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  • MODMNT UNIFORM PANTS (DETACHABLE 2WAY)

    ¥35,200($224.54)

    ■Modmnt ニューヨークを拠点に活動をしている鈴木大器氏をデザイナーに迎えたNangaの新ブランドで「Modmnt」は「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT UNIFORM PANTS 山を歩くために生まれた機能を、街で穿く一本へ。 トレイルパンツの合理性を、太さのある端正な輪郭へ組み替える。 服を長く見続けていると、機能服の面白さは、高性能な素材や便利なディテールだけではないと感じる。なぜポケットがそこにあるのか。なぜ裾を絞れるのか。なぜ途中から脚を外せるのか。ひとつひとつの仕様を辿っていくと、その服が生まれた場所や、そこで人がどう動いていたのかまで見えてくる。 MODMNTのUNIFORM PANTSの起点にあるのは、アウトドアのトレイルパンツ。山や自然の中を歩き続けるために、必要な物を身体の近くに携帯し、足元の状態に合わせて裾を調整し、気温や環境が変われば膝下を外してショーツへ変える。異なる条件へ一着で対応するために発達してきた、非常に合理的なパンツだ。 しかしUNIFORM PANTSを見て、いかにもアウトドアウェアという印象は受けない。腰回りから腿にはしっかりと量感を持たせ、裾にも幅を残した太めのシルエット。ポケットは必要以上に張り出さず、着脱部分も服の中へ収めている。どこかアメリカのワークパンツを思わせる端正な姿の中に、トレイルパンツが持っていた機能が潜んでいる。 LAMPAが面白いと思うのは、まさにそこだ。元になった服のディテールを並べるのではなく、その機能が生まれた理由まで理解したうえで、現在の街で穿いた時にどう見えるかを考え直している。山を歩くための機能を残しながら、その役割をシルエットや着こなしを変えるための仕組みへと読み替える。鈴木大器氏の服づくりが、この一本には非常に分かりやすい形で表れている。 歩き続けるために生まれた、トレイルパンツの機能 トレイルパンツを理解するうえで重要なのは、一つの環境だけを想定した服ではないということ。朝は冷えていても、歩き始めれば身体は温まる。草木の多い場所では脚を覆いたいが、気温が上がれば短い方が快適になる。足場によっては裾の広がりを抑えたい。長い距離を移動する中で変わり続ける条件へ、その場で対応するための仕組みがパンツそのものに組み込まれてきた。 UNIFORM PANTSに備えられた膝下の着脱も、その流れにある。ファスナーによって下部を取り外せば、ロングパンツからショーツへ変化する。こうしたコンバーチブル構造は決して新しいものではなく、1980年代初頭にはサファリや旅行のためのパンツにも見ることができる。涼しい時間帯には脚を覆い、暑くなれば下部を外し、虫や草木から脚を守る必要があれば再び取り付ける。着脱には、道中で変化する環境へ一着で対応するという明確な理由があった。 MODMNTが面白いのは、その昔からある合理的な構造を、そのまま便利な機能として終わらせていないところだ。UNIFORM PANTSは腰回りから腿に十分な量を持たせているため、膝下を外すと、細身のアウトドアショーツとは異なる、量感を持ったショーツが現れる。長い状態では腿から裾へ続く生地が縦方向の輪郭をつくり、外せば腰から腿にかけての太さが強く見えてくる。気温へ対応するために生まれた仕組みが、街では服全体の比率を変える仕組みとして働く。 裾のドローコードも同じだ。本来は足元の状況に応じて裾口を調整するための機能だが、街で穿けばシルエットそのものを変えられる。開けば裾幅を残した太い輪郭がそのまま現れ、絞れば裾口に生地が集まり、その上に量感が生まれる。膝下を残すか外すか。裾を開くか絞るか。穿く側が選ぶことで、一本のパンツの見え方が変化していく。 収納にもトレイルパンツの考え方が残されている。山を歩く時、大きな荷物はバックパックへ入れても、歩いている途中ですぐに必要になる小物まで、そのたびに荷物を下ろして取り出すのは合理的ではない。だから身体の近くに収納を設け、動いても中身を落としにくい構造が必要になる。UNIFORM PANTSでは、左右で異なる位置と方向にファスナー収納を配置し、背面にもファスナーポケットを備えている。 ただし、大型のカーゴポケットを外側へ大きく張り出させるのではなく、収納を服の表面へ静かに収めている。右腿脇の縦長のポケットにはワークパンツのツールポケットにも通じる姿があり、正面から見ればすっきりしているのに、細部を見ると左右非対称の機能的な構成が現れる。機能を増やすことではなく、必要な機能を残しながら、どこまで普通のパンツの姿へ戻せるか。その引き算がUNIFORM PANTSの個性になっている。 VENTONEが支える、太さと複雑な構造 素材には、コットン62%、ポリエステル38%のVENTONE後染めオックスを使用。経糸に60番双糸のコットン、緯糸にポリエステルを用い、異なる素材を交織して超高密度に織り上げている。60番双糸は、細い60番手の糸を二本撚り合わせたもの。細番手の繊細さを残しながら、双糸によって生地の骨格をつくっている。 さらに経緯で異なる素材を使い、それぞれを染め分けることで、単色では出しにくい複雑な色合いをつくる。高密度に織り上げた生地には、耐久撥水、ピーチ、BIO、SOFT加工を施し、透湿性、耐久撥水、UVカットといった機能も備えている。ピーチ加工による細かな毛羽が表面を滑らかに整え、高密度織物のしっかりとした骨格を残しながら、硬さだけを前へ出さない質感に仕上げている。 この素材はUNIFORM PANTSの太さと相性がいい。腰回りから腿、そして裾まで生地の量を持たせたパンツだからこそ、柔らかく落ちすぎれば輪郭そのものが曖昧になる。VENTONEの高密度な生地が身体から離れた量感を支えることで、太さが単なる余りではなく、一本の明確な形として見えてくる。 同時に、ピーチ加工やSOFT加工によって表面の印象を和らげているため、機能的な構造や太いシルエットが必要以上に無骨な方向へ傾かない。ポケット、ファスナー、膝下の着脱、裾のドローコードと、これだけ多くの仕組みを持ちながら全体が落ち着いて見える。その見え方を支えているのも、この生地を選んだ意味だと思う。 機能を隠すことで見えてくる、UNIFORM PANTSの輪郭 MODMNTでは、UNIFORM PANTSをKNOCK ABOUT PANTSをベースに再構築したモデルとして位置付けている。トレイルパンツを起点とするKNOCK ABOUT PANTSの機能的な考え方を受け継ぎながら、UNIFORM PANTSではその表情をさらに整えている。だから面白いのは、何が付いているかだけではなく、それをどのように見せているかだ。 太さはしっかり残す。収納も減らさない。膝下を外す機構も、裾を調整する仕組みも持たせる。それでも、それぞれを必要以上に主張させない。接続部分にはファスナーを覆う生地を設け、ポケットも大きく張り出させず、背面の収納も細い開口部として処理する。機能を取り除いて端正に見せるのではなく、機能を残したまま外観を整えている。 ここに、PHOTOGRAPHER JKTとの違いも見えてくる。PHOTOGRAPHER JKTでは、写真家のために生まれた大小の収納や複雑な構造そのものを服の造形として前へ出していた。それに対してUNIFORM PANTSでは、トレイルパンツから受け継いだ機能を表面へ馴染ませる。どちらも過去の機能服を出発点にしながら、一方は足すことで見せ、こちらは抑えることで見せる。同じブランドの中で、その二つの方向を成立させているところが興味深い。 そして、穿いた時にまず目に入るのは機能ではなく、太さのあるパンツとしての輪郭だ。腰回りと腿に十分な量を持たせながら、裾まで極端に細くしない。身体の線に沿わせるのではなく、生地そのものの量で形をつくる。その姿にはアメリカのワークパンツを思わせるところがありながら、近くで見れば左右非対称の収納や着脱機構が潜んでいる。遠目と細部で印象が変わるところに、このパンツの面白さがある。 鈴木大器氏の服づくりには、異なる背景を持つ服を理解したうえで、その境界を固定しない面白さがある。UNIFORM PANTSも、トレイルパンツをそのまま街へ持ってきたわけではない。歩くための収納は外観を整えるために抑えられ、環境へ対応する着脱機構はシルエットを変える仕組みになり、足元を調整するドローコードは輪郭を選ぶためのディテールにもなる。元の機能を捨てるのではなく、役割を増やしている。 昔の服を知る面白さは、形の正解を探すことだけではありません。なぜその形になったのかを知ることで、現在の服が何を残し、何を変えたのかが見えてきます。UNIFORM PANTSは、山を歩くために生まれた合理性を残しながら、機能そのものをファッションへ変えています。裾を開いて太さを楽しむロングパンツ。絞って輪郭を変えたロングパンツ。そして膝下を外せば、量感のあるショーツへ。同じ一本でありながら、その日の気分や季節に合わせて、自分の穿きたい形を選べる。服を知る楽しさだけでなく、実際に穿いて形を変える楽しさまで味わえる一本です。 ■Size XSサイズ 腰回り最大84cm ヒップ116cm 腿回り74cm 股上36cm 股下73cm(24cm) 裾幅27cm(33cm) Sサイズ 腰回り最大88cm ヒップ118cm 腿回り76cm 股上37cm 股下75cm(26cm) 裾幅27cm(34cm) ※()内の数字はショーツの寸法になります 着用画像はXSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、XSで程よく大きめな感じで、Sだと少し大き過ぎる感じです。 ■Color Navy ■Style Tops MODMNT DETACHABLE L/S TEE Mサイズ着用 Accessories MODMNT DETACHABLE HOOD Freeサイズ

  • MODMNT UNIFORM PANTS (DETACHABLE 2WAY)

    ¥35,200($224.54)

    ■Modmnt ニューヨークを拠点に活動をしている鈴木大器氏をデザイナーに迎えたNangaの新ブランドで「Modmnt」は「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT UNIFORM PANTS 山を歩くために生まれた機能を、街で穿く一本へ。 トレイルパンツの合理性を、太さのある端正な輪郭へ組み替える。 服を長く見続けていると、機能服の面白さは、高性能な素材や便利なディテールだけではないと感じる。なぜポケットがそこにあるのか。なぜ裾を絞れるのか。なぜ途中から脚を外せるのか。ひとつひとつの仕様を辿っていくと、その服が生まれた場所や、そこで人がどう動いていたのかまで見えてくる。 MODMNTのUNIFORM PANTSの起点にあるのは、アウトドアのトレイルパンツ。山や自然の中を歩き続けるために、必要な物を身体の近くに携帯し、足元の状態に合わせて裾を調整し、気温や環境が変われば膝下を外してショーツへ変える。異なる条件へ一着で対応するために発達してきた、非常に合理的なパンツだ。 しかしUNIFORM PANTSを見て、いかにもアウトドアウェアという印象は受けない。腰回りから腿にはしっかりと量感を持たせ、裾にも幅を残した太めのシルエット。ポケットは必要以上に張り出さず、着脱部分も服の中へ収めている。どこかアメリカのワークパンツを思わせる端正な姿の中に、トレイルパンツが持っていた機能が潜んでいる。 LAMPAが面白いと思うのは、まさにそこだ。元になった服のディテールを並べるのではなく、その機能が生まれた理由まで理解したうえで、現在の街で穿いた時にどう見えるかを考え直している。山を歩くための機能を残しながら、その役割をシルエットや着こなしを変えるための仕組みへと読み替える。鈴木大器氏の服づくりが、この一本には非常に分かりやすい形で表れている。 歩き続けるために生まれた、トレイルパンツの機能 トレイルパンツを理解するうえで重要なのは、一つの環境だけを想定した服ではないということ。朝は冷えていても、歩き始めれば身体は温まる。草木の多い場所では脚を覆いたいが、気温が上がれば短い方が快適になる。足場によっては裾の広がりを抑えたい。長い距離を移動する中で変わり続ける条件へ、その場で対応するための仕組みがパンツそのものに組み込まれてきた。 UNIFORM PANTSに備えられた膝下の着脱も、その流れにある。ファスナーによって下部を取り外せば、ロングパンツからショーツへ変化する。こうしたコンバーチブル構造は決して新しいものではなく、1980年代初頭にはサファリや旅行のためのパンツにも見ることができる。涼しい時間帯には脚を覆い、暑くなれば下部を外し、虫や草木から脚を守る必要があれば再び取り付ける。着脱には、道中で変化する環境へ一着で対応するという明確な理由があった。 MODMNTが面白いのは、その昔からある合理的な構造を、そのまま便利な機能として終わらせていないところだ。UNIFORM PANTSは腰回りから腿に十分な量を持たせているため、膝下を外すと、細身のアウトドアショーツとは異なる、量感を持ったショーツが現れる。長い状態では腿から裾へ続く生地が縦方向の輪郭をつくり、外せば腰から腿にかけての太さが強く見えてくる。気温へ対応するために生まれた仕組みが、街では服全体の比率を変える仕組みとして働く。 裾のドローコードも同じだ。本来は足元の状況に応じて裾口を調整するための機能だが、街で穿けばシルエットそのものを変えられる。開けば裾幅を残した太い輪郭がそのまま現れ、絞れば裾口に生地が集まり、その上に量感が生まれる。膝下を残すか外すか。裾を開くか絞るか。穿く側が選ぶことで、一本のパンツの見え方が変化していく。 収納にもトレイルパンツの考え方が残されている。山を歩く時、大きな荷物はバックパックへ入れても、歩いている途中ですぐに必要になる小物まで、そのたびに荷物を下ろして取り出すのは合理的ではない。だから身体の近くに収納を設け、動いても中身を落としにくい構造が必要になる。UNIFORM PANTSでは、左右で異なる位置と方向にファスナー収納を配置し、背面にもファスナーポケットを備えている。 ただし、大型のカーゴポケットを外側へ大きく張り出させるのではなく、収納を服の表面へ静かに収めている。右腿脇の縦長のポケットにはワークパンツのツールポケットにも通じる姿があり、正面から見ればすっきりしているのに、細部を見ると左右非対称の機能的な構成が現れる。機能を増やすことではなく、必要な機能を残しながら、どこまで普通のパンツの姿へ戻せるか。その引き算がUNIFORM PANTSの個性になっている。 VENTONEが支える、太さと複雑な構造 素材には、コットン62%、ポリエステル38%のVENTONE後染めオックスを使用。経糸に60番双糸のコットン、緯糸にポリエステルを用い、異なる素材を交織して超高密度に織り上げている。60番双糸は、細い60番手の糸を二本撚り合わせたもの。細番手の繊細さを残しながら、双糸によって生地の骨格をつくっている。 さらに経緯で異なる素材を使い、それぞれを染め分けることで、単色では出しにくい複雑な色合いをつくる。高密度に織り上げた生地には、耐久撥水、ピーチ、BIO、SOFT加工を施し、透湿性、耐久撥水、UVカットといった機能も備えている。ピーチ加工による細かな毛羽が表面を滑らかに整え、高密度織物のしっかりとした骨格を残しながら、硬さだけを前へ出さない質感に仕上げている。 この素材はUNIFORM PANTSの太さと相性がいい。腰回りから腿、そして裾まで生地の量を持たせたパンツだからこそ、柔らかく落ちすぎれば輪郭そのものが曖昧になる。VENTONEの高密度な生地が身体から離れた量感を支えることで、太さが単なる余りではなく、一本の明確な形として見えてくる。 同時に、ピーチ加工やSOFT加工によって表面の印象を和らげているため、機能的な構造や太いシルエットが必要以上に無骨な方向へ傾かない。ポケット、ファスナー、膝下の着脱、裾のドローコードと、これだけ多くの仕組みを持ちながら全体が落ち着いて見える。その見え方を支えているのも、この生地を選んだ意味だと思う。 機能を隠すことで見えてくる、UNIFORM PANTSの輪郭 MODMNTでは、UNIFORM PANTSをKNOCK ABOUT PANTSをベースに再構築したモデルとして位置付けている。トレイルパンツを起点とするKNOCK ABOUT PANTSの機能的な考え方を受け継ぎながら、UNIFORM PANTSではその表情をさらに整えている。だから面白いのは、何が付いているかだけではなく、それをどのように見せているかだ。 太さはしっかり残す。収納も減らさない。膝下を外す機構も、裾を調整する仕組みも持たせる。それでも、それぞれを必要以上に主張させない。接続部分にはファスナーを覆う生地を設け、ポケットも大きく張り出させず、背面の収納も細い開口部として処理する。機能を取り除いて端正に見せるのではなく、機能を残したまま外観を整えている。 ここに、PHOTOGRAPHER JKTとの違いも見えてくる。PHOTOGRAPHER JKTでは、写真家のために生まれた大小の収納や複雑な構造そのものを服の造形として前へ出していた。それに対してUNIFORM PANTSでは、トレイルパンツから受け継いだ機能を表面へ馴染ませる。どちらも過去の機能服を出発点にしながら、一方は足すことで見せ、こちらは抑えることで見せる。同じブランドの中で、その二つの方向を成立させているところが興味深い。 そして、穿いた時にまず目に入るのは機能ではなく、太さのあるパンツとしての輪郭だ。腰回りと腿に十分な量を持たせながら、裾まで極端に細くしない。身体の線に沿わせるのではなく、生地そのものの量で形をつくる。その姿にはアメリカのワークパンツを思わせるところがありながら、近くで見れば左右非対称の収納や着脱機構が潜んでいる。遠目と細部で印象が変わるところに、このパンツの面白さがある。 鈴木大器氏の服づくりには、異なる背景を持つ服を理解したうえで、その境界を固定しない面白さがある。UNIFORM PANTSも、トレイルパンツをそのまま街へ持ってきたわけではない。歩くための収納は外観を整えるために抑えられ、環境へ対応する着脱機構はシルエットを変える仕組みになり、足元を調整するドローコードは輪郭を選ぶためのディテールにもなる。元の機能を捨てるのではなく、役割を増やしている。 昔の服を知る面白さは、形の正解を探すことだけではありません。なぜその形になったのかを知ることで、現在の服が何を残し、何を変えたのかが見えてきます。UNIFORM PANTSは、山を歩くために生まれた合理性を残しながら、機能そのものをファッションへ変えています。裾を開いて太さを楽しむロングパンツ。絞って輪郭を変えたロングパンツ。そして膝下を外せば、量感のあるショーツへ。同じ一本でありながら、その日の気分や季節に合わせて、自分の穿きたい形を選べる。服を知る楽しさだけでなく、実際に穿いて形を変える楽しさまで味わえる一本です。 ■Size XSサイズ 腰回り最大84cm ヒップ116cm 腿回り74cm 股上36cm 股下73cm(24cm) 裾幅27cm(33cm) Sサイズ 腰回り最大88cm ヒップ118cm 腿回り76cm 股上37cm 股下75cm(26cm) 裾幅27cm(34cm) ※()内の数字はショーツの寸法になります 着用画像はXSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、XSで程よく大きめな感じで、Sだと少し大き過ぎる感じです。 ■Color Green(玉虫色) ■Style Tops MODMNT DETACHABLE L/S TEE Mサイズ着用 Accessories MODMNT DETACHABLE HOOD Freeサイズ

  • MODMNT UNIFORM PANTS (DETACHABLE 2WAY)

    ¥35,200($224.54)

    ■Modmnt ニューヨークを拠点に活動をしている鈴木大器氏をデザイナーに迎えたNangaの新ブランドで「Modmnt」は「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT UNIFORM PANTS 山を歩くために生まれた機能を、街で穿く一本へ。 トレイルパンツの合理性を、太さのある端正な輪郭へ組み替える。 服を長く見続けていると、機能服の面白さは、高性能な素材や便利なディテールだけではないと感じる。なぜポケットがそこにあるのか。なぜ裾を絞れるのか。なぜ途中から脚を外せるのか。ひとつひとつの仕様を辿っていくと、その服が生まれた場所や、そこで人がどう動いていたのかまで見えてくる。 MODMNTのUNIFORM PANTSの起点にあるのは、アウトドアのトレイルパンツ。山や自然の中を歩き続けるために、必要な物を身体の近くに携帯し、足元の状態に合わせて裾を調整し、気温や環境が変われば膝下を外してショーツへ変える。異なる条件へ一着で対応するために発達してきた、非常に合理的なパンツだ。 しかしUNIFORM PANTSを見て、いかにもアウトドアウェアという印象は受けない。腰回りから腿にはしっかりと量感を持たせ、裾にも幅を残した太めのシルエット。ポケットは必要以上に張り出さず、着脱部分も服の中へ収めている。どこかアメリカのワークパンツを思わせる端正な姿の中に、トレイルパンツが持っていた機能が潜んでいる。 LAMPAが面白いと思うのは、まさにそこだ。元になった服のディテールを並べるのではなく、その機能が生まれた理由まで理解したうえで、現在の街で穿いた時にどう見えるかを考え直している。山を歩くための機能を残しながら、その役割をシルエットや着こなしを変えるための仕組みへと読み替える。鈴木大器氏の服づくりが、この一本には非常に分かりやすい形で表れている。 歩き続けるために生まれた、トレイルパンツの機能 トレイルパンツを理解するうえで重要なのは、一つの環境だけを想定した服ではないということ。朝は冷えていても、歩き始めれば身体は温まる。草木の多い場所では脚を覆いたいが、気温が上がれば短い方が快適になる。足場によっては裾の広がりを抑えたい。長い距離を移動する中で変わり続ける条件へ、その場で対応するための仕組みがパンツそのものに組み込まれてきた。 UNIFORM PANTSに備えられた膝下の着脱も、その流れにある。ファスナーによって下部を取り外せば、ロングパンツからショーツへ変化する。こうしたコンバーチブル構造は決して新しいものではない。興味深いのが、1980年代のBanana Republicだ。現在とは異なり、サファリや旅行を背景にした服を展開していた当時のBanana Republicは、1982年のカタログでModular Safari Pantというモデルを紹介している。驚くことに、このパンツは膝下だけでなく、カーゴポケットまで取り外せる構造を備えていた。 さらに1985年のKenya Convertiblesでは、涼しい早朝はロングパンツとして穿き、日が高くなって暑くなれば膝下を外す。そして虫や棘のある草木から脚を守りたい時には、再び取り付けるという使い方が提案されていた。つまり40年以上前から、環境に合わせて服のパーツを組み替えるという考え方が、実際の商品として成立していたわけだ。 ここで面白いのは、単に昔から着脱式のパンツが存在したという事実ではない。必要に応じて服の一部を取り外し、また取り付けるという発想そのものだ。MODMNTが掲げる、服を構成する要素を組み替える考え方とも通じる部分がある。ただし、UNIFORM PANTSは当時のBanana Republicを直接再現したものではない。かつては環境へ対応するための仕組みだったものを、現在のファッションとしてどう成立させるか。そこに鈴木大器氏の解釈が加わっている。 UNIFORM PANTSは腰回りから腿に十分な量を持たせているため、膝下を外すと、細身のアウトドアショーツとは異なる、量感を持ったショーツが現れる。長い状態では腿から裾へ続く生地が縦方向の輪郭をつくり、外せば腰から腿にかけての太さが強く見えてくる。気温へ対応するために生まれた仕組みが、街では服全体の比率を変える仕組みとして働く。 裾のドローコードも同じだ。本来は足元の状況に応じて裾口を調整するための機能だが、街で穿けばシルエットそのものを変えられる。開けば裾幅を残した太い輪郭がそのまま現れ、絞れば裾口に生地が集まり、その上に量感が生まれる。膝下を残すか外すか。裾を開くか絞るか。穿く側が選ぶことで、一本のパンツの見え方が変化していく。 収納にもトレイルパンツの考え方が残されている。山を歩く時、大きな荷物はバックパックへ入れても、歩いている途中ですぐに必要になる小物まで、そのたびに荷物を下ろして取り出すのは合理的ではない。だから身体の近くに収納を設け、動いても中身を落としにくい構造が必要になる。UNIFORM PANTSでは、左右で異なる位置と方向にファスナー収納を配置し、背面にもファスナーポケットを備えている。 ただし、大型のカーゴポケットを外側へ大きく張り出させるのではなく、収納を服の表面へ静かに収めている。右腿脇の縦長のポケットにはワークパンツのツールポケットにも通じる姿があり、正面から見ればすっきりしているのに、細部を見ると左右非対称の機能的な構成が現れる。機能を増やすことではなく、必要な機能を残しながら、どこまで普通のパンツの姿へ戻せるか。その引き算がUNIFORM PANTSの個性になっている。 VENTONEが支える、太さと複雑な構造 素材には、コットン62%、ポリエステル38%のVENTONE後染めオックスを使用。経糸に60番双糸のコットン、緯糸にポリエステルを用い、異なる素材を交織して超高密度に織り上げている。60番双糸は、細い60番手の糸を二本撚り合わせたもの。細番手の繊細さを残しながら、双糸によって生地の骨格をつくっている。 さらに経緯で異なる素材を使い、それぞれを染め分けることで、単色では出しにくい複雑な色合いをつくる。高密度に織り上げた生地には、耐久撥水、ピーチ、BIO、SOFT加工を施し、透湿性、耐久撥水、UVカットといった機能も備えている。ピーチ加工による細かな毛羽が表面を滑らかに整え、高密度織物のしっかりとした骨格を残しながら、硬さだけを前へ出さない質感に仕上げている。 この素材はUNIFORM PANTSの太さと相性がいい。腰回りから腿、そして裾まで生地の量を持たせたパンツだからこそ、柔らかく落ちすぎれば輪郭そのものが曖昧になる。VENTONEの高密度な生地が身体から離れた量感を支えることで、太さが単なる余りではなく、一本の明確な形として見えてくる。 同時に、ピーチ加工やSOFT加工によって表面の印象を和らげているため、機能的な構造や太いシルエットが必要以上に無骨な方向へ傾かない。ポケット、ファスナー、膝下の着脱、裾のドローコードと、これだけ多くの仕組みを持ちながら全体が落ち着いて見える。その見え方を支えているのも、この生地を選んだ意味だと思う。 機能を隠すことで見えてくる、UNIFORM PANTSの輪郭 MODMNTでは、UNIFORM PANTSをKNOCK ABOUT PANTSをベースに再構築したモデルとして位置付けている。トレイルパンツを起点とするKNOCK ABOUT PANTSの機能的な考え方を受け継ぎながら、UNIFORM PANTSではその表情をさらに整えている。だから面白いのは、何が付いているかだけではなく、それをどのように見せているかだ。 太さはしっかり残す。収納も減らさない。膝下を外す機構も、裾を調整する仕組みも持たせる。それでも、それぞれを必要以上に主張させない。接続部分にはファスナーを覆う生地を設け、ポケットも大きく張り出させず、背面の収納も細い開口部として処理する。機能を取り除いて端正に見せるのではなく、機能を残したまま外観を整えている。 ここに、PHOTOGRAPHER JKTとの違いも見えてくる。PHOTOGRAPHER JKTでは、写真家のために生まれた大小の収納や複雑な構造そのものを服の造形として前へ出していた。それに対してUNIFORM PANTSでは、トレイルパンツから受け継いだ機能を表面へ馴染ませる。どちらも過去の機能服を出発点にしながら、一方は足すことで見せ、こちらは抑えることで見せる。同じブランドの中で、その二つの方向を成立させているところが興味深い。 そして、穿いた時にまず目に入るのは機能ではなく、太さのあるパンツとしての輪郭だ。腰回りと腿に十分な量を持たせながら、裾まで極端に細くしない。身体の線に沿わせるのではなく、生地そのものの量で形をつくる。その姿にはアメリカのワークパンツを思わせるところがありながら、近くで見れば左右非対称の収納や着脱機構が潜んでいる。遠目と細部で印象が変わるところに、このパンツの面白さがある。 鈴木大器氏の服づくりには、異なる背景を持つ服を理解したうえで、その境界を固定しない面白さがある。UNIFORM PANTSも、トレイルパンツをそのまま街へ持ってきたわけではない。歩くための収納は外観を整えるために抑えられ、環境へ対応する着脱機構はシルエットを変える仕組みになり、足元を調整するドローコードは輪郭を選ぶためのディテールにもなる。元の機能を捨てるのではなく、役割を増やしている。 昔の服を知る面白さは、形の正解を探すことだけではありません。なぜその形になったのかを知ることで、現在の服が何を残し、何を変えたのかが見えてきます。UNIFORM PANTSは、山を歩くために生まれた合理性を残しながら、機能そのものをファッションへ変えています。裾を開いて太さを楽しむロングパンツ。絞って輪郭を変えたロングパンツ。そして膝下を外せば、量感のあるショーツへ。同じ一本でありながら、その日の気分や季節に合わせて、自分の穿きたい形を選べます。服を知る楽しさだけでなく、実際に穿いて形を変える楽しさまで味わえる一本です。 ■Size XSサイズ 腰回り最大84cm ヒップ116cm 腿回り74cm 股上36cm 股下73cm(24cm) 裾幅27cm(33cm) Sサイズ 腰回り最大88cm ヒップ118cm 腿回り76cm 股上37cm 股下75cm(26cm) 裾幅27cm(34cm) ※()内の数字はショーツの寸法になります 着用画像はXSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、XSで程よく大きめな感じで、Sだと少し大き過ぎる感じです。 ■Color Beige ■Style Tops MODMNT DETACHABLE L/S TEE Mサイズ着用 Accessories MODMNT DETACHABLE HOOD Freeサイズ

  • MODMNT PHOTOGRAPHER JKT (DETACHABLE 4WAY)

    ¥82,500($526.27)

    ■Modmnt ニューヨークを拠点に活動をしている鈴木大器氏をデザイナーに迎えたNangaの新ブランドで「MODMNT」は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT - PHOTOGRAPHER JKT 写真家の仕事着を、現代のファッションへ。 機能から生まれた造形を、自由に組み替える一着。 服を長く見続けていると、過去の服が持つ魅力は、その形を忠実に再現することだけではないと感じる。軍服も、ワークウェアも、アウトドアウェアも、もともとは誰かの仕事や生活のためにつくられたもの。必要だから生まれたポケットや切り替え、身体を動かすための構造が、本来の用途を離れた時に、新しいデザインとして見えてくることがある。 MODMNTのPHOTOGRAPHER JKTは、その考え方をさらに一歩進めた一着だ。写真家の仕事着をベースに、撮影道具を携帯するための大小のポケットを備えながら、袖と裾をそれぞれ取り外せる構造を採用。フルレングスのジャケットからロングベスト、ショートジャケット、さらにはフィッシングベストを思わせるショートベストへ。一着のパーツを組み替えることで、単に形が変わるだけでなく、別のカテゴリーの服が姿を現す。 その背景を考えるうえで興味深いのが、1982年の中国旅行でアンディ・ウォーホルが着用していた、多ポケットのジャケットだ。フランスのrenomaが1979年に発表したマルチポッシュは、こうした機能服をファッションとして成立させた代表的な存在。ウォーホルは、テーラードジャケットやシャツ、ネクタイの上から機能的なジャケットを重ねていた。さらに当時のマルチポッシュには、袖を取り外せる仕様も存在した。機能服の形を日常の装いへ取り込み、着方そのものを自由に考える発想は、決して新しいものではない。 では、今この服をつくる意味はどこにあるのか。そこに鈴木大器氏の服づくりが重なってくる。ミリタリー、ワーク、アウトドア、トラッドといった異なる背景を持つ服の構造を理解し、それぞれの要素を新しい関係の中で結び付ける。MODMNTでは、その発想を着こなしだけでなく、一着の設計そのものへ持ち込んでいる。 LAMPAが惹かれるのも、まさにこの部分だ。昔の服を知っているからこそ、単なる復刻では物足りない。かといって、元の服が持っていた意味を失わせてしまっては面白くない。写真家の仕事着という明確な出発点を持ちながら、着る人が自分で形を選び、別の服へと変化させられる。その自由さに、このジャケットを選ぶ価値があると考えている。 写真家の仕事が生んだ、大小のポケット フォトグラファージャケットの原点にあるのは、撮影に必要な道具を身体に分散して携帯するという発想。交換レンズやフィルム、露出計などをバッグから探すのではなく、必要なものを決まった位置に収め、撮影の動作を妨げずに取り出す。そのためにポケットの大きさや配置が考えられてきた。 このジャケットでも、前身頃には大小さまざまなポケットが配置されている。特に胸元の小さなポケットは、35mmフィルムを収納するためのもの。大きな物をまとめて入れる収納とは違い、小さな道具をひとつずつ分けて携帯するという、写真家ならではの要求が形になっている。 小さなポケットと大きなポケット、フラップとファスナー。それぞれ異なる構造が前身頃に重なることで、平面的な生地の上に細かな凹凸と横方向の線が生まれる。一般的な四つポケットのジャケットとは明らかに違う、複雑で緻密な表情をつくり出している。 さらに背面には、三脚を収納するための大きなポケットを配置。前身頃の細かく区切られた収納とは対照的に、背中には大きな面を使った立体的な構造が現れる。前から見た時と後ろから見た時で、ポケットがつくり出す輪郭まで変わるところも、このジャケットならではの特徴だ。 ここで重要なのは、MODMNTがこうしたディテールを、現在も必ず撮影機材を収納するためのものとして考えているわけではないこと。ブランド自身も、三脚用ポケットを実際に使うこと以上に、デザインの一部として捉えている。 フィルムを入れるための小さなポケットも、三脚を収めるための大きなポケットも、今では本来の用途を知らずに着ることができる。それでも形だけを適当に変えず、仕事の必要から生まれた構造を残している。かつての機能が、現在の服では造形そのものを楽しむための要素になっている。 そしてフードには、米軍のフィールドジャケット用フードを思わせる、深さのある形状と首元を覆うタブを採用。頭を包む立体的な形と、首元まで続く構造が、複雑なポケットを備えた身頃に負けない輪郭をつくっている。写真家の仕事着をベースにしながら、ミリタリーウェアの造形を取り込むことで、ひとつの時代や用途に収まらないジャケットへ仕上げている。 VENTONEが生む、機能と柔らかな質感 素材には、コットン62%、ポリエステル38%のVENTONE後染めオックスを使用。経糸に60番双糸のコットン、緯糸にポリエステルを用い、異なる素材を交織して超高密度に織り上げた生地だ。 60番双糸とは、細い60番手の糸を二本撚り合わせたもの。細番手の糸が持つ繊細さを生かしながら、双糸として織物を構成することで、生地の骨格をつくっている。さらに経緯で異なる素材を使用し、それぞれを染め分けることで、単色では表現しにくい複雑な色合いを生み出している。 この生地の魅力は、色の奥行きだけではない。高密度に織り上げられた生地が、フラップの重なりや立体的なポケットの形を支えることで、それぞれのディテールがはっきりとした輪郭を持つ。細かな収納が密集する前身頃も、大きなポケットを備えた背面も、生地の骨格があるからこそ構造の違いが見えやすい。多数のパーツを重ねながら、服全体の形が曖昧にならないところに、この素材を選んだ意味がある。 さらに超高密度の生地には、耐久撥水、ピーチ、BIO、SOFT加工を施している。ピーチ加工によって表面にはごく細かな毛羽が生まれ、滑らかな肌触りに。高密度に織り上げた生地のしっかりとした骨格を保ちながら、硬さだけが前に出ない柔らかな質感へ仕上げている。加えて透湿性、耐久撥水、UVカットといった機能も備えている。 この素材選びには、かなり意味があると思う。これだけ多くのポケットやファスナー、着脱部分を持つジャケットでは、生地が柔らかすぎると複雑な構造の輪郭が曖昧になりやすい。反対に硬さばかりを求めれば、服全体が重々しく見えてしまう。 VENTONEの高密度な織りが複雑な構造を受け止め、ピーチ加工やSOFT加工による柔らかな表面感が、無骨なデザインに穏やかな質感を加える。古い仕事着の造形を残しながら、現在の日常で着る服としての感触を整える。素材が単なる機能の追加ではなく、ジャケット全体の着心地と見え方を決める重要な役割を担っている。 服のカテゴリーさえ変えてしまう、着脱構造 このPHOTOGRAPHER JKTの着脱構造は、単に季節や気温に合わせて袖を外せるという発想ではない。袖と身頃下部をそれぞれファスナーで取り外すことで、フルレングスのジャケット、ロングベスト、ショートジャケット、ショートベストという四通りの形をつくることができる。 注目したいのは、袖だけでなく裾まで外せるという点。身幅や肩周りの構造を残したまま着丈が短くなることで、身体に対する服の比率が大きく変わる。フルレングスでは縦方向に広がっていたポケットの構成が、短い身頃へ凝縮され、横方向の広がりが際立つ。着丈を変えることが、ジャケット全体の輪郭を変えることにつながっている。 さらに袖と裾の両方を外すと、フィッシングベストを思わせる姿が現れる。撮影道具を携帯するためのジャケットだったものが、釣り道具を身体に収めるためのベストにも通じる形へ変わる。どちらも、両手を自由に使いながら必要な道具をすぐ取り出すという、共通した目的から発達してきた服だ。 その共通点が、パーツを外すことで目に見える形になる。フォトグラファージャケットの中に、別の仕事着が持っていた造形が現れるという発想が実に興味深い。 反対に袖だけを外せば、着丈を残したまま腕周りが開放され、縦長の輪郭を持つロングベストになる。袖がなくなることで、前身頃に配置された大小のポケットや、背面の大きな収納部分がより直接的に目に入る。身頃の長さを残すか、短くするか。それだけでも、同じポケットの配置がまったく違う構成として見えてくる。 ブランドが意識する、ゆるすぎないリラックス感を基礎にしながら、どのパーツを残すかによって服の比率を選べる。着る側がシルエットづくりに参加できる設計だ。 何より優れているのは、パーツを外した状態が、単にジャケットの一部分を取り除いた姿に見えないこと。袖や裾をなくすことで、それまでの形に隠れていた別の造形が現れ、それぞれが独立した服として成立する。 過去のマルチポッシュにも袖を取り外せる仕様があったことを考えると、MODMNTが行っているのは、かつての機能的な発想を受け継ぎながら、さらに服の丈と輪郭まで変化させる試みだと分かる。着脱という仕組みを、単なる利便性ではなく、異なる服の造形を行き来するための手段へ発展させている。そこに鈴木大器氏の服づくりに通じる、ジャンルを横断する発想が具体的な形となって表れている。 服を長く見続けていると、過去の名作を忠実に再現することだけが、洋服の面白さではないと感じます。元の服が持っていた意味を理解しながら、そこからどれだけ自由に発想を広げられるか。MODMNTのPHOTOGRAPHER JKTには、そんな服づくりの魅力が詰まっています。 一着の中にいくつもの服の造形があり、その日の気分や季節に応じて違う形を選べる。ヴィンテージを知るほど発見が増え、実際に着続けることで、自分なりの付き合い方が見つかっていく。完成された一つの形を楽しむだけでなく、自分で選び、変えていく楽しさまで備えている。そんな一着だからこそ、LAMPAで紹介する価値があると考えています。 ■Size Sサイズ 肩幅53cm 胸幅58cm 着丈74cm 袖丈57cm Mサイズ 胸幅55cm 胸幅60cm 着丈76cm 袖丈59cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、Sで程よく大きめな感じで、Mだと少し大き過ぎる感じです。 おおまかですが身長170cmから175cmでSサイズ、175cmから180cmでMサイズといった感じになると思います ■Color Beige ■Style Pants A Vontade Wind Shield Cargo Trousers VTD-0505-PT Mサイズを着用

  • MODMNT PHOTOGRAPHER JKT (DETACHABLE 4WAY)

    ¥82,500($526.27)

    ■Modmnt ニューヨークを拠点に活動をしている鈴木大器氏をデザイナーに迎えたNangaの新ブランドで「MODMNT」は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT - PHOTOGRAPHER JKT 写真家の仕事着を、現代のファッションへ。 機能から生まれた造形を、自由に組み替える一着。 服を長く見続けていると、過去の服が持つ魅力は、その形を忠実に再現することだけではないと感じる。軍服も、ワークウェアも、アウトドアウェアも、もともとは誰かの仕事や生活のためにつくられたもの。必要だから生まれたポケットや切り替え、身体を動かすための構造が、本来の用途を離れた時に、新しいデザインとして見えてくることがある。 MODMNTのPHOTOGRAPHER JKTは、その考え方をさらに一歩進めた一着だ。写真家の仕事着をベースに、撮影道具を携帯するための大小のポケットを備えながら、袖と裾をそれぞれ取り外せる構造を採用。フルレングスのジャケットからロングベスト、ショートジャケット、さらにはフィッシングベストを思わせるショートベストへ。一着のパーツを組み替えることで、単に形が変わるだけでなく、別のカテゴリーの服が姿を現す。 その背景を考えるうえで興味深いのが、1982年の中国旅行でアンディ・ウォーホルが着用していた、多ポケットのジャケットだ。フランスのrenomaが1979年に発表したマルチポッシュは、こうした機能服をファッションとして成立させた代表的な存在。ウォーホルは、テーラードジャケットやシャツ、ネクタイの上から機能的なジャケットを重ねていた。さらに当時のマルチポッシュには、袖を取り外せる仕様も存在した。機能服の形を日常の装いへ取り込み、着方そのものを自由に考える発想は、決して新しいものではない。 では、今この服をつくる意味はどこにあるのか。そこに鈴木大器氏の服づくりが重なってくる。ミリタリー、ワーク、アウトドア、トラッドといった異なる背景を持つ服の構造を理解し、それぞれの要素を新しい関係の中で結び付ける。MODMNTでは、その発想を着こなしだけでなく、一着の設計そのものへ持ち込んでいる。 LAMPAが惹かれるのも、まさにこの部分だ。昔の服を知っているからこそ、単なる復刻では物足りない。かといって、元の服が持っていた意味を失わせてしまっては面白くない。写真家の仕事着という明確な出発点を持ちながら、着る人が自分で形を選び、別の服へと変化させられる。その自由さに、このジャケットを選ぶ価値があると考えている。 写真家の仕事が生んだ、大小のポケット フォトグラファージャケットの原点にあるのは、撮影に必要な道具を身体に分散して携帯するという発想。交換レンズやフィルム、露出計などをバッグから探すのではなく、必要なものを決まった位置に収め、撮影の動作を妨げずに取り出す。そのためにポケットの大きさや配置が考えられてきた。 このジャケットでも、前身頃には大小さまざまなポケットが配置されている。特に胸元の小さなポケットは、35mmフィルムを収納するためのもの。大きな物をまとめて入れる収納とは違い、小さな道具をひとつずつ分けて携帯するという、写真家ならではの要求が形になっている。 小さなポケットと大きなポケット、フラップとファスナー。それぞれ異なる構造が前身頃に重なることで、平面的な生地の上に細かな凹凸と横方向の線が生まれる。一般的な四つポケットのジャケットとは明らかに違う、複雑で緻密な表情をつくり出している。 さらに背面には、三脚を収納するための大きなポケットを配置。前身頃の細かく区切られた収納とは対照的に、背中には大きな面を使った立体的な構造が現れる。前から見た時と後ろから見た時で、ポケットがつくり出す輪郭まで変わるところも、このジャケットならではの特徴だ。 ここで重要なのは、MODMNTがこうしたディテールを、現在も必ず撮影機材を収納するためのものとして考えているわけではないこと。ブランド自身も、三脚用ポケットを実際に使うこと以上に、デザインの一部として捉えている。 フィルムを入れるための小さなポケットも、三脚を収めるための大きなポケットも、今では本来の用途を知らずに着ることができる。それでも形だけを適当に変えず、仕事の必要から生まれた構造を残している。かつての機能が、現在の服では造形そのものを楽しむための要素になっている。 そしてフードには、米軍のフィールドジャケット用フードを思わせる、深さのある形状と首元を覆うタブを採用。頭を包む立体的な形と、首元まで続く構造が、複雑なポケットを備えた身頃に負けない輪郭をつくっている。写真家の仕事着をベースにしながら、ミリタリーウェアの造形を取り込むことで、ひとつの時代や用途に収まらないジャケットへ仕上げている。 VENTONEが生む、機能と柔らかな質感 素材には、コットン62%、ポリエステル38%のVENTONE後染めオックスを使用。経糸に60番双糸のコットン、緯糸にポリエステルを用い、異なる素材を交織して超高密度に織り上げた生地だ。 60番双糸とは、細い60番手の糸を二本撚り合わせたもの。細番手の糸が持つ繊細さを生かしながら、双糸として織物を構成することで、生地の骨格をつくっている。さらに経緯で異なる素材を使用し、それぞれを染め分けることで、単色では表現しにくい複雑な色合いを生み出している。 この生地の魅力は、色の奥行きだけではない。高密度に織り上げられた生地が、フラップの重なりや立体的なポケットの形を支えることで、それぞれのディテールがはっきりとした輪郭を持つ。細かな収納が密集する前身頃も、大きなポケットを備えた背面も、生地の骨格があるからこそ構造の違いが見えやすい。多数のパーツを重ねながら、服全体の形が曖昧にならないところに、この素材を選んだ意味がある。 さらに超高密度の生地には、耐久撥水、ピーチ、BIO、SOFT加工を施している。ピーチ加工によって表面にはごく細かな毛羽が生まれ、滑らかな肌触りに。高密度に織り上げた生地のしっかりとした骨格を保ちながら、硬さだけが前に出ない柔らかな質感へ仕上げている。加えて透湿性、耐久撥水、UVカットといった機能も備えている。 この素材選びには、かなり意味があると思う。これだけ多くのポケットやファスナー、着脱部分を持つジャケットでは、生地が柔らかすぎると複雑な構造の輪郭が曖昧になりやすい。反対に硬さばかりを求めれば、服全体が重々しく見えてしまう。 VENTONEの高密度な織りが複雑な構造を受け止め、ピーチ加工やSOFT加工による柔らかな表面感が、無骨なデザインに穏やかな質感を加える。古い仕事着の造形を残しながら、現在の日常で着る服としての感触を整える。素材が単なる機能の追加ではなく、ジャケット全体の着心地と見え方を決める重要な役割を担っている。 服のカテゴリーさえ変えてしまう、着脱構造 このPHOTOGRAPHER JKTの着脱構造は、単に季節や気温に合わせて袖を外せるという発想ではない。袖と身頃下部をそれぞれファスナーで取り外すことで、フルレングスのジャケット、ロングベスト、ショートジャケット、ショートベストという四通りの形をつくることができる。 注目したいのは、袖だけでなく裾まで外せるという点。身幅や肩周りの構造を残したまま着丈が短くなることで、身体に対する服の比率が大きく変わる。フルレングスでは縦方向に広がっていたポケットの構成が、短い身頃へ凝縮され、横方向の広がりが際立つ。着丈を変えることが、ジャケット全体の輪郭を変えることにつながっている。 さらに袖と裾の両方を外すと、フィッシングベストを思わせる姿が現れる。撮影道具を携帯するためのジャケットだったものが、釣り道具を身体に収めるためのベストにも通じる形へ変わる。どちらも、両手を自由に使いながら必要な道具をすぐ取り出すという、共通した目的から発達してきた服だ。 その共通点が、パーツを外すことで目に見える形になる。フォトグラファージャケットの中に、別の仕事着が持っていた造形が現れるという発想が実に興味深い。 反対に袖だけを外せば、着丈を残したまま腕周りが開放され、縦長の輪郭を持つロングベストになる。袖がなくなることで、前身頃に配置された大小のポケットや、背面の大きな収納部分がより直接的に目に入る。身頃の長さを残すか、短くするか。それだけでも、同じポケットの配置がまったく違う構成として見えてくる。 ブランドが意識する、ゆるすぎないリラックス感を基礎にしながら、どのパーツを残すかによって服の比率を選べる。着る側がシルエットづくりに参加できる設計だ。 何より優れているのは、パーツを外した状態が、単にジャケットの一部分を取り除いた姿に見えないこと。袖や裾をなくすことで、それまでの形に隠れていた別の造形が現れ、それぞれが独立した服として成立する。 過去のマルチポッシュにも袖を取り外せる仕様があったことを考えると、MODMNTが行っているのは、かつての機能的な発想を受け継ぎながら、さらに服の丈と輪郭まで変化させる試みだと分かる。着脱という仕組みを、単なる利便性ではなく、異なる服の造形を行き来するための手段へ発展させている。そこに鈴木大器氏の服づくりに通じる、ジャンルを横断する発想が具体的な形となって表れている。 服を長く見続けていると、過去の名作を忠実に再現することだけが、洋服の面白さではないと感じます。元の服が持っていた意味を理解しながら、そこからどれだけ自由に発想を広げられるか。MODMNTのPHOTOGRAPHER JKTには、そんな服づくりの魅力が詰まっています。 一着の中にいくつもの服の造形があり、その日の気分や季節に応じて違う形を選べる。ヴィンテージを知るほど発見が増え、実際に着続けることで、自分なりの付き合い方が見つかっていく。完成された一つの形を楽しむだけでなく、自分で選び、変えていく楽しさまで備えている。そんな一着だからこそ、LAMPAで紹介する価値があると考えています。 ■Size Sサイズ 肩幅53cm 胸幅58cm 着丈74cm 袖丈57cm Mサイズ 胸幅55cm 胸幅60cm 着丈76cm 袖丈59cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、Sで程よく大きめな感じで、Mだと少し大き過ぎる感じです。 おおまかですが身長170cmから175cmでSサイズ、175cmから180cmでMサイズといった感じになると思います ■Color Beige ■Style Pants A Vontade Wind Shield Cargo Trousers VTD-0505-PT Mサイズを着用

  • BARNSTORMER マッカーサ2 1945P

    ¥33,000($210.51)

    ■Barnstormer 1977年創業し当時からアメリカと同じクォリティーを再現するために生地に使われる糸の質、工場のミシンの種類に複雑な工程を行える職人など、本物のアメリカントラッドを追求。現在も日本トップクラスの工場とテーラーを熟知したパターンナーとタッグを組み、日本発のアメリカントラッドを発信しています。 ■Lampaの見解 BARNSTORMER - マッカーサ2 1945P 軍服の無骨さを、スラックスの技術で仕立てる。 タフなウエポンに、職人の技術と情熱を注ぎ込んだ一本。 チノパンとスラックス。その違いは何かと聞かれれば、多くの人は生地やシルエット、あるいはカジュアルかドレスかという見た目の違いを思い浮かべるだろう。しかし、服を長く見続けていると、それだけでは語れない大きな違いがあることに気付く。それが、そもそもの服のつくり方だ。 一般的なカジュアルパンツが、丈夫な生地を正確に裁断し、縫い合わせることで形をつくるのに対し、本格的なスラックスは、裁断した生地を縫製の途中でアイロンによって成形し、身体の曲線に合わせた立体をつくり上げていく。もちろん、どちらにも高度な技術が必要だが、スラックスには平面の布を身体に沿う立体へと変えていく、独特の仕立ての世界がある。 そして、その技術を、タフなコットン素材に持ち込んだのが、BARNSTORMERのマッカーサ2だ。しかも使用するのは、張りの強いウエポン。柔らかなウールとは勝手が違う生地を、スラックスの考え方で仕立て上げる。言葉にすれば簡単だが、実際の製造工程を考えると、これは相当に手間のかかる試みだ。 LAMPAでは、このパンツを単に綺麗なチノパンとして紹介したくない。ミリタリーという出自を持つ素材と、身体を美しく見せるために発達してきたテーラードの技術。その二つを本気で組み合わせることで、従来のチノパンとは異なる魅力を生み出している。そこにこそ、マッカーサ2を選ぶ価値があると考えている。 士官の威厳を表現する、ウエポンとコールドマーセ加工 まず注目したいのが、綿100%のウエポンという生地だ。ウエポンとは、アメリカ陸軍の士官学校があるウエストポイントに由来する名称で、軍用のチノクロスと深い関係を持つ素材。BARNSTORMERでは、一般兵の作業服を思わせる従来のチノとは異なり、後に士官たちの制服にも採用された、糸を2本使いにしたウエポンを選んでいる。 ここで重要なのは、なぜウエポンを選んだのかということだ。軍服といっても、実用性を最優先した作業服と、士官が身に着ける制服では求められるものが違う。士官の装いには、軍服としての丈夫さに加え、立場にふさわしい整った外観が必要になる。マッカーサ2は、その違いを素材の段階から表現している。 さらに、このウエポンにはコールドマーセと呼ばれる特殊な加工が施されている。国内でも加工できる工場が限られるというこの技術によって、生地表面を平滑に整え、コットンでありながら端正な光沢とパリッとした張りを引き出している。一般的なチノクロスに見られる素朴な風合いとは異なり、光を受けたときの表面が整い、素材そのものに凛とした印象が生まれる。 そして、この張りの強さが、マッカーサ2のシルエットを支える重要な要素にもなっている。柔らかな生地では身体に沿って落ちやすい腰回りの分量も、ウエポンであれば一定の膨らみを保ちやすい。タックによって生まれたゆとりが、そのまま身体の線を拾うのではなく、腰から太腿にかけて立体的な輪郭をつくる。光沢を出すためだけの素材選びではなく、パンツ全体の形を成立させるための選択でもある。 しかも、このコールドマーセ加工は、単に生地の表面を綺麗にするためのものではない。BARNSTORMERが表現しようとしている士官の威厳を、素材の質感にまで落とし込むための加工だ。軍服という背景を持ちながら、粗野な印象に寄せない。素材を選ぶ理由が、デザインの思想としっかり結び付いているところが面白い。 タフなコットンを立体に変える、スラックス工場の技術 そして、この素材の魅力をさらに引き出しているのが、スラックス工場の技術だ。BARNSTORMERは、一般的なカジュアルパンツ工場ではなく、スラックスづくりの技術を持つ工場でパンツを仕立てている。これは単に縫製が細かいとか、内側の始末が綺麗だという話ではない。生地をどう立体にするかという、製造工程そのものの違いに意味がある。 本格的なスラックスづくりでは、縫製の途中でアイロンを使い、生地の一部を伸ばしたり、余分な分量を縮めて収めたりする。いわゆる、くせ取りと呼ばれる技術だ。人間の下半身は、腰からヒップ、太腿、膝、ふくらはぎへと複雑に形が変化している。その曲線に合わせて平面の生地を成形し、縫い合わせることで、身体を包み込む立体をつくり上げていく。 ところが、マッカーサ2に使用されるウエポンは、張りのある丈夫なコットン素材だ。ウールのスラックス生地とは熱や蒸気に対する反応が異なり、アイロンによって狙った形に整えるには、その素材に合わせた技術が求められる。コットンはウールほど容易に形を変えられる素材ではなく、特に張りの強い生地では、成形する場所と分量を見極めることが重要になる。どこに膨らみを残し、どこを平らに整えるのか。その判断が、最終的なシルエットを左右する。 実際、マッカーサ2では脇のカーブを強めに設計し、プレスによって生地の膨らみを中央へと移動させる技術が取り入れられている。つまり、型紙の段階から工場のアイロン技術を前提としているということだ。単純に裁断したパーツを縫い合わせるのではなく、縫製とプレスによって最終的な形を完成させる。その工程を理解していなければ成立しない設計なのである。 丈夫なコットンを使ったパンツなら、もっと効率の良いつくり方もあるだろう。しかしBARNSTORMERは、あえて手間のかかる方法を選んでいる。それは単なる高級感の演出ではなく、カジュアルパンツの丈夫さを残しながら、スラックス特有の立体的な美しさを手に入れるためだ。見た目だけをドレス寄りにしたチノパンとは、根本的に考え方が違う。タフな素材を、仕立ての技術によって美しい形へと導く。この一見相反する組み合わせこそ、マッカーサ2の大きな魅力だ。 見えない部分に宿る、仕立て屋の知恵と穿いた時の美しさ その考え方は、細部の仕様にも徹底されている。フロントには持ち出しと内掛けボタンを備えた天狗を採用。前開きを内外から固定することで、ウエスト部分の重なりを安定させ、下腹部の収まりを整えている。さらに内側にはマーベルトを配し、腰回りの構造を支える。穿いてしまえばほとんど見えなくなる部分だが、こうした仕立てが前姿の整い方に影響している。 特に興味深いのが、前立て内側の天狗を股部分まで延長した構造だ。一般的なスラックスではファスナーの下付近で終わる天狗布を、マッカーサ2では前後左右の身頃が合わさる内股の十字部分まで伸ばし、補強と裂け防止の役割を持たせている。つまり、ウエストの収まりを整えるための内布が、そのまま負荷のかかりやすい股部分を守るシックとしても機能しているのだ。 さらに、そのシックの先端は剣先型に整えられている。使用する生地はポケット袋布と同じスレキ。股部分の補強という役割を果たしながら、高価な表地を必要以上に使用しない。こうした素材の使い分けには、仕立ての品質を保ちつつ、製造コストにも配慮するという合理的な考え方がある。単に手間をかければ良いという発想ではなく、どこに技術を注ぎ、どこで無駄を省くか。その判断に、仕立て屋ならではの経験と知恵が表れている。 後ろ中心の尻ぐりにも、非常に興味深い工夫がある。ウエストに近い上部では縫い代を広く残し、股下へ向かうにつれて細くしているのだ。上部の縫い代は、後からウエスト寸法を調整するための余地であると同時に、生地が重なることでヒップ上部の形を整える役割も持つ。一方、カーブの強い股ぐり付近では縫い代を細くすることで、内側に余計な生地が溜まり、表面に不要なシワが出ることを防いでいる。 さらに、後ろ身頃と内股には三角形のマチが設けられている。これは動きやすさを高めるための一般的なガゼットとは異なり、生地幅に合わせて裁断するために、仕立て屋が用いてきた接ぎの工夫だ。一枚の生地から無理にすべての形を取ろうとするのではなく、必要な部分を別布で接ぐことで、限られた生地幅の中でも意図したパターンを成立させる。特別な加工を施したウエポンを無駄なく生かしながら、求める形を実現する。単なる装飾ではなく、昔ながらの仕立て屋が持つ合理的な知恵が、そのままディテールとして残されているところが面白い。 そして、裾の仕立ても見逃せない。マッカーサ2は裾をフラシの状態で用意し、購入後に丈を合わせて仕上げる仕様となっているが、注目すべきは単に裾上げを前提としていることではない。内股の縫い代には前後で幅の違いが設けられており、丈を詰める際に必要に応じて裾の太さまで微調整できるよう考えられている。 パンツは丈が変われば、裾が落ちる位置も変わり、脚全体の見え方にも影響する。そこで丈だけを短くして終わらせず、穿く人の体型に合わせて太さまで整える余地を残している。完成品をそのまま売ることだけを考えた設計ではなく、最後に穿く人の身体に合わせて仕上げるという、仕立て屋の思想が感じられる部分だ。 そのほかにも、ベルトのバックル位置を安定させるピンループ、フラップ付きのウォッチポケット、脇ポケット内側の忍びポケット、両玉縁のバックポケット、ボタンの根巻きなど、細かな仕様が随所に盛り込まれている。いずれも単なる装飾ではなく、それぞれに役割を持つディテールだ。表から見える部分には軍服やクラシックなトラウザーの面影を残し、内側には着用時の収まりや補強、寸法調整まで考えた構造を備える。こうした細部を知るほど、一本のパンツに費やされた仕事の多さが見えてくる。 そして、これらの素材と仕立てによって生まれるのが、腰回りから太腿にかけてゆとりを持たせ、裾へ向かって絞り込んだ太めのテーパードシルエットだ。腰回りにはしっかりとした量感がありながら、裾に向かって輪郭が整理されるため、全体が必要以上に重く見えない。張りのあるウエポンがその形を支え、スラックスの仕立てが腰からヒップの収まりを整える。ゆとりがあるのに、だらしなく見えない。軍服の力強さを感じさせながら、穿いた時には端正な輪郭が現れる。この見え方は、素材と仕立てのどちらか一方だけでは生まれない。 ここまで手間をかけて、一本のチノパンをつくる必要があるのでしょうか。そう思うほどの工程を重ねながら、その苦労を表に出さず、穿いた時の美しい輪郭へとつなげています。LAMPAが惹かれるのは、まさにそういうものづくりです。丈夫な生地を使うだけでも、見た目を綺麗に整えるだけでもありません。素材の選択から裁断、縫製、プレス、そして見えない内側の始末に至るまで、それぞれの工程に理由があり、その積み重ねが一本のパンツの価値を大きく変えています。長く服を見続けてきた店として、こうした真面目で、少し頑固な仕事を高く評価しています。単に綺麗なチノパンが欲しいのではなく、素材にも仕立てにも確かな理由がある一本を選びたい。そんな方にこそ、ぜひ穿いていただきたいマッカーサ2です。 ■Size Sサイズ 腰周り80cm ヒップ102cm 腿周り60cm 股上29cm 股下94cm 裾幅18m Mサイズ 腰周り84cm ヒップ106cm 腿周り62cm 股上30cm 股下94cm 裾幅19m Lサイズ 腰周り88cm ヒップ110cm 腿周り64cm 股上31cm 股下94cm 裾幅20m XLサイズ 腰周り92cm ヒップ114cm 腿周り66cm 股上32cm 股下94cm 裾幅21m 着用画像はLサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、SサイズとMサイズはきつくて穿けず、Lサイズでピッタリ。XLサイズで少し大きめという感じになります。 おおまかですがデニムのサイズでいうとSで28インチ、Mで30インチ、Lで32インチ、XLで34インチといった感じになります。 ■Color Navy ■Style Tops MANUAL ALPHABET SUPIMA OX SHIRTS BALGING FIT(ややゆったり) BASIC-BG-001 2サイズを着用

  • BARNSTORMER マッカーサ2 1945P

    ¥33,000($210.51)

    ■Barnstormer 1977年創業し当時からアメリカと同じクォリティーを再現するために生地に使われる糸の質、工場のミシンの種類に複雑な工程を行える職人など、本物のアメリカントラッドを追求。現在も日本トップクラスの工場とテーラーを熟知したパターンナーとタッグを組み、日本発のアメリカントラッドを発信しています。 ■Lampaの見解 BARNSTORMER - マッカーサ2 1945P 軍服の無骨さを、スラックスの技術で仕立てる。 タフなウエポンに、職人の技術と情熱を注ぎ込んだ一本。 チノパンとスラックス。その違いは何かと聞かれれば、多くの人は生地やシルエット、あるいはカジュアルかドレスかという見た目の違いを思い浮かべるだろう。しかし、服を長く見続けていると、それだけでは語れない大きな違いがあることに気付く。それが、そもそもの服のつくり方だ。 一般的なカジュアルパンツが、丈夫な生地を正確に裁断し、縫い合わせることで形をつくるのに対し、本格的なスラックスは、裁断した生地を縫製の途中でアイロンによって成形し、身体の曲線に合わせた立体をつくり上げていく。もちろん、どちらにも高度な技術が必要だが、スラックスには平面の布を身体に沿う立体へと変えていく、独特の仕立ての世界がある。 そして、その技術を、タフなコットン素材に持ち込んだのが、BARNSTORMERのマッカーサ2だ。しかも使用するのは、張りの強いウエポン。柔らかなウールとは勝手が違う生地を、スラックスの考え方で仕立て上げる。言葉にすれば簡単だが、実際の製造工程を考えると、これは相当に手間のかかる試みだ。 LAMPAでは、このパンツを単に綺麗なチノパンとして紹介したくない。ミリタリーという出自を持つ素材と、身体を美しく見せるために発達してきたテーラードの技術。その二つを本気で組み合わせることで、従来のチノパンとは異なる魅力を生み出している。そこにこそ、マッカーサ2を選ぶ価値があると考えている。 士官の威厳を表現する、ウエポンとコールドマーセ加工 まず注目したいのが、綿100%のウエポンという生地だ。ウエポンとは、アメリカ陸軍の士官学校があるウエストポイントに由来する名称で、軍用のチノクロスと深い関係を持つ素材。BARNSTORMERでは、一般兵の作業服を思わせる従来のチノとは異なり、後に士官たちの制服にも採用された、糸を2本使いにしたウエポンを選んでいる。 ここで重要なのは、なぜウエポンを選んだのかということだ。軍服といっても、実用性を最優先した作業服と、士官が身に着ける制服では求められるものが違う。士官の装いには、軍服としての丈夫さに加え、立場にふさわしい整った外観が必要になる。マッカーサ2は、その違いを素材の段階から表現している。 さらに、このウエポンにはコールドマーセと呼ばれる特殊な加工が施されている。国内でも加工できる工場が限られるというこの技術によって、生地表面を平滑に整え、コットンでありながら端正な光沢とパリッとした張りを引き出している。一般的なチノクロスに見られる素朴な風合いとは異なり、光を受けたときの表面が整い、素材そのものに凛とした印象が生まれる。 そして、この張りの強さが、マッカーサ2のシルエットを支える重要な要素にもなっている。柔らかな生地では身体に沿って落ちやすい腰回りの分量も、ウエポンであれば一定の膨らみを保ちやすい。タックによって生まれたゆとりが、そのまま身体の線を拾うのではなく、腰から太腿にかけて立体的な輪郭をつくる。光沢を出すためだけの素材選びではなく、パンツ全体の形を成立させるための選択でもある。 しかも、このコールドマーセ加工は、単に生地の表面を綺麗にするためのものではない。BARNSTORMERが表現しようとしている士官の威厳を、素材の質感にまで落とし込むための加工だ。軍服という背景を持ちながら、粗野な印象に寄せない。素材を選ぶ理由が、デザインの思想としっかり結び付いているところが面白い。 タフなコットンを立体に変える、スラックス工場の技術 そして、この素材の魅力をさらに引き出しているのが、スラックス工場の技術だ。BARNSTORMERは、一般的なカジュアルパンツ工場ではなく、スラックスづくりの技術を持つ工場でパンツを仕立てている。これは単に縫製が細かいとか、内側の始末が綺麗だという話ではない。生地をどう立体にするかという、製造工程そのものの違いに意味がある。 本格的なスラックスづくりでは、縫製の途中でアイロンを使い、生地の一部を伸ばしたり、余分な分量を縮めて収めたりする。いわゆる、くせ取りと呼ばれる技術だ。人間の下半身は、腰からヒップ、太腿、膝、ふくらはぎへと複雑に形が変化している。その曲線に合わせて平面の生地を成形し、縫い合わせることで、身体を包み込む立体をつくり上げていく。 ところが、マッカーサ2に使用されるウエポンは、張りのある丈夫なコットン素材だ。ウールのスラックス生地とは熱や蒸気に対する反応が異なり、アイロンによって狙った形に整えるには、その素材に合わせた技術が求められる。コットンはウールほど容易に形を変えられる素材ではなく、特に張りの強い生地では、成形する場所と分量を見極めることが重要になる。どこに膨らみを残し、どこを平らに整えるのか。その判断が、最終的なシルエットを左右する。 実際、マッカーサ2では脇のカーブを強めに設計し、プレスによって生地の膨らみを中央へと移動させる技術が取り入れられている。つまり、型紙の段階から工場のアイロン技術を前提としているということだ。単純に裁断したパーツを縫い合わせるのではなく、縫製とプレスによって最終的な形を完成させる。その工程を理解していなければ成立しない設計なのである。 丈夫なコットンを使ったパンツなら、もっと効率の良いつくり方もあるだろう。しかしBARNSTORMERは、あえて手間のかかる方法を選んでいる。それは単なる高級感の演出ではなく、カジュアルパンツの丈夫さを残しながら、スラックス特有の立体的な美しさを手に入れるためだ。見た目だけをドレス寄りにしたチノパンとは、根本的に考え方が違う。タフな素材を、仕立ての技術によって美しい形へと導く。この一見相反する組み合わせこそ、マッカーサ2の大きな魅力だ。 見えない部分に宿る、仕立て屋の知恵と穿いた時の美しさ その考え方は、細部の仕様にも徹底されている。フロントには持ち出しと内掛けボタンを備えた天狗を採用。前開きを内外から固定することで、ウエスト部分の重なりを安定させ、下腹部の収まりを整えている。さらに内側にはマーベルトを配し、腰回りの構造を支える。穿いてしまえばほとんど見えなくなる部分だが、こうした仕立てが前姿の整い方に影響している。 特に興味深いのが、前立て内側の天狗を股部分まで延長した構造だ。一般的なスラックスではファスナーの下付近で終わる天狗布を、マッカーサ2では前後左右の身頃が合わさる内股の十字部分まで伸ばし、補強と裂け防止の役割を持たせている。つまり、ウエストの収まりを整えるための内布が、そのまま負荷のかかりやすい股部分を守るシックとしても機能しているのだ。 さらに、そのシックの先端は剣先型に整えられている。使用する生地はポケット袋布と同じスレキ。股部分の補強という役割を果たしながら、高価な表地を必要以上に使用しない。こうした素材の使い分けには、仕立ての品質を保ちつつ、製造コストにも配慮するという合理的な考え方がある。単に手間をかければ良いという発想ではなく、どこに技術を注ぎ、どこで無駄を省くか。その判断に、仕立て屋ならではの経験と知恵が表れている。 後ろ中心の尻ぐりにも、非常に興味深い工夫がある。ウエストに近い上部では縫い代を広く残し、股下へ向かうにつれて細くしているのだ。上部の縫い代は、後からウエスト寸法を調整するための余地であると同時に、生地が重なることでヒップ上部の形を整える役割も持つ。一方、カーブの強い股ぐり付近では縫い代を細くすることで、内側に余計な生地が溜まり、表面に不要なシワが出ることを防いでいる。 さらに、後ろ身頃と内股には三角形のマチが設けられている。これは動きやすさを高めるための一般的なガゼットとは異なり、生地幅に合わせて裁断するために、仕立て屋が用いてきた接ぎの工夫だ。一枚の生地から無理にすべての形を取ろうとするのではなく、必要な部分を別布で接ぐことで、限られた生地幅の中でも意図したパターンを成立させる。特別な加工を施したウエポンを無駄なく生かしながら、求める形を実現する。単なる装飾ではなく、昔ながらの仕立て屋が持つ合理的な知恵が、そのままディテールとして残されているところが面白い。 そして、裾の仕立ても見逃せない。マッカーサ2は裾をフラシの状態で用意し、購入後に丈を合わせて仕上げる仕様となっているが、注目すべきは単に裾上げを前提としていることではない。内股の縫い代には前後で幅の違いが設けられており、丈を詰める際に必要に応じて裾の太さまで微調整できるよう考えられている。 パンツは丈が変われば、裾が落ちる位置も変わり、脚全体の見え方にも影響する。そこで丈だけを短くして終わらせず、穿く人の体型に合わせて太さまで整える余地を残している。完成品をそのまま売ることだけを考えた設計ではなく、最後に穿く人の身体に合わせて仕上げるという、仕立て屋の思想が感じられる部分だ。 そのほかにも、ベルトのバックル位置を安定させるピンループ、フラップ付きのウォッチポケット、脇ポケット内側の忍びポケット、両玉縁のバックポケット、ボタンの根巻きなど、細かな仕様が随所に盛り込まれている。いずれも単なる装飾ではなく、それぞれに役割を持つディテールだ。表から見える部分には軍服やクラシックなトラウザーの面影を残し、内側には着用時の収まりや補強、寸法調整まで考えた構造を備える。こうした細部を知るほど、一本のパンツに費やされた仕事の多さが見えてくる。 そして、これらの素材と仕立てによって生まれるのが、腰回りから太腿にかけてゆとりを持たせ、裾へ向かって絞り込んだ太めのテーパードシルエットだ。腰回りにはしっかりとした量感がありながら、裾に向かって輪郭が整理されるため、全体が必要以上に重く見えない。張りのあるウエポンがその形を支え、スラックスの仕立てが腰からヒップの収まりを整える。ゆとりがあるのに、だらしなく見えない。軍服の力強さを感じさせながら、穿いた時には端正な輪郭が現れる。この見え方は、素材と仕立てのどちらか一方だけでは生まれない。 ここまで手間をかけて、一本のチノパンをつくる必要があるのでしょうか。そう思うほどの工程を重ねながら、その苦労を表に出さず、穿いた時の美しい輪郭へとつなげています。LAMPAが惹かれるのは、まさにそういうものづくりです。丈夫な生地を使うだけでも、見た目を綺麗に整えるだけでもありません。素材の選択から裁断、縫製、プレス、そして見えない内側の始末に至るまで、それぞれの工程に理由があり、その積み重ねが一本のパンツの価値を大きく変えています。長く服を見続けてきた店として、こうした真面目で、少し頑固な仕事を高く評価しています。単に綺麗なチノパンが欲しいのではなく、素材にも仕立てにも確かな理由がある一本を選びたい。そんな方にこそ、ぜひ穿いていただきたいマッカーサ2です。 ■Size Sサイズ 腰周り80cm ヒップ102cm 腿周り60cm 股上29cm 股下94cm 裾幅18m Mサイズ 腰周り84cm ヒップ106cm 腿周り62cm 股上30cm 股下94cm 裾幅19m Lサイズ 腰周り88cm ヒップ110cm 腿周り64cm 股上31cm 股下94cm 裾幅20m XLサイズ 腰周り92cm ヒップ114cm 腿周り66cm 股上32cm 股下94cm 裾幅21m 着用画像はLサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、SサイズとMサイズはきつくて穿けず、Lサイズでピッタリ。XLサイズで少し大きめという感じになります。 おおまかですがデニムのサイズでいうとSで28インチ、Mで30インチ、Lで32インチ、XLで34インチといった感じになります。 ■Color Khaki ■Style Tops MANUAL ALPHABET SUPIMA OX SHIRTS BALGING FIT(ややゆったり) BASIC-BG-001 2サイズを着用

  • STILL BY HAND 先染めポリエステルテーパードパンツ PT09263

    ¥25,300($161.39)

    ■Still by hand =ブランド名は直訳すると「いまだに手で」という意味になります。それは洋服というものが、いくつもの人間の手によってうまれてくるという意味が込められています。お客様が着ていくなかで初めて気付くような工夫やこだわりを感じられる服を作り続けています。 ■Lampaの見解 STILL BY HAND 先染めポリエステルテーパードパンツ PT09263 ポリエステルに、ナチュラルで奥深い表情を。 スラックスの、新しい見え方。 スラックスは好きだけれど、普段穿くなら少し崩れているくらいがいい。 きちんとした印象は欲しい。でも、あまりに整い過ぎていると、今度は着る側まで気を遣ってしまう。服としての綺麗さは残しながら、もっと自然体で穿けるものがあってもいいと思う。 STILL BY HANDの先染めポリエステルテーパードパンツ PT09263は、そんな感覚にしっくりくる一本。梳毛ウールを思わせる生地に、奥行きのある色合い、うっすらと浮かぶドットストライプ。ここまでなら、端正なスラックスとして仕上げることもできる。ところが、STILL BY HANDはそこへあえて自然なシワを加えている。 個人的に、今回のパンツで一番惹かれるのはここ。 せっかく綺麗につくった生地を、わざわざシワで崩す。その発想がいい。しかも、ただカジュアルに見せたいからではなく、シワそのものを生地の表情として成立させている。綺麗に仕上げることだけが、いい服をつくる方法ではない。そんなSTILL BY HANDのセンスが、この一本にはよく表れている。 梳毛ウールを思わせる、先染めポリエステル 使用しているのは、ポリエステルでありながら梳毛ウールを思わせる質感を持った生地。2種類の糸を混ぜることで、単一の色では表現しきれない、奥行きのある色合いに仕上げられている。 さらに、表面にはうっすらとドットストライプが浮かび上がる。はっきりと柄を主張するストライプではなく、近づいて見ることでその存在が分かる程度の控えめなもの。先染めによる複雑な色合いの中に細かな柄が重なることで、離れて見た時には落ち着いた印象があり、近くで見ると生地の細かな表情が伝わってくる。 そして、見た目はウールスラックスを思わせながら、素材はポリエステル。ウール特有のチクチクとした感触がなく、肌触りはサラッとしている。洗濯にも過度に神経質になる必要がなく、日常のパンツとして付き合いやすい。見た目の良さだけでなく、実際に穿くことまで考えた時に、この素材を選ぶ意味が見えてくる。 綺麗な生地を、シワで崩す このパンツの大きな特徴が、薬品加工によって施された取れにくいシワ。自然なシワの見え方にこだわり、あえて生地の表面に不規則な凹凸をつくっている。 平滑な生地では、光を受けた時の見え方も比較的均一になる。ところがシワが入ることで、光が当たる部分と影になる部分が生まれ、同じ色の中にも明暗の変化が現れる。そこへ先染めによる色の奥行きと、細かなドットストライプが重なる。色、柄、そしてシワによる陰影。それぞれが主張し過ぎることなく重なり合い、生地の表面に豊かな変化を生み出している。 ここで重要なのは、シワが単なる加工の面白さで終わっていないこと。ドットストライプと梳毛ウール調の質感が残っているから、シワが入ってもスラックスらしい端正さは失われない。一方で、整った生地に不規則なシワが加わることで、堅苦しさが和らいでいる。服を長く見続けていると、こうした異なる要素の組み合わせ方にこそ、つくり手の力量が表れると感じる。 シワを残したまま、日常で穿く このシワがいいのは、見た目の面白さだけではない。薬品加工によって取れにくく仕上げられているため、穿くたびにシワをつくり直す必要がない。綺麗に整えて穿くことを前提としたスラックスとは違い、最初からシワのある状態が、このパンツ本来の姿になっている。 そして、その生地を受け止めるのが、ヒップと腿周りにゆとりを持たせ、裾へ向かってテーパードさせたシルエット。腰から腿にかけてはゆったりと穿ける一方、裾に向かって細くなることで全体が必要以上に太く見えない。シワによる不規則な表面を持ちながら、穿いた時の形はきちんと整理されている。この組み合わせがあるからこそ、ラフな加工を施した生地でも、スラックスとしての輪郭が残る。 STILL BY HANDの服には、綺麗につくる技術がありながら、あえてそこから少し崩すことで生まれる面白さがあります。今回のパンツも、梳毛ウールを思わせる質感とドットストライプを持ちながら、自然なシワによってスラックスの堅苦しさを和らげています。しかも、そのシワは穿き込んで偶然できるものではなく、最初から意図して加えられたもの。シワを伸ばして完成させるのではなく、シワが入ったこの状態こそが、このスラックスの完成形です。綺麗なパンツを気楽に穿きたい。そんな気持ちに、ここまで自然に応えてくれる一本だからこそ、LAMPAで紹介したいと思います。 ■Size 44サイズ 腰回り最大80cm ヒップ110cm 腿回り68cm 股上33cm 股下65cm 裾幅20cm 46サイズ 腰回り最大84cm ヒップ114cm 腿回り70cm 股上34cm 股下67cm 裾幅21cm 48サイズ 腰回り最大88cm ヒップ118cm 腿回り72cm 股上35cm 股下69cm 裾幅22cm 着用画像は46サイズを着用。着用モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、46サイズでほどよくゆったりと着用。44サイズでスッキリとしレングスはやや短めで、48サイズだと少し大きめですが、大き過ぎるといった感じではなく、これもありかなと思えるサイズ感です。 おおまかですが身長165cm前後が44サイズ、170cm前後で46サイズ、175cm前後で48サイズといった感じになります ■Color Charcoal ■Style Jacket A VONTADE ZIP WORK JACKET VTD-565-JKT Mサイズ着用 Tops BRENA CREW BELL&CO DEADSTOCK FABRIC5 46サイズを着用 

  • A VONTADE ZIP WORK JACKET VTD-565-JK

    ¥41,800($266.65)

    ■A Vontade 古き良きアメリカ、ヨーロッパのワーク・ミリタリー・スポーツのウェアーからそれぞれの用途に応じた「ツール」としてのインスピレーションを受け 受け継ぐべきデザインや素材、機能性を吟味しながら、今の時代に必要な価値観や日本特有の繊細さ、緻密さをプラスしてオリジナリティーのある洋服へと進化させる。*A VONTADEの洋服は、あくまでカジュアルなモノであるが、「カジュアル=日常的」に着るモノであるが故に、タフで細部にまで拘った末永く着れるモノでなくてはならないと考える。日本でモノ作りっをする事に拘りを持ち、その高い技術力を背景に時を経て価値のあるモノ、着ていくほどに味わいを増すようなモノ作りを目指しています。 ■Lampaの見解 A VONTADE - ZIP WORK JACKET VTD-565-JK 今あるVINTAGEを真似した服じゃない。 これからVINTAGEになっていく服。 服を長く見続けていると、古い服を忠実に再現していることだけでは、あまり心が動かなくなってくる。もちろんVINTAGEは好きだし、その時代にしか生まれなかったディテールや生地には今でも惹かれる。けれど、今新品の服を買うなら、過去を振り返るだけではなく、その先まで見てみたい。 A VONTADEのZIP WORK JACKETは、まさにそんな一着だ。デザインソースは1940年代のストア系ブランドに見られるジャケット。個人的にも大好物なジャンルだが、このジャケットに強く惹かれた理由は、40年代らしさをどこまで再現しているかではない。そこを出発点にしながら、今着る服としてどこまで作り直しているか。その仕事がとにかくいい。 深いブラックデニムにブラックのカウハイドレザー。WALDESのジッパーやフロントトップのタブ、ポケット、裾のディテールには古いワークジャケットの匂いを残しながら、着た時の輪郭は決して昔のままではない。古臭くない。それでいて、綺麗に整えすぎてもいない。LAMPAが考えるCITY RUGGEDという言葉が、これほど自然に当てはまるジャケットもなかなかない。 深い黒を、着ながら育てていく 使用しているのは11.5ozのブラックデニム。経糸には硫化染めした黒糸を使い、緯糸にも黒の綿糸を打ち込んでいる。経糸だけを黒くしたデニムとは違い、表から見える経糸だけでなく、その奥にある緯糸まで黒。そのため生地全体に白さが出にくく、非常に深い黒に仕上がっている。 ただし、その黒は均一で滑らかなものではない。スラブデニム特有の糸のムラが生地表面に凹凸とザラつきをつくり、漆黒でありながらワークウェアらしい粗さが残っている。モード系のブラックデニムに見られる滑らかで均整の取れた黒とは違い、どこかアメカジの匂いがする黒。深い色合いの中に、デニム本来の無骨さがしっかりと息づいている。 そして硫化染めだからこそ、着て、洗うことを繰り返せば、最初の深い黒は少しずつ褪せ、生地の凹凸や糸のムラも色の変化とともに違った表情を見せてくれるはずだ。新品の状態を維持することを目的とした生地ではなく、着用と洗濯の積み重ねがそのまま表情になっていくブラックデニム。最初は漆黒だったジャケットが、何年も経つうちにどんな黒へ変わっていくのか。その過程まで楽しみたい。 ブラックデニムとカウハイド、そしてWALDES 表襟にはブラックのカウハイドレザーを使用している。しかも単に異素材を組み合わせたのではなく、スラブデニムの持つ粗い表情に馴染むよう、レザーにも加工を施している。ブラックデニムにブラックレザー。アメカジ好きにはたまらない組み合わせだが、ここで革だけが綺麗すぎると、ジャケット全体の印象がちぐはぐになってしまう。デニムとレザー、それぞれの質感をきちんと合わせているところにも、この一着の良さがある。さらに、襟のカウハイドにも着用を重ねることで皺や艶が生まれてくるだろう。デニムとは異なる素材だからこそ、同じ一着の中でそれぞれが違う時間の重ね方をしていくところも楽しみだ。 フロントジップにはWALDESを採用。1940年代から50年代当時のジッパーの規格や製法を踏まえて作られたパーツで、ここにもデザインソースとなった時代とのつながりがある。さらにフロントトップには、当時のアンロック式ジッパーを留めるために考案されたと思われるタブ使い。ポケットや裾のタブなどにも、古いワークジャケットが持っていたディテールが残されている。単に古いパーツの見た目を借りるだけではなく、その時代の服がどんな仕組みで作られていたのかというところにまで目を向けているのが面白い。 40年代の空気を残し、シルエットは今へ ここまでの説明だけなら、かなりVINTAGE色の強いジャケットを想像するかもしれない。ところが、着た時の印象はまったく違う。当時のストア系ジャケットに見られる直線的な輪郭をそのまま持ってくるのではなく、パターンを再構築し、全体に丸みを持たせている。身幅と着丈の関係も現代の服として整えられ、ワークジャケットらしい無骨さは残しながら、身体を包む輪郭にはどこか柔らかさがある。 さらに面白いのが袖付けだ。通常なら後半の工程となることが多い袖付けを先に行い、身頃と袖をつないだ状態から、肩から袖先までを一緒に巻き縫いで仕上げている。その工程によって、肩から袖先へとつながる綺麗なショルダーラインが生まれている。完成した時の見た目だけでは分からない縫製工程にまで手を入れ、着た時の輪郭を整えているところが実にいい。 こういう仕事を見せられると、やっぱりA VONTADEはいいと思う。古い服のディテールを知っているだけでは、こういうジャケットは作れない。その時代の服が持っていた魅力を理解しながら、何を残して、何を変えるべきかを考える。生地の選択からパターン、縫製工程に至るまで、その判断が一着の中でつながっている。だからVINTAGEの匂いは濃いのに、着た姿は古臭くならない。 個人的に、最高のジャケットです。1940年代のストア系ジャケットが持つ格好良さを受け継ぎながら、今の東京で着たい服として作り直されている。そして、着続けることで新品の時にはなかった魅力が加わっていく。今あるVINTAGEを手に入れるのもいいけれど、自分で着て、自分の時間でVINTAGEにしていく。経年変化によってどんな顔になっているのか。その姿を見るまで、着続けてみたいと思えるジャケットです。 ■Size Mサイズ 肩幅53cm 胸幅58cm 着丈65cm 袖丈62cm Lサイズ 肩幅55cm 胸幅60cm 着丈67cm 袖丈64cm 着用画像はMサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、Mサイズでほどよくゆったりと着用。Lサイズだと少し大きめですが着丈が短いので、大きめ着たい方はお薦め。 おおまかですが身長170cmから175cmでMサイズ、175cmカラ180cmでLサイズといった感じになります ■Color Black ■Style Tops BRENA CREW BELL&CO DEADSTOCK FABRIC5 41サイズを着用 Pants STILL BY HAND 先染めポリエステルテーパードパンツ PT09263 46サイズ着用

  • ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 2ND USD 013USD

    ¥41,800($266.65)

    ■Ordinary fits 2008年に岡山で『10年後も着ていたい服』をコンセプトに立ち上げられ、 ただ単に奇を衒っただけのデザインが氾濫するなか、シンプルなデザインで素材や縫製等の技術力やバランスで表現しています。 ■Lampaの見解 ORDINARY FITS - DENIM JACKET TYPE 2ND USED 013USD ヴィンテージの無骨さを残し、今の時代に着たい形へ。 やりすぎないUSED加工が、名作2NDに新しい魅力を与える。 Gジャンという服は、着丈が難しい。 昔、ヴィンテージのGジャンを買おうと思い、アルバイトで貯めた大金を持って店まで行ったことがある。ところが、いざ試着してみると、どうしてもあの着丈の短さが自分の中で消化できない。結局、買わずに帰った。それ以来、いわゆるGジャンという服が個人的にずっと苦手だった。 そんな自分が、ORDINARY FITSのデニムジャケットを試着して、すぐにピンときた。理由は着丈の長さ。これが実に上手い。 Gジャンは、ただ着丈を長くすれば着やすくなるというものではない。短すぎれば、インナーをパンツに入れる着方が前提になりやすい。しかし、長くしすぎれば、今度はGジャン特有の形が失われ、普通のデニムブルゾンになってしまう。 そもそもGジャンは、ファッションとして格好良く見せることを第一に考えて生まれた服ではない。作業着としての機能や動きやすさを求めた結果、あの独特の形になったものだ。現代の感覚からすると野暮ったく感じられる部分もあるが、その野暮ったさこそが、服の個性であり魅力になっていることも多い。 だからこそ、現代的に着やすくするために、すべてを整えてしまえば良いという話ではない。Gジャンでいえば、着丈の短さは短所であると同時に、失ってはいけない個性でもある。ORDINARY FITSは、その短丈特有の輪郭を残しながら、オリジナルより着丈を若干長めに設定している。 着丈を若干長めにしただけで、裾を出したときの見え方が変わる。それでいて、古いワークウェアが持つ独特の形は崩れていない。どこを変えて、どこを変えないのか。この判断が本当に難しい。LAMPAでは、そうした服作りにこそ、ブランドのセンスが表れると考えている。 そして今回紹介するのは、そのDENIM JACKET TYPE 2NDにUSED加工を施したモデル。基本的なデザインはONE WASHモデルと共通だが、加工によってインディゴの色合いが変わり、ジャケット全体の見え方にも違いが生まれている。 ORDINARY FITSのUSED加工で好きなのは、やりすぎないところだ。 デニムの色を大きく落とし、強いアタリやダメージを加えれば、ヴィンテージらしい迫力を出すことはできる。しかし、加工の主張が強すぎれば、服そのものより加工の印象が先に立ち、着こなしの方向まで限定してしまうことがある。 料理に例えるなら、濃いソースの味で食べさせるのではなく、素材本来の味を邪魔しない程度に味を加える感覚だ。ORDINARY FITSの加工には、そんな控えめな味付けに通じる良さがある。 66後期の501を研究した、オリジナルの14オンスデニム 今回のジャケットに使用されているのは、ORDINARY FITSがLEVIS 501の66後期モデルを研究して開発した、ブランドオリジナルの14オンスセルヴィッチデニム。 ここで興味深いのは、デザインのモチーフが1950年代の2NDであるのに対し、生地は1970年代後半のデニムを研究していることだ。 デニムの色落ちというと、太く不規則な縦筋が現れ、濃いインディゴと白く擦れた部分のコントラストが強く出るものを思い浮かべる人も多いだろう。1940年代の501XXなどに見られる、いわばゴソッと色が抜けるような力強い表情だ。 しかし、デニムの色落ちは時代によって変わってきた。糸の作り方や染色、生地の織り方が変化するにつれ、同じインディゴデニムでも、着込んだときに現れる表情は異なってくる。その違いを考えるうえで興味深いのが、LEVIS 501の66後期モデルだ。 一般に66後期と呼ばれる時代のデニムには、太く不規則な縦筋が強く浮かび上がるものとは違い、細かな点状の色抜けが現れやすい傾向がある。もちろん、同じ年代でも個体差はあり、縦落ちするものも存在する。年代だけで生地の表情を一律に決められるわけではないが、1940年代のデニムに見られる荒々しい色落ちと比べると、もう少しあっさりとした青の見え方が特徴の一つといえる。 ここで大切なのは、あっさりしていることと、表情が乏しいことは違うという点だ。 66後期のデニムには、強い縦筋とは異なる、細かな濃淡の重なりにも面白さがある。近くで見れば糸や織り目に沿った小さな色の変化があり、少し離れて見ると、それらが一つのブルーの面として見えてくる。強いコントラストだけでは語れない、インディゴの色合いそのものに魅力がある。 ORDINARY FITSが今回の生地で研究したのは、まさにその66後期のデニム。古いデニムの魅力を、強い縦落ちや荒々しい凹凸だけで捉えていないところに、この素材選びの面白さがある。 しかも、14オンスという重量を持たせている。数字だけを見れば、デニムとして特別に重いわけではない。しかし、同じ14オンスでも、糸の性質や織りの密度によって生地の質感は変わる。重量だけで判断するのではなく、糸が作る表面の細かな変化と、織り上がった生地のしっかりした質感を合わせて考えたい。 さらに、セルヴィッチデニムを採用している。セルヴィッチとは、生地の端で緯糸が折り返すことで形成される耳のこと。かつてのデニムに広く用いられていたシャトル織機による生地を特徴づける仕様の一つで、66後期の501も赤耳デニムが使われていた時代に位置する。 ただし、セルヴィッチであることと、強い縦落ちが生まれることは別の話だ。生地の耳の構造が、糸のムラや染色の状態まで決めるわけではない。重要なのは、どのような生地を作りたいのかという目的があり、それに合わせて糸や織り方、仕上げを選んでいることだ。 古いデニムの性質を残し、加工の加減で見せる 今回の14オンスデニムで、もう一つ注目したいのが整理加工に対する考え方だ。 一般にデニムの生地作りでは、織り上がった生地の表面を整えたり、洗濯後に生じる変形を抑えたりするため、さまざまな仕上げ加工が行われる。製品としての均一さや扱いやすさを考えれば、そうした加工には意味がある。しかしORDINARY FITSでは、古いデニムが持っていた性質を残すため、あえて毛焼きやスキュー加工を施していない。 毛焼きとは、生地表面の細かな毛羽を焼いて取り除く加工のこと。これを行えば表面は整い、すっきりとした見え方になる。一方、毛羽を残せば、綿の繊維が持つ細かな凹凸が表面に現れ、均一に仕上げられた生地とは違う粗さが生まれる。 毛羽立ちのあるデニムは、表面の細かな繊維によって、光の当たり方や見る距離で質感が変わって見える。色を落とす加工を施した場合でも、こうした生地自体の性質が、単に均一に脱色しただけでは得られない質感につながる。 そしてスキューとは、デニムの綾織り構造や糸の撚りなどによって生じる斜行やねじれを、あらかじめ補正する加工のこと。ORDINARY FITSでは、この補正も行わず、デニムが本来持っている性質を残している。 もちろん、ねじれが大きければ良いというものではない。実際にどの程度の変化が現れるかは、着用や洗濯の条件によっても異なる。大切なのは、古いデニムの性質を理解したうえで、どこまで手を加えるかを判断していることだ。 その一方で、今回の生地は打ち込み本数を多めに設定し、織りの密度を高めている。経糸と緯糸を密に織り込むことで、洗いを繰り返してもヘタりにくい、しっかりした生地に仕上げている。古いデニムの不均一な質感を残しながら、日常で着続けるための強さも考えられているところが面白い。 そして、この生地に施されているのがUSED加工だ。 デニムのUSED加工では、実際の着用によって生まれる擦れや濃淡を参考に、色を落とす位置や強さを考える。岡山県児島をはじめとする日本のデニム産地では、こうした加工技術が長年にわたって磨かれ、海外からも評価されてきた。ただし、強い色落ちを再現できる技術があるからといって、すべてを表現する必要はない。どこを明るくし、どこに青を残すかによって、服の印象は大きく変わる。 今回のORDINARY FITSのUSEDモデルは、インディゴの濃淡を生かしながら、強いダメージや極端な色落ちだけに頼らない仕上がりだ。深い青が残る部分と淡く色が抜けた部分が一着の中に共存し、デニム本来の色合いを楽しめる。色落ちの迫力で目を引くというより、少し離れて見たときにジャケット全体が自然にまとまって見えるところがいい。 特に今回の2NDは、左右の胸ポケットやダブルアクションプリーツなど、前身頃に立体的な構造を持つデザインだ。そうしたディテールがあるからこそ、加工されたインディゴの色合いにも変化が生まれ、平面的なデニムジャケットとは違う見え方につながっている。加工が服の構造を邪魔するのではなく、もともとのデザインを生かしているところに、ORDINARY FITSらしい判断が感じられる。 1STの無骨さを受け継ぎ、現代の着丈に整えられた2ND 今回のDENIM JACKET TYPE 2NDは、1950年代に登場したLEVISの通称2ND、507XXをデザインのモチーフとしている。 2NDを考えるうえで面白いのは、それ以前の1STから、どの部分が変わったのかということだ。 1STの大きな特徴は、左胸に一つだけ設けられたポケットと、背面中央のシンチバック。左右非対称の前身頃と、背中のバックルによる無骨な造形が、古いワークウェアならではの個性を作っていた。 それに対して2NDでは、胸ポケットが左右に二つ配置され、背面中央のシンチバックは裾の両脇に設けられたボタン式アジャスターへと変更された。単に収納が増え、調整方法が変わっただけではない。この二つの変更によって、ジャケット全体の見え方も大きく変わっている。 まず、左右に配された二つのパッチポケット。1STでは左胸のポケットが視線を集め、前身頃に左右非対称の面白さがあった。一方、2NDでは二つのポケットが胸元に並ぶことで、前面の重心が左右に分かれ、全体の輪郭が整って見える。 しかも、ポケットは単なる装飾ではない。収納という作業着本来の役割を持ちながら、その四角い形とフラップが胸元に存在感を与える。身幅のあるボックス型のシルエットと相まって、前身頃にどっしりとした力強さが生まれている。 そして、フロントには1STから受け継がれたダブルアクションプリーツを配置。これは、伸縮性の乏しいデニムに動くためのゆとりを持たせる、ワークウェアならではの構造だ。生地を折り畳んで前身頃に収めることで、必要な部分に余裕を持たせるという合理的な発想から生まれている。 プリーツの折り山やステッチの周辺は、生地が重なることで擦れ方にも差が出やすい。着込むことで、その構造に沿ったアタリが現れることもある。これは糸そのものによる縦落ちとは別の、服の形から生まれる色落ちだ。2NDの前身頃には、そうしたデニム特有の変化を楽しめる立体的な構造が備わっている。 背面にはプリーツを配置し、裾の両脇にはボタン式のアジャスターを備えている。1STのシンチバックは背面中央にベルトと金具があり、後ろ姿にも強い主張があった。対して2NDでは、調整機構を左右の裾へ移すことで、背中の中央から金具がなくなり、後ろ姿がすっきりしている。 一方で、裾のアジャスターを調整すれば、身幅のゆとりを残しながら腰回りの収まりを変えることができる。短丈で身幅のあるジャケットだからこそ、裾のわずかな絞り方によって、着たときの輪郭にも違いが生まれる。 こうして見ると、2NDは1STの持っていたワークウェアとしての構造を受け継ぎながら、前後のデザインを少しずつ整理したモデルだということが分かる。左右の胸ポケットによって前面の構成が整い、裾のアジャスターによって背面中央の主張が抑えられる。しかし、ダブルアクションプリーツや身幅のあるボックス型、短い着丈といった、古いデニムジャケットの骨格はそのまま残っている。 そしてORDINARY FITSでは、この2NDのデザインを踏まえながら、着丈をオリジナルより若干長めに設定している。身幅のあるボックス型と短丈の関係を崩さず、裾を出したときにも腰回りが自然に収まる。着丈が長くなりすぎないため、身幅にゆとりがあっても上半身が間延びして見えにくい。胸元には二つのポケットとアクションプリーツによる力強さがあり、古いワークジャケットらしい輪郭も残っている。 今回のUSEDモデルでは、そこに色落ちしたデニムの表情が加わる。二つの胸ポケットが並ぶ前身頃には、フラップや前立て、アクションプリーツによる生地の重なりがある。インディゴに濃淡が生まれることで、そうしたディテールの輪郭をより意識しやすくなる。もともとは作業着として必要だった構造が、加工されたデニムの色合いとともに、ジャケットの見た目を特徴づけている。 1950年代の2NDをモチーフにしながら、1970年代後半の66後期を研究したデニムを選ぶ。年代を揃えることよりも、それぞれの良さを一着の服としてどう生かすかを優先している。ヴィンテージの知識を持っている人には、その組み合わせ自体が面白い。一方で、そうした歴史を知らなくても、着たときの形やデニムの色合いを楽しめる。 昔はどうしても着丈の短さを受け入れられず、買わずに帰ったGジャン。そんな自分が、今ではORDINARY FITSのGジャンを選ぶようになりました。ヴィンテージの個性を残しながら、現代の服として着たくなる形に仕上げ、USED加工も必要以上に主張させていません。どこを残し、どこに手を加え、どこで止めるのか。その一つひとつの判断に、LAMPAがORDINARY FITSを選ぶ理由があります。 ※Ordinary fits 116Type Standard Used 116USD-224と同生地でセットアップになります ■Size 38サイズ 肩幅48cm 胸幅55cm 着丈63cm 袖丈60cm 40サイズ 肩幅50cm 胸幅57cm 着丈65cm 袖丈62cm 42サイズ 肩幅52cm 胸幅59cm 着丈67cm 袖丈64cm 着用画像は40を着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合は38だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら40。42は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら38もアリです ■Color Usd ■Style Pants Ordinary fits 116Type Standard Used 116USD-224 32インチを着用

  • ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 2ND 013OW

    ¥36,300($231.56)

    ■Ordinary fits 2008年に岡山で『10年後も着ていたい服』をコンセプトに立ち上げられ、 ただ単に奇を衒っただけのデザインが氾濫するなか、シンプルなデザインで素材や縫製等の技術力やバランスで表現しています。 ■Lampaの見解 ORDINARY FITS - DENIM JACKET TYPE 2ND 013OW-125 ワークウェアの無骨さを残しながら、今の時代に着たい形へ。 名作2NDを、ORDINARY FITSが再解釈。 Gジャンという服は、着丈が難しい。 昔、ヴィンテージのGジャンを買おうと思い、アルバイトで貯めた大金を持って店まで行ったことがある。ところが、いざ試着してみると、どうしてもあの着丈の短さが自分の中で消化できない。結局、買わずに帰った。それ以来、いわゆるGジャンという服が個人的にずっと苦手だった。 そんな自分が、ORDINARY FITSのデニムジャケットを試着して、すぐにピンときた。理由は着丈の長さ。これが実に上手い。 Gジャンは、ただ着丈を長くすれば着やすくなるというものではない。短すぎれば、インナーをパンツに入れる着方が前提になりやすい。しかし、長くしすぎれば、今度はGジャン特有の形が失われ、普通のデニムブルゾンになってしまう。 そもそもGジャンは、ファッションとして格好良く見せることを第一に考えて生まれた服ではない。作業着としての機能や動きやすさを求めた結果、あの独特の形になったものだ。ワークウェアやミリタリーウェアには、現代の感覚からすると野暮ったく感じられる部分もある。しかし、その野暮ったさこそが、服の個性であり魅力になっていることも多い。 機能を優先して作られた服を、本来とは違う目的でファッションとして着る。そこには、最初からファッションのためにデザインされた服とは違う面白さがある。だからこそ、現代的に着やすくするために、すべてを整えてしまえば良いという話ではない。Gジャンでいえば、着丈の短さは短所であると同時に、失ってはいけない個性でもある。 ORDINARY FITSが上手いのは、まさにその部分だ。ヴィンテージの2NDをモチーフにしながら、着丈を若干長めに設定。短丈特有の輪郭は残しつつ、裾を出したときにも極端に短く見えない形に仕上げている。 どこを変えて、どこを変えないのか。 この判断が本当に難しい。LAMPAでは、そうした服作りにこそ、ブランドのセンスが表れると考えている。 岡山県児島を拠点とし、デニムを得意とするORDINARY FITS。今回のDENIM JACKET TYPE 2NDには、1950年代のワークウェアを代表するデザインと、1970年代後半のデニムを研究した生地が組み合わされている。ヴィンテージへの敬意を持ちながらも、その再現だけを目的としない。そんなブランドの考え方が感じられる一着だ。 66後期の501を研究した、オリジナルの14オンスデニム 今回のジャケットに使用されているのは、ORDINARY FITSがLEVIS 501の66後期モデルを研究して開発した、ブランドオリジナルの14オンスセルヴィッチデニム。 デニムの色落ちというと、太く不規則な縦筋が現れ、濃いインディゴと白く擦れた部分のコントラストが強く出るものを思い浮かべる人も多いだろう。1940年代の501XXなどに見られる、いわばゴソッと色が抜けるような力強い表情だ。 しかし、デニムの色落ちは時代によって変わってきた。糸の作り方や染色、生地の織り方が変化するにつれ、同じインディゴデニムでも、着込んだときに現れる表情は異なってくる。その違いを考えるうえで興味深いのが、LEVIS 501の66後期モデルだ。 一般に66後期と呼ばれる時代のデニムには、それ以前のモデルとは異なる色落ちの傾向が見られる。太く不規則な縦筋が強く浮かび上がるものとは違い、細かな点状の色抜けが現れやすい。 もちろん、同じ66後期でも個体差はあり、縦落ちするものも存在する。年代だけで生地の表情を一律に決められるわけではない。ただ、1940年代のデニムに見られる荒々しい色落ちと比べると、66後期には、もう少しあっさりとした青の見え方がある。 ここで大切なのは、あっさりしていることと、表情が乏しいことは違うという点だ。 デニムの縦落ちは、糸の太い部分と細い部分、表面に突出した部分と沈んだ部分で摩耗の仕方が異なることで生まれる。突出した部分のインディゴが先に擦れ、染色されていない内側の綿が現れる。一方、擦れにくい部分には青が残る。その差が縦方向に連続することで、独特の筋が生まれる。 66後期のデニムでは、そうした強い縦筋とは異なる、細かな濃淡の重なりにも面白さがある。近くで見れば糸や織り目に沿った小さな色の変化があり、少し離れて見ると、それらが一つのブルーの面として見えてくる。色落ちの主張が穏やかだからこそ、着込んだ後の全体の色合いを楽しめる。 また、生地そのものの色落ちと、着用によって生まれるアタリは別のものだ。縦落ちが穏やかなデニムであっても、身体の動きによってシワが定着する部分や、生地が重なる縫い目には摩擦が集中する。そのため、全体のブルーが自然に薄くなりながら、ポケットやプリーツの周辺にはしっかりとした濃淡が現れることもある。 1940年代のデニムが持つ、糸の凹凸と強い色落ちによる迫力。それに対して66後期には、着込むことで青が服全体に馴染んでいく良さがある。どちらが優れているという話ではない。時代によって生地の性格が異なり、それぞれに魅力があるということだ。 そして、こうした変化の背景には、デニムが作業着から広く日常着として普及し、生産の効率化や品質の安定が求められていった歴史もある。紡績や染色、織布の技術が変化するなかで、生地の質感や色落ちの傾向にも違いが生まれていった。ただし、66後期の色落ちを特定の製法の変更だけで説明できるわけではない。 ORDINARY FITSが今回の生地で研究したのは、まさにその66後期のデニム。古いデニムの魅力を、強い縦落ちや荒々しい凹凸だけで捉えていないところに、この素材選びの面白さがある。 しかも、14オンスという重量を持たせている。数字だけを見れば、デニムとして特別に重いわけではない。しかし、同じ14オンスでも、糸の性質や織りの密度によって生地の質感は変わる。重量だけで判断するのではなく、糸が作る表面の細かな変化と、織り上がった生地のしっかりした質感を合わせて考えたい。 また、今回の生地はセルヴィッチデニムを採用している。セルヴィッチとは、生地の端で緯糸が折り返すことで形成される耳のこと。かつてのデニムに広く用いられていたシャトル織機による生地を特徴づける仕様の一つで、66後期の501も赤耳デニムが使われていた時代に位置する。 ただし、セルヴィッチであることと、強い縦落ちが生まれることは別の話だ。生地の耳の構造が、糸のムラや染色の状態まで決めるわけではない。大切なのは、どのような生地を作りたいのかという目的があり、それに合わせて糸や織り方、仕上げを選んでいることだ。 なお、こちらはONE WASH仕様。インディゴの深い色合いを残しながら、一度洗いをかけた状態で仕上げられている。 毛羽立ちとねじれを残し、織りの密度で強さを持たせる 今回の14オンスデニムで、もう一つ注目したいのが整理加工に対する考え方だ。 一般にデニムの生地作りでは、織り上がった生地の表面を整えたり、洗濯後に生じる変形を抑えたりするため、さまざまな仕上げ加工が行われる。製品としての均一さや扱いやすさを考えれば、そうした加工には意味がある。しかしORDINARY FITSでは、当時のデニムが持っていた性質を残すため、あえて整理加工を施していない。 例えば、生地表面の細かな毛羽を焼いて取り除く毛焼き加工。これを行えば表面は整い、すっきりとした見え方になる。一方、毛羽を残せば、綿の繊維が持つ細かな凹凸が表面に現れ、均一に仕上げられた生地とは違う粗さが生まれる。 毛羽立ちのあるデニムは、表面の細かな繊維によって、光の当たり方や見る距離で質感が変わって見える。均一に整えられた生地のすっきりした表面とは違い、綿そのものが持つ粗さが感じられる。こうした生地の質感が、ワークウェアとしての無骨さにもつながっている。 また、デニムには綾織りの構造や糸の撚りなどの影響によって、洗濯後に斜行やねじれが生じる性質がある。 現在では、そうした変化をあらかじめ補正するスキュー加工が用いられることがある。生地を一定方向に調整することで、洗濯後のねじれを抑えるための加工だ。 ORDINARY FITSでは、この補正も行っていない。実際にどの程度のねじれが現れるかは着用や洗濯の条件によって異なるが、古いデニムが本来持っていた性質を、現代の加工ですべて消してしまわないという考え方が見えてくる。 もちろん、ねじれが大きければ良いというものではない。大切なのは、古いデニムの性質を理解したうえで、どのような仕上がりを求めるかということ。毛羽立ちやねじれを残す選択には、均一に整えられた生地とは違う魅力を大切にする姿勢が感じられる。 その一方で、今回の生地は打ち込み本数を多めに設定し、織りの密度を高めている。経糸と緯糸を密に織り込むことで、洗いを繰り返してもヘタりにくい、しっかりした生地に仕上げているのだ。 デニムの魅力というと、色落ちや表面の凹凸に目が向きやすい。しかし、もともと作業着として使われていた素材だからこそ、繰り返し着て、洗うことを前提とした丈夫さにも意味がある。 ここが実に面白い。毛羽立ちやねじれといった古いデニムの不均一な性質は残しながら、織りの密度によってしっかりした生地に仕上げている。古いものを忠実に再現するために、すべてを昔と同じにするのではない。残したい質感は残し、日常で着続けるために必要な部分には手を加える。 デニムは、新品の状態だけで完成する服ではない。着て、洗い、身体の動きによってシワが入り、少しずつ表面が変化していく。その過程を楽しめることも、この素材の魅力だ。 ORDINARY FITSは、そうしたデニム本来の性質を残しながら、今の生活の中で着ることまで考えて生地を作っている。ヴィンテージを研究することが、そのまま過去の再現に結びつくわけではない。その姿勢が、この14オンスデニムにはよく表れている。 1STの無骨さを受け継ぎ、左右の胸ポケットで整えられた2ND 今回のDENIM JACKET TYPE 2NDは、1950年代に登場したLEVISの通称2ND、507XXをデザインのモチーフとしている。 2NDを考えるうえで面白いのは、それ以前の1STから、どの部分が変わったのかということだ。 1STの大きな特徴は、左胸に一つだけ設けられたポケットと、背面中央のシンチバック。左右非対称の前身頃と、背中のバックルによる無骨な造形が、古いワークウェアならではの個性を作っていた。 それに対して2NDでは、胸ポケットが左右に二つ配置され、背面中央のシンチバックは裾の両脇に設けられたボタン式アジャスターへと変更された。単に収納が増え、調整方法が変わっただけではない。この二つの変更によって、ジャケット全体の見え方も大きく変わっている。 まず、左右に配された二つのパッチポケット。1STでは左胸のポケットが視線を集め、前身頃に左右非対称の面白さがあった。一方、2NDでは二つのポケットが胸元に並ぶことで、前面の重心が左右に分かれ、全体の輪郭が整って見える。 しかも、ポケットは単なる装飾ではない。収納という作業着本来の役割を持ちながら、その四角い形とフラップが胸元に存在感を与える。身幅のあるボックス型のシルエットと相まって、前身頃にどっしりとした力強さが生まれている。 そして、フロントには1STから受け継がれたダブルアクションプリーツを配置。これは、伸縮性の乏しいデニムに動くためのゆとりを持たせる、ワークウェアならではの構造だ。生地を折り畳んで前身頃に収めることで、必要な部分に余裕を持たせるという合理的な発想から生まれている。 左右に並ぶ二つの胸ポケットが前身頃に力強さを与え、前立ての両脇に設けられたアクションプリーツが、古いワークウェアならではの立体的な表情を生み出している。 さらに、プリーツの折り山やステッチの周辺は、生地が重なることで擦れ方にも差が出やすい。着込むことで、その構造に沿ったアタリが現れることもある。これは糸そのものによる縦落ちとは別の、服の形から生まれる色落ちだ。 背面にはプリーツを配置し、裾の両脇にはボタン式のアジャスターを備えている。1STのシンチバックは背面中央にベルトと金具があり、後ろ姿にも強い主張があった。対して2NDでは、調整機構を左右の裾へ移すことで、背中の中央から金具がなくなり、後ろ姿がすっきりしている。 一方で、裾のアジャスターを調整すれば、身幅のゆとりを残しながら腰回りの収まりを変えることができる。短丈で身幅のあるジャケットだからこそ、裾のわずかな絞り方によって、着たときの輪郭にも違いが生まれる。 こうして見ると、2NDは1STの持っていたワークウェアとしての構造を受け継ぎながら、前後のデザインを少しずつ整理したモデルだということが分かる。左右の胸ポケットによって前面の構成が整い、裾のアジャスターによって背面中央の主張が抑えられる。しかし、ダブルアクションプリーツや身幅のあるボックス型、短い着丈といった、古いデニムジャケットの骨格はそのまま残っている。 そしてORDINARY FITSでは、この2NDのデザインを踏まえながら、着丈をオリジナルより若干長めに設定している。身幅のあるボックス型と短丈の関係を崩さず、裾を出したときにも腰回りが自然に収まる。胸元には二つのポケットとアクションプリーツによる力強さがあり、古いワークジャケットらしい輪郭も残っている。 着丈を長くしても普通のデニムブルゾンには見えない。胸元のディテールと身幅のゆとり、そして短丈ならではの腰回りの軽さ。その関係が崩れていないところに、ORDINARY FITSの服作りの上手さがある。 そして、この1950年代の2NDというデザインに、1970年代後半の66後期を研究したデニムを組み合わせているところにも、ORDINARY FITSの感性が表れている。 ヴィンテージのレプリカを作るのであれば、デザインと生地の年代を揃えるという考え方もあるだろう。しかし、ORDINARY FITSはそうしていない。2NDの造形には2NDの良さがあり、66後期のデニムには66後期の良さがある。それぞれを選び、一着の服として組み合わせている。 これは、単に古い服を参考にして新しい服を作ったという話ではない。ヴィンテージのどの部分に価値を見出し、どの要素を今の服に取り入れるのか。そこに作り手の判断があり、服としての個性が生まれている。 ヴィンテージの2NDを知っている人なら、オリジナルとの違いや、生地の年代をあえて揃えていない面白さを感じられる。一方で、そうした歴史を知らなくても、着たときの形や生地の質感そのものを楽しめる。ヴィンテージの知識を持っていることが、このジャケットを着る条件ではない。 昔はどうしても着丈の短さを受け入れられず、買わずに帰ったGジャン。今ではORDINARY FITSの一着を、自信を持ってお客様に紹介できます。ヴィンテージの個性を残しながら、現代の服として着たくなる形に仕上げる。その服作りに、LAMPAがORDINARY FITSを選ぶ理由があります。 ※Ordinary fits 116Type Standard One Wash 116OW-224と同生地でセットアップになります。 ■Size 38サイズ 肩幅48cm 胸幅55cm 着丈63cm 袖丈60cm 40サイズ 肩幅50cm 胸幅57cm 着丈65cm 袖丈62cm 42サイズ 肩幅52cm 胸幅59cm 着丈67cm 袖丈64cm 着用画像は38を着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります ※自分の場合は38だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら40。42は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら38もアリです ■Color Indigo ■Style Pants Ordinary fits 116Type Standard One Wash 116OW-224 32インチを着用

  • ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 1ST USED 011USD

    ¥41,800($266.65)

    ■Ordinary fits 2008年に岡山で『10年後も着ていたい服』をコンセプトに立ち上げられ、 ただ単に奇を衒っただけのデザインが氾濫するなか、シンプルなデザインで素材や縫製等の技術力やバランスで表現しています。 ■Lampaの見解 ORDINARY FITS - DENIM JACKET TYPE 1ST USED 011USD 着丈の短さは、短所であり個性でもある。 アメカジの枠にとらわれない加工センスは唯一無二。 昔、ヴィンテージのGジャンを買おうと思い、アルバイトで貯めた大金を持って店まで行ったことがある。 ところが、いざ試着してみると、どうしてもあの着丈の短さが自分の中で消化できない。結局、買わずに帰った。それ以来、いわゆるGジャンという服が個人的にずっと苦手だった。 そんな自分が、ORDINARY FITSのデニムジャケットを試着して、すぐにピンときた。 理由は着丈の長さ。これが実に上手い。 Gジャンの着丈というのは、実はかなり難しい。短すぎると、インナーをパンツに入れる着方が前提になりやすい。かといって、ただ長くすれば良いわけでもない。長すぎれば、今度はGジャン特有の形が崩れ、普通のデニムブルゾンになってしまう。 そもそもGジャンは、ファッションとして格好良く見せることを第一に考えて生まれた服ではない。作業着としての機能や動きやすさを求めた結果、あの独特の形になったものだ。 ワークウェアやミリタリーウェアには、現代のファッションという視点から見れば、野暮ったく感じられる部分が少なからずある。しかし、その野暮ったさこそが、服の個性であり魅力になっていることも多い。機能を優先して作られた服を、本来とは違う目的でファッションとして着る。そこには、最初からファッションのためにデザインされた服とは違う面白さがある。 だからこそ、着やすくするためにすべてを整えてしまえば良いという話ではない。無骨な部分を削り、現代的なシルエットに近づけすぎれば、今度はその服である意味が薄れてしまう。Gジャンでいえば、着丈の短さは短所であると同時に、GジャンをGジャンたらしめている大切な個性でもある。 ORDINARY FITSが上手いのは、まさにその部分だ。オリジナルより着丈を若干長めに設定しながら、Gジャン特有の短丈の輪郭は失っていない。着やすさを考えて手を加えているのに、ワークウェアとして生まれた服の無骨さがきちんと残っている。 どこを変えて、どこを変えないのか。 この判断が本当に難しい。LAMPAでは、そうした服作りにこそ、ブランドのセンスが表れると考えている。 岡山県児島を拠点とし、デニムを得意とするORDINARY FITS。今回のDENIM JACKET TYPE 1ST USEDには、古い服の魅力を理解したうえで、今の時代に着るための工夫が表れている。そして、その考え方は着丈だけでなく、生地作りやUSED加工の仕上げ方にも通じている。 1947年頃の501XXを研究した、オリジナルの14オンスデニム 今回のジャケットに使用されているのは、ORDINARY FITSが1947年頃の501XXを研究して開発した、オリジナルの14オンスセルビッチデニム。素材はコットン100%だ。 ヴィンテージデニムを語るうえで、1947年頃の501XXは外すことのできない存在だ。第二次世界大戦が終わり、物資統制によって簡略化されていた仕様が再び整えられた時代。デニムの歴史においても重要な転換期であり、この頃の501XXは、後のジーンズへとつながる一つの完成形として知られている。 そして、この時代のデニムが今なお高く評価される理由の一つが、生地そのものの表情にある。 当時のデニムを理解するうえで重要なのは、糸の太さに生じる自然なムラ、インディゴの染まり方、そして経糸と緯糸が織り重なる際の張力や密度だ。 インディゴ染色された経糸は、表面に色が集中し、中心部分には白い芯が残る。着用による摩擦で表面のインディゴが少しずつ削られると、その内側の白が現れる。さらに糸の太い部分と細い部分では摩耗の仕方が異なるため、生地の表面に不規則な濃淡が生まれていく。 いわゆる縦落ちと呼ばれる表情も、こうした糸と染色の性質が重なって生まれるもの。単に青が薄くなるのではなく、白く擦れた部分、その周囲に残る淡い青、さらに濃いインディゴが細かく入り交じることで、生地に奥行きが生まれる。 ただし、年代によって生地が一斉に切り替わったわけではなく、同じ年代でも個体差がある。だからこそ、単純に古いほど良い、縦落ちが強いほど良いという話ではない。大切なのは、糸の凹凸や色の残り方が、着込んだときにどのような表情を作るのかということだ。 ORDINARY FITSが今回の生地で取り組んだのも、そうした古いデニムの質感を、糸の段階から考えることだった。数種類の糸を組み合わせることで、経糸に長いムラ感を持たせ、ヴィンテージデニム特有の不均一な表情を再現している。 ここで重要なのは、単に糸を不均一にすれば良いわけではないということだ。太い部分と細い部分が不自然に繰り返されれば、いかにも加工して作ったムラに見えてしまう。長いムラを持つ糸を組み合わせることで、織り上がった生地に不規則な凹凸を生み出す。その自然さを追求するところに、ヴィンテージデニムを研究する意味がある。 14オンスという重量も、この生地を考えるうえで大切な要素だ。数字だけを見れば、デニムとして特別に重いわけではない。しかし、生地の良し悪しはオンスだけでは決まらない。同じ14オンスでも、糸の性質や織りの密度によって、手にしたときの質感も、着用したときの輪郭も変わってくる。 今回の生地で評価したいのは、1947年頃のデニムを研究しながら、当時の見た目だけを追いかけていないところだ。糸のムラによる表面の凹凸を残しつつ、ジャケットとして着たときに生地がどう見えるかまで考える。14オンスという数字の向こうに、糸と織りの組み合わせを選ぶ作り手の判断がある。 デニム本来の性質を残す生地作りと、アメカジに縛られないUSED加工 ヴィンテージデニムを考えるうえでもう一つ知っておきたいのが、当時の生地を現在の技術で再現することの難しさだ。 1940年代のデニムは、シャトルと呼ばれる杼を左右に往復させながら緯糸を織り込む、旧式のシャトル織機によって生産されていた。生地の両端で緯糸が折り返すことで形成されるセルビッチは、こうした製法を象徴するものでもある。 現在主流となっている高速織機と比べると、旧式のシャトル織機は生地幅が狭く、生産速度も遅い。しかし、古い織機を使えば、それだけで1940年代の生地が出来上がるわけではない。 原綿の選定から紡績、糸の撚り、インディゴの染色、織る際の張力、緯糸の打ち込み、そして仕上げ加工まで。その一つひとつが生地の硬さや凹凸、洗濯後の収縮、さらには色落ちにまで影響する。 例えば、同じ太さの糸を使い、同じ重量のデニムを織ったとしても、糸の張り具合や打ち込み方が違えば、生地の質感は変わってしまう。さらに、現在残っているヴィンテージの多くは、長年の着用や洗濯によって変化した状態にある。そこから新品当時の糸や織りの状態を読み解き、再び生地として形にするには、相応の知識と技術が求められる。 かつては日常の作業着を作るための生地だったものを、今ではその時代特有の質感を求めて、手間と時間をかけて作り直している。当時のデニムを研究するということは、完成した色落ちを真似るだけではなく、その表情が生まれるまