えた仕事着としての構造は残している。歴史を知っているからこそできる再構築であり、単なるヴィンテージの復刻とは明確に異なる。 AURORA-TEXとHINOC。異なる機能を持つ二つの素材 SUPER MACKINAWの生地には、NANGAが展開する二種類の機能素材が使われている。身頃全体には難燃素材HINOCを採用し、その上から肩や胸、背中を覆うAURORA-TEXのケープ状パーツを重ねる構造。さらにフードや袖にもAURORA-TEXを使用し、袖についてはオリジナルのDOUBLE MACKINAWと同様に生地を二重にしている。古いDOUBLE MACKINAWが厚手ウールを重ねることで防寒性や耐候性を高めていたのに対し、MODMNTでは異なる機能を持つ素材を組み合わせることで、その構造を現代の防寒着へと発展させている。 AURORA-TEXは、ナイロン生地の裏側に多孔質ポリウレタンによる防水コーティングを施した、NANGA独自の防水透湿素材。標準タイプでは40デニールのナイロンを使用し、耐水圧20,000mm、透湿性6,000g/m²/24hという性能を備えている。耐水圧とは、生地にどれだけの水圧が加わるまで浸水を防げるかを示す数値。20,000mmという値は、試験条件下で高さ20mの水柱に相当する水圧に耐えることを意味する。 一方の透湿性は、一定条件下で24時間に生地1平方メートルを通過する水蒸気量を示したもの。AURORA-TEXでは6,000gという数値が公表されている。多孔質ポリウレタンの微細な孔によって、液体の水の侵入を抑えながら、衣服内部の水蒸気を外へ逃がす仕組みだ。一般的な撥水ナイロンが主に生地表面で水滴を弾くのに対し、AURORA-TEXは生地の裏側に防水層を備えることで、雨や雪から内部のダウンを守る役割も担っている。 そして、このAURORA-TEXをHINOCの上から重ねていることが重要だ。森林作業着のDOUBLE MACKINAWが厚手ウールを重ねて雨や雪に対応していた場所へ、現代の防水透湿素材を配置する。さらに袖まで二重にするというオリジナルの構造を受け継ぐことで、単にケープの形を模倣しただけではない、DOUBLE MACKINAWの設計思想そのものが見えてくる。 もう一方のHINOCは、ポリエステル93%、アラミド7%を組み合わせたNANGAの難燃素材。一般的なポリエステルは熱によって溶融しやすく、焚き火などの火の粉が付着すると穴が開く場合がある。そこで耐熱性を持つアラミド繊維を混ぜることで、火の粉による損傷や燃え広がりを抑えることを考えた素材だ。 アラミドとは芳香族ポリアミド系の高機能繊維で、耐熱性や強度に優れ、防護服や産業資材などにも使われている。代表的なものにはKevlarやNomexなどがあり、特殊な用途で培われてきた繊維技術が、アウトドアウェアの素材にも取り入れられている。HINOCでは、こうした高機能繊維の特性を生かしながら、ポリエステルを主体とすることで衣服としての柔らかさや扱いやすさにも配慮している。 そしてHINOCには、コットンを思わせる自然な表面感がある。一般的な機能性ナイロンとは異なる質感を持つことで、身頃にはワークウェアらしい落ち着いた表情が生まれる。その上にAURORA-TEXのケープ状パーツが重なることで、同じ色でありながら素材の質感が異なるという、独特な見え方が生まれている。 ここは今回のSUPER MACKINAWで特に面白い部分だ。同色で統一されているため、ケープの切り替えが必要以上に強調されることはない。それでいて、AURORA-TEXとHINOCでは表面の質感が異なるため、光の当たり方や生地の重なりによって、それぞれの素材の違いが自然に浮かび上がる。色の切り替えに頼るのではなく、同色異素材によってDOUBLE MACKINAWの構造を表現する。機能的な理由から選ばれた二つの素材が、そのままデザインの面白さにもつながっている。 スペイン産760FPダウンと、日本の高度な羽毛精製技術 SUPER MACKINAWの防寒性を支えているのが、NANGAが採用するスペイン産ホワイトダックダウンだ。ダウン90%、フェザー10%、760フィルパワーという品質で、封入量は150g。ここで注目したいのは、単に高品質なダウンを使っているということではない。スペインでの水鳥の飼育から、日本での羽毛の洗浄・精製に至るまで、その品質を支える工程に明確な理由がある。 NANGAが使用するスペイン産ダウンの背景には、フランスとスペインの国境に位置するピレネー山脈東部の飼育環境がある。採用されているのはムラード種と呼ばれる水鳥で、マスコビー種とペキン種などを交配して生まれる品種。NANGAは、この水鳥から大きく発達したダウンボールが得られることを特徴としている。 さらに重要なのが飼育期間だ。NANGAの資料では、スペインの契約農場で80日以上の長期飼育(一般的な短期飼育では40日未満)を行っていると説明されている。飼育期間を確保することで水鳥の羽毛が成熟し、羽枝や小羽枝が発達した、嵩高性のあるダウンを得やすくなる。単にスペイン産という産地の名前ではなく、どのような水鳥を、どのような環境で、どれだけの期間育てるかという部分から品質が考えられているわけだ。 ダウンボールとは、中心から細い羽枝が放射状に広がった綿毛状の羽毛のこと。その細かな枝の間に大量の空気を保持することで断熱層を作る。ダウンジャケットが暖かいのは、羽毛そのものが熱を発生させるからではない。身体から生まれる熱が逃げにくいよう、動きにくい空気の層を作るからだ。したがって、羽毛がどれだけ膨らみ、どれだけ空気を保持できるかが保温性を考えるうえで重要になる。 その膨らみを示す指標がフィルパワーだ。760FPとは、規定された試験条件下で一定重量の羽毛がどれだけの体積に膨らむかを表した数値で、数値が高いほど少ない重量で大きな嵩を得られる傾向がある。一般的に600FP前後のダウンと比べれば、760FPは高い嵩高性を持つ。細かな羽枝が大きく広がり、その間に空気を蓄えることで、重量を抑えながら十分な保温層を形成することができる。 SUPER MACKINAWでは、この760FPのダウンを150g封入している。ダウン90%、フェザー10%という混率は重量比であり、保温層の中心となるのは綿毛状のダウンだ。高い嵩高性を持つ羽毛を一定量確保することで、厚手ウールを何枚も重ねる方法とは異なる防寒構造を成立させている。古いDOUBLE MACKINAWがウールそのものの厚みと重量によって暖かさを確保していたのに対し、MODMNTでは内部の羽毛が空気の層を作り、外側の機能素材がその保温層を守る役割を担っている。 そして、このスペイン産ダウンの品質をさらに高めているのが、1891年創業の日本の羽毛専門メーカー、河田フェザーの精製技術だ。三重県明和町に拠点を構え、原毛の洗浄から乾燥、除塵、選別までを一貫して行う。NANGAが世界トップレベルと評価するその技術は、羽毛本来の膨らみを引き出し、清潔な状態へと仕上げるために磨き上げられてきた。 その品質を支える大きな要素が、伊勢平野の地下水だ。洗浄に使用するのは硬度3〜5mg/Lという極めて軟らかい水。一般的な水道水の硬度が50〜60mg/L程度であることを考えると、その違いは大きい。ミネラル分の少ない超軟水を使用し、独自の水流で羽毛同士を擦り合わせる研ぎ洗いを行うことで、細かな羽枝を傷めずに余分な油脂や不純物を取り除いている。さらに高温乾燥や除塵、選別の工程を経て、ダウン本来の嵩高性を引き出していく。 その精製技術の高さを具体的に示すのが、羽毛の清浄度だ。これは羽毛を水とともに振とうし、その水の透明度を測定するもの。日本羽毛製品協同組合の基準では500mmが一つの目安となるのに対し、NANGAが公表する羽毛の清浄度は2,000mm。測定深度にして4倍に相当する数値であり、羽毛に残る微細な汚れまで徹底して取り除くという品質管理の高さがうかがえる。 スペインで80日以上かけて育てられた水鳥から得られる良質な原毛を、日本の高度な精製技術によって仕上げる。その結果として生まれる760FPのダウンが、SUPER MACKINAWの内部に150g封入されている。古いDOUBLE MACKINAWが厚手ウールの重なりによって暖かさを確保していたのに対し、この一着では良質な羽毛が作り出す空気の層によって保温性を高めている。歴史ある防寒着の構造を、現代の素材技術で置き換えるという今回の服作りを、内側から支える重要な部分だ。 13個のポケットと、鈴木大器氏が再構築したマッキーノの造形 素材の技術だけを見ても十分に興味深いSUPER MACKINAWだが、やはりこの服の面白さは、それらを一着の洋服としてまとめ上げたデザインにある。大きく身体を覆うケープ状の切り替え、二重構造の袖、数多くのポケット。機能素材を使った現代のダウンジャケットでありながら、その輪郭には古いアメリカの森林作業着が色濃く残されている。 収納は内外合わせて13個のポケットを備える。前身頃には複数の大型ポケットを配置し、背面にも収納を設けている。かつてFILSONのCRUISERが地図や測定具を持ち運ぶために多くのポケットを必要としたことを考えると、この収納構造にも歴史的なつながりが見えてくる。現代では収納するものが変わっても、ポケットの位置や大きさが服の外観を形作るという面白さは変わらない。実用的なディテールの積み重ねが、このジャケットならではの迫力につながっている。 フロントにはジップとボタンを組み合わせた構造を採用。古いワークウェアを思わせるボタンの表情を残しながら、現代のアウターとしての開閉方法も取り入れている。大きなフードやケープ状の切り替え、袖の二重構造など、DOUBLE MACKINAWを特徴づける要素が、異なる素材の組み合わせによって表現されている。 特に袖の二重構造は、この服の歴史的な背景を知るうえで見逃せない部分だ。FILSONのDOUBLE MACKINAWでは、肩や胸だけでなく袖にもウールを重ね、冷たい風や雨、雪から腕を守る設計が採用されていた。MODMNTでもその考え方を受け継ぎ、現代の機能素材によって二重袖を構成している。ケープ状の切り替えだけでなく、袖までオリジナルの設計思想を踏襲しているところに、鈴木大器氏の服作りに対する深い理解が感じられる。 シルエットは身幅にゆとりを持たせたボリュームのある設計。内部にダウンを封入しながらも、一般的なダウンジャケットとは異なり、ケープやポケットの重なりによって独特な輪郭が生まれる。肩から胸にかけて広がるケープ、身頃に並ぶ大きなポケット、ゆとりのある袖。それぞれが組み合わさることで、古いDOUBLE MACKINAWを思わせる重厚な姿を作り出している。 ここに鈴木大器氏の服作りの面白さが表れている。古い服のディテールを知り尽くしているからこそ、その構造を大胆に組み替えることができる。肩を覆う大きなケープ、二重になった袖、身頃に重なるポケット。それぞれに明確な役割を持たせながら、全体としてはひと目で印象に残る独特なシルエットを作り上げている。機能性を追求した結果として生まれた古い仕事着の造形を、現代の素材とデザインによって新しい服へと発展させているところが実に面白い。 そして実際に着たとき、特に目を引くのが同色異素材による見え方だ。肩から胸にかけて重なるAURORA-TEXのケープと、その下に広がるHINOCの身頃。同じ色でありながら、生地の質感が異なることで、切り替えの存在が自然に浮かび上がる。袖にも二重構造が採用されているため、上半身全体に素材の重なりが生み出す独特な表情がある。大きなポケットやゆとりのあるシルエットにも目が向くが、色を変えずに素材の違いだけでこれほど面白い見え方を作り出しているところが、この服の大きな魅力だ。 100年以上前に生まれた森林作業着の構造を、鈴木大器氏のデザインとNANGAの技術によって現代のダウンジャケットへと再構築。肩から胸を覆うケープと二重袖、同色異素材の切り替えが独特な輪郭を生み出し、その内側には760FPのダウンを150g封入。かつて厚手のウールが担っていた防寒性を、現代の素材技術によって実現している。 そう、まさにこれは現代におけるスーパーマッキーノなのです。 ■Size XSサイズ 肩幅56cm 胸幅58cm 着丈79cm 袖丈55cm Sサイズ 肩幅58cm 胸幅60cm 着丈81cm 袖丈57cm Mサイズ 胸幅60cm 胸幅62cm 着丈83cm 袖丈59cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、Sで程よく大きめな感じで適正サイズかと。XSだと特にキツくはなくスッキリした見え方で細身の方には良いかも。Mだと自分には少し大き過ぎる感じです。 ※おおまかですが身長165から170cmでXSサイズ、170から175cmでSサイズ、175から180cmでMサイズといった感じになります。 ■Color Black ■Style Tops BETTER VINTAGE FLEECE KEY NECK PULLOVER BTR2525 2サイズ着用 Pants MOUT RECON TAILOR MOUT COMBAT WOOL UTILITY PANT MT-1805 48サイズを着用

  • A VONTADE BAGGIES JACKET VTD-0583-JK

    JPY 63,800(USD 404.70)

    ■A VONTADE A VONTADEは、古き良きアメリカやヨーロッパのワークウェア、ミリタリーウェア、スポーツウェアを原点とするブランド。 それぞれの服が、用途に応じた「道具」として生み出されてきた背景に着目し、受け継ぐべきデザインや素材、機能性を吟味。そこに現代の価値観と、日本ならではの繊細さや緻密さを加えることで、独自の洋服へと進化させています。 A VONTADEが考えるカジュアルウェアとは、日常的に着るものだからこそ、丈夫で、細部まで丁寧につくられ、長く愛用できるものであるべきだというもの。 日本でのものづくりにこだわり、高い技術力を背景に、時を経ても価値を失わず、着込むほどに味わいを増していく服づくりを目指しています。 ■Lampaの見解 A VONTADE BAGGIES JACKET VTD-0583-JK 80年代のアウトドアの自由な造形を再構築。 都会の男が着るバギージャケット。 古いアウトドアウェアには、今の服にはない面白さがある。必要な機能を備えながら、どこか自由で、形にも独特な癖がある。現在のアウトドアウェアが軽量化や機能性を追求し、用途に応じて細かく進化してきたのに対し、1980年代の服には、もっと大らかな発想が感じられる。ゆったりとした身頃、大きなポケット、合理的でありながら少し変わったディテール。そうした服を今見ても、古さより先にデザインの面白さを感じることがある。 服を長く見続けていると、古いデザインを忠実に再現することだけが正解ではないと感じる。昔の服が持っていた面白さを残しながら、今の素材や用途に合わせて手を加える。その変更に納得できる理由がある服には、復刻とは違った魅力がある。元のデザインを知っているからこそできる変更に、作り手の考えが表れるからだ。 今回紹介するA VONTADEのBAGGIES JACKETは、1980年代のアウトドアジャケットをイメージソースにした中綿ジャケット。特に当時のバギーズジャケットを思わせる大らかな造形を取り入れながら、特徴的な前立てやポケットを独自にアレンジしている。さらに、コートを思わせる高密度コットンナイロンウェザーと、厚みのあるシンサレートを組み合わせることで、軽快なアウトドアジャケットのデザインを冬のアウターとして成立させている。 コートを思わせる高密度コットンナイロンウェザー まず注目してほしいのが、表地の質感だ。使用しているのは、高密度に織り上げたコットンナイロンのウェザー生地。糸を密に打ち込むことで生まれるしっかりとしたハリとコシがあり、手に触れたときにも頼もしさを感じさせる。薄く軽いナイロンシェルとは異なり、生地そのものに形を支える力があるため、身頃や袖が身体にくったりと沿いすぎず、ジャケット全体の輪郭を保ってくれる。 さらに微起毛加工を施すことで、表面にごく細かな毛羽を持たせている。高密度生地ならではのしっかりとした感触を残しながら、手に触れたときの硬質さを和らげ、滑らかな手触りに仕上げているのが特徴だ。細かな毛羽によって光の反射も穏やかになり、表面には自然な陰影が生まれる。生地にハリがありながら、見た目には硬さを感じさせない。この組み合わせが実にいい。 そして、この生地の魅力は、アウトドアジャケットに使われているにもかかわらず、どこかコートを思わせる質感を持っていることだ。ナイロン特有の光沢を強く主張するのではなく、コットンの自然な風合いと微起毛による穏やかな表面感が、ジャケット全体を落ち着いた印象に整えている。機能的なデザインでありながら、いかにもスポーツウェアという見え方にならない理由のひとつが、この素材選びにある。 もちろん、見た目だけを優先した生地ではない。コットンにナイロンを組み合わせ、高密度に織り上げたうえで撥水加工を施すことで、水滴が表面に染み込みにくい仕様としている。高密度の織りは風を通しにくくする方向にも働くため、冬のアウターとしても理にかなった素材だ。アウトドアウェアに必要な実用性を備えながら、街で着たときにも素材の質感を楽しめるところに、この生地を選んだ意味がある。 比翼とポケットに表れた、A VONTADEの再解釈 デザインで特に注目したいのが、首元とポケットの構造だ。1980年代のバギーズジャケットには、ジッパーを覆う比翼が襟元まで伸びず、首の下あたりで終わる独特な仕様が見られる。上部ではジッパーが露出し、下部では比翼に隠れる。一般的なアウトドアジャケットではあまり見かけない、少し変わった前立てだ。 A VONTADEでは、この構造をそのまま再現せず、あえて比翼を首元まで伸ばしたスタンドカラーへと変更している。襟を立てて前を閉じれば、首元まで生地で覆うことができ、風の侵入を抑える方向に働く。オリジナルの特徴的な構造を知ったうえで、冬の中綿ジャケットとしての実用性を考えたアレンジと捉えることができる。しかも、首元まで続く比翼によって前身頃の縦の線が途切れず、ジャケット全体がすっきりとまとまる。機能面だけでなく、見た目にも意味のある変更だ。 もうひとつがポケット。古いバギーズジャケットには、立体的で存在感のあるポケット構造が見られ、それが前身頃の大きな特徴にもなっていた。対してA VONTADEでは、その複雑な構造をあえて簡潔に整理している。ポケットの主張を抑えることで、前身頃の凹凸が少なくなり、ゆったりとした身頃の形やコットンナイロンウェザーの質感が、より素直に伝わるデザインになっている。 ただし、簡潔にしたからといって実用性を犠牲にしているわけではない。両脇にはハンドウォーマーポケットを備え、寒いときに自然と手を入れられる構造としている。オリジナルの立体的なポケットが持っていた造形上の面白さを理解しながら、冬の日常で必要な機能を残し、外観を整理する。首元の比翼と同じく、単なる省略ではなく、今着る服として考え直した結果なのだと思う。 厚みのあるシンサレートが生む、冬のアウターとしての量感 そして、このジャケットを冬の一着として成立させているのが、中綿に採用されたシンサレートだ。アメリカの3Mが開発したシンサレートは、微細な繊維の間に空気を保持することで、身体から発せられる熱を逃がしにくくする断熱素材。繊維そのものが発熱するのではなく、空気の動きを抑えることで保温性を確保する仕組みだ。 シンサレートというと、薄くても暖かい中綿という印象が強いかもしれない。しかし、シンサレートには薄さを重視したものだけでなく、嵩高性を持たせたタイプも存在する。今回のBAGGIES JACKETに使われているのは、しっかりと厚みのあるシンサレート。中綿の膨らみを極力抑えるのではなく、その量感も生かしながら、冬のアウターとしての保温性を備えている。 この厚みが、バギーズジャケットの大らかな形とよく合っている。もともと身体を締め付けないゆとりのあるデザインだからこそ、中綿の量感を取り込んでも、その形に無理がない。さらに外側にはハリとコシのある高密度コットンナイロンウェザーを使用しているため、中綿による膨らみを生地が受け止め、身頃や袖に立体的な輪郭が生まれる。薄手のシェルジャケットとは異なる、冬のアウターならではの厚みと存在感がある。 LAMPAがこのBAGGIES JACKETを紹介したいのは、古いアウトドアウェアへの理解が、今の都市生活にふさわしい冬の服へと結びついているからです。80年代の自由な造形を生かしながら、過剰な装飾を整理し、素材の質感と中綿の量感によって独自の輪郭をつくり出している。元になった服を知っていれば、その変更の面白さをさらに深く楽しめます。しかし、何より大切なのは、歴史を知らなくても一着の服として惹かれるだけの魅力があること。アウトドアの機能を備えながら、都会の男が自然に袖を通したくなる。そんな冬のバギージャケットです。 ■Size Sサイズ 胸幅62cm 着丈70cm ゆき丈86cm Mサイズ 胸幅64cm 着丈72cm ゆき丈88cm Lサイズ 胸幅66cm 着丈74cm ゆき丈90cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります 自分の場合、Mサイズでアメカジ感ある若干ゆったりとしたサイズ感で、Sはスッキリした着方が好きな方にオススメ。Lはワンサイズ大きめで少し自分には大きすぎると感じました。 ※おおまかですが165から170cmでSサイズ、170cから175cmでMサイズ。175からア80cmでLサイズといった感じになります。 ■Color Black ■Style Tops HAVE A GOOD DAY CREW SWEAT HGD-351 2サイズを着用 Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE USED 117USD 32サイズを着用 Jacket ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 1ST USED 011USD 40サイズを着用

  • A VONTADE BAGGIES JACKET VTD-0583-JK

    JPY 63,800(USD 404.70)

    ■A VONTADE A VONTADEは、古き良きアメリカやヨーロッパのワークウェア、ミリタリーウェア、スポーツウェアを原点とするブランド。 それぞれの服が、用途に応じた「道具」として生み出されてきた背景に着目し、受け継ぐべきデザインや素材、機能性を吟味。そこに現代の価値観と、日本ならではの繊細さや緻密さを加えることで、独自の洋服へと進化させています。 A VONTADEが考えるカジュアルウェアとは、日常的に着るものだからこそ、丈夫で、細部まで丁寧につくられ、長く愛用できるものであるべきだというもの。 日本でのものづくりにこだわり、高い技術力を背景に、時を経ても価値を失わず、着込むほどに味わいを増していく服づくりを目指しています。 ■Lampaの見解 A VONTADE BAGGIES JACKET VTD-0583-JK 80年代のアウトドアの自由な造形を再構築。 都会の男が着るバギージャケット。 古いアウトドアウェアには、今の服にはない面白さがある。必要な機能を備えながら、どこか自由で、形にも独特な癖がある。現在のアウトドアウェアが軽量化や機能性を追求し、用途に応じて細かく進化してきたのに対し、1980年代の服には、もっと大らかな発想が感じられる。ゆったりとした身頃、大きなポケット、合理的でありながら少し変わったディテール。そうした服を今見ても、古さより先にデザインの面白さを感じることがある。 服を長く見続けていると、古いデザインを忠実に再現することだけが正解ではないと感じる。昔の服が持っていた面白さを残しながら、今の素材や用途に合わせて手を加える。その変更に納得できる理由がある服には、復刻とは違った魅力がある。元のデザインを知っているからこそできる変更に、作り手の考えが表れるからだ。 今回紹介するA VONTADEのBAGGIES JACKETは、1980年代のアウトドアジャケットをイメージソースにした中綿ジャケット。特に当時のバギーズジャケットを思わせる大らかな造形を取り入れながら、特徴的な前立てやポケットを独自にアレンジしている。さらに、コートを思わせる高密度コットンナイロンウェザーと、厚みのあるシンサレートを組み合わせることで、軽快なアウトドアジャケットのデザインを冬のアウターとして成立させている。 コートを思わせる高密度コットンナイロンウェザー まず注目してほしいのが、表地の質感だ。使用しているのは、高密度に織り上げたコットンナイロンのウェザー生地。糸を密に打ち込むことで生まれるしっかりとしたハリとコシがあり、手に触れたときにも頼もしさを感じさせる。薄く軽いナイロンシェルとは異なり、生地そのものに形を支える力があるため、身頃や袖が身体にくったりと沿いすぎず、ジャケット全体の輪郭を保ってくれる。 さらに微起毛加工を施すことで、表面にごく細かな毛羽を持たせている。高密度生地ならではのしっかりとした感触を残しながら、手に触れたときの硬質さを和らげ、滑らかな手触りに仕上げているのが特徴だ。細かな毛羽によって光の反射も穏やかになり、表面には自然な陰影が生まれる。生地にハリがありながら、見た目には硬さを感じさせない。この組み合わせが実にいい。 そして、この生地の魅力は、アウトドアジャケットに使われているにもかかわらず、どこかコートを思わせる質感を持っていることだ。ナイロン特有の光沢を強く主張するのではなく、コットンの自然な風合いと微起毛による穏やかな表面感が、ジャケット全体を落ち着いた印象に整えている。機能的なデザインでありながら、いかにもスポーツウェアという見え方にならない理由のひとつが、この素材選びにある。 もちろん、見た目だけを優先した生地ではない。コットンにナイロンを組み合わせ、高密度に織り上げたうえで撥水加工を施すことで、水滴が表面に染み込みにくい仕様としている。高密度の織りは風を通しにくくする方向にも働くため、冬のアウターとしても理にかなった素材だ。アウトドアウェアに必要な実用性を備えながら、街で着たときにも素材の質感を楽しめるところに、この生地を選んだ意味がある。 比翼とポケットに表れた、A VONTADEの再解釈 デザインで特に注目したいのが、首元とポケットの構造だ。1980年代のバギーズジャケットには、ジッパーを覆う比翼が襟元まで伸びず、首の下あたりで終わる独特な仕様が見られる。上部ではジッパーが露出し、下部では比翼に隠れる。一般的なアウトドアジャケットではあまり見かけない、少し変わった前立てだ。 A VONTADEでは、この構造をそのまま再現せず、あえて比翼を首元まで伸ばしたスタンドカラーへと変更している。襟を立てて前を閉じれば、首元まで生地で覆うことができ、風の侵入を抑える方向に働く。オリジナルの特徴的な構造を知ったうえで、冬の中綿ジャケットとしての実用性を考えたアレンジと捉えることができる。しかも、首元まで続く比翼によって前身頃の縦の線が途切れず、ジャケット全体がすっきりとまとまる。機能面だけでなく、見た目にも意味のある変更だ。 もうひとつがポケット。古いバギーズジャケットには、立体的で存在感のあるポケット構造が見られ、それが前身頃の大きな特徴にもなっていた。対してA VONTADEでは、その複雑な構造をあえて簡潔に整理している。ポケットの主張を抑えることで、前身頃の凹凸が少なくなり、ゆったりとした身頃の形やコットンナイロンウェザーの質感が、より素直に伝わるデザインになっている。 ただし、簡潔にしたからといって実用性を犠牲にしているわけではない。両脇にはハンドウォーマーポケットを備え、寒いときに自然と手を入れられる構造としている。オリジナルの立体的なポケットが持っていた造形上の面白さを理解しながら、冬の日常で必要な機能を残し、外観を整理する。首元の比翼と同じく、単なる省略ではなく、今着る服として考え直した結果なのだと思う。 厚みのあるシンサレートが生む、冬のアウターとしての量感 そして、このジャケットを冬の一着として成立させているのが、中綿に採用されたシンサレートだ。アメリカの3Mが開発したシンサレートは、微細な繊維の間に空気を保持することで、身体から発せられる熱を逃がしにくくする断熱素材。繊維そのものが発熱するのではなく、空気の動きを抑えることで保温性を確保する仕組みだ。 シンサレートというと、薄くても暖かい中綿という印象が強いかもしれない。しかし、シンサレートには薄さを重視したものだけでなく、嵩高性を持たせたタイプも存在する。今回のBAGGIES JACKETに使われているのは、しっかりと厚みのあるシンサレート。中綿の膨らみを極力抑えるのではなく、その量感も生かしながら、冬のアウターとしての保温性を備えている。 この厚みが、バギーズジャケットの大らかな形とよく合っている。もともと身体を締め付けないゆとりのあるデザインだからこそ、中綿の量感を取り込んでも、その形に無理がない。さらに外側にはハリとコシのある高密度コットンナイロンウェザーを使用しているため、中綿による膨らみを生地が受け止め、身頃や袖に立体的な輪郭が生まれる。薄手のシェルジャケットとは異なる、冬のアウターならではの厚みと存在感がある。 LAMPAがこのBAGGIES JACKETを紹介したいのは、古いアウトドアウェアへの理解が、今の都市生活にふさわしい冬の服へと結びついているからです。80年代の自由な造形を生かしながら、過剰な装飾を整理し、素材の質感と中綿の量感によって独自の輪郭をつくり出している。元になった服を知っていれば、その変更の面白さをさらに深く楽しめます。しかし、何より大切なのは、歴史を知らなくても一着の服として惹かれるだけの魅力があること。アウトドアの機能を備えながら、都会の男が自然に袖を通したくなる。そんな冬のバギージャケットです。 ■Size Sサイズ 胸幅62cm 着丈70cm ゆき丈86cm Mサイズ 胸幅64cm 着丈72cm ゆき丈88cm Lサイズ 胸幅66cm 着丈74cm ゆき丈90cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります 自分の場合、Mサイズでアメカジ感ある若干ゆったりとしたサイズ感で、Sはスッキリした着方が好きな方にオススメ。Lはワンサイズ大きめで少し自分には大きすぎると感じました。 ※おおまかですが165から170cmでSサイズ、170cから175cmでMサイズ。175からア80cmでLサイズといった感じになります。 ■Color Tan ■Style Tops HAVE A GOOD DAY CREW SWEAT HGD-351 2サイズを着用 Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE USED 117USD 32サイズを着用 Jacket ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 1ST USED 011USD 40サイズを着用

  • Ordinary fits Denim Coverall One Wash OF-J069OW

    JPY 35,200(USD 223.28)

    ■ORDINARY FITS ORDINARY FITSを始めた時に想い描いていた事。 当時、MADE IN JAPANの服が急激に減ってきて、海外生産の服が世の中に溢れていた。 時代に逆行するかもしれないが、自分達は日本生産にこだわったモノづくりをしていく。そう思い続けて現在まで服を作り続けてきた。 そしていつか、自分達の手で想いを込めた服作りが出来る、そんな縫製工場を作る夢を描くようになった。 ただ服を縫うだけの縫製工場ではなく、世界中どこを探しても類を見ない場所を目指し、時代を超え、点と点を繋いで、次世代へとストーリーを紡いでいく。 我々の作る服もそんな想いを込めて、誰かの大切な一着となれる様に、作り手の想いを込めた服作りをしていこうと思います。 ■Lampaの見解 ORDINARY FITS DENIM COVERALL ONE WASH 働く人々の歴史と知恵が生み出した奇跡。 濃紺のデニムに刻まれた縫製線が、時代を越えた造形を浮かび上がらせる。 古いアメリカのワークウェアを見ていると、時として、その造形の素晴らしさに圧倒されることがある。身体を動かし、道具を持ち、過酷な仕事に耐えるために考えられた服。そこにある縫製やポケット、独特の裁断は、決して人に見せるための装飾ではなかった。それなのに、100年近い時を経た現在、これほどまでに服好きの心を惹きつけるデザインになっている。 丈夫さを求めて縫い重ねられたステッチ。仕事に必要な道具を収めるためのポケット。身体の動きを考えて生まれた袖の構造。そのひとつひとつに、当時の人々が積み重ねてきた知恵がある。今回紹介するORDINARY FITS DENIM COVERALL ONE WASHは、1920年代のアメリカンワークブランドのカバーオールをデザインのベースにした一着。そこには、古い仕事着が長い年月をかけて培ってきた造形の面白さが詰まっている。 1927年のPAY DAY、広告が物語る仕事着の価値 今回のカバーオールを理解するうえで、ぜひ触れておきたい存在がPAY DAYである。アメリカの大手小売企業J.C. Penneyが取り扱っていたワークウェアブランドで、その名前は少なくとも1917年の新聞広告にまで遡ることができる。現在ではヴィンテージとして知られているが、当時は働く人々のために販売されていた実用的な衣料品だった。 その時代の価値観を具体的に伝えてくれるのが、1927年5月5日、アメリカの新聞Daily Reflectorに掲載されたJ.C. Penneyの広告だ。そこではPAY DAYのオーバーオールが紹介され、ヘビーデニム、Union Made、ゆとりのある裁断、トリプルステッチ、6つのポケット、各部の補強などが、商品の特徴として打ち出されていた。 ここで面白いのは、現在のヴィンテージ愛好家が注目するディテールが、当時の広告でも商品の価値を伝える重要な要素になっていたことだ。ただし、その意味は現在とは違う。三本の縫製線は丈夫さを、ゆとりのある裁断は動きやすさを、複数のポケットは収納力を伝えるためのものだった。格好良さを説明していたのではなく、働くための服として何が優れているのかを、具体的な仕様によって示していたのである。 さらに興味深いのは、こうした服が一部の専門的な作業服店だけでなく、J.C. Penneyという大規模な小売網を通じて販売されていたことだ。PAY DAYは、限られた愛好家のためにつくられた特別な服ではない。日々働く人々が、価格と品質を比較しながら選ぶための商品だった。だからこそ広告には、丈夫な生地や縫製、実際の仕事で役立つ仕様が並んでいたのだろう。 ちなみにJ.C. Penneyには、PAY DAYのほかにBIG MACというワークウェアブランドも存在していた。BIG MACは1922年から展開され、1933年の広告ではBIG MACのオーバーオールが1ドル10セント、SUPER PAY DAYのオーバーオールが1ドル35セントで紹介されている。同じ小売企業の中でも異なるブランドと価格帯が用意されていたことが分かる。現在ではヴィンテージとして価値を持つこれらのブランドも、当時は働く人々が自分の仕事や予算に応じて選ぶ日常着だった。 そして、こうした歴史を知ったうえでORDINARY FITSのカバーオールを見ると、白いトリプルステッチの存在が一段と強く感じられる。濃紺のインディゴデニムに縫製線が際立ち、ジャケットの構造そのものがはっきりと見えてくる。もともとは丈夫さを求めて生まれた縫製が、現在ではデザインとしても大きな魅力になっているのだ。 胸には左右非対称のポケットを採用。現在ではガチャポケと呼ばれ、ヴィンテージ好きに親しまれているが、古いワークウェアでは収納する道具や用途によってポケットの形や配置を変えることがあった。左右を同じ形に揃えない構造も、そうした実用的な発想から生まれたものと考えられる。このカバーオールでは、異なる形のポケットが正面に変化をつくり、左右対称の胸ポケットでは生まれない、仕事着ならではの顔つきを見せている。 また、首元にはチンストラップを配置。襟元を留めるために考えられた実用的な仕様であり、古いワークウェアの特徴的なディテールのひとつである。ポケットや縫製線と同じく、もともと役割を持っていた構造だからこそ、単なる飾りとは違う説得力がある。こうした細部を見ていくほど、当時の作り手たちが積み重ねてきた工夫の面白さが伝わってくる。 PAY DAYの変遷に見る、ラグランスリーブという選択 そして、このカバーオールで特に注目したいのがラグランスリーブである。一般的なカバーオールでは、肩先で身頃と袖を切り替えるセットインスリーブが多く見られる。しかし、古いPAY DAYのカバーオールを調べていくと、年代やモデルによって袖の構造が異なっていたことが分かる。 1920年代頃のものとされる現存個体には、セットインスリーブにチンストラップやチェンジボタンを備えたカバーオールが見られる。一方、1930年代後半から1940年代初期頃のものとされる個体には、ラグランスリーブを採用したものも存在する。さらに1950年代のモデルにもセットインスリーブが確認されており、単純に古いものから新しいものへと一方向に変化したわけではないことが興味深い。 ラグランスリーブは、襟元から脇下へと斜めに袖を切り替える構造で、肩先に明確な袖付け線をつくらない。セットインスリーブでは肩の位置が縫製線によって区切られるのに対し、ラグランでは首元から肩、腕へと一続きの曲線が生まれる。肩幅を縫い目で強調しないため、着た時にも肩先が角張りにくい。カバーオールの印象を大きく左右するのは、こうした肩のつくり方でもある。 今回のORDINARY FITSでも、首元から脇下へと続くラグランスリーブの構造が、一般的なカバーオールとは異なる輪郭を生み出している。正面には左右非対称のポケットや力強い縫製線がありながら、肩周りには自然な丸みがある。古い仕事着の無骨さを残しつつ、着た時には硬く見え過ぎない。この対比もまた、今回のカバーオールの大きな魅力だ。 11.5ozナチュラルスラブデニムと、濃紺を残すONE WASH そして、ここからがORDINARY FITSらしいところだ。古いアメリカの仕事着が持っていた構造を取り入れながら、その姿をそのまま再現するのではなく、現在の服としてどのように仕上げるか。そこで重要になるのが、生地の選び方と、その生地をどのような状態で着始めるかということだ。 生地には、ブランドオリジナルの11.5ozナチュラルスラブデニムを使用。スラブ糸は太さに不均一な部分を持つため、織り上げた生地の表面には細かな凹凸が生まれる。その凹凸によって光の当たり方やインディゴの見え方に変化が生じ、均一に整えられたデニムとは異なる自然な陰影が現れる。濃紺の生地を近くで見ると、単一の色に塗りつぶされた平坦な表面ではなく、糸の太さの違いから生まれる細かな起伏が感じられる。色落ち加工に頼らなくても、生地そのものに見るべきものがある。 11.5ozというウェイトも、この服を考えるうえで重要な部分だ。適度な厚みを持ちながらも、柔らかな風合いに仕上げられているため、生地の硬さだけで形を保つのではなく、身体の輪郭に沿った自然な落ち方が生まれる。特にラグランスリーブでは、首元から肩、袖へと続く切り替えに生地の柔らかさが加わることで、肩周りに無理のない丸みが生まれる。濃紺のデニムが持つしっかりとした印象と、実際に着た時の柔らかな輪郭。この二つが同居しているところも面白い。 そして、今回のONE WASHは、USED加工モデルとは異なり、濃紺のインディゴを残した仕上がりになっている。強い色落ちやアタリを加えていないため、デニムの濃い色がジャケット全体を覆い、その上に白いステッチやポケットの形が浮かび上がる。加工による濃淡で立体感を強調するのではなく、裁断や縫製によって生まれた構造そのものを楽しめる仕上がりだ。 ここで注目したいのは、濃紺のデニムと白いステッチの関係である。USED加工モデルでは、生地の色の濃淡と縫製線が重なり合って奥行きのある表情を生み出していた。一方、ONE WASHでは生地の色が濃く残っているぶん、白い縫製線がより明確に見える。トリプルステッチの力強さや、左右非対称のポケットがつくる正面の造形が、濃紺の生地を背景に際立っている。 また、ONE WASHの魅力は、これから着ていく時間が残されていることにもある。インディゴデニムは着用や洗濯を重ねることで色の見え方が変化していく素材であり、着始めの濃紺を楽しみながら、その後の変化にも目を向けられる。ただし、どのような色落ちになるかは着用頻度や洗濯方法によって異なる。あらかじめ強い色落ちをつくり込まないからこそ、最初の状態から自分の時間を重ねていく楽しさがある。 LAMPAでは、このONE WASHの魅力は単に加工をしていないことではなく、古い仕事着が持っていた構造を、濃紺のデニムと白いステッチによって素直に見せているところにあると考えている。左右非対称のポケット、チンストラップ、ラグランスリーブ。それぞれに特徴のあるディテールを持ちながら、全体を見ると濃紺の色がひとつにまとめている。岡山・児島を拠点に服づくりを続けるORDINARY FITSが、古いワークウェアの面白さを現在の服として形にした一着だ。 約100年前、働く人々の日常を支えるために考えられた服が、時代を越えて、今ではこれほどまでに人を惹きつけるデザインになっています。当時の人々が積み重ねてきた知恵が、現在では服好きの心を動かす造形として残っており、これこそワークウェアが生み出した最高のアートではないでしょうか。古い服の歴史を知ることで、目の前の一着がさらに魅力的に見えてくるのは、男服ならではの醍醐味だと思います。 ■Size 36サイズ 胸幅60cm 着丈70cm ゆき丈90cm 38サイズ 胸幅62cm 着丈72cm ゆき丈92cm 40サイズ 胸幅64cm 着丈74cm ゆき丈93cm 着用画像は38サイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります 自分の場合は36だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら38。40は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら36もアリです ■Color Indigo ■Style Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE USED 32サイズを着用 Tops  ORDINARY FITS WOOL SWEAT 2サイズを着用 Pants  ORDINARY FITS FRISKO TROUSERS ONE WASH 30サイズを着用

  • Ordinary fits Denim Coverall Used OF-J069

    JPY 39,600(USD 251.19)

    ■ORDINARY FITS ORDINARY FITSを始めた時に想い描いていた事。 当時、MADE IN JAPANの服が急激に減ってきて、海外生産の服が世の中に溢れていた。 時代に逆行するかもしれないが、自分達は日本生産にこだわったモノづくりをしていく。そう思い続けて現在まで服を作り続けてきた。 そしていつか、自分達の手で想いを込めた服作りが出来る、そんな縫製工場を作る夢を描くようになった。 ただ服を縫うだけの縫製工場ではなく、世界中どこを探しても類を見ない場所を目指し、時代を超え、点と点を繋いで、次世代へとストーリーを紡いでいく。 我々の作る服もそんな想いを込めて、誰かの大切な一着となれる様に、作り手の想いを込めた服作りをしていこうと思います。 ■Lampaの見解 ORDINARY FITS DENIM COVERALL USED 働く人々の歴史と知恵が生み出した奇跡。 トリプルステッチが、時代を越えた造形を浮かび上がらせる。 古いアメリカのワークウェアを見ていると、時として、その造形の素晴らしさに圧倒されることがある。身体を動かし、道具を持ち、過酷な仕事に耐えるために考えられた服。そこにある縫製やポケット、独特の裁断は、決して人に見せるための装飾ではなかった。それなのに、100年近い時を経た現在、これほどまでに服好きの心を惹きつけるデザインになっている。 丈夫さを求めて縫い重ねられたステッチ。仕事に必要な道具を収めるためのポケット。身体の動きを考えて生まれた袖の構造。そのひとつひとつに、当時の人々が積み重ねてきた知恵がある。今回紹介するORDINARY FITS DENIM COVERALL USEDは、1920年代のアメリカンワークブランドのカバーオールをデザインのベースにした一着。そこには、古い仕事着が長い年月をかけて培ってきた造形の面白さが詰まっている。 1927年のPAY DAY、広告が物語る仕事着の価値 今回のカバーオールを理解するうえで、ぜひ触れておきたい存在がPAY DAYである。アメリカの大手小売企業J.C. Penneyが取り扱っていたワークウェアブランドで、その名前は少なくとも1917年の新聞広告にまで遡ることができる。現在ではヴィンテージとして知られているが、当時は働く人々のために販売されていた実用的な衣料品だった。 その時代の価値観を具体的に伝えてくれるのが、1927年5月5日、アメリカの新聞Daily Reflectorに掲載されたJ.C. Penneyの広告だ。そこではPAY DAYのオーバーオールが紹介され、ヘビーデニム、Union Made、ゆとりのある裁断、トリプルステッチ、6つのポケット、各部の補強などが、商品の特徴として打ち出されていた。 ここで面白いのは、現在のヴィンテージ愛好家が注目するディテールが、当時の広告でも商品の価値を伝える重要な要素になっていたことだ。ただし、その意味は現在とは違う。三本の縫製線は丈夫さを、ゆとりのある裁断は動きやすさを、複数のポケットは収納力を伝えるためのものだった。格好良さを説明していたのではなく、働くための服として何が優れているのかを、具体的な仕様によって示していたのである。 さらに興味深いのは、こうした服が一部の専門的な作業服店だけでなく、J.C. Penneyという大規模な小売網を通じて販売されていたことだ。PAY DAYは、限られた愛好家のためにつくられた特別な服ではない。日々働く人々が、価格と品質を比較しながら選ぶための商品だった。だからこそ広告には、丈夫な生地や縫製、実際の仕事で役立つ仕様が並んでいたのだろう。 ちなみにJ.C. Penneyには、PAY DAYのほかにBIG MACというワークウェアブランドも存在していた。BIG MACは1922年から展開され、1933年の広告ではBIG MACのオーバーオールが1ドル10セント、SUPER PAY DAYのオーバーオールが1ドル35セントで紹介されている。同じ小売企業の中でも異なるブランドと価格帯が用意されていたことが分かる。現在ではヴィンテージとして価値を持つこれらのブランドも、当時は働く人々が自分の仕事や予算に応じて選ぶ日常着だった。 そして、こうした歴史を知ったうえでORDINARY FITSのカバーオールを見ると、白いトリプルステッチの存在が一段と強く感じられる。ワークウェアらしい力強い縫製線がインディゴブルーの生地に際立ち、ジャケット全体に独特の表情を生み出している。もともとは丈夫さを求めて生まれた縫製が、現在ではデザインとしても大きな魅力になっているのだ。 胸には左右非対称のポケットを採用。現在ではガチャポケと呼ばれ、ヴィンテージ好きに親しまれているが、古いワークウェアでは収納する道具や用途によってポケットの形や配置を変えることがあった。左右を同じ形に揃えない構造も、そうした実用的な発想から生まれたものと考えられる。このカバーオールでは、異なる形のポケットが正面に変化をつくり、左右対称の胸ポケットでは生まれない、仕事着ならではの顔つきを見せている。 また、首元にはチンストラップを配置。襟元を留めるために考えられた実用的な仕様であり、古いワークウェアの特徴的なディテールのひとつである。ポケットや縫製線と同じく、もともと役割を持っていた構造だからこそ、単なる飾りとは違う説得力がある。こうした細部を見ていくほど、当時の作り手たちが積み重ねてきた工夫の面白さが伝わってくる。 PAY DAYの変遷に見る、ラグランスリーブという選択 そして、このカバーオールで特に注目したいのがラグランスリーブである。一般的なカバーオールでは、肩先で身頃と袖を切り替えるセットインスリーブが多く見られる。しかし、古いPAY DAYのカバーオールを調べていくと、年代やモデルによって袖の構造が異なっていたことが分かる。 1920年代頃のものとされる現存個体には、セットインスリーブにチンストラップやチェンジボタンを備えたカバーオールが見られる。一方、1930年代後半から1940年代初期頃のものとされる個体には、ラグランスリーブを採用したものも存在する。さらに1950年代のモデルにもセットインスリーブが確認されており、単純に古いものから新しいものへと一方向に変化したわけではないことが興味深い。 ラグランスリーブは、襟元から脇下へと斜めに袖を切り替える構造で、肩先に明確な袖付け線をつくらない。セットインスリーブでは肩の位置が縫製線によって区切られるのに対し、ラグランでは首元から肩、腕へと一続きの曲線が生まれる。肩幅を縫い目で強調しないため、着た時にも肩先が角張りにくい。カバーオールの印象を大きく左右するのは、こうした肩のつくり方でもある。 今回のORDINARY FITSでも、首元から脇下へと続くラグランスリーブの構造が、一般的なカバーオールとは異なる輪郭を生み出している。正面には左右非対称のポケットや力強い縫製線がありながら、肩周りには自然な丸みがある。古い仕事着の無骨さを残しつつ、着た時には硬く見え過ぎない。この対比もまた、今回のカバーオールの大きな魅力だ。 11.5ozナチュラルスラブデニムと、加工を抑えるという洗練 そして、ここからがORDINARY FITSらしいところだ。古いアメリカの仕事着が持っていた構造を取り入れながら、その姿をそのまま再現するのではなく、現在の服としてどのように仕上げるか。そこで重要になるのが、生地の選び方と加工の加減である。 生地には、ブランドオリジナルの11.5ozナチュラルスラブデニムを使用。スラブ糸は太さに不均一な部分を持つため、織り上げた生地の表面には細かな凹凸が生まれる。その凹凸によって光の当たり方やインディゴの見え方に変化が生じ、均一に整えられたデニムとは異なる自然な陰影が現れる。今回のカバーオールでは、縫製線の間に広がるデニムそのものにも奥行きがあり、生地の質感が服全体の印象を支えている。 11.5ozというウェイトも、この服を考えるうえで重要な部分だ。適度な厚みを持ちながらも、柔らかな風合いに仕上げられているため、生地の硬さだけで形を保つのではなく、身体の輪郭に沿った自然な落ち方が生まれる。特にラグランスリーブでは、肩先に明確な袖付け線がないため、生地がどのように落ちるかが着姿に影響する。首元から肩、袖へと続く切り替えを柔らかなデニムが受け止めることで、ワークウェアらしい身頃の力強さと、肩周りの自然な丸みが無理なくつながっている。 さらに、この生地の魅力を引き出しているのがUSED加工である。ヴィンテージデニムの加工には、激しいヒゲやアタリを再現し、長年着込まれた迫力を前面に押し出す方法もある。しかし、このモデルでORDINARY FITSが選んだのは、そうした加工の強さで見せる方法ではない。 インディゴの色を十分に残しながら、スラブデニムの凹凸と自然な色の濃淡が重なり、奥行きのあるインディゴブルーに仕上がっている。色落ちを強調するのではなく、糸の不均一さから生まれる生地本来の表情を生かした加工だ。強いヒゲや極端なアタリがないため、特定の場所だけが目立つこともなく、ジャケット全体の色のつながりが自然に見える。 この抑えた加工は、今回のデザインにとって大きな意味を持っている。左右非対称の胸ポケット、トリプルステッチ、チンストラップと、もともと視覚的な特徴の多いカバーオールだからこそ、さらに強い色落ちを加えれば、それぞれのディテールが競い合うことにもなる。加工を控えることで、ポケットの形や肩の輪郭に自然と目が向く。何かを足して迫力を出すのではなく、必要以上に足さないことで服全体を整えている。 岡山・児島を拠点に服づくりを続けるORDINARY FITSだからこそ、こうした生地と加工の関係にも目が向けられているのだろう。古い仕事着の形を知っていることと、それを現在の服として仕上げることは別の話だ。歴史的な構造を残しながら、着た時の輪郭を考え、生地の風合いを生かし、加工の強さまで調整する。その積み重ねによって、単なるヴィンテージの再現とは異なる一着になっている。 約100年前、働く人々の日常を支えるために考えられた服が、時代を越えて、今ではこれほどまでに人を惹きつけるデザインになっています。当時の人々が積み重ねてきた知恵が、現在では服好きの心を動かす造形として残っており、これこそワークウェアが生み出した最高のアートではないでしょうか。古い服の歴史を知ることで、目の前の一着がさらに魅力的に見えてくるのは、男服ならではの醍醐味だと思います。 ■Size 36サイズ 胸幅60cm 着丈70cm ゆき丈90cm 38サイズ 胸幅62cm 着丈72cm ゆき丈92cm 40サイズ 胸幅64cm 着丈74cm ゆき丈93cm 着用画像は38サイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります 自分の場合は36だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら38。40は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら36もアリです ■Color Used ■Style Pants Ordinary fits 117Type Loose Used 117Usd 32サイズを着用 Tops  ORDINARY FITS WOOL SWEAT 2サイズを着用 Pants  ORDINARY FITS FRISKO TROUSERS UESD 30サイズを着用

  • MODMNT T/TWEED UTILITY CPO SHIRT

    JPY 30,800(USD 195.37)

    ■Modmnt 「MODMNT」は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT T/TWEED UTILITY CPO SHIRT 海軍の仕事着を、素材と構造から再構築する。 ウールの表情を化学繊維でつくり、機能美を新たな造形へ。 服を長く見続けていると、ミリタリーウェアの面白さは、単に無骨で格好いいということだけではないと感じる。なぜその場所にポケットがあるのか。なぜ襟を立てて留められるのか。なぜシャツの形をしていながら、ジャケットとしても着られるのか。そこには、実際にその服を必要とした人たちの仕事や生活があり、その要求に応えるための工夫が積み重なっている。 MODMNTのT/TWEED UTILITY CPO SHIRTは、そんな軍用衣料の構造を出発点にした一着だ。ベースとなるのは、アメリカ海軍のCPOシャツ。厚手のウール生地を用い、シャツの構造を持ちながら防寒用の上着としても機能してきた服だ。そこへユーティリティウェアの考え方を取り入れ、胸だけでなく腰、袖、背面にまで収納を広げている。 さらに興味深いのが素材の選択だ。ウールのツイードを思わせる複雑な色合いと膨らみを持ちながら、実際にはポリエステルの特殊な糸によってつくられたTECHTWEEDを採用。昔ながらのCPOシャツをそのまま再現するのではなく、素材の成り立ちから見直すことで、まったく違う服として成立させている。 LAMPAが惹かれるのは、こうした過去の服との向き合い方だ。元になった服を知っているからこそ、その形を忠実に残すことだけが正解ではない。CPOシャツの構造を理解し、ユーティリティウェアの収納を組み合わせ、さらに素材を現代の技術で置き換える。異なる背景を持つ要素を一着の中で結び付けながら、現在の日常で着たいと思える服へ仕上げている。そこに鈴木大器氏らしい服づくりの面白さがある。 ウールの表情を、ポリエステルからつくるTECHTWEED このシャツの印象を大きく決めているのが、特殊な撚糸技術によって生まれたTECHTWEEDだ。一般的なポリエステル生地とは異なり、ウールツイードが持つ複雑な色の混ざり方と、糸そのものの膨らみを、原料と撚糸の技術によってつくり込んでいる。 まず面白いのが色のつくり方。TECHTWEEDでは、レギュラーポリエステル、カチオン可染ポリエステル、原着ポリエステルという、三種類の異なる特性を持つ原料を組み合わせている。すべてポリエステルでありながら、染色への反応や、色を持つ仕組みがそれぞれ違う。 レギュラーポリエステルは一般的な分散染料で染色する原料。カチオン可染ポリエステルは、繊維を構成する分子の段階からカチオン染料で染まる性質を持たせたもの。そして原着ポリエステルは、繊維になる前の原料段階で着色したものだ。つまり、同じポリエステルという素材の中に、染まり方の違う成分と、最初から色を持った成分を組み合わせている。 この仕組みによって生まれるのが、トップ調と呼ばれる複雑な色合いだ。ウールのツイードには、一見すると単色に見えても、近くで見ると異なる色の繊維が細かく混ざり合っているものがある。離れればひとつの色としてまとまり、近づけば細かな濃淡が見えてくる。TECHTWEEDでは、異なる染色特性を利用することで、そうした奥行きのある色の表情をポリエステルで表現している。 ただし、色を複雑にするだけではツイードらしい生地にはならない。細く滑らかな糸で平坦に織り上げれば、色に奥行きがあっても、ウールツイード特有の立体的な表情とは異なるものになる。そこでTECHTWEEDでは、日本の特殊な撚糸技術を用い、ポリエステルのフィラメントから膨らみのある加工糸を開発している。 色の細かな混ざり方に、糸の膨らみが生む陰影が重なる。表面にはツイードを思わせる豊かな凹凸が現れ、化学繊維でありながら、昔ながらの紡毛織物に通じる表情を持つ。単にウールに似せた生地ではなく、ウールツイードがなぜ魅力的に見えるのかを、原料と糸の段階から考え直しているところが、この素材の面白さだ。 そして、見た目以上に大きな違いが、肌に触れた時の感覚だ。一般的なウールツイードでは、繊維の毛羽によるチクチクとした刺激が気になることがある。しかし、このTECHTWEEDにはそうしたチクチク感がなく、裏地を付けずに仕立てられている。Tシャツの上から直接羽織れるため、ツイードらしい豊かな表情を持ちながら、着る時に構える必要がない。見た目はクラシカルなウールの織物を思わせるのに、実際に身体へ触れるのはポリエステルの加工糸。この見た目と着心地の違いこそ、素材を置き換えた大きな意味だ。 さらにポリエステルを使用することで、ウールツイードとは異なる扱いやすさも追求している。TECHTWEEDは素材として防シワ性やイージーケア性を特徴としており、クラシカルな織物の表情を、現代の日常着として取り入れるための工夫が施されている。 この素材をCPOシャツに使う意味は大きい。本来のCPOが持つ厚手のウールによる防寒着としての印象を残しながら、その表情を別の繊維で再構築する。しかも、多数のポケットやチンストラップといった実用的なディテールに対して、ツイード調の複雑な色合いが加わることで、無骨な構造だけが前に出ない。服の形と素材の性格が異なるからこそ、単なる軍用シャツの復刻とは違う姿が生まれている。 CPOシャツに、ユーティリティウェアの構造を重ねる CPOとはChief Petty Officerの略で、アメリカ海軍の上級下士官を指す言葉。CPOシャツは、海軍で使用されてきた厚手のウールシャツをルーツに持ち、シャツの構造でありながら、防寒用の上着としての役割も担ってきた。襟、前開き、袖口といったシャツの基本的な形を残しながら、身体を覆うための服として発達してきたところに特徴がある。 一方、ユーティリティウェアは、軍や作業現場で日常的に身体を動かし、仕事をするための服だ。装飾よりも実用性を優先し、必要な物を携帯するための収納や、動作を妨げない構造が求められる。代表的な軍用ユーティリティシャツでは、胸元のポケットなど、仕事に必要な機能が服の形を決めてきた。 MODMNTは、この二つの考え方を一着に重ねている。CPOシャツの基本的な構造を残しながら、左胸、両腰、背面の左右、さらに左袖にまでフラップポケットを配置。一般的なCPOシャツの胸元を中心とした収納を、身体の周囲へ広げることで、多目的なユーティリティウェアとしての性格を加えている。 ここで注目したいのは、単にポケットの数を増やしたわけではないということ。胸にあるポケットと腰にあるポケットでは、服の中での役割も見え方も異なる。腰に収納を加えることで、シャツだったものにジャケットとしての構造が生まれる。さらに袖や背面にもポケットを配置することで、前身頃だけでは完結しない立体的な造形へ変化している。 特に背面の左右に配置されたポケットは興味深い。通常のシャツでは大きな装飾を持たないことも多い背中に、左右のフラップと収納部分が加わることで、後ろ姿にも明確な構造が生まれる。正面では胸と腰のポケットがつくる横方向の線が目に入り、横から見れば袖のポケットがアクセントになる。見る方向によって異なるディテールが現れ、一着の中に複数の表情が生まれている。 そして襟元にはチンストラップを装備。襟を立てて留めることで首元を覆うことができる、軍用シャツにも見られる実用的な仕様だ。襟を開けばシャツらしい首元になり、立てて留めれば防寒着としての構造が前に出る。襟の扱い方によって、同じ服でも首元の輪郭が変わるところが面白い。 こうしたポケットやチンストラップは、もともと仕事や防寒のために生まれた構造だ。しかし現在の服では、その実用性に加えて、服全体の造形を決める役割も担っている。MODMNTは、それぞれのディテールが持つ意味を残しながら、配置や組み合わせを変えることで、新しい服の形へとつなげている。 シャツとジャケット、その境界を越える一着 このT/TWEED UTILITY CPO SHIRTを考えるうえで、もうひとつ重要なのが、シャツとジャケットの境界にあるということだ。もともとCPOシャツ自体が、シャツの構造を持ちながら上着としても着られる服だった。MODMNTはその性格を受け継ぎながら、腰や背面に収納を加え、さらにTECHTWEEDの豊かな表情を組み合わせることで、ジャケットとしての存在感を強めている。 シャツとして見れば、襟と前開き、袖口という基本的な構造が残っている。一方で、腰に配置されたポケットや首元を覆うチンストラップ、背面まで広がる収納を見ると、明らかに上着としての性格が強い。どちらか一方に決めるのではなく、二つのカテゴリーが持つ特徴を一着の中に共存させている。 ブランドが提案する、羽織りとしてもインナーとしても着られるという考え方も、この構造とつながっている。前を開けて羽織れば、胸から腰、袖へと広がるポケットがジャケットらしい輪郭をつくる。反対に上着の内側へ着れば、襟元や胸のディテール、TECHTWEEDの複雑な色合いが装いの中に残る。シャツの形を持っているからこそ、着方を一つに限定しない。 ここにも鈴木大器氏の服づくりが表れている。ミリタリー、ワーク、アウトドア、トラッドといった異なる背景を持つ服を、単純に組み合わせるだけではない。それぞれの構造が持つ意味を理解し、現在の服として成立する位置を探している。CPOシャツにユーティリティウェアの収納を重ね、さらにTECHTWEEDを選ぶという判断も、その延長にある。 特に面白いのは、素材とデザインが互いの印象を変えているところだ。もし一般的な無地の軍用生地で仕立てれば、多数のポケットが持つ実用的な性格がより強く現れるだろう。反対に、TECHTWEEDを装飾の少ない普通のシャツに使えば、素材の表情そのものが中心になる。しかし、この一着では複雑な収納と複雑な色の生地が重なることで、どちらか一方だけでは生まれない造形が成立している。 そして、その複雑さを支えているのがCPOシャツという馴染みのある形だ。襟があり、前開きで、袖口を備えたシャツの基本構造が残っているからこそ、ポケットを増やしても服としての輪郭を見失わない。古い服の形を知っていることが、自由に組み替えるための土台になっている。 昔の服を忠実に再現することにも価値はあります。しかし、その服が生まれた理由を理解したうえで、素材や構造を新しく組み替えることにも、同じくらい大きな面白さがあります。MODMNTのT/TWEED UTILITY CPO SHIRTは、海軍の防寒用シャツを出発点に、ユーティリティウェアの収納を重ね、ウールツイードの表情をポリエステルの技術でつくり直した一着です。羽織れば多収納のジャケットとしての姿が現れ、上着の内側ではシャツとしての構造と素材の表情が生きてきます。さらに、Tシャツの上から気軽に羽織れる肌触りも備えています。古い服の魅力を知るほど新しい発見があり、実際に着ることで、その自由な発想を楽しめます。そんな一着を、日常の中でじっくり味わっていただきたいと思います。 ■Size XSサイズ 肩幅53cm 胸幅59cm 着丈74cm 袖丈56cm Sサイズ 肩幅55cm 胸幅61cm 着丈76cm 袖丈58cm Mサイズ 肩幅57cm 胸幅63m 着丈78cm 袖丈60cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、Sサイズでややゆったりとしたサイズ感で着れて、このアイテム特有のリラックス感ある雰囲気で着れて、適正サイズはSサイズだと思います。XSサイズだと特に窮屈な感じはなくジャストでスッキリとした感じで着れます。ゆったりが好きじゃない方にオススメ。Mサイズだとワンサイズ大きく着ている感じで、大きめが好きな方には良いかも。 ※おおまかですが身長165cmから170cmでXSサイズ、170cmから175cmでSサイズ、175cmから180cmでMサイズといった感じになります ■Color Gray ■Style Pants CCP DOUGI Mサイズ着用

  • MODMNT PHOTOGRAPHER JKT (DETACHABLE 4WAY)

    JPY 82,500(USD 523.32)

    ■Modmnt ニューヨークを拠点に活動をしている鈴木大器氏をデザイナーに迎えたNangaの新ブランドで「MODMNT」は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT - PHOTOGRAPHER JKT 写真家の仕事着を、現代のファッションへ。 機能から生まれた造形を、自由に組み替える一着。 服を長く見続けていると、過去の服が持つ魅力は、その形を忠実に再現することだけではないと感じる。軍服も、ワークウェアも、アウトドアウェアも、もともとは誰かの仕事や生活のためにつくられたもの。必要だから生まれたポケットや切り替え、身体を動かすための構造が、本来の用途を離れた時に、新しいデザインとして見えてくることがある。 MODMNTのPHOTOGRAPHER JKTは、その考え方をさらに一歩進めた一着だ。写真家の仕事着をベースに、撮影道具を携帯するための大小のポケットを備えながら、袖と裾をそれぞれ取り外せる構造を採用。フルレングスのジャケットからロングベスト、ショートジャケット、さらにはフィッシングベストを思わせるショートベストへ。一着のパーツを組み替えることで、単に形が変わるだけでなく、別のカテゴリーの服が姿を現す。 その背景を考えるうえで興味深いのが、1982年の中国旅行でアンディ・ウォーホルが着用していた、多ポケットのジャケットだ。フランスのrenomaが1979年に発表したマルチポッシュは、こうした機能服をファッションとして成立させた代表的な存在。ウォーホルは、テーラードジャケットやシャツ、ネクタイの上から機能的なジャケットを重ねていた。さらに当時のマルチポッシュには、袖を取り外せる仕様も存在した。機能服の形を日常の装いへ取り込み、着方そのものを自由に考える発想は、決して新しいものではない。 では、今この服をつくる意味はどこにあるのか。そこに鈴木大器氏の服づくりが重なってくる。ミリタリー、ワーク、アウトドア、トラッドといった異なる背景を持つ服の構造を理解し、それぞれの要素を新しい関係の中で結び付ける。MODMNTでは、その発想を着こなしだけでなく、一着の設計そのものへ持ち込んでいる。 LAMPAが惹かれるのも、まさにこの部分だ。昔の服を知っているからこそ、単なる復刻では物足りない。かといって、元の服が持っていた意味を失わせてしまっては面白くない。写真家の仕事着という明確な出発点を持ちながら、着る人が自分で形を選び、別の服へと変化させられる。その自由さに、このジャケットを選ぶ価値があると考えている。 写真家の仕事が生んだ、大小のポケット フォトグラファージャケットの原点にあるのは、撮影に必要な道具を身体に分散して携帯するという発想。交換レンズやフィルム、露出計などをバッグから探すのではなく、必要なものを決まった位置に収め、撮影の動作を妨げずに取り出す。そのためにポケットの大きさや配置が考えられてきた。 このジャケットでも、前身頃には大小さまざまなポケットが配置されている。特に胸元の小さなポケットは、35mmフィルムを収納するためのもの。大きな物をまとめて入れる収納とは違い、小さな道具をひとつずつ分けて携帯するという、写真家ならではの要求が形になっている。 小さなポケットと大きなポケット、フラップとファスナー。それぞれ異なる構造が前身頃に重なることで、平面的な生地の上に細かな凹凸と横方向の線が生まれる。一般的な四つポケットのジャケットとは明らかに違う、複雑で緻密な表情をつくり出している。 さらに背面には、三脚を収納するための大きなポケットを配置。前身頃の細かく区切られた収納とは対照的に、背中には大きな面を使った立体的な構造が現れる。前から見た時と後ろから見た時で、ポケットがつくり出す輪郭まで変わるところも、このジャケットならではの特徴だ。 ここで重要なのは、MODMNTがこうしたディテールを、現在も必ず撮影機材を収納するためのものとして考えているわけではないこと。ブランド自身も、三脚用ポケットを実際に使うこと以上に、デザインの一部として捉えている。 フィルムを入れるための小さなポケットも、三脚を収めるための大きなポケットも、今では本来の用途を知らずに着ることができる。それでも形だけを適当に変えず、仕事の必要から生まれた構造を残している。かつての機能が、現在の服では造形そのものを楽しむための要素になっている。 そしてフードには、米軍のフィールドジャケット用フードを思わせる、深さのある形状と首元を覆うタブを採用。頭を包む立体的な形と、首元まで続く構造が、複雑なポケットを備えた身頃に負けない輪郭をつくっている。写真家の仕事着をベースにしながら、ミリタリーウェアの造形を取り込むことで、ひとつの時代や用途に収まらないジャケットへ仕上げている。 VENTONEが生む、機能と柔らかな質感 素材には、コットン62%、ポリエステル38%のVENTONE後染めオックスを使用。経糸に60番双糸のコットン、緯糸にポリエステルを用い、異なる素材を交織して超高密度に織り上げた生地だ。 60番双糸とは、細い60番手の糸を二本撚り合わせたもの。細番手の糸が持つ繊細さを生かしながら、双糸として織物を構成することで、生地の骨格をつくっている。さらに経緯で異なる素材を使用し、それぞれを染め分けることで、単色では表現しにくい複雑な色合いを生み出している。 この生地の魅力は、色の奥行きだけではない。高密度に織り上げられた生地が、フラップの重なりや立体的なポケットの形を支えることで、それぞれのディテールがはっきりとした輪郭を持つ。細かな収納が密集する前身頃も、大きなポケットを備えた背面も、生地の骨格があるからこそ構造の違いが見えやすい。多数のパーツを重ねながら、服全体の形が曖昧にならないところに、この素材を選んだ意味がある。 さらに超高密度の生地には、耐久撥水、ピーチ、BIO、SOFT加工を施している。ピーチ加工によって表面にはごく細かな毛羽が生まれ、滑らかな肌触りに。高密度に織り上げた生地のしっかりとした骨格を保ちながら、硬さだけが前に出ない柔らかな質感へ仕上げている。加えて透湿性、耐久撥水、UVカットといった機能も備えている。 この素材選びには、かなり意味があると思う。これだけ多くのポケットやファスナー、着脱部分を持つジャケットでは、生地が柔らかすぎると複雑な構造の輪郭が曖昧になりやすい。反対に硬さばかりを求めれば、服全体が重々しく見えてしまう。 VENTONEの高密度な織りが複雑な構造を受け止め、ピーチ加工やSOFT加工による柔らかな表面感が、無骨なデザインに穏やかな質感を加える。古い仕事着の造形を残しながら、現在の日常で着る服としての感触を整える。素材が単なる機能の追加ではなく、ジャケット全体の着心地と見え方を決める重要な役割を担っている。 服のカテゴリーさえ変えてしまう、着脱構造 このPHOTOGRAPHER JKTの着脱構造は、単に季節や気温に合わせて袖を外せるという発想ではない。袖と身頃下部をそれぞれファスナーで取り外すことで、フルレングスのジャケット、ロングベスト、ショートジャケット、ショートベストという四通りの形をつくることができる。 注目したいのは、袖だけでなく裾まで外せるという点。身幅や肩周りの構造を残したまま着丈が短くなることで、身体に対する服の比率が大きく変わる。フルレングスでは縦方向に広がっていたポケットの構成が、短い身頃へ凝縮され、横方向の広がりが際立つ。着丈を変えることが、ジャケット全体の輪郭を変えることにつながっている。 さらに袖と裾の両方を外すと、フィッシングベストを思わせる姿が現れる。撮影道具を携帯するためのジャケットだったものが、釣り道具を身体に収めるためのベストにも通じる形へ変わる。どちらも、両手を自由に使いながら必要な道具をすぐ取り出すという、共通した目的から発達してきた服だ。 その共通点が、パーツを外すことで目に見える形になる。フォトグラファージャケットの中に、別の仕事着が持っていた造形が現れるという発想が実に興味深い。 反対に袖だけを外せば、着丈を残したまま腕周りが開放され、縦長の輪郭を持つロングベストになる。袖がなくなることで、前身頃に配置された大小のポケットや、背面の大きな収納部分がより直接的に目に入る。身頃の長さを残すか、短くするか。それだけでも、同じポケットの配置がまったく違う構成として見えてくる。 ブランドが意識する、ゆるすぎないリラックス感を基礎にしながら、どのパーツを残すかによって服の比率を選べる。着る側がシルエットづくりに参加できる設計だ。 何より優れているのは、パーツを外した状態が、単にジャケットの一部分を取り除いた姿に見えないこと。袖や裾をなくすことで、それまでの形に隠れていた別の造形が現れ、それぞれが独立した服として成立する。 過去のマルチポッシュにも袖を取り外せる仕様があったことを考えると、MODMNTが行っているのは、かつての機能的な発想を受け継ぎながら、さらに服の丈と輪郭まで変化させる試みだと分かる。着脱という仕組みを、単なる利便性ではなく、異なる服の造形を行き来するための手段へ発展させている。そこに鈴木大器氏の服づくりに通じる、ジャンルを横断する発想が具体的な形となって表れている。 服を長く見続けていると、過去の名作を忠実に再現することだけが、洋服の面白さではないと感じます。元の服が持っていた意味を理解しながら、そこからどれだけ自由に発想を広げられるか。MODMNTのPHOTOGRAPHER JKTには、そんな服づくりの魅力が詰まっています。 一着の中にいくつもの服の造形があり、その日の気分や季節に応じて違う形を選べる。ヴィンテージを知るほど発見が増え、実際に着続けることで、自分なりの付き合い方が見つかっていく。完成された一つの形を楽しむだけでなく、自分で選び、変えていく楽しさまで備えている。そんな一着だからこそ、LAMPAで紹介する価値があると考えています。 ■Size Sサイズ 肩幅53cm 胸幅58cm 着丈74cm 袖丈57cm Mサイズ 胸幅55cm 胸幅60cm 着丈76cm 袖丈59cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、Sで程よく大きめな感じで、Mだと少し大き過ぎる感じです。 おおまかですが身長170cmから175cmでSサイズ、175cmから180cmでMサイズといった感じになると思います ■Color Beige ■Style Pants A Vontade Wind Shield Cargo Trousers VTD-0505-PT Mサイズを着用

  • MODMNT PHOTOGRAPHER JKT (DETACHABLE 4WAY)

    JPY 82,500(USD 523.32)

    ■Modmnt ニューヨークを拠点に活動をしている鈴木大器氏をデザイナーに迎えたNangaの新ブランドで「MODMNT」は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT - PHOTOGRAPHER JKT 写真家の仕事着を、現代のファッションへ。 機能から生まれた造形を、自由に組み替える一着。 服を長く見続けていると、過去の服が持つ魅力は、その形を忠実に再現することだけではないと感じる。軍服も、ワークウェアも、アウトドアウェアも、もともとは誰かの仕事や生活のためにつくられたもの。必要だから生まれたポケットや切り替え、身体を動かすための構造が、本来の用途を離れた時に、新しいデザインとして見えてくることがある。 MODMNTのPHOTOGRAPHER JKTは、その考え方をさらに一歩進めた一着だ。写真家の仕事着をベースに、撮影道具を携帯するための大小のポケットを備えながら、袖と裾をそれぞれ取り外せる構造を採用。フルレングスのジャケットからロングベスト、ショートジャケット、さらにはフィッシングベストを思わせるショートベストへ。一着のパーツを組み替えることで、単に形が変わるだけでなく、別のカテゴリーの服が姿を現す。 その背景を考えるうえで興味深いのが、1982年の中国旅行でアンディ・ウォーホルが着用していた、多ポケットのジャケットだ。フランスのrenomaが1979年に発表したマルチポッシュは、こうした機能服をファッションとして成立させた代表的な存在。ウォーホルは、テーラードジャケットやシャツ、ネクタイの上から機能的なジャケットを重ねていた。さらに当時のマルチポッシュには、袖を取り外せる仕様も存在した。機能服の形を日常の装いへ取り込み、着方そのものを自由に考える発想は、決して新しいものではない。 では、今この服をつくる意味はどこにあるのか。そこに鈴木大器氏の服づくりが重なってくる。ミリタリー、ワーク、アウトドア、トラッドといった異なる背景を持つ服の構造を理解し、それぞれの要素を新しい関係の中で結び付ける。MODMNTでは、その発想を着こなしだけでなく、一着の設計そのものへ持ち込んでいる。 LAMPAが惹かれるのも、まさにこの部分だ。昔の服を知っているからこそ、単なる復刻では物足りない。かといって、元の服が持っていた意味を失わせてしまっては面白くない。写真家の仕事着という明確な出発点を持ちながら、着る人が自分で形を選び、別の服へと変化させられる。その自由さに、このジャケットを選ぶ価値があると考えている。 写真家の仕事が生んだ、大小のポケット フォトグラファージャケットの原点にあるのは、撮影に必要な道具を身体に分散して携帯するという発想。交換レンズやフィルム、露出計などをバッグから探すのではなく、必要なものを決まった位置に収め、撮影の動作を妨げずに取り出す。そのためにポケットの大きさや配置が考えられてきた。 このジャケットでも、前身頃には大小さまざまなポケットが配置されている。特に胸元の小さなポケットは、35mmフィルムを収納するためのもの。大きな物をまとめて入れる収納とは違い、小さな道具をひとつずつ分けて携帯するという、写真家ならではの要求が形になっている。 小さなポケットと大きなポケット、フラップとファスナー。それぞれ異なる構造が前身頃に重なることで、平面的な生地の上に細かな凹凸と横方向の線が生まれる。一般的な四つポケットのジャケットとは明らかに違う、複雑で緻密な表情をつくり出している。 さらに背面には、三脚を収納するための大きなポケットを配置。前身頃の細かく区切られた収納とは対照的に、背中には大きな面を使った立体的な構造が現れる。前から見た時と後ろから見た時で、ポケットがつくり出す輪郭まで変わるところも、このジャケットならではの特徴だ。 ここで重要なのは、MODMNTがこうしたディテールを、現在も必ず撮影機材を収納するためのものとして考えているわけではないこと。ブランド自身も、三脚用ポケットを実際に使うこと以上に、デザインの一部として捉えている。 フィルムを入れるための小さなポケットも、三脚を収めるための大きなポケットも、今では本来の用途を知らずに着ることができる。それでも形だけを適当に変えず、仕事の必要から生まれた構造を残している。かつての機能が、現在の服では造形そのものを楽しむための要素になっている。 そしてフードには、米軍のフィールドジャケット用フードを思わせる、深さのある形状と首元を覆うタブを採用。頭を包む立体的な形と、首元まで続く構造が、複雑なポケットを備えた身頃に負けない輪郭をつくっている。写真家の仕事着をベースにしながら、ミリタリーウェアの造形を取り込むことで、ひとつの時代や用途に収まらないジャケットへ仕上げている。 VENTONEが生む、機能と柔らかな質感 素材には、コットン62%、ポリエステル38%のVENTONE後染めオックスを使用。経糸に60番双糸のコットン、緯糸にポリエステルを用い、異なる素材を交織して超高密度に織り上げた生地だ。 60番双糸とは、細い60番手の糸を二本撚り合わせたもの。細番手の糸が持つ繊細さを生かしながら、双糸として織物を構成することで、生地の骨格をつくっている。さらに経緯で異なる素材を使用し、それぞれを染め分けることで、単色では表現しにくい複雑な色合いを生み出している。 この生地の魅力は、色の奥行きだけではない。高密度に織り上げられた生地が、フラップの重なりや立体的なポケットの形を支えることで、それぞれのディテールがはっきりとした輪郭を持つ。細かな収納が密集する前身頃も、大きなポケットを備えた背面も、生地の骨格があるからこそ構造の違いが見えやすい。多数のパーツを重ねながら、服全体の形が曖昧にならないところに、この素材を選んだ意味がある。 さらに超高密度の生地には、耐久撥水、ピーチ、BIO、SOFT加工を施している。ピーチ加工によって表面にはごく細かな毛羽が生まれ、滑らかな肌触りに。高密度に織り上げた生地のしっかりとした骨格を保ちながら、硬さだけが前に出ない柔らかな質感へ仕上げている。加えて透湿性、耐久撥水、UVカットといった機能も備えている。 この素材選びには、かなり意味があると思う。これだけ多くのポケットやファスナー、着脱部分を持つジャケットでは、生地が柔らかすぎると複雑な構造の輪郭が曖昧になりやすい。反対に硬さばかりを求めれば、服全体が重々しく見えてしまう。 VENTONEの高密度な織りが複雑な構造を受け止め、ピーチ加工やSOFT加工による柔らかな表面感が、無骨なデザインに穏やかな質感を加える。古い仕事着の造形を残しながら、現在の日常で着る服としての感触を整える。素材が単なる機能の追加ではなく、ジャケット全体の着心地と見え方を決める重要な役割を担っている。 服のカテゴリーさえ変えてしまう、着脱構造 このPHOTOGRAPHER JKTの着脱構造は、単に季節や気温に合わせて袖を外せるという発想ではない。袖と身頃下部をそれぞれファスナーで取り外すことで、フルレングスのジャケット、ロングベスト、ショートジャケット、ショートベストという四通りの形をつくることができる。 注目したいのは、袖だけでなく裾まで外せるという点。身幅や肩周りの構造を残したまま着丈が短くなることで、身体に対する服の比率が大きく変わる。フルレングスでは縦方向に広がっていたポケットの構成が、短い身頃へ凝縮され、横方向の広がりが際立つ。着丈を変えることが、ジャケット全体の輪郭を変えることにつながっている。 さらに袖と裾の両方を外すと、フィッシングベストを思わせる姿が現れる。撮影道具を携帯するためのジャケットだったものが、釣り道具を身体に収めるためのベストにも通じる形へ変わる。どちらも、両手を自由に使いながら必要な道具をすぐ取り出すという、共通した目的から発達してきた服だ。 その共通点が、パーツを外すことで目に見える形になる。フォトグラファージャケットの中に、別の仕事着が持っていた造形が現れるという発想が実に興味深い。 反対に袖だけを外せば、着丈を残したまま腕周りが開放され、縦長の輪郭を持つロングベストになる。袖がなくなることで、前身頃に配置された大小のポケットや、背面の大きな収納部分がより直接的に目に入る。身頃の長さを残すか、短くするか。それだけでも、同じポケットの配置がまったく違う構成として見えてくる。 ブランドが意識する、ゆるすぎないリラックス感を基礎にしながら、どのパーツを残すかによって服の比率を選べる。着る側がシルエットづくりに参加できる設計だ。 何より優れているのは、パーツを外した状態が、単にジャケットの一部分を取り除いた姿に見えないこと。袖や裾をなくすことで、それまでの形に隠れていた別の造形が現れ、それぞれが独立した服として成立する。 過去のマルチポッシュにも袖を取り外せる仕様があったことを考えると、MODMNTが行っているのは、かつての機能的な発想を受け継ぎながら、さらに服の丈と輪郭まで変化させる試みだと分かる。着脱という仕組みを、単なる利便性ではなく、異なる服の造形を行き来するための手段へ発展させている。そこに鈴木大器氏の服づくりに通じる、ジャンルを横断する発想が具体的な形となって表れている。 服を長く見続けていると、過去の名作を忠実に再現することだけが、洋服の面白さではないと感じます。元の服が持っていた意味を理解しながら、そこからどれだけ自由に発想を広げられるか。MODMNTのPHOTOGRAPHER JKTには、そんな服づくりの魅力が詰まっています。 一着の中にいくつもの服の造形があり、その日の気分や季節に応じて違う形を選べる。ヴィンテージを知るほど発見が増え、実際に着続けることで、自分なりの付き合い方が見つかっていく。完成された一つの形を楽しむだけでなく、自分で選び、変えていく楽しさまで備えている。そんな一着だからこそ、LAMPAで紹介する価値があると考えています。 ■Size Sサイズ 肩幅53cm 胸幅58cm 着丈74cm 袖丈57cm Mサイズ 胸幅55cm 胸幅60cm 着丈76cm 袖丈59cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、Sで程よく大きめな感じで、Mだと少し大き過ぎる感じです。 おおまかですが身長170cmから175cmでSサイズ、175cmから180cmでMサイズといった感じになると思います ■Color Beige ■Style Pants A Vontade Wind Shield Cargo Trousers VTD-0505-PT Mサイズを着用

  • A VONTADE ZIP WORK JACKET VTD-565-JK

    JPY 41,800(USD 265.15)

    ■A Vontade 古き良きアメリカ、ヨーロッパのワーク・ミリタリー・スポーツのウェアーからそれぞれの用途に応じた「ツール」としてのインスピレーションを受け 受け継ぐべきデザインや素材、機能性を吟味しながら、今の時代に必要な価値観や日本特有の繊細さ、緻密さをプラスしてオリジナリティーのある洋服へと進化させる。*A VONTADEの洋服は、あくまでカジュアルなモノであるが、「カジュアル=日常的」に着るモノであるが故に、タフで細部にまで拘った末永く着れるモノでなくてはならないと考える。日本でモノ作りっをする事に拘りを持ち、その高い技術力を背景に時を経て価値のあるモノ、着ていくほどに味わいを増すようなモノ作りを目指しています。 ■Lampaの見解 A VONTADE - ZIP WORK JACKET VTD-565-JK 今あるVINTAGEを真似した服じゃない。 これからVINTAGEになっていく服。 服を長く見続けていると、古い服を忠実に再現していることだけでは、あまり心が動かなくなってくる。もちろんVINTAGEは好きだし、その時代にしか生まれなかったディテールや生地には今でも惹かれる。けれど、今新品の服を買うなら、過去を振り返るだけではなく、その先まで見てみたい。 A VONTADEのZIP WORK JACKETは、まさにそんな一着だ。デザインソースは1940年代のストア系ブランドに見られるジャケット。個人的にも大好物なジャンルだが、このジャケットに強く惹かれた理由は、40年代らしさをどこまで再現しているかではない。そこを出発点にしながら、今着る服としてどこまで作り直しているか。その仕事がとにかくいい。 深いブラックデニムにブラックのカウハイドレザー。WALDESのジッパーやフロントトップのタブ、ポケット、裾のディテールには古いワークジャケットの匂いを残しながら、着た時の輪郭は決して昔のままではない。古臭くない。それでいて、綺麗に整えすぎてもいない。LAMPAが考えるCITY RUGGEDという言葉が、これほど自然に当てはまるジャケットもなかなかない。 深い黒を、着ながら育てていく 使用しているのは11.5ozのブラックデニム。経糸には硫化染めした黒糸を使い、緯糸にも黒の綿糸を打ち込んでいる。経糸だけを黒くしたデニムとは違い、表から見える経糸だけでなく、その奥にある緯糸まで黒。そのため生地全体に白さが出にくく、非常に深い黒に仕上がっている。 ただし、その黒は均一で滑らかなものではない。スラブデニム特有の糸のムラが生地表面に凹凸とザラつきをつくり、漆黒でありながらワークウェアらしい粗さが残っている。モード系のブラックデニムに見られる滑らかで均整の取れた黒とは違い、どこかアメカジの匂いがする黒。深い色合いの中に、デニム本来の無骨さがしっかりと息づいている。 そして硫化染めだからこそ、着て、洗うことを繰り返せば、最初の深い黒は少しずつ褪せ、生地の凹凸や糸のムラも色の変化とともに違った表情を見せてくれるはずだ。新品の状態を維持することを目的とした生地ではなく、着用と洗濯の積み重ねがそのまま表情になっていくブラックデニム。最初は漆黒だったジャケットが、何年も経つうちにどんな黒へ変わっていくのか。その過程まで楽しみたい。 ブラックデニムとカウハイド、そしてWALDES 表襟にはブラックのカウハイドレザーを使用している。しかも単に異素材を組み合わせたのではなく、スラブデニムの持つ粗い表情に馴染むよう、レザーにも加工を施している。ブラックデニムにブラックレザー。アメカジ好きにはたまらない組み合わせだが、ここで革だけが綺麗すぎると、ジャケット全体の印象がちぐはぐになってしまう。デニムとレザー、それぞれの質感をきちんと合わせているところにも、この一着の良さがある。さらに、襟のカウハイドにも着用を重ねることで皺や艶が生まれてくるだろう。デニムとは異なる素材だからこそ、同じ一着の中でそれぞれが違う時間の重ね方をしていくところも楽しみだ。 フロントジップにはWALDESを採用。1940年代から50年代当時のジッパーの規格や製法を踏まえて作られたパーツで、ここにもデザインソースとなった時代とのつながりがある。さらにフロントトップには、当時のアンロック式ジッパーを留めるために考案されたと思われるタブ使い。ポケットや裾のタブなどにも、古いワークジャケットが持っていたディテールが残されている。単に古いパーツの見た目を借りるだけではなく、その時代の服がどんな仕組みで作られていたのかというところにまで目を向けているのが面白い。 40年代の空気を残し、シルエットは今へ ここまでの説明だけなら、かなりVINTAGE色の強いジャケットを想像するかもしれない。ところが、着た時の印象はまったく違う。当時のストア系ジャケットに見られる直線的な輪郭をそのまま持ってくるのではなく、パターンを再構築し、全体に丸みを持たせている。身幅と着丈の関係も現代の服として整えられ、ワークジャケットらしい無骨さは残しながら、身体を包む輪郭にはどこか柔らかさがある。 さらに面白いのが袖付けだ。通常なら後半の工程となることが多い袖付けを先に行い、身頃と袖をつないだ状態から、肩から袖先までを一緒に巻き縫いで仕上げている。その工程によって、肩から袖先へとつながる綺麗なショルダーラインが生まれている。完成した時の見た目だけでは分からない縫製工程にまで手を入れ、着た時の輪郭を整えているところが実にいい。 こういう仕事を見せられると、やっぱりA VONTADEはいいと思う。古い服のディテールを知っているだけでは、こういうジャケットは作れない。その時代の服が持っていた魅力を理解しながら、何を残して、何を変えるべきかを考える。生地の選択からパターン、縫製工程に至るまで、その判断が一着の中でつながっている。だからVINTAGEの匂いは濃いのに、着た姿は古臭くならない。 個人的に、最高のジャケットです。1940年代のストア系ジャケットが持つ格好良さを受け継ぎながら、今の東京で着たい服として作り直されている。そして、着続けることで新品の時にはなかった魅力が加わっていく。今あるVINTAGEを手に入れるのもいいけれど、自分で着て、自分の時間でVINTAGEにしていく。経年変化によってどんな顔になっているのか。その姿を見るまで、着続けてみたいと思えるジャケットです。 ■Size Mサイズ 肩幅53cm 胸幅58cm 着丈65cm 袖丈62cm Lサイズ 肩幅55cm 胸幅60cm 着丈67cm 袖丈64cm 着用画像はMサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、Mサイズでほどよくゆったりと着用。Lサイズだと少し大きめですが着丈が短いので、大きめ着たい方はお薦め。 おおまかですが身長170cmから175cmでMサイズ、175cmカラ180cmでLサイズといった感じになります 各サイズの着用感やサイズ選びについて、Instagram LIVEで紹介しています。 https://www.instagram.com/p/DfBe7PaiXCI/ ■Color Black ■Style Tops BRENA CREW BELL&CO DEADSTOCK FABRIC5 41サイズを着用 Pants STILL BY HAND 先染めポリエステルテーパードパンツ PT09263 46サイズ着用

  • ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 2ND USD 013USD

    JPY 41,800(USD 265.15)

    ■Ordinary fits 2008年に岡山で『10年後も着ていたい服』をコンセプトに立ち上げられ、 ただ単に奇を衒っただけのデザインが氾濫するなか、シンプルなデザインで素材や縫製等の技術力やバランスで表現しています。 ■Lampaの見解 ORDINARY FITS - DENIM JACKET TYPE 2ND USED 013USD ヴィンテージの無骨さを残し、今の時代に着たい形へ。 やりすぎないUSED加工が、名作2NDに新しい魅力を与える。 Gジャンという服は、着丈が難しい。 昔、ヴィンテージのGジャンを買おうと思い、アルバイトで貯めた大金を持って店まで行ったことがある。ところが、いざ試着してみると、どうしてもあの着丈の短さが自分の中で消化できない。結局、買わずに帰った。それ以来、いわゆるGジャンという服が個人的にずっと苦手だった。 そんな自分が、ORDINARY FITSのデニムジャケットを試着して、すぐにピンときた。理由は着丈の長さ。これが実に上手い。 Gジャンは、ただ着丈を長くすれば着やすくなるというものではない。短すぎれば、インナーをパンツに入れる着方が前提になりやすい。しかし、長くしすぎれば、今度はGジャン特有の形が失われ、普通のデニムブルゾンになってしまう。 そもそもGジャンは、ファッションとして格好良く見せることを第一に考えて生まれた服ではない。作業着としての機能や動きやすさを求めた結果、あの独特の形になったものだ。現代の感覚からすると野暮ったく感じられる部分もあるが、その野暮ったさこそが、服の個性であり魅力になっていることも多い。 だからこそ、現代的に着やすくするために、すべてを整えてしまえば良いという話ではない。Gジャンでいえば、着丈の短さは短所であると同時に、失ってはいけない個性でもある。ORDINARY FITSは、その短丈特有の輪郭を残しながら、オリジナルより着丈を若干長めに設定している。 着丈を若干長めにしただけで、裾を出したときの見え方が変わる。それでいて、古いワークウェアが持つ独特の形は崩れていない。どこを変えて、どこを変えないのか。この判断が本当に難しい。LAMPAでは、そうした服作りにこそ、ブランドのセンスが表れると考えている。 そして今回紹介するのは、そのDENIM JACKET TYPE 2NDにUSED加工を施したモデル。基本的なデザインはONE WASHモデルと共通だが、加工によってインディゴの色合いが変わり、ジャケット全体の見え方にも違いが生まれている。 ORDINARY FITSのUSED加工で好きなのは、やりすぎないところだ。 デニムの色を大きく落とし、強いアタリやダメージを加えれば、ヴィンテージらしい迫力を出すことはできる。しかし、加工の主張が強すぎれば、服そのものより加工の印象が先に立ち、着こなしの方向まで限定してしまうことがある。 料理に例えるなら、濃いソースの味で食べさせるのではなく、素材本来の味を邪魔しない程度に味を加える感覚だ。ORDINARY FITSの加工には、そんな控えめな味付けに通じる良さがある。 66後期の501を研究した、オリジナルの14オンスデニム 今回のジャケットに使用されているのは、ORDINARY FITSがLEVIS 501の66後期モデルを研究して開発した、ブランドオリジナルの14オンスセルヴィッチデニム。 ここで興味深いのは、デザインのモチーフが1950年代の2NDであるのに対し、生地は1970年代後半のデニムを研究していることだ。 デニムの色落ちというと、太く不規則な縦筋が現れ、濃いインディゴと白く擦れた部分のコントラストが強く出るものを思い浮かべる人も多いだろう。1940年代の501XXなどに見られる、いわばゴソッと色が抜けるような力強い表情だ。 しかし、デニムの色落ちは時代によって変わってきた。糸の作り方や染色、生地の織り方が変化するにつれ、同じインディゴデニムでも、着込んだときに現れる表情は異なってくる。その違いを考えるうえで興味深いのが、LEVIS 501の66後期モデルだ。 一般に66後期と呼ばれる時代のデニムには、太く不規則な縦筋が強く浮かび上がるものとは違い、細かな点状の色抜けが現れやすい傾向がある。もちろん、同じ年代でも個体差はあり、縦落ちするものも存在する。年代だけで生地の表情を一律に決められるわけではないが、1940年代のデニムに見られる荒々しい色落ちと比べると、もう少しあっさりとした青の見え方が特徴の一つといえる。 ここで大切なのは、あっさりしていることと、表情が乏しいことは違うという点だ。 66後期のデニムには、強い縦筋とは異なる、細かな濃淡の重なりにも面白さがある。近くで見れば糸や織り目に沿った小さな色の変化があり、少し離れて見ると、それらが一つのブルーの面として見えてくる。強いコントラストだけでは語れない、インディゴの色合いそのものに魅力がある。 ORDINARY FITSが今回の生地で研究したのは、まさにその66後期のデニム。古いデニムの魅力を、強い縦落ちや荒々しい凹凸だけで捉えていないところに、この素材選びの面白さがある。 しかも、14オンスという重量を持たせている。数字だけを見れば、デニムとして特別に重いわけではない。しかし、同じ14オンスでも、糸の性質や織りの密度によって生地の質感は変わる。重量だけで判断するのではなく、糸が作る表面の細かな変化と、織り上がった生地のしっかりした質感を合わせて考えたい。 さらに、セルヴィッチデニムを採用している。セルヴィッチとは、生地の端で緯糸が折り返すことで形成される耳のこと。かつてのデニムに広く用いられていたシャトル織機による生地を特徴づける仕様の一つで、66後期の501も赤耳デニムが使われていた時代に位置する。 ただし、セルヴィッチであることと、強い縦落ちが生まれることは別の話だ。生地の耳の構造が、糸のムラや染色の状態まで決めるわけではない。重要なのは、どのような生地を作りたいのかという目的があり、それに合わせて糸や織り方、仕上げを選んでいることだ。 古いデニムの性質を残し、加工の加減で見せる 今回の14オンスデニムで、もう一つ注目したいのが整理加工に対する考え方だ。 一般にデニムの生地作りでは、織り上がった生地の表面を整えたり、洗濯後に生じる変形を抑えたりするため、さまざまな仕上げ加工が行われる。製品としての均一さや扱いやすさを考えれば、そうした加工には意味がある。しかしORDINARY FITSでは、古いデニムが持っていた性質を残すため、あえて毛焼きやスキュー加工を施していない。 毛焼きとは、生地表面の細かな毛羽を焼いて取り除く加工のこと。これを行えば表面は整い、すっきりとした見え方になる。一方、毛羽を残せば、綿の繊維が持つ細かな凹凸が表面に現れ、均一に仕上げられた生地とは違う粗さが生まれる。 毛羽立ちのあるデニムは、表面の細かな繊維によって、光の当たり方や見る距離で質感が変わって見える。色を落とす加工を施した場合でも、こうした生地自体の性質が、単に均一に脱色しただけでは得られない質感につながる。 そしてスキューとは、デニムの綾織り構造や糸の撚りなどによって生じる斜行やねじれを、あらかじめ補正する加工のこと。ORDINARY FITSでは、この補正も行わず、デニムが本来持っている性質を残している。 もちろん、ねじれが大きければ良いというものではない。実際にどの程度の変化が現れるかは、着用や洗濯の条件によっても異なる。大切なのは、古いデニムの性質を理解したうえで、どこまで手を加えるかを判断していることだ。 その一方で、今回の生地は打ち込み本数を多めに設定し、織りの密度を高めている。経糸と緯糸を密に織り込むことで、洗いを繰り返してもヘタりにくい、しっかりした生地に仕上げている。古いデニムの不均一な質感を残しながら、日常で着続けるための強さも考えられているところが面白い。 そして、この生地に施されているのがUSED加工だ。 デニムのUSED加工では、実際の着用によって生まれる擦れや濃淡を参考に、色を落とす位置や強さを考える。岡山県児島をはじめとする日本のデニム産地では、こうした加工技術が長年にわたって磨かれ、海外からも評価されてきた。ただし、強い色落ちを再現できる技術があるからといって、すべてを表現する必要はない。どこを明るくし、どこに青を残すかによって、服の印象は大きく変わる。 今回のORDINARY FITSのUSEDモデルは、インディゴの濃淡を生かしながら、強いダメージや極端な色落ちだけに頼らない仕上がりだ。深い青が残る部分と淡く色が抜けた部分が一着の中に共存し、デニム本来の色合いを楽しめる。色落ちの迫力で目を引くというより、少し離れて見たときにジャケット全体が自然にまとまって見えるところがいい。 特に今回の2NDは、左右の胸ポケットやダブルアクションプリーツなど、前身頃に立体的な構造を持つデザインだ。そうしたディテールがあるからこそ、加工されたインディゴの色合いにも変化が生まれ、平面的なデニムジャケットとは違う見え方につながっている。加工が服の構造を邪魔するのではなく、もともとのデザインを生かしているところに、ORDINARY FITSらしい判断が感じられる。 1STの無骨さを受け継ぎ、現代の着丈に整えられた2ND 今回のDENIM JACKET TYPE 2NDは、1950年代に登場したLEVISの通称2ND、507XXをデザインのモチーフとしている。 2NDを考えるうえで面白いのは、それ以前の1STから、どの部分が変わったのかということだ。 1STの大きな特徴は、左胸に一つだけ設けられたポケットと、背面中央のシンチバック。左右非対称の前身頃と、背中のバックルによる無骨な造形が、古いワークウェアならではの個性を作っていた。 それに対して2NDでは、胸ポケットが左右に二つ配置され、背面中央のシンチバックは裾の両脇に設けられたボタン式アジャスターへと変更された。単に収納が増え、調整方法が変わっただけではない。この二つの変更によって、ジャケット全体の見え方も大きく変わっている。 まず、左右に配された二つのパッチポケット。1STでは左胸のポケットが視線を集め、前身頃に左右非対称の面白さがあった。一方、2NDでは二つのポケットが胸元に並ぶことで、前面の重心が左右に分かれ、全体の輪郭が整って見える。 しかも、ポケットは単なる装飾ではない。収納という作業着本来の役割を持ちながら、その四角い形とフラップが胸元に存在感を与える。身幅のあるボックス型のシルエットと相まって、前身頃にどっしりとした力強さが生まれている。 そして、フロントには1STから受け継がれたダブルアクションプリーツを配置。これは、伸縮性の乏しいデニムに動くためのゆとりを持たせる、ワークウェアならではの構造だ。生地を折り畳んで前身頃に収めることで、必要な部分に余裕を持たせるという合理的な発想から生まれている。 プリーツの折り山やステッチの周辺は、生地が重なることで擦れ方にも差が出やすい。着込むことで、その構造に沿ったアタリが現れることもある。これは糸そのものによる縦落ちとは別の、服の形から生まれる色落ちだ。2NDの前身頃には、そうしたデニム特有の変化を楽しめる立体的な構造が備わっている。 背面にはプリーツを配置し、裾の両脇にはボタン式のアジャスターを備えている。1STのシンチバックは背面中央にベルトと金具があり、後ろ姿にも強い主張があった。対して2NDでは、調整機構を左右の裾へ移すことで、背中の中央から金具がなくなり、後ろ姿がすっきりしている。 一方で、裾のアジャスターを調整すれば、身幅のゆとりを残しながら腰回りの収まりを変えることができる。短丈で身幅のあるジャケットだからこそ、裾のわずかな絞り方によって、着たときの輪郭にも違いが生まれる。 こうして見ると、2NDは1STの持っていたワークウェアとしての構造を受け継ぎながら、前後のデザインを少しずつ整理したモデルだということが分かる。左右の胸ポケットによって前面の構成が整い、裾のアジャスターによって背面中央の主張が抑えられる。しかし、ダブルアクションプリーツや身幅のあるボックス型、短い着丈といった、古いデニムジャケットの骨格はそのまま残っている。 そしてORDINARY FITSでは、この2NDのデザインを踏まえながら、着丈をオリジナルより若干長めに設定している。身幅のあるボックス型と短丈の関係を崩さず、裾を出したときにも腰回りが自然に収まる。着丈が長くなりすぎないため、身幅にゆとりがあっても上半身が間延びして見えにくい。胸元には二つのポケットとアクションプリーツによる力強さがあり、古いワークジャケットらしい輪郭も残っている。 今回のUSEDモデルでは、そこに色落ちしたデニムの表情が加わる。二つの胸ポケットが並ぶ前身頃には、フラップや前立て、アクションプリーツによる生地の重なりがある。インディゴに濃淡が生まれることで、そうしたディテールの輪郭をより意識しやすくなる。もともとは作業着として必要だった構造が、加工されたデニムの色合いとともに、ジャケットの見た目を特徴づけている。 1950年代の2NDをモチーフにしながら、1970年代後半の66後期を研究したデニムを選ぶ。年代を揃えることよりも、それぞれの良さを一着の服としてどう生かすかを優先している。ヴィンテージの知識を持っている人には、その組み合わせ自体が面白い。一方で、そうした歴史を知らなくても、着たときの形やデニムの色合いを楽しめる。 昔はどうしても着丈の短さを受け入れられず、買わずに帰ったGジャン。そんな自分が、今ではORDINARY FITSのGジャンを選ぶようになりました。ヴィンテージの個性を残しながら、現代の服として着たくなる形に仕上げ、USED加工も必要以上に主張させていません。どこを残し、どこに手を加え、どこで止めるのか。その一つひとつの判断に、LAMPAがORDINARY FITSを選ぶ理由があります。 ※Ordinary fits 116Type Standard Used 116USD-224と同生地でセットアップになります ■Size 38サイズ 肩幅48cm 胸幅55cm 着丈63cm 袖丈60cm 40サイズ 肩幅50cm 胸幅57cm 着丈65cm 袖丈62cm 42サイズ 肩幅52cm 胸幅59cm 着丈67cm 袖丈64cm 着用画像は40を着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合は38だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら40。42は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら38もアリです 各サイズの着用感やサイズ選びについて、Instagram LIVEで紹介しています。 https://www.instagram.com/p/DfGqK3wiauQ/ ■Color Usd ■Style Pants Ordinary fits 116Type Standard Used 116USD-224 32インチを着用

  • ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 2ND 013OW

    JPY 36,300(USD 230.26)

    ■Ordinary fits 2008年に岡山で『10年後も着ていたい服』をコンセプトに立ち上げられ、 ただ単に奇を衒っただけのデザインが氾濫するなか、シンプルなデザインで素材や縫製等の技術力やバランスで表現しています。 ■Lampaの見解 ORDINARY FITS - DENIM JACKET TYPE 2ND 013OW-125 ワークウェアの無骨さを残しながら、今の時代に着たい形へ。 名作2NDを、ORDINARY FITSが再解釈。 Gジャンという服は、着丈が難しい。 昔、ヴィンテージのGジャンを買おうと思い、アルバイトで貯めた大金を持って店まで行ったことがある。ところが、いざ試着してみると、どうしてもあの着丈の短さが自分の中で消化できない。結局、買わずに帰った。それ以来、いわゆるGジャンという服が個人的にずっと苦手だった。 そんな自分が、ORDINARY FITSのデニムジャケットを試着して、すぐにピンときた。理由は着丈の長さ。これが実に上手い。 Gジャンは、ただ着丈を長くすれば着やすくなるというものではない。短すぎれば、インナーをパンツに入れる着方が前提になりやすい。しかし、長くしすぎれば、今度はGジャン特有の形が失われ、普通のデニムブルゾンになってしまう。 そもそもGジャンは、ファッションとして格好良く見せることを第一に考えて生まれた服ではない。作業着としての機能や動きやすさを求めた結果、あの独特の形になったものだ。ワークウェアやミリタリーウェアには、現代の感覚からすると野暮ったく感じられる部分もある。しかし、その野暮ったさこそが、服の個性であり魅力になっていることも多い。 機能を優先して作られた服を、本来とは違う目的でファッションとして着る。そこには、最初からファッションのためにデザインされた服とは違う面白さがある。だからこそ、現代的に着やすくするために、すべてを整えてしまえば良いという話ではない。Gジャンでいえば、着丈の短さは短所であると同時に、失ってはいけない個性でもある。 ORDINARY FITSが上手いのは、まさにその部分だ。ヴィンテージの2NDをモチーフにしながら、着丈を若干長めに設定。短丈特有の輪郭は残しつつ、裾を出したときにも極端に短く見えない形に仕上げている。 どこを変えて、どこを変えないのか。 この判断が本当に難しい。LAMPAでは、そうした服作りにこそ、ブランドのセンスが表れると考えている。 岡山県児島を拠点とし、デニムを得意とするORDINARY FITS。今回のDENIM JACKET TYPE 2NDには、1950年代のワークウェアを代表するデザインと、1970年代後半のデニムを研究した生地が組み合わされている。ヴィンテージへの敬意を持ちながらも、その再現だけを目的としない。そんなブランドの考え方が感じられる一着だ。 66後期の501を研究した、オリジナルの14オンスデニム 今回のジャケットに使用されているのは、ORDINARY FITSがLEVIS 501の66後期モデルを研究して開発した、ブランドオリジナルの14オンスセルヴィッチデニム。 デニムの色落ちというと、太く不規則な縦筋が現れ、濃いインディゴと白く擦れた部分のコントラストが強く出るものを思い浮かべる人も多いだろう。1940年代の501XXなどに見られる、いわばゴソッと色が抜けるような力強い表情だ。 しかし、デニムの色落ちは時代によって変わってきた。糸の作り方や染色、生地の織り方が変化するにつれ、同じインディゴデニムでも、着込んだときに現れる表情は異なってくる。その違いを考えるうえで興味深いのが、LEVIS 501の66後期モデルだ。 一般に66後期と呼ばれる時代のデニムには、それ以前のモデルとは異なる色落ちの傾向が見られる。太く不規則な縦筋が強く浮かび上がるものとは違い、細かな点状の色抜けが現れやすい。 もちろん、同じ66後期でも個体差はあり、縦落ちするものも存在する。年代だけで生地の表情を一律に決められるわけではない。ただ、1940年代のデニムに見られる荒々しい色落ちと比べると、66後期には、もう少しあっさりとした青の見え方がある。 ここで大切なのは、あっさりしていることと、表情が乏しいことは違うという点だ。 デニムの縦落ちは、糸の太い部分と細い部分、表面に突出した部分と沈んだ部分で摩耗の仕方が異なることで生まれる。突出した部分のインディゴが先に擦れ、染色されていない内側の綿が現れる。一方、擦れにくい部分には青が残る。その差が縦方向に連続することで、独特の筋が生まれる。 66後期のデニムでは、そうした強い縦筋とは異なる、細かな濃淡の重なりにも面白さがある。近くで見れば糸や織り目に沿った小さな色の変化があり、少し離れて見ると、それらが一つのブルーの面として見えてくる。色落ちの主張が穏やかだからこそ、着込んだ後の全体の色合いを楽しめる。 また、生地そのものの色落ちと、着用によって生まれるアタリは別のものだ。縦落ちが穏やかなデニムであっても、身体の動きによってシワが定着する部分や、生地が重なる縫い目には摩擦が集中する。そのため、全体のブルーが自然に薄くなりながら、ポケットやプリーツの周辺にはしっかりとした濃淡が現れることもある。 1940年代のデニムが持つ、糸の凹凸と強い色落ちによる迫力。それに対して66後期には、着込むことで青が服全体に馴染んでいく良さがある。どちらが優れているという話ではない。時代によって生地の性格が異なり、それぞれに魅力があるということだ。 そして、こうした変化の背景には、デニムが作業着から広く日常着として普及し、生産の効率化や品質の安定が求められていった歴史もある。紡績や染色、織布の技術が変化するなかで、生地の質感や色落ちの傾向にも違いが生まれていった。ただし、66後期の色落ちを特定の製法の変更だけで説明できるわけではない。 ORDINARY FITSが今回の生地で研究したのは、まさにその66後期のデニム。古いデニムの魅力を、強い縦落ちや荒々しい凹凸だけで捉えていないところに、この素材選びの面白さがある。 しかも、14オンスという重量を持たせている。数字だけを見れば、デニムとして特別に重いわけではない。しかし、同じ14オンスでも、糸の性質や織りの密度によって生地の質感は変わる。重量だけで判断するのではなく、糸が作る表面の細かな変化と、織り上がった生地のしっかりした質感を合わせて考えたい。 また、今回の生地はセルヴィッチデニムを採用している。セルヴィッチとは、生地の端で緯糸が折り返すことで形成される耳のこと。かつてのデニムに広く用いられていたシャトル織機による生地を特徴づける仕様の一つで、66後期の501も赤耳デニムが使われていた時代に位置する。 ただし、セルヴィッチであることと、強い縦落ちが生まれることは別の話だ。生地の耳の構造が、糸のムラや染色の状態まで決めるわけではない。大切なのは、どのような生地を作りたいのかという目的があり、それに合わせて糸や織り方、仕上げを選んでいることだ。 なお、こちらはONE WASH仕様。インディゴの深い色合いを残しながら、一度洗いをかけた状態で仕上げられている。 毛羽立ちとねじれを残し、織りの密度で強さを持たせる 今回の14オンスデニムで、もう一つ注目したいのが整理加工に対する考え方だ。 一般にデニムの生地作りでは、織り上がった生地の表面を整えたり、洗濯後に生じる変形を抑えたりするため、さまざまな仕上げ加工が行われる。製品としての均一さや扱いやすさを考えれば、そうした加工には意味がある。しかしORDINARY FITSでは、当時のデニムが持っていた性質を残すため、あえて整理加工を施していない。 例えば、生地表面の細かな毛羽を焼いて取り除く毛焼き加工。これを行えば表面は整い、すっきりとした見え方になる。一方、毛羽を残せば、綿の繊維が持つ細かな凹凸が表面に現れ、均一に仕上げられた生地とは違う粗さが生まれる。 毛羽立ちのあるデニムは、表面の細かな繊維によって、光の当たり方や見る距離で質感が変わって見える。均一に整えられた生地のすっきりした表面とは違い、綿そのものが持つ粗さが感じられる。こうした生地の質感が、ワークウェアとしての無骨さにもつながっている。 また、デニムには綾織りの構造や糸の撚りなどの影響によって、洗濯後に斜行やねじれが生じる性質がある。 現在では、そうした変化をあらかじめ補正するスキュー加工が用いられることがある。生地を一定方向に調整することで、洗濯後のねじれを抑えるための加工だ。 ORDINARY FITSでは、この補正も行っていない。実際にどの程度のねじれが現れるかは着用や洗濯の条件によって異なるが、古いデニムが本来持っていた性質を、現代の加工ですべて消してしまわないという考え方が見えてくる。 もちろん、ねじれが大きければ良いというものではない。大切なのは、古いデニムの性質を理解したうえで、どのような仕上がりを求めるかということ。毛羽立ちやねじれを残す選択には、均一に整えられた生地とは違う魅力を大切にする姿勢が感じられる。 その一方で、今回の生地は打ち込み本数を多めに設定し、織りの密度を高めている。経糸と緯糸を密に織り込むことで、洗いを繰り返してもヘタりにくい、しっかりした生地に仕上げているのだ。 デニムの魅力というと、色落ちや表面の凹凸に目が向きやすい。しかし、もともと作業着として使われていた素材だからこそ、繰り返し着て、洗うことを前提とした丈夫さにも意味がある。 ここが実に面白い。毛羽立ちやねじれといった古いデニムの不均一な性質は残しながら、織りの密度によってしっかりした生地に仕上げている。古いものを忠実に再現するために、すべてを昔と同じにするのではない。残したい質感は残し、日常で着続けるために必要な部分には手を加える。 デニムは、新品の状態だけで完成する服ではない。着て、洗い、身体の動きによってシワが入り、少しずつ表面が変化していく。その過程を楽しめることも、この素材の魅力だ。 ORDINARY FITSは、そうしたデニム本来の性質を残しながら、今の生活の中で着ることまで考えて生地を作っている。ヴィンテージを研究することが、そのまま過去の再現に結びつくわけではない。その姿勢が、この14オンスデニムにはよく表れている。 1STの無骨さを受け継ぎ、左右の胸ポケットで整えられた2ND 今回のDENIM JACKET TYPE 2NDは、1950年代に登場したLEVISの通称2ND、507XXをデザインのモチーフとしている。 2NDを考えるうえで面白いのは、それ以前の1STから、どの部分が変わったのかということだ。 1STの大きな特徴は、左胸に一つだけ設けられたポケットと、背面中央のシンチバック。左右非対称の前身頃と、背中のバックルによる無骨な造形が、古いワークウェアならではの個性を作っていた。 それに対して2NDでは、胸ポケットが左右に二つ配置され、背面中央のシンチバックは裾の両脇に設けられたボタン式アジャスターへと変更された。単に収納が増え、調整方法が変わっただけではない。この二つの変更によって、ジャケット全体の見え方も大きく変わっている。 まず、左右に配された二つのパッチポケット。1STでは左胸のポケットが視線を集め、前身頃に左右非対称の面白さがあった。一方、2NDでは二つのポケットが胸元に並ぶことで、前面の重心が左右に分かれ、全体の輪郭が整って見える。 しかも、ポケットは単なる装飾ではない。収納という作業着本来の役割を持ちながら、その四角い形とフラップが胸元に存在感を与える。身幅のあるボックス型のシルエットと相まって、前身頃にどっしりとした力強さが生まれている。 そして、フロントには1STから受け継がれたダブルアクションプリーツを配置。これは、伸縮性の乏しいデニムに動くためのゆとりを持たせる、ワークウェアならではの構造だ。生地を折り畳んで前身頃に収めることで、必要な部分に余裕を持たせるという合理的な発想から生まれている。 左右に並ぶ二つの胸ポケットが前身頃に力強さを与え、前立ての両脇に設けられたアクションプリーツが、古いワークウェアならではの立体的な表情を生み出している。 さらに、プリーツの折り山やステッチの周辺は、生地が重なることで擦れ方にも差が出やすい。着込むことで、その構造に沿ったアタリが現れることもある。これは糸そのものによる縦落ちとは別の、服の形から生まれる色落ちだ。 背面にはプリーツを配置し、裾の両脇にはボタン式のアジャスターを備えている。1STのシンチバックは背面中央にベルトと金具があり、後ろ姿にも強い主張があった。対して2NDでは、調整機構を左右の裾へ移すことで、背中の中央から金具がなくなり、後ろ姿がすっきりしている。 一方で、裾のアジャスターを調整すれば、身幅のゆとりを残しながら腰回りの収まりを変えることができる。短丈で身幅のあるジャケットだからこそ、裾のわずかな絞り方によって、着たときの輪郭にも違いが生まれる。 こうして見ると、2NDは1STの持っていたワークウェアとしての構造を受け継ぎながら、前後のデザインを少しずつ整理したモデルだということが分かる。左右の胸ポケットによって前面の構成が整い、裾のアジャスターによって背面中央の主張が抑えられる。しかし、ダブルアクションプリーツや身幅のあるボックス型、短い着丈といった、古いデニムジャケットの骨格はそのまま残っている。 そしてORDINARY FITSでは、この2NDのデザインを踏まえながら、着丈をオリジナルより若干長めに設定している。身幅のあるボックス型と短丈の関係を崩さず、裾を出したときにも腰回りが自然に収まる。胸元には二つのポケットとアクションプリーツによる力強さがあり、古いワークジャケットらしい輪郭も残っている。 着丈を長くしても普通のデニムブルゾンには見えない。胸元のディテールと身幅のゆとり、そして短丈ならではの腰回りの軽さ。その関係が崩れていないところに、ORDINARY FITSの服作りの上手さがある。 そして、この1950年代の2NDというデザインに、1970年代後半の66後期を研究したデニムを組み合わせているところにも、ORDINARY FITSの感性が表れている。 ヴィンテージのレプリカを作るのであれば、デザインと生地の年代を揃えるという考え方もあるだろう。しかし、ORDINARY FITSはそうしていない。2NDの造形には2NDの良さがあり、66後期のデニムには66後期の良さがある。それぞれを選び、一着の服として組み合わせている。 これは、単に古い服を参考にして新しい服を作ったという話ではない。ヴィンテージのどの部分に価値を見出し、どの要素を今の服に取り入れるのか。そこに作り手の判断があり、服としての個性が生まれている。 ヴィンテージの2NDを知っている人なら、オリジナルとの違いや、生地の年代をあえて揃えていない面白さを感じられる。一方で、そうした歴史を知らなくても、着たときの形や生地の質感そのものを楽しめる。ヴィンテージの知識を持っていることが、このジャケットを着る条件ではない。 昔はどうしても着丈の短さを受け入れられず、買わずに帰ったGジャン。今ではORDINARY FITSの一着を、自信を持ってお客様に紹介できます。ヴィンテージの個性を残しながら、現代の服として着たくなる形に仕上げる。その服作りに、LAMPAがORDINARY FITSを選ぶ理由があります。 ※Ordinary fits 116Type Standard One Wash 116OW-224と同生地でセットアップになります。 ■Size 38サイズ 肩幅48cm 胸幅55cm 着丈63cm 袖丈60cm 40サイズ 肩幅50cm 胸幅57cm 着丈65cm 袖丈62cm 42サイズ 肩幅52cm 胸幅59cm 着丈67cm 袖丈64cm 着用画像は38を着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります ※自分の場合は38だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら40。42は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら38もアリです 各サイズの着用感やサイズ選びについて、Instagram LIVEで紹介しています。 https://www.instagram.com/p/DfGqK3wiauQ/ ■Color Indigo ■Style Pants Ordinary fits 116Type Standard One Wash 116OW-224 32インチを着用

  • ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 1ST USED 011USD

    JPY 41,800(USD 265.15)

    ■Ordinary fits 2008年に岡山で『10年後も着ていたい服』をコンセプトに立ち上げられ、 ただ単に奇を衒っただけのデザインが氾濫するなか、シンプルなデザインで素材や縫製等の技術力やバランスで表現しています。 ■Lampaの見解 ORDINARY FITS - DENIM JACKET TYPE 1ST USED 011USD 着丈の短さは、短所であり個性でもある。 アメカジの枠にとらわれない加工センスは唯一無二。 昔、ヴィンテージのGジャンを買おうと思い、アルバイトで貯めた大金を持って店まで行ったことがある。 ところが、いざ試着してみると、どうしてもあの着丈の短さが自分の中で消化できない。結局、買わずに帰った。それ以来、いわゆるGジャンという服が個人的にずっと苦手だった。 そんな自分が、ORDINARY FITSのデニムジャケットを試着して、すぐにピンときた。 理由は着丈の長さ。これが実に上手い。 Gジャンの着丈というのは、実はかなり難しい。短すぎると、インナーをパンツに入れる着方が前提になりやすい。かといって、ただ長くすれば良いわけでもない。長すぎれば、今度はGジャン特有の形が崩れ、普通のデニムブルゾンになってしまう。 そもそもGジャンは、ファッションとして格好良く見せることを第一に考えて生まれた服ではない。作業着としての機能や動きやすさを求めた結果、あの独特の形になったものだ。 ワークウェアやミリタリーウェアには、現代のファッションという視点から見れば、野暮ったく感じられる部分が少なからずある。しかし、その野暮ったさこそが、服の個性であり魅力になっていることも多い。機能を優先して作られた服を、本来とは違う目的でファッションとして着る。そこには、最初からファッションのためにデザインされた服とは違う面白さがある。 だからこそ、着やすくするためにすべてを整えてしまえば良いという話ではない。無骨な部分を削り、現代的なシルエットに近づけすぎれば、今度はその服である意味が薄れてしまう。Gジャンでいえば、着丈の短さは短所であると同時に、GジャンをGジャンたらしめている大切な個性でもある。 ORDINARY FITSが上手いのは、まさにその部分だ。オリジナルより着丈を若干長めに設定しながら、Gジャン特有の短丈の輪郭は失っていない。着やすさを考えて手を加えているのに、ワークウェアとして生まれた服の無骨さがきちんと残っている。 どこを変えて、どこを変えないのか。 この判断が本当に難しい。LAMPAでは、そうした服作りにこそ、ブランドのセンスが表れると考えている。 岡山県児島を拠点とし、デニムを得意とするORDINARY FITS。今回のDENIM JACKET TYPE 1ST USEDには、古い服の魅力を理解したうえで、今の時代に着るための工夫が表れている。そして、その考え方は着丈だけでなく、生地作りやUSED加工の仕上げ方にも通じている。 1947年頃の501XXを研究した、オリジナルの14オンスデニム 今回のジャケットに使用されているのは、ORDINARY FITSが1947年頃の501XXを研究して開発した、オリジナルの14オンスセルビッチデニム。素材はコットン100%だ。 ヴィンテージデニムを語るうえで、1947年頃の501XXは外すことのできない存在だ。第二次世界大戦が終わり、物資統制によって簡略化されていた仕様が再び整えられた時代。デニムの歴史においても重要な転換期であり、この頃の501XXは、後のジーンズへとつながる一つの完成形として知られている。 そして、この時代のデニムが今なお高く評価される理由の一つが、生地そのものの表情にある。 当時のデニムを理解するうえで重要なのは、糸の太さに生じる自然なムラ、インディゴの染まり方、そして経糸と緯糸が織り重なる際の張力や密度だ。 インディゴ染色された経糸は、表面に色が集中し、中心部分には白い芯が残る。着用による摩擦で表面のインディゴが少しずつ削られると、その内側の白が現れる。さらに糸の太い部分と細い部分では摩耗の仕方が異なるため、生地の表面に不規則な濃淡が生まれていく。 いわゆる縦落ちと呼ばれる表情も、こうした糸と染色の性質が重なって生まれるもの。単に青が薄くなるのではなく、白く擦れた部分、その周囲に残る淡い青、さらに濃いインディゴが細かく入り交じることで、生地に奥行きが生まれる。 ただし、年代によって生地が一斉に切り替わったわけではなく、同じ年代でも個体差がある。だからこそ、単純に古いほど良い、縦落ちが強いほど良いという話ではない。大切なのは、糸の凹凸や色の残り方が、着込んだときにどのような表情を作るのかということだ。 ORDINARY FITSが今回の生地で取り組んだのも、そうした古いデニムの質感を、糸の段階から考えることだった。数種類の糸を組み合わせることで、経糸に長いムラ感を持たせ、ヴィンテージデニム特有の不均一な表情を再現している。 ここで重要なのは、単に糸を不均一にすれば良いわけではないということだ。太い部分と細い部分が不自然に繰り返されれば、いかにも加工して作ったムラに見えてしまう。長いムラを持つ糸を組み合わせることで、織り上がった生地に不規則な凹凸を生み出す。その自然さを追求するところに、ヴィンテージデニムを研究する意味がある。 14オンスという重量も、この生地を考えるうえで大切な要素だ。数字だけを見れば、デニムとして特別に重いわけではない。しかし、生地の良し悪しはオンスだけでは決まらない。同じ14オンスでも、糸の性質や織りの密度によって、手にしたときの質感も、着用したときの輪郭も変わってくる。 今回の生地で評価したいのは、1947年頃のデニムを研究しながら、当時の見た目だけを追いかけていないところだ。糸のムラによる表面の凹凸を残しつつ、ジャケットとして着たときに生地がどう見えるかまで考える。14オンスという数字の向こうに、糸と織りの組み合わせを選ぶ作り手の判断がある。 デニム本来の性質を残す生地作りと、アメカジに縛られないUSED加工 ヴィンテージデニムを考えるうえでもう一つ知っておきたいのが、当時の生地を現在の技術で再現することの難しさだ。 1940年代のデニムは、シャトルと呼ばれる杼を左右に往復させながら緯糸を織り込む、旧式のシャトル織機によって生産されていた。生地の両端で緯糸が折り返すことで形成されるセルビッチは、こうした製法を象徴するものでもある。 現在主流となっている高速織機と比べると、旧式のシャトル織機は生地幅が狭く、生産速度も遅い。しかし、古い織機を使えば、それだけで1940年代の生地が出来上がるわけではない。 原綿の選定から紡績、糸の撚り、インディゴの染色、織る際の張力、緯糸の打ち込み、そして仕上げ加工まで。その一つひとつが生地の硬さや凹凸、洗濯後の収縮、さらには色落ちにまで影響する。 例えば、同じ太さの糸を使い、同じ重量のデニムを織ったとしても、糸の張り具合や打ち込み方が違えば、生地の質感は変わってしまう。さらに、現在残っているヴィンテージの多くは、長年の着用や洗濯によって変化した状態にある。そこから新品当時の糸や織りの状態を読み解き、再び生地として形にするには、相応の知識と技術が求められる。 かつては日常の作業着を作るための生地だったものを、今ではその時代特有の質感を求めて、手間と時間をかけて作り直している。当時のデニムを研究するということは、完成した色落ちを真似るだけではなく、その表情が生まれるまでの工程を一つずつ読み解くことでもある。 そして今回のORDINARY FITSでは、打ち込み本数を多めに設定して生地の密度を高め、洗いを繰り返してもヘタりにくいタフさを持たせている。 デニムの魅力というと、どうしても色落ちや表面の凹凸に目が向きやすい。しかし、もともと作業着として使われていた素材だからこそ、繰り返し着て、洗うことを前提とした丈夫さにも大きな意味がある。糸に自然なムラを持たせながら、織りの密度によって生地としてのしっかりした質感を確保する。ここに今回の生地作りの面白さがある。 さらに、このデニムでは毛焼き加工を施していない。毛焼きとは、生地の表面に出た細かな毛羽を焼いて取り除き、表面を整える加工のこと。これを行わないことで、糸が持つ毛羽立ちをあえて残している。 表面をきれいに整えたデニムとは違い、毛羽が残ることで生地に少し粗さのある質感が生まれる。均一に整えられた工業製品とは異なる、昔の作業着を思わせる表情。USED加工によってインディゴの色合いが淡くなっても、こうした糸や生地の質感が、その下にきちんと残っている。 もう一つ興味深いのが、スキュー加工を施していないことだ。スキュー加工とは、デニムの洗濯などによって生じる斜行やねじれを、あらかじめ補正するための加工。現在では、製品の形を安定させるために用いられることがある。 デニムは綾織りの構造や糸の撚りなどの影響によって、洗濯後に生地が斜行する性質を持つ。スキュー加工を施さないということは、その性質をあらかじめ補正せずに残しているということだ。実際にどの程度の変化が現れるかは着用や洗濯の条件によって異なるが、古いデニムに見られる特徴の一つを、現代の加工で消していない点は興味深い。 もちろん、斜行が生じること自体が優れた生地の証明になるわけではない。ただ、かつてのワークウェアが持っていた不均一さを、現代の技術ですべて消してしまわない。その判断には、冒頭で触れた着丈の考え方と共通するものがある。 糸のムラを作り込み、毛羽立ちを残し、斜行を補正しない。一方で、打ち込み本数を増やすことで、洗いを繰り返してもヘタりにくい強さを持たせている。すべてを昔のままにするのでも、現代の基準できれいに整えるのでもない。どの性質を残し、どこに手を加えるか。その選択が、この14オンスデニムの個性を形作っている。 そして、この生地に施されたUSED加工が実にいい。 今回のUSED加工は、熟練した職人による手作業で施されたもの。長年着込まれたデニムを思わせる色落ちやアタリが表現されている。淡くなったインディゴの中にも、白く擦れた部分から青が残る部分へと移り変わる細かな濃淡があり、縫い目やポケット周りには生地の重なりに沿った陰影が見られる。強いコントラストを付けなくても、色の変化によって十分な奥行きが生まれている。 ORDINARY FITSの加工は、その味付けが実に控えめだ。濃いソースで味を決める料理も、それはそれで魅力がある。しかし、味付けが強いほど、その味が全体の印象を決めてしまう。デニムのUSED加工にも、これと似たところがある。 強く色を落とし、アタリやダメージを大胆に加えたデニムは、単体で見れば非常に格好良いものも多い。ただ、それだけ加工の主張が強くなると、着たときにもUSED感が前面に出る。特にアメカジの色が濃くなりやすく、合わせる服にも相応の方向性が求められる。ヴィンテージ感の強い着こなしには魅力的でも、異なるジャンルの服と組み合わせようとすると、その色落ちの強さが装い全体の印象を決めてしまうことがある。 その点、ORDINARY FITSは実に上手い。色を落としてUSEDらしい表情を作りながら、加工の主張を強くしすぎない。だからこそ、アメカジという枠に縛られることなく、異なるテイストの服と組み合わせても、色落ちだけが浮いて見えにくい。加工の強いデニムを中心にして装い全体を組み立てるのとは違い、合わせる服の個性を受け止める余地がある。 もちろん、加工の強いデニムが悪いわけではない。強い色落ちやダメージだからこそ成立する着こなしもある。ただ、LAMPAでは、一つのジャンルに寄せすぎず、自分なりの組み合わせを楽しめることにも価値を感じている。 すでに長く着込んだデニムを思わせる色合いが生まれているが、そこから実際に着用することで、袖や身頃の擦れ、身体の動きに沿ったアタリなど、自分自身の着方による変化も少しずつ加わっていく。最初から馴染んだ色合いを楽しみながら、その先の変化も重ねていける。 熟練した職人による手作業のUSED加工。その仕上がりには細かな色の変化がありながら、加工そのものが前に出すぎない。単体で見たときの迫力よりも、実際に着たときの自由度を大切にする。その匙加減に、ORDINARY FITSの加工センスが表れている。 ワークウェアの個性を残した、TYPE 1STのデザイン 今回のDENIM JACKET TYPE 1STは、1940年代のLEVISの通称1stをデザインのモチーフとしている。 フロントに設けられた左右のアクションプリーツは、身体の動きに対応するための構造。生地を折り畳んで前身頃に収めることで、必要なときにゆとりを生み出すという、ワークウェアならではの合理的な発想から生まれている。現在ではその縦のラインが前身頃に立体感を与え、1stを象徴するデザインにもなっている。 左胸だけに配されたフラップポケットも、このモデルならではの特徴。左右対称ではない配置によって、中央の前立てやアクションプリーツとの間に独特の表情が生まれる。装飾を増やさなくても、前身頃にしっかりとした力強さがある。 背面にはプリーツとシンチバックを配置。シンチバックは本来、腰回りのフィットを調整するためのものだが、背中に金属パーツとベルトが加わることで、後ろ姿にもワークウェアらしい無骨さが残る。フロントの縦のラインに対し、背面ではシンチバックが横方向のアクセントとなり、前後で異なる表情を見せてくれる。 ORDINARY FITSでは、このシンチバックに針のないタイプを採用している。ヴィンテージの針付きシンチバックは、金属の針が露出する構造のため、車のシートなどに引っ掛かって傷を付けてしまうことがある。針なしにすることで、1st特有の後ろ姿を残しながら、日常での扱いやすさにも配慮している。古いディテールをただ再現するのではなく、実際に着る人の生活まで考えて手を加えているところがいい。 着丈の調整によって、裾を出したときにも身頃が極端に短く見えず、腰回りに自然な収まりが生まれる。一方で、フロントのプリーツやシンチバックが持つワークウェア特有の造形は、しっかりと主張している。こうしたディテールと全体の輪郭が無理なく共存しているところに、このジャケットの完成度の高さがある。 今回のUSEDモデルでは、淡く落とされたインディゴの色合いによって、フロントのアクションプリーツやポケット周り、背面のシンチバックといったディテールの立体感も見えやすくなっている。濃色のデニムでは色の中に馴染む縫い目や生地の重なりが、細かなアタリとともに浮かび上がる。1st特有の造形を、色の変化からも楽しめる仕上がりだ。 ヴィンテージの1stを知っている人なら、オリジナルとの細かな違いに作り手の考えを感じられる。そして、そうした歴史を知らなくても、着たときの形そのものに魅力がある。古い服の特徴を残しているからといって、着る人にヴィンテージの知識を求めるわけではない。 昔はどうしても着丈の短さを受け入れられず、買わずに帰ったGジャン。それを今、こうして自分の店で紹介しています。ORDINARY FITSは、あの短い着丈が持つワークウェアとしての個性を残しながら、今の感覚で着られる形に整えています。さらに、アメカジの枠にとらわれないUSED加工によって、着こなしの可能性まで広げてくれました。かつては苦手だったGジャンを、今では自信を持ってお客様に紹介できます。ORDINARY FITSが、この服に対する考え方を変えてくれました。 ※117TYPE LOOSE ONE WASH、119TYPE LOOSE ONE WASHとと同生地でセットアップになります 着用画像は40を着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合は38だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら40。42は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら38もアリです 各サイズの着用感やサイズ選びについて、Instagram LIVEで紹介しています。 https://www.instagram.com/p/DfGqK3wiauQ/ ■Size 38サイズ 肩幅50cm 胸幅60cm 着丈61cm 袖丈58cm 40サイズ 肩幅52cm 胸幅62cm 着丈63cm 袖丈60cm 42サイズ 肩幅54cm 胸幅64cm 着丈65cm 袖丈62cm ■Color USD ■Style Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE USED 117USD 32インチを着用

  • ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 1ST ONE WASH 011OW

    JPY 36,300(USD 230.26)

    ■Ordinary fits 2008年に岡山で『10年後も着ていたい服』をコンセプトに立ち上げられ、 ただ単に奇を衒っただけのデザインが氾濫するなか、シンプルなデザインで素材や縫製等の技術力やバランスで表現しています。 ■Lampaの見解 ORDINARY FITS - DENIM JACKET TYPE 1ST ONE WASH 011OW 着丈の短さは、短所であり個性でもある。 Gジャン本来の無骨さを残しながら、今の感覚で着る。 実は昔、VINTAGEのGジャンを買おうと思い、アルバイトで貯めた大金を持って店まで行ったことがある。 ところが、いざ試着してみると、どうしてもあの着丈の短さが自分の中で消化できない。結局、買わずに帰った。それ以来、いわゆるGジャンという服が個人的にずっと苦手だった。 そんな自分が、ORDINARY FITSのデニムジャケットを試着して、すぐにピンときた。 理由は着丈の長さ。これが実に上手い。 Gジャンの着丈というのは、実はかなり難しい。短すぎると、インナーをパンツに入れる着方が前提になりやすい。かといって、ただ長くすれば良いわけでもない。長すぎれば、今度はGジャン特有の形が崩れ、普通のデニムブルゾンになってしまう。 そもそもGジャンは、ファッションとして格好良く見せることを第一に考えて生まれた服ではない。作業着としての機能や動きやすさを求めた結果、あの独特の形になったものだ。 そして、ここが実に面白いところなのだが、ワークウェアやミリタリーウェアには、現代のファッションという視点から見れば、野暮ったく感じられる部分が少なからずある。しかし、その野暮ったさこそが、服の個性であり魅力になっていることも多い。機能を優先して作られた服を、本来とは違う目的でファッションとして着る。そこには、最初からファッションのためにデザインされた服とは違う面白さがある。 だからこそ、着やすくするためにすべてを整えてしまえば良いという話ではない。無骨な部分を削り、現代的なシルエットに近づけすぎれば、今度はその服である意味が薄れてしまう。Gジャンでいえば、着丈の短さは短所であると同時に、GジャンをGジャンたらしめている大切な個性でもある。 ORDINARY FITSが上手いのは、まさにその部分だ。オリジナルより着丈を若干長めに設定しながら、Gジャン特有の短丈の輪郭は失っていない。着やすさを考えて手を加えているのに、ワークウェアとして生まれた服の無骨さがきちんと残っている。 どこを変えて、どこを変えないのか。 この判断が本当に難しい。LAMPAでは、そうした服作りにこそ、ブランドのセンスが表れると考えている。 岡山県児島を拠点とし、デニムを得意とするORDINARY FITS。今回のDENIM JACKET TYPE 1STには、古い服の魅力を理解したうえで、今の時代に着るための工夫が表れている。そして、その考え方は着丈だけでなく、生地作りにも通じている。 1947年頃の501XXを研究した、オリジナルの14オンスデニム 今回のジャケットに使用されているのは、ORDINARY FITSが1947年頃の501XXを研究して開発した、オリジナルの14オンスセルビッチデニム。素材はコットン100%だ。 ヴィンテージデニムを語るうえで、1947年頃の501XXは外すことのできない存在だ。 第二次世界大戦が終わり、物資統制によって簡略化されていた仕様が再び整えられた時代。デニムの歴史においても重要な転換期であり、この頃の501XXは、後のジーンズへとつながる一つの完成形として知られている。 そして、この時代のデニムが今なお高く評価される理由の一つが、生地そのものの表情にある。 当時のデニムを理解するうえで重要なのは、糸の太さに生じる自然なムラ、インディゴの染まり方、そして経糸と緯糸が織り重なる際の張力や密度だ。 インディゴ染色された経糸は、表面に色が集中し、中心部分には白い芯が残る。着用による摩擦で表面のインディゴが少しずつ削られると、その内側の白が現れる。さらに糸の太い部分と細い部分では摩耗の仕方が異なるため、生地の表面に不規則な濃淡が生まれていく。 いわゆる縦落ちと呼ばれる表情も、こうした糸と染色の性質が重なって生まれるもの。 単に青が薄くなるのではなく、白く擦れた部分、その周囲に残る淡い青、さらに濃いインディゴが細かく入り交じることで、生地に奥行きが生まれる。 また、1940年代のデニムと1950年代、60年代のデニムでは、糸の性質や生地の設計、色落ちの傾向にも違いが見られる。ただし、年代によって生地が一斉に切り替わったわけではなく、同じ年代でも個体差がある。だからこそ、単純に古いほど良い、縦落ちが強いほど良いという話ではない。 大切なのは、糸の凹凸や色の残り方が、着込んだときにどのような表情を作るのかということ。デニムを長く見続けていると、派手な色落ち以上に、何気ない部分に残る細かな濃淡に惹かれることがある。 ORDINARY FITSが今回の生地で取り組んだのも、そうした古いデニムの質感を、糸の段階から考えることだった。数種類の糸を組み合わせることで、経糸に長いムラ感を持たせ、ヴィンテージデニム特有の不均一な表情を再現している。 ここで重要なのは、単に糸を不均一にすれば良いわけではないということだ。太い部分と細い部分が不自然に繰り返されれば、いかにも加工して作ったムラに見えてしまう。長いムラを持つ糸を組み合わせることで、生地全体に均一ではない濃淡や凹凸を生み出す。その自然さを追求するところに、ヴィンテージデニムを研究する意味がある。 14オンスという重量も、この生地を考えるうえで大切な要素だ。数字だけを見れば、デニムとして特別に重いわけではない。しかし、生地の良し悪しはオンスだけでは決まらない。同じ14オンスでも、糸の性質や織りの密度によって、手にしたときの質感も、着用したときの輪郭も変わってくる。 今回の生地で評価したいのは、1947年頃のデニムを研究しながら、当時の見た目だけを追いかけていないところだ。糸のムラによる表面の凹凸を残しつつ、ジャケットとして着たときに生地がどう見えるかまで考える。14オンスという数字の向こうに、糸と織りの組み合わせを選ぶ作り手の判断がある。 織りの密度と、あえて残したデニム本来の性質 ヴィンテージデニムを考えるうえでもう一つ知っておきたいのが、当時の生地を現在の技術で再現することの難しさだ。 1940年代のデニムは、シャトルと呼ばれる杼を左右に往復させながら緯糸を織り込む、旧式のシャトル織機によって生産されていた。生地の両端で緯糸が折り返すことで形成されるセルビッチは、こうした製法を象徴するものでもある。 現在主流となっている高速織機と比べると、旧式のシャトル織機は生地幅が狭く、生産速度も遅い。現代の織機が大量生産と品質の安定を追求して進化してきたのに対し、旧式織機による生産には、機械の調整や維持管理にも多くの手間が必要となる。 しかし、古い織機を使えば、それだけで1940年代の生地が出来上がるわけではない。 原綿の選定から紡績、糸の撚り、インディゴの染色、織る際の張力、緯糸の打ち込み、そして仕上げ加工まで。その一つひとつが生地の硬さや凹凸、洗濯後の収縮、さらには色落ちにまで影響する。 例えば、同じ太さの糸を使い、同じ重量のデニムを織ったとしても、糸の張り具合や打ち込み方が違えば、生地の質感は変わってしまう。糸のムラを強くすればヴィンテージらしく見えるとも限らない。むしろ、その不均一さをどこまで自然に表現するかが難しい。 さらに、現在残っているヴィンテージの多くは、長年の着用や洗濯によって変化した状態にある。そこから新品当時の糸や織りの状態を読み解き、再び生地として形にするには、相応の知識と技術が求められる。 現在も日本をはじめ各地で旧式シャトル織機によるデニム生産は続けられているが、設備を維持するだけでなく、紡績や染色などの工程を支える生産体制も必要になる。技術的に一度再現できたとしても、それを安定して作り続けることはまた別の難しさがある。 かつては日常の作業着を作るための生地だったものを、今ではその時代特有の質感を求めて、手間と時間をかけて作り直している。 当時のデニムを研究するということは、完成した色落ちを真似るだけではなく、その表情が生まれるまでの工程を一つずつ読み解くことでもある。何十年も前の生地に、現在の作り手がこれほどの労力を注いでいる。その事実だけでも、デニムという素材の奥深さが伝わってくる。 そして今回のORDINARY FITSでは、打ち込み本数を多めに設定して生地の密度を高め、洗いを繰り返してもヘタりにくいタフさを持たせている。 デニムの魅力というと、どうしても色落ちや表面の凹凸に目が向きやすい。しかし、もともと作業着として使われていた素材だからこそ、繰り返し着て、洗うことを前提とした丈夫さにも大きな意味がある。糸に自然なムラを持たせながら、織りの密度によって生地としてのしっかりした質感を確保する。ここに今回の生地作りの面白さがある。 さらに、このデニムでは毛焼き加工を施していない。毛焼きとは、生地の表面に出た細かな毛羽を焼いて取り除き、表面を整える加工のこと。これを行わないことで、糸が持つ毛羽立ちをあえて残している。 表面をきれいに整えたデニムとは違い、毛羽が残ることで生地に少し粗さのある質感が生まれる。新品の段階から、均一に整えられた工業製品とは異なる、昔の作業着を思わせる表情を楽しめる。 もう一つ興味深いのが、スキュー加工を施していないことだ。スキュー加工とは、デニムの洗濯などによって生じる斜行やねじれを、あらかじめ補正するための加工。現在では、製品の形を安定させるために用いられることがある。 デニムは綾織りの構造や糸の撚りなどの影響によって、洗濯後に生地が斜行する性質を持つ。スキュー加工を施さないということは、その性質をあらかじめ補正せずに残しているということだ。実際にどの程度の変化が現れるかは着用や洗濯の条件によって異なるが、古いデニムに見られる特徴の一つを、現代の加工で消していない点は興味深い。 もちろん、斜行が生じること自体が優れた生地の証明になるわけではない。ただ、かつてのワークウェアが持っていた不均一さを、現代の技術ですべて消してしまわない。その判断には、冒頭で触れた着丈の考え方と共通するものがある。 糸のムラを作り込み、毛羽立ちを残し、斜行を補正しない。一方で、打ち込み本数を増やすことで、洗いを繰り返してもヘタりにくい強さを持たせている。すべてを昔のままにするのでも、現代の基準できれいに整えるのでもない。どの性質を残し、どこに手を加えるか。その選択が、この14オンスデニムの個性を形作っている。 ワークウェアの個性を残した、TYPE 1STのデザイン 今回のDENIM JACKET TYPE 1STは、1940年代のLEVISの通称1stをデザインのモチーフとしている。 フロントに設けられた左右のアクションプリーツは、身体の動きに対応するための構造。生地を折り畳んで前身頃に収めることで、必要なときにゆとりを生み出すという、ワークウェアならではの合理的な発想から生まれている。現在ではその縦のラインが前身頃に立体感を与え、1stを象徴するデザインにもなっている。 左胸だけに配されたフラップポケットも、このモデルならではの特徴。左右対称ではない配置によって、中央の前立てやアクションプリーツとの間に独特の表情が生まれる。装飾を増やさなくても、前身頃にしっかりとした力強さがある。 背面にはプリーツとシンチバックを配置。シンチバックは本来、腰回りのフィットを調整するためのものだが、背中に金属パーツとベルトが加わることで、後ろ姿にもワークウェアらしい無骨さが残る。フロントの縦のラインに対し、背面ではシンチバックが横方向のアクセントとなり、前後で異なる表情を見せてくれる。 ORDINARY FITSでは、このシンチバックに針のないタイプを採用している。ヴィンテージの針付きシンチバックは、金属の針が露出する構造のため、車のシートなどに引っ掛かって傷を付けてしまうことがある。針なしにすることで、1st特有の後ろ姿を残しながら、車のシートなどを傷つける心配にも配慮している。古いディテールをただ再現するのではなく、実際に着る人の生活まで考えて手を加えているところがいい。 着丈の調整によって、裾を出したときにも身頃が極端に短く見えず、腰回りに自然な収まりが生まれる。一方で、フロントのプリーツやシンチバックが持つワークウェア特有の造形は、しっかりと主張している。こうしたディテールと全体の輪郭が無理なく共存しているところに、このジャケットの完成度の高さがある。 今回のモデルはONE WASH仕様。インディゴの深い色合いを残しながら、一度洗いをかけた状態で仕上げられている。毛羽を残した生地の質感や、14オンスのデニムが作るしっかりとした輪郭を、新品の段階から楽しめる仕上がりだ。 着用と洗濯を重ねれば、インディゴの色合いや生地の表面にも少しずつ変化が現れる。毛羽立ちが落ち着いていく部分もあれば、身体の動きに沿って擦れが生まれる部分もある。そうした変化が一様ではないところも、デニムを着続ける楽しさの一つだ。 ヴィンテージの1stを知っている人なら、オリジナルとの細かな違いに作り手の考えを感じられる。そして、そうした歴史を知らなくても、着たときの形そのものに魅力がある。古い服の特徴を残しているからといって、着る人にヴィンテージの知識を求めるわけではない。 昔はどうしても着丈の短さを受け入れられず、買わずに帰ったGジャン。それを今、こうして自分の店で紹介しています。あのとき受け入れられなかった短い着丈にも、ワークウェアとして生まれた服ならではの魅力があります。その魅力を失わずに、今の感覚で着たいと思わせてくれたのが、このORDINARY FITSのDENIM JACKET TYPE 1STです。かつては買わずに帰ったGジャンを、今では自信を持ってお客様に紹介できます。ORDINARY FITSが、この服に対する考え方を変えてくれました。 ※117TYPE LOOSE ONE WASH、119TYPE LOOSE ONE WASHとと同生地でセットアップになります 着用画像は40を着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合は38だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら40。42は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら38もアリです 各サイズの着用感やサイズ選びについて、Instagram LIVEで紹介しています。 https://www.instagram.com/p/DfGqK3wiauQ/ ■Size 38サイズ 肩幅50cm 胸幅60cm 着丈63cm 袖丈60cm 40サイズ 肩幅52cm 胸幅62cm 着丈65cm 袖丈62cm 42サイズ 肩幅54cm 胸幅64cm 着丈67cm 袖丈64cm ■Color Indigo ■Style Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE ONE WASH 117OW 32インチを着用

  • BRENA OBLI GERMAN DUCK

    JPY 58,300(USD 369.81)

    ■Brena WORK , MILITARY , VINTAGE…一括りで形容し難い古き良き時代のアイテムをモディファイ。オーセンティックかつシンプルなリアルクローズを提案しています。細部にわたり「テーラード」の要素を組み込んだ丁寧な物作りが特徴。現代では希少な全行程を1人の職人が手縫いで仕上げる「丸縫い」も採用。大量生産に惑わされない信念を持ったもの作りを目指しています。普遍的なアイテムだからこそ真摯に丁寧に。 ■Lampaの見解 BRENA - OBLI GERMAN DUCK ワークウェアなのに、洗練された男の色気が漂う。 黒の中に異なる素材の質感が浮かび上がる、BRENAのカバーオール。 同じワークウェアでも、ヨーロッパのものにはアメリカンワークとは違った魅力がある。実用的な作業着でありながら、どこか端正で、無骨さの中に色気がある。特にフランスの古いワークジャケットには、必要から生まれたディテールが服全体の形を自然に作り上げている面白さを感じる。 そんなヴィンテージのFRENCH WORK WEARをベースに、GERMAN DUCKとイタリア製の人工スエードを組み合わせたのがBRENAの新型OBLI。LAMPAでも人気の高いGARDIに続き、新たな定番になってほしいと思えるカバーオールだ。フランスのデザイン、ドイツの生地、イタリアの素材。それぞれに異なる背景を持つものが、一着のワークジャケットに収まっている。この組み合わせには、服好きとして惹かれるものがある。 アメリカンワークとは違う、GERMAN DUCKの魅力 ダック地と聞いて思い浮かべるのは、CARHARTTに代表されるアメリカンワークの、厚く、硬く、重たい、あのガシッとした生地。あれはあれで格好いいし、長年親しんできた素材でもある。 ところが、このGERMAN DUCKは印象が違う。ダック地らしいしっかりとした芯とハリがありながら、適度な柔らかさと軽さを備えている。生地そのものに力強さはあるものの、過剰な硬さがなく、袖を通した時の感覚は軽快だ。 一般的なヘビーダックのカバーオールでは、生地の硬さそのものが服の輪郭を作ることも多い。しかし、このGERMAN DUCKは、しっかりとしたハリを残しながらも硬さを主張しすぎず、ジャケット本来の形を自然に見せてくれる。 特にBLACKでは、この生地の選択が効いている。黒いダック地に強い硬さと厚みが重なると、ジャケット全体が大きな塊として見えることもある。その点、このGERMAN DUCKは適度な柔らかさを備えているため、黒の引き締まった印象を保ちながら、襟やポケットの輪郭をきちんと見せてくれる。 また、ダック特有の乾いた表面感も、この生地の魅力。織物らしい質感があることで、光の当たり方によって服の凹凸が見えてくる。生地そのものの表情がしっかりと感じられるからこそ、シンプルな形の中にも力強さが残る。 BLACKという色が生む、フレンチワークの新しい表情 フレンチワークといえば、まず思い浮かべるのはブルーのモールスキン。しかし、古いフランスのワークウェアにはブラックモールスキンのジャケットも存在していた。ヴィンテージ市場ではブルーに比べて見かける機会が少なく、古いフレンチワークを知る人にとっては特別な魅力を持つ色でもある。 つまり、フレンチワークにおけるBLACKは、現代的な印象を与えるためだけの色ではない。実際に労働着として使われてきた歴史を持つ色だ。 もちろん、今回のOBLIはモールスキンではなくGERMAN DUCK。モールスキン特有の起毛した表面とは異なり、ダック地の乾いた質感が前面に出ている。古いブラックモールスキンのワークジャケットとは、同じ黒でも素材の見え方がまったく違う。 このBLACKで特にいいのは、大きなポケットやチンストラップといったワークウェアらしいディテールが、全体の色に自然と馴染んでいること。形そのものはしっかりと主張しているのに、黒で統一されることで輪郭が整理され、ジャケット全体がすっきりと見える。 デニムとの組み合わせでは、その違いがよく分かる。ブルーのデニムに対して黒いジャケットが明確な輪郭を作り、上下の色にメリハリが生まれる。ワークウェア同士の組み合わせでありながら、色の対比によって装い全体が引き締まる。 そして、このBLACKをさらに面白くしているのが、イタリア製の人工スエードとの組み合わせだ。 ダック地の乾いた表面と、スエードの起毛した表面。同じ黒を基調としながら、光の受け方や素材の質感が異なることで、襟や胸ポケットの切り替えがさりげなく浮かび上がる。色で強いコントラストを付けるのではなく、素材の違いによって黒に奥行きを生み出している。 両面起毛のイタリア製スエードが生む、ワークウェアの色気 デザインはヴィンテージのFRENCH WORK WEARをベースに、襟にはチンストラップを備え、胸ポケットと両脇には丸みを持たせた大きめのポケットを配置。 特に両脇のポケットは、ワークウェアらしい実用的な大きさを持ちながら、角を立てずに丸みを持たせることで、前身頃に柔らかな線を生み出している。BLACKではポケットと身頃が同じ色にまとまるため、その丸みが大きな装飾として目立つのではなく、ジャケットの輪郭の一部として自然に収まっている。 そして、このOBLIをさらに魅力的にしているのが、異素材の切り替え。 襟、胸ポケット、袖の内側には、イタリア製のウォッシャブル人工スエードを採用。一般的なスエード調素材は片面起毛のものが多いが、今回使用しているのは両面起毛のタイプ。そのため通常のものより厚みがあり、しっかりとした素材感を備えている。 この厚みが、実にいい。 GERMAN DUCKは適度な柔らかさを持ちながらも、ダック地らしいハリのある生地。そこに薄いスエードを組み合わせるのではなく、両面起毛による厚みを持った素材を貼り付けることで、ダック地の力強さに負けない存在感が生まれている。 また、ダック地の乾いた質感に対して、スエードは起毛による柔らかな表面感を持つ。この異なる素材を組み合わせることで、ワークウェア特有の無骨さに、どこか色気を感じさせる表情が加わっている。 特に顔に近い襟のスエードは、ジャケット全体の印象を左右する部分。チンストラップを備えたワークウェアらしい襟の形に、柔らかな起毛感が加わることで、首元に独特の表情が生まれている。 そして、もうひとつ面白いのが袖の内側へのスエード使い。 袖の内側にスエードを貼り付けているため、通常の状態ではダック地が主体となるが、袖口を折り返すことでスエードが表に現れる。襟や胸ポケットと同じ素材が袖口にも加わり、ジャケット全体の見え方が変化する仕組みだ。 袖を折り返さなければ、黒いダック地を主体としたすっきりとした輪郭。少し折り返せば、袖口にも起毛した素材の質感が加わる。BLACKでは大きな色の変化ではなく、素材の表面感によって印象が変わる。こういう控えめな変化を楽しめるところも、この色の魅力だ。 古いワークウェアにも、襟や袖口に異素材を用いたものは存在する。摩擦の多い部分を補強するという実用的な考え方もあるが、今回のOBLIに関しては、むしろ装飾的な意味合いが強いように感じる。 ただし、その装飾が決して過剰ではない。襟、胸ポケット、袖の内側という限られた場所に使用することで、GERMAN DUCKの魅力を損なわず、スエードの質感を効果的に見せている。 デニムや軍パンとの組み合わせでは、カバーオール本来の男らしさが生きる。一方、スラックスに合わせれば、引き締まった色合いとパンツのすっきりとした線がつながり、ワークウェアらしいポケットの形がほどよいアクセントになる。合わせるパンツによって、同じディテールが違った役割を果たすところも面白い。 長く服を見続けていると、ヴィンテージのディテールを忠実に再現した服だけが魅力的なわけではないと感じる。古い服のどこに価値を見いだし、何を残し、何を変えるのか。その選択によって、服はまったく違うものになる。 フレンチワークの男らしさを残しながら、GERMAN DUCKの軽快さとイタリア製スエードの質感によって、BRENAならではのカバーオールに仕上げたOBLI。こういう服こそ、LAMPAで長く紹介していきたいと思います。 ■Size 44サイズ 肩幅47cm 胸幅57cm 着丈75cm 袖丈60cm 46サイズ 肩幅49cm 胸幅59cm 着丈77cm 袖丈62cm< 着用画像は44サイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、44サイズでほどよくゆとりある感じで着れ、46サイズだと少し大き過ぎる感じがします。 おおまかですが身長170から175cmで44サイズ、175から180cmで46サイズといった感じになります。 各サイズの着用感やサイズ選びについて、Instagram LIVEで紹介しています。 https://www.instagram.com/p/De0lwzrCb_g/ ■Color Black ■Style Tops ORDINARY FITS WOOL SWEAT 2サイズ着用 Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE ONE WASH 117OW 32サイズ

  • BRENA OBLI GERMAN DUCK

    JPY 58,300(USD 369.81)

    ■Brena WORK , MILITARY , VINTAGE…一括りで形容し難い古き良き時代のアイテムをモディファイ。オーセンティックかつシンプルなリアルクローズを提案しています。細部にわたり「テーラード」の要素を組み込んだ丁寧な物作りが特徴。現代では希少な全行程を1人の職人が手縫いで仕上げる「丸縫い」も採用。大量生産に惑わされない信念を持ったもの作りを目指しています。普遍的なアイテムだからこそ真摯に丁寧に。 ■Lampaの見解 BRENA - OBLI GERMAN DUCK ワークウェアなのに、洗練された男の色気が漂う。 デニムで着ても無骨になりすぎない、BRENAのカバーオール。 カバーオールといえば、まず思い浮かぶのはアメリカンワーク。厚く硬いダック地、大きなポケット、頑丈な作り。道具として生まれた服ならではの無骨さには、やはり惹かれるものがある。 ただ、同じワークウェアでも、ヨーロッパのものには少し違った魅力がある。実用的な作業着でありながら、どこか端正で、無骨さの中に色気がある。特にフランスの古いワークジャケットには、アメリカンワークとは異なる独特の佇まいを感じる。そんなフレンチワークの魅力を、BRENAらしい解釈で形にしたのが新型OBLI。 LAMPAでも人気の高いGARDIに続き、新たな定番になってほしいと思えるカバーオールだ。デザインソースはヴィンテージのFRENCH WORK WEAR。そこにGERMAN DUCKとイタリア製の人工スエードを組み合わせている。フランスのデザイン、ドイツの生地、イタリアの素材。この組み合わせを知るだけでも、服好きとしては興味をそそられる。 アメリカンワークとは違う、GERMAN DUCKの魅力 ダック地と聞いて思い浮かべるのは、CARHARTTに代表されるアメリカンワークの、厚く、硬く、重たい、あのガシッとした生地。あれはあれで格好いいし、長年親しんできた素材でもある。 ところが、このGERMAN DUCKは印象が違う。ダック地らしいしっかりとした芯とハリがありながら、適度な柔らかさと軽さを備えている。生地そのものに力強さはあるものの、過剰な硬さがなく、袖を通した時の感覚は軽快だ。 一般的なヘビーダックのカバーオールでは、生地の硬さそのものが服の輪郭を作ることも多い。しかし、このGERMAN DUCKは、しっかりとしたハリを残しながらも硬さを主張しすぎず、ジャケット本来の形を自然に見せてくれる。 この違いは着心地だけでなく、見た目にも表れている。ダック特有の乾いた質感とワークウェアらしい力強さはありながら、必要以上に重たく見えない。だからこそ、襟やポケットの形、異素材の切り替えといったデザインも生きてくる。 アメリカンワークのダックが持つ無骨さとは、また違った魅力。フレンチワークをベースにしたOBLIに、この生地を選んだことには大きな意味がある。生地の選択ひとつで、同じカバーオールでもこれだけ印象が変わる。その面白さを感じさせてくれる素材だ。 TABACという色が生む、フレンチワークの新しい表情 そして、このOBLIで特に気に入っているのがTABACというカラー。 フレンチワークといえばブルーのモールスキンを思い浮かべるが、古いフランスのワークウェアには、CACHOUと呼ばれる褐色系の色も存在していた。TABACもまた、タバコの葉を思わせる黄褐色から茶色を指す、フランスで古くから使われてきた色名だ。 この色の魅力は、単なるブラウンとは少し違うところにある。タバコの葉を思わせる落ち着いた褐色には、ワークウェアらしい土臭さがありながら、どこか柔らかさも感じられる。GERMAN DUCKの乾いた質感と重なることで、色と生地の両方から自然な力強さが伝わってくる。 特にデニムと合わせた時がいい。ブルーのデニムに対してTABACの褐色がはっきりとした色の違いを生みながら、互いに主張しすぎない。ワークウェア同士の組み合わせでありながら、アメリカンワークのヘビーダックとは違った、落ち着いた見え方になる。 さらに、このTABACにイタリア製のスエードが加わることで、色の見え方にも変化が生まれる。ダック地の乾いた表面と、スエードの起毛した表面。同じジャケットの中に異なる質感があることで、褐色の印象が単調にならず、襟や胸ポケットに自然と目が向く。 茶色いワークジャケットは、ともすれば無骨さが前面に出すぎることもある。しかし、このOBLIは生地の軽快さとスエードの柔らかな表面感によって、TABACの持つ男らしさを残しながら、洗練された印象にまとめている。 両面起毛のイタリア製スエードが生む、ワークウェアの色気 デザインはヴィンテージのFRENCH WORK WEARをベースに、襟にはチンストラップを備え、胸ポケットと両脇には丸みを持たせた大きめのポケットを配置。 特に両脇のポケットは、ワークウェアらしい実用的な大きさを持ちながら、角を立てずに丸みを持たせることで、前身頃に柔らかな線を生み出している。無骨なカバーオールでありながら、どこか洗練された印象を受けるのは、こうした形の取り方も大きい。 そして、このOBLIをさらに魅力的にしているのが、異素材の切り替え。 襟、胸ポケット、袖の内側には、イタリア製のウォッシャブル人工スエードを採用。一般的なスエード調素材は片面起毛のものが多いが、今回使用しているのは両面起毛のタイプ。そのため通常のものより厚みがあり、しっかりとした素材感を備えている。 この厚みが、実にいい。 GERMAN DUCKは適度な柔らかさを持ちながらも、ダック地らしいハリのある生地。そこに薄いスエードを組み合わせるのではなく、両面起毛による厚みを持った素材を貼り付けることで、ダック地の力強さに負けない存在感が生まれている。 また、ダック地の乾いた質感に対して、スエードは起毛による柔らかな表面感を持つ。この異なる素材を組み合わせることで、ワークウェア特有の無骨さに、どこか色気を感じさせる表情が加わっている。 特に顔に近い襟のスエードは、ジャケット全体の印象を左右する部分。チンストラップを備えたワークウェアらしい襟の形に、柔らかな起毛感が加わることで、首元に独特の表情が生まれている。 そして、もうひとつ面白いのが袖の内側へのスエード使い。 袖の内側にスエードを貼り付けているため、通常の状態ではダック地が主体となるが、袖口を折り返すことでスエードが表に現れる。襟や胸ポケットと同じ素材が袖口にも加わり、ジャケット全体の見え方が変化する仕組みだ。 袖を折り返さず、すっきりと着るのもいい。少し折り返して、スエードを見せるのもいい。大きくデザインを変えることなく、袖口の扱いひとつで印象に変化を付けられる。こういう細かな仕掛けが、服を着る楽しさにつながる。 古いワークウェアにも、襟や袖口に異素材を用いたものは存在する。摩擦の多い部分を補強するという実用的な考え方もあるが、今回のOBLIに関しては、むしろ装飾的な意味合いが強いように感じる。 ただし、その装飾が決して過剰ではない。襟、胸ポケット、袖の内側という限られた場所に使用することで、GERMAN DUCKの魅力を損なわず、スエードの質感を効果的に見せている。 デニムや軍パンとの組み合わせでは、カバーオール本来の男らしさが生きる。一方、スラックスのすっきりとした線に対しては、OBLIの丸みのあるポケットやワークウェアらしい輪郭がアクセントになる。合わせるパンツによって、同じディテールが違った役割を果たすところも面白い。 長く服を見続けていると、ヴィンテージのディテールを忠実に再現した服だけが魅力的なわけではないと感じる。古い服のどこに価値を見いだし、何を残し、何を変えるのか。その選択によって、服はまったく違うものになる。 フレンチワークの男らしさを残しながら、GERMAN DUCKの軽快さとイタリア製スエードの質感によって、BRENAならではのカバーオールに仕上げたOBLI。こういう服こそ、LAMPAで長く紹介していきたいと思います。 ■Size 44サイズ 肩幅47cm 胸幅57cm 着丈75cm 袖丈60cm 46サイズ 肩幅49cm 胸幅59cm 着丈77cm 袖丈62cm< 着用画像は44サイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、44サイズでほどよくゆとりある感じで着れ、46サイズだと少し大き過ぎる感じがします。 おおまかですが身長170から175cmで44サイズ、175から180cmで46サイズといった感じになります。 各サイズの着用感やサイズ選びについて、Instagram LIVEで紹介しています。 https://www.instagram.com/p/De0lwzrCb_g/ ■Color Tabaco ■Style Tops ORDINARY FITS WOOL SWEAT 2サイズ着用 Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE ONE WASH 117OW 32サイズ

  • MODMNT MIL SMOCK SHORT

    JPY 74,800(USD 474.48)

    ■Modmnt 「MODMNT」は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT MIL SMOCK SHORT ROYAL NAVY SMOCKを、今の服として再構築する。 被りだからこそ出来るデザインを、ここまで格好良く仕上げた一着。 アウターは、前開きの方が便利だ。着脱もしやすいし、体温の調整だって簡単にできる。 それでもLAMPAでは昔から、被って着るアウターに惹かれる。前にジップもボタンもないからこそ生まれる独特の形。多少の不便さがあっても、それを選びたくなるだけの格好良さがある。 MODMNTのMIL SMOCK SHORTは、まさにそんな一着だ。 デザインのベースとなったのは、英海軍ROYAL NAVYのVENTILE SMOCK。雨風を受ける艦上で、ほかの衣服の上からガバッと被って着るためにつくられた、ゆとりのあるプルオーバーだ。 MODMNTは、その独特な量感とプルオーバーの構造を残しながら、着丈やポケットの配置を大胆に変更。さらに別のROYAL NAVYウェアからディテールを取り込み、素材まで現代のものへと置き換えている。 ROYAL NAVY SMOCKをデザインソースにした服は、これまでにもいくつも見てきた。忠実に再現したものもあれば、ファッションとして大きくアレンジしたものもある。 でも、このMIL SMOCK SHORTは、そのどちらとも違う。元の服が持つ特徴を生かしながら、そこから新しいデザインを生み出している。これはかなり好きだ。 プルオーバーだからこそ出来る、ポケットの配置 まず目を引くのが、フロントを中心に配置された大小さまざまなポケット。 これだけポケットを付ければ、普通ならかなりうるさくなる。でも、不思議とそうならない。むしろ、それぞれのポケットの形と配置がつながり、身頃全体でひとつのデザインをつくっている。 ここが上手い。 一般的な前開きのアウターなら、フロントの中央にはジップやボタンが走る。そのため、左右の身頃をどう分けるかという制約が生まれる。 しかしプルオーバーなら、フロント全体をひと続きの大きな面として使える。中央を含めてポケットを配置できるし、大きさも形も組み合わせられる。 MODMNTは、その構造を思い切り生かしている。単にポケットの数を増やしたのではなく、ポケットそのものを服の造形として使っているのだ。 さらに、元のROYAL NAVY SMOCKが持つゆったりとした身幅を残しながら、着丈は少し短くアレンジ。 横方向の量感に対して縦方向を抑えることで、ゆとりのある身頃が必要以上に長く見えない。大きなポケットがいくつも付いていながら、全体の輪郭が間延びしないのも、この着丈が効いている。 被りのアウターというと、アノラックをはじめアウトドア由来のものが多い。 でも、これはしっかりミリタリー。なのに、洗練されている。 軍用衣料らしい無骨さを残しながら、ポケットの配置と着丈の取り方によって、全体をひとつの服としてまとめ上げている。これだけ要素を盛り込んでも、デザインが破綻しない。そのまとめ方が実に見事だ。 機能から生まれたディテールを、デザインへ フード後方には、同じくROYAL NAVYのFOUL WEATHER JACKETを思わせる、クロス状のアジャスターを配置。 本来はフード着用時のフィット感を調整するための機能的なディテールだが、このクロス状のテープが後ろ姿にも独特の表情を与えている。 最初から格好良く見せるためにつくられた装飾ではなく、必要な機能を追いかけた結果として生まれた形。それが何十年も経った今、デザインとして成立している。こういうディテールには、やはり惹かれる。 さらに背面にはジップを配置している。 プルオーバーの弱点は、どうしても着脱がしづらいこと。だからといって前開きにしてしまえば、この服の最大の特徴であるフロントの大きな面が失われてしまう。 そこで、背面にジップを加える。フロントのデザインはそのままに、着脱のしづらさには別の方法で手を入れる。 単に見た目を優先して不便さを我慢するのでもなく、便利さを優先してデザインを変えてしまうのでもない。両方を成立させるために、新しい構造を考える。こうした設計にも、MODMNTの服作りの面白さが表れている。 VENTILEが担った役割を、現代の3レイヤー素材へ そして、この服を語る上で外せないのが素材だ。 使用しているのは、防水性と透湿性を兼ね備えた3レイヤー素材。耐水圧11,000mm、透湿度8,500g/㎡/24hrレベルの性能を備えている。 耐水圧11,000mmは、一般的に大雨への対応を考える際にも目安とされる10,000mmを超える数値。さらに透湿度8,500g/㎡/24hrは、日常的な歩行や移動で生じる衣服内の湿気を外へ逃がす性能を備えた水準だ。 表側の生地と裏側の生地、その間に防水透湿膜を挟み込んだ3層構造。外からの雨を防ぎながら、身体から発生する水蒸気を外へ逃がすことで、雨への対応力と着用中の快適さの両方を考えた素材になっている。 そして何より面白いのが、デザインソースとなったROYAL NAVYのVENTILE SMOCKもまた、当時の素材と技術によって雨風から身体を守るためにつくられた服だったということ。 VENTILEは、高密度に織り上げたコットン生地。水分を含んだ綿繊維が膨らむことで糸と糸の隙間を狭め、水の浸入を抑える仕組みを持っている。 一方、今回の3レイヤー素材は、防水透湿膜によって水の浸入を防ぎながら、水蒸気を外へ逃がす構造だ。 素材も仕組みも違う。 けれど、雨風から身体を守るという目的は共通している。 古いミリタリーウェアを再現するなら、当時と同じ素材を選ぶという方法もある。もちろん、それにはそれだけの価値がある。 しかしMODMNTは、VENTILEという名前や見た目をなぞるのではなく、その素材が軍用衣料の中で果たしていた役割に目を向けている。そして、その役割を現代の技術で置き換える。 昔の服の形を借りて、現代の高機能素材を載せただけではない。元の服がなぜその素材でつくられていたのか。そこまで考えた上での素材選びだからこそ、説得力がある。 今回のMIL SMOCK SHORTを選びたくなったのは、元の服を再現することよりも、そこから何を生み出せるかという発想に惹かれたからです。軍用衣料が持つ無骨さも、プルオーバー特有の格好良さも残しながら、今まで見たことのない一着に仕上げてしまう。元になった服の歴史や構造を知ればさらに面白く、知らなくても純粋に格好いいと思える。長く服を見てきても、こういう解釈に出会うとやはり嬉しくなります。鈴木大器氏は、本当に上手いなと思います。 ■Size Sサイズ 胸幅61cm 着丈66cm ゆき丈86cm Mサイズ 胸幅63cm 着丈68cm ゆき丈88cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、Sサイズでややゆったりとしたサイズ感で着れて、このアイテム特有のリラックス感ある雰囲気で着れて、適正サイズはSサイズだと思います。Mサイズだとワンサイズ大きく着ている感じで、大きめが好きな方には良いかも。 おおまかですが身長170cm~175cmでSサイズ、175cmから180cmでMサイズといった感じになります 各サイズの着用感やサイズ選びについて、Instagram LIVEで紹介しています。 https://www.instagram.com/p/De-5QMkiQ4M/ ■Color Navy ■Style Tops MODMNT HOODED SHIRTS XSサイズ着用 Pants MODMNT UNIFORM PANTS (DETACHABLE 2WAY) XSサイズ着用 Cap FOUND FEATHER STRAP BACK CAP PROCEED

  • A VONTADE COACHES JACKET VTD-0576-JK

    JPY 46,400(USD 294.33)

    ■A Vontade 古き良きアメリカ、ヨーロッパのワーク・ミリタリー・スポーツのウェアーからそれぞれの用途に応じた「ツール」としてのインスピレーションを受け 受け継ぐべきデザインや素材、機能性を吟味しながら、今の時代に必要な価値観や日本特有の繊細さ、緻密さをプラスしてオリジナリティーのある洋服へと進化させる。*A VONTADEの洋服は、あくまでカジュアルなモノであるが、「カジュアル=日常的」に着るモノであるが故に、タフで細部にまで拘った末永く着れるモノでなくてはならないと考える。日本でモノ作りっをする事に拘りを持ち、その高い技術力を背景に時を経て価値のあるモノ、着ていくほどに味わいを増すようなモノ作りを目指しています。 ■Lampaの見解 A VONTADE - COACHES JACKET VTD-0576-JK 70年代のコーチジャケットを、今の空気感に。 都会の男にふさわしい、品と無骨さを備えた一着。 コーチジャケットは、昔から好きな服だ。90年代のアメカジやスケーターの装いを振り返ると、欠かせない存在だったと思う。Tシャツやパーカーの上から気楽に羽織れて、それだけで格好よかった。着方をあれこれ考えず、いつもの服の上に重ねて街へ出る。あの気負いのなさは、今もこの服に求めたいものだ。 ただ、今着たいのは、当時着ていたものと同じコーチジャケットではない。服を長く見続けていると、馴染みのある形でも、生地や色、細部のつくりによって改めて惹かれることがある。このA VONTADEには、昔から好きだった服を、今の感覚で選び直したくなる魅力がある。 ベースとなったのは、70年代のL.L.Beanのコーチジャケット。チンストラップを備えた襟と、シャモアクロスの裏地を持つモデルだ。簡潔なナイロンジャケットに、首元の防風と起毛コットンの暖かさを組み込んだつくり。その実用的な考え方を受け継ぎながら、表地を替え、袖口などの仕様に手を加えることで、A VONTADEは街で着る一着としての魅力を深めている。 コートを思わせる生地で、馴染みのある形を新しく 表地には、高密度に織り上げたコットンナイロンのウェザー生地を使用。糸を密に打ち込むことで生まれるハリ・コシがあり、手に触れたときにもしっかりとした安心感がある。高密度の織りは風を通しにくくする方向にも働き、着たときには身頃や袖が身体へくったりと沿いすぎず、ジャケットの形を支えてくれる。 そこへ微起毛加工を施し、表面にごく細かな毛羽を持たせている。生地のハリを残しながら、触れたときの硬質な感触を和らげ、滑らかな手触りに仕上げているのが特徴だ。細かな毛羽によって光の反射も穏やかになり、表面には落ち着いた陰影が出る。形を支える力はあるのに、見た目と手触りは柔らかい。この組み合わせがいい。 コットンの自然な風合いにナイロンの強さを組み合わせ、さらに撥水加工を加えることで、水滴が表面に染み込みにくいように仕上げている。日常で着るための実用性を備えながら、生地の見え方は穏やかだ。どこかコートに使われていそうな質感があり、特にベージュの落ち着いた色合いには品がある。昔着ていたコーチジャケットとは違うと感じるのは、まずこの生地と色だ。 デザインソースとなったL.L.Beanがナイロンの外側に暖かなシャモアクロスを組み合わせていたのに対し、今回はコットンナイロンの表地に、起毛したコットンスエードの裏地を合わせている。表地の微起毛は手触りと見え方を整え、裏地の起毛は保温性を高める。それぞれに役割があり、外側の質感を変えながら、内側には暖かさを持たせるという元の設計を受け継いでいる。 小さな部品に残る、70年代の実用的なつくり 襟には、L.L.Beanのモデルを特徴づけるチンストラップを配している。普段は襟を寝かせて着て、冷えたときには立てた襟を喉元で留める。前身頃を上まで閉じるだけでは残る首の開きを、襟側から補える仕組みだ。留めたときには首元を包む輪郭が生まれ、寝かせて着たときとは印象も変わる。防風のための部品が、着た姿にも魅力を与えている。 袖口は、ゴムだけで絞るイージーな仕様にタブを加えている。ゴムで手首に沿わせるだけでなく、タブによって締まり具合を自分で決められる。冷えたら襟を立て、袖口も締める。起毛した裏地で暖かさを持たせたうえで、その暖かさを逃がしやすい開口部にも手を入れている。生地だけを立派にして終わらず、実際に着るときに触る部分までつくり込んでいるところに惹かれる。 その一方で、脇には通気のための菊穴を配している。首元や袖口は必要に応じて閉じられ、脇には内側の熱や湿気が抜ける経路がある。風を避けるためのつくりと、着て動くためのつくりが、一着の中に揃っているのだ。目立つ装飾ではないが、この小さな穴にも役割がある。必要があって付けられた部品を隠さず、そのまま服の表情にしている。この実用の積み重ねが、落ち着いた生地と色の中に残る無骨さだ。 いつもの着方で、生地とつくりの違いを楽しむ 裾にはアジャスターを配し、シルエットを調整できる。緩めれば裾の広がりを残して着られ、絞れば下側の輪郭がまとまる。同時に、裾から入り込む風を抑えるための調節にもなる。襟はチンストラップ、袖口はゴムとタブ、裾はアジャスター。風が入りやすい場所を、それぞれ自分で整えられる。気楽に羽織れる形のまま、冷えたときには着方を変えて応えられる。この実用をきちんと残しているから、70年代のデザインを手掛かりにした意味がある。 Tシャツやパーカーの上に気楽に羽織る。それで十分だと思う。微起毛の落ち着いた表面、ベージュの穏やかな色合い、襟元や袖口の丁寧なつくりが、馴染みのある着方に違いをつくってくれる。着方を難しくすることなく、素材と仕様によって、いつもの装いの見え方が変わる。LAMPAがこの一着に惹かれるのは、好きだった服との関係を、自然に更新してくれるからだ。 コーチジャケットが持つ気楽さは、年齢を重ねても手放したくないものです。そのうえで、今の感覚で納得できる生地と色、自分で調節できる仕様も求めたいと思います。70年代のL.L.Beanを手掛かりに、その両方を一着へまとめたのが、このA VONTADEです。昔から好きだった方にも、簡素なナイロンジャケットの印象で止まっている方にも、ぜひ見ていただきたい一着です。LAMPAが考える、都会の男のコーチジャケットの決定版です。 ■Size Sサイズ 胸幅61cm 着丈74cm ゆき丈86cm Mサイズ 胸幅63cm 着丈76cm ゆき丈88cm Lサイズ 胸幅65cm 着丈78cm ゆき丈90cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります Mサイズでアメカジ感ある若干ゆったりとしたサイズ感で、Sはスッキリした着方が好きな方にオススメ。Lはワンサイズ大きめで少し自分には大きすぎると感じました。 ■Color TAN ■Style Tops YONETOMI RIGID SEA ISLAND COTTON KNIT PULLOVER 95-254-009 3サイズを着用 Pants A VONTADE UTILITY TROUSERS VTD-0496-PT2 Mサイズを着用

  • ORDINARY FITS BELL JACKERT 018USD

    JPY 38,000(USD 241.04)

    ■ORDINARY FITS ORDINARY FITSを始めた時に 想い描いていた事 当時MADE IN JAPANの服が急激に減ってきて 海外生産の服が世の中に溢れていた 時代に逆行するかもしれないが 自分達は日本生産にこだわったモノづくりをしていく そう思い続けて現在まで服を作り続けてきた そしていつか自分達の手で想いを込めた服作りが出来る そんな縫製工場を作る夢を描くようになった ただ服を縫うだけの縫製工場ではなく 世界中どこを探しても類を見ない場所を目指し 時代を超え、点と点を繋いで 次世代へとストーリーを紡いでいく 我々の作る服もそんな想いを込めて 誰かの大切な一着となれる様に 作り手の想いを込めた服作りをしていこうと思います ■Lampaの見解 ORDINARY FITS - BELL JACKET 018USD ワークはUSだけじゃない。 EURO的な見え方を持つ、粋なデニムジャケット。 デニムジャケットには、すでに完成された形がいくつも存在する。Gジャン、カバーオール、エンジニアジャケット。過去の名作を背景に持つものほど元ネタの魅力は強く、それを忠実に作ることにも当然価値はある。ただ、新品の服として選ぶなら、LAMPAではその先に何があるのかも見ていたい。 ORDINARY FITSのデニムを長くセレクトしてきた理由もそこにある。古いワークウェアのディテールや生地を深く掘り下げながら、完成形をそのままなぞらない。残すべきものを見極め、今の服として新たなバランスへ動かしていく。今回のBELL JACKETは、そんなブランドの面白さがかなり濃く表れた一着だ。 ベースとなったのはVINTAGEのエンジニアジャケット。しかし、ひと目見た印象は典型的なUSワークとは少し違う。テーラードジャケットを思わせる見え方や随所に取り入れた曲線によって、どこかEURO的にも映る。それでいてワークウェアとしての芯は消していない。この距離感に惹かれた。 1980年代のLEVISを研究した10.5ozデニム 生地には、1980年代のLEVISのデニムを研究して開発した10.5ozのオリジナルデニムを使用。そこへ熟練の職人による加工を施し、綺麗なブルーに濃淡と奥行きをつくりながら、適度な量のペンキを散らしている。 ペンキ加工は、分かりやすく見せようとするほど難しい。量を増やせば存在感は出るものの、ペンキばかりが目立てばデニム本来の色や加工の表情が埋もれてしまう。BELL JACKETは、ブルーの奥行きをきちんと見せたうえで、その中にペンキを効かせる程度に留めた。 やり過ぎず、やらな過ぎず。この加減がいい。USED加工による色の濃淡、綺麗なブルー、散らしたペンキ。それぞれを別々に主張させず、生地全体のひとつの表情としてまとめることで、加工デニムらしい存在感を持ちながら野暮ったさへ向かわない。10.5ozというデニムも重厚になり過ぎず、後に続く曲線的なデザインを素直に見せる。この生地と加工だからこそ、BELL JACKETの独特な形が強くなり過ぎず成立している。 エンジニアジャケットを、違う輪郭へ デザインソースはVINTAGEのエンジニアジャケット。そのワークウェアとしての骨格を残しながら、全体にはテーラードジャケットを思わせる見え方を加えている。ラフなものを単純に綺麗に整えたのではなく、異なる性格を持つ二つの要素を重ねることで、どちらか一方では説明できない形へ持っていった。 特に目を引くのが、独特な丸みを持たせたポケット。単体で見ればかなりクセのあるデザインだが、その曲線が襟や裾を含めた全体の丸みと自然につながる。ポケットだけを装飾として目立たせるのではなく、曲線をジャケット全体で共有することで、着た時にも一般的なデニムワークジャケットとは違う輪郭が生まれる。 加工したブルーデニム、エンジニアジャケットの骨格、テーラード的な見え方、丸みを持たせたポケット。それぞれ単体ならかなりクセの強い要素だ。それでも完成した姿では、どれかひとつだけが前へ出ない。ワークウェアの荒さと柔らかな曲線がひとつにつながることで、USワークを出発点としながら、どこかEURO的にも感じられる独自の見え方をつくっている。 過去をなぞらず、新しいデニムジャケットへ この独特なフォルムを見ていると、個人的には2000年代に一世を風靡したLEVIS REDを少し思い出す。ただ、BELL JACKETはそこまでファッションへ振り切らない。曲線やフォルムに明確なデザインを持たせながら、根底にはエンジニアジャケット由来のワーク感が残る。その違いによって、単なるデザインデニムとは別の場所に立っている。 元のエンジニアジャケットへ寄せ過ぎれば、この形を作る意味が薄れる。反対にデザインを前へ出し過ぎれば、今度はワークウェアとしての魅力が消えてしまう。BELL JACKETは、過去のワークウェアへの理解を土台にしながら、加工や曲線的なデザインを重ね、どちらにも寄り切らないところで一着を成立させた。過去から引用するだけで終わらず、新しい見え方へ動かす。このバランス感にORDINARY FITSのセンスが表れている。 元ネタを知るほど、その再現度ではなく、どこを残してどこを変えたのかが見えてくる。BELL JACKETの面白さもそこにある。エンジニアジャケットという出発点を隠さず、それでも完成した姿は過去のどこかに存在した服には見えない。LAMPAが考えるSTANDARD DENIMとしてORDINARY FITSを選び続けている理由が、この一着にはよく表れている。 ワークの力強さをきちんと残しながら、USだけでは語れない輪郭へデニムジャケットを動かしているところにBELL JACKETの魅力があります。加工、生地、ポケット、全体の曲線。そのどれかひとつではなく、すべてがつながった時に初めて生まれる見え方。VINTAGEを知っているからこそ作れるのに、VINTAGEには戻らない。今までに無かった、新しいデニムジャケットとして選んでいただきたい一着です。 ■Size 2サイズ 肩幅47cm 胸幅59cm 着丈68cm 袖丈62cm 3サイズ 肩幅49cm 胸幅61cm 着丈70cm 袖丈64cm ※着用画像は2サイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※モデルの場合、2サイズで程よく良い感じでゆったりと着れて適正サイズだと思います、3サイズは少し大きめですが、着丈が短いので大きいですが無しではないと言った感じです。おおままですが身長170cmから175cmで38サイズ。175cmから180cmで40サイズ。 各サイズの着用感やサイズ選びについて、Instagram LIVEで紹介しています。 https://www.instagram.com/p/DeLahH3CY-n/ ■Color Usd ■Style Tops  ORDINARY FITS EMBROIDERY INLAY CS-044 2サイズ着用 Pants  ORDINARY FITS BELL PANTS OFC-P003 30サイズを着用

  • PERS PROJECTS ANDREW L/S SHIRTS

    JPY 24,200(USD 153.51)

    ■Pers Projects PERS は PERSPECTIVE「見通し、遠近法、完成予想図」と PERSONALITY「個性」を合わせた造語。着る人の思考、感性、生活様式を際立たせ個性を拡張するプロジェクト。無駄なものをすべてそぎ落としたミニマルなデザインと、上質な素材が織りなすデザインは、奇をてらう事無く着るたびに奥行きや深さを感じられる服を創り出していく。 ■Lampaの見解 こちらはPERS PROJECTS ANDREW L/S SHIRTSになります。生地には高密度に織ったタイプライター生地を製品染めしたものを使用。軽く適度にハリ感のあるしっかりとした手触りに、着込んで洗いをかけるとデニムの様なアタリがでる経年変化が楽しみな生地になります。デザインは、ゆったりとしたリラックス感あるシルエットに、いわゆるシャツのデザインにヨーロッパのワークウェアから着想を得た胸元のフラップポケットがアクセントに。また洗いをかけた際に生じたパッカリングにより表情のある見え方がアメカジ感を演出。製品染め特有の生地感と発色、そして面白いポケットディテールが特徴的なシャツジャケットになっております。を是非お試しください。 ■Size 2サイズ 肩幅55cm 胸幅63cm 着丈77cm 袖丈58cm 3サイズ 肩幅57cm 胸幅65cm 着丈79cm 袖丈60cm 着用画像は2サイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、2で程よくゆったりと着れて適正サイズだと思います。3は自分には大きすぎるサイズ感で、身長180cmくらいあるかは、サイズ3が良いと思います。 ■Color Lime Yellow, Purple ■Style PANTS ORDINARY FITS 119TYPE WIDE USED 119USD 32サイズを着用

  • MANUAL ALPHABET JOURDIGAN MA-J-359

    JPY 16,500(USD 104.66)

    SOLD OUT

    ■Manual alphabet ブランド名である"MANUAL ALPHABET"とは"点字"を意味し、実際に手に取って商品の良さを確かめて欲しいという想いから名づけられています。また”大人が楽しめるシャツを作る”をテーマに、職人工場発信の正統派の縫製は一人が一枚を作る工程で、カットソー素材まで全て本縫いで仕上げられクオリティーとスタイルのデザイン性を兼ね備えた、ワンランク上の物作りを目指している日本のブランドになります ■Lampaの見解 こちらはManual alphabet Jourdigan MA-J-359になります。生地にはポリウレタン混ナイロン鹿の子ジャージー素材を使用。適度なハリ感、吸水性、汗をかいてもベタつかないドライな肌触りに、ストレッチ性がありキックバックにも優れた快適な生地になります。デザインはいわゆるカーディガンをベースに、前身頃のボタンを排除しポケットはシームポケットを配しミニマルな見え方に。化繊ながらも上品なマットな光沢とシンプルなデザインにより様々なスタイルに対応し、更にシワになりづらいのでカバンの中に入れておいて、必要な時にサッと羽織る事が出来るので、何気ないお気に入りになる事は間違い無しです。是非お試しください。 着用画像1枚目、2枚目と最後のアップ画像は2サイズ、着用画像3枚目と4枚目は3サイズ着用 着用者は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります ■Size サイズ2 肩幅45cm 胸幅57cm 着丈68cm 袖丈58cm サイズ3 肩幅47cm 胸幅59cm 着丈70cm 袖丈60cm サイズ4 肩幅49cm 胸幅61cm 着丈72cm 袖丈62cm ■Color Black ■Style Tops MANUAL ALPHABET FUNCTIONAL PRD SS WIDE TEE BASIC-C-004 1サイズを着用 Pants MANUALl ALPHABET JOURPANTS TAPERD MA-P-278 サイズ2を着用(着用画像上二枚) Pants MANUAL ALPHABET JOURPANTS WIDE MA-P-277 サイズ2を着用(着用画像下二枚) Bag STILL BY HAND 2WAY BAG GD05261 ※Jourpants Wide MA-P-277とJourpants Taperd MA-P-278は同素材のセットアップ対応のアイテムになります

  • MOUT RECON TAILOR SUMMERWEIGHT RECON JACKET MT-1902

    JPY 52,800(USD 334.92)

    ■Mout Recon Tailor Military Operations on Urban Terrain Reconnassance Tailor MOUT(市街地)での日常生活においてRECON(偵察部隊)のように、その生活から情報を収集し独自の解釈で戦略的に再構築した次世代高機能衣類。現代の主にアメリカ軍の現行タクティカル装備にあるMIL – SPECを都市での生活にどのように使用すれば有意義に又は快適に機能するのかを追求しています。 ■Lampaの見解 こちらはMOUT RECON TAILOR SUMMERWEIGHT RECON JACKET MT-1902になります。生地にはINVISTA社のCORDURA NYCOを使用。NYCOはミリタリーでの過酷な環境で使用する事を想定し開発された生地で、INVISTA社が今までに製造した中で最も強度のあるナイロンを使用。またナイロン100%ではなくコットン60%、ナイロン40%の比率にする事により、軽量で高い強度と耐久性がありながらもコットン特有の肌触りや通気性を兼ね備えたミルスペックファブリックになります。 デザインはミリタリーのボディーアーマーの下に着用するジャケットをイメージしデザイン。スタンドカラーに胸や両脇にはジップポケットを装備。また背面上部にはレザーによるブランドロゴに、同じく背面右裾にはレーザーカットによるPALSシテムを配し、後付けでPALSシステム対応のポーチやミニバッグを装着可能。更に各所のジップの引手には高い強度を誇り掴みやすい様に指の形をトレースしてデザインされたITW NEXSUS社のZIP LINEを採用と、通常のアウトドアブランド等ではお目にかかる事のない最新のミルスペックの素材やパーツを使用した、タフで無骨な男っぽさがありながらも洗練されたMOUTらしい仕上がりのジャケットとなっております。是非お試しください。 ※インスタライブにて商品の説明をしております。是非ご覧になってみてください →https://www.instagram.com/p/DXvbaFdAYYb/ (インスライブだと撮影環境により、かなり明るく映っておりますので、実際の色味は着用画像を参考にしてみてください ■Size 46サイズ 肩幅57cm 胸幅61cm 着丈70cm 袖丈56cm 48サイズ 肩幅59cm 胸幅63cm 着丈72cm 袖丈58cm 着用画像は46サイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 自分の場合は46サイズで丁度良いサイズ感で着れて、48サイズは少し大きめといった感じになります。 ■Color Black ■Style Pants MOUT SUMMERWEIGHT FIELD PANT MT-1905 46サイズ着用

  • MODMNT TRAVEL JACKET (DETACHABLE 4WAY)

    JPY 74,800(USD 474.48)

    ■Modmnt ニューヨークを拠点に活動をしている鈴木大器氏をデザイナーに迎えたNangaの新ブランドで「MODMNT」は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 こちらはMODMNT TRAVEL JACKETになります。生地には経緯に強化糸を格子状に織り込んだリップストップ生地を使用。軽量で耐久性がありながらもコットン特有のナチュラルな風合いが特徴の生地になります。デザインは70年代にイタリアのBRIONIがアメリカのTWA航空の為に特別にデザインしたトラベルジャケットをソースに、前身頃には様々な形状のポケットを配し、背中には着脱可能なハンティングポケット、また首周りのフードと袖も着脱可能で、更にウエスト内側にアジャスターコードを配し、身幅を好みのシルエットに調整が可能。オリジナルの単なる焼き直しではない、様々なスタイルやシチュエーションに対応可能。オリジナルの単なる焼き直しではない、都会的な大人の男のシティーラギッドウェアを是非お試し下しさい。 ※インスタライブにて商品の説明をしております。是非ご覧になってみてください」 https://www.instagram.com/p/DW5YQnYASsh/ (インスライブだと撮影環境により、かなり明るく映っておりますので、実際の色味は着用画像を参考にしてみてください ■Size Sサイズ 肩幅50cm 胸幅59cm 着丈72cm 袖丈58cm Mサイズ 胸幅52cm 胸幅61cm 着丈74cm 袖丈61cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、Sで程よく大きめな感じで、Mだと少し大き過ぎる感じです。 ■Color Green ■Style ■Style Tops MANUAL ALPHABET DENIM BD SHIRTS BULGING FIT(ややゆったり) BASIC-BG-003 2サイズ着用 Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE USED 117USD 32サイズを着用

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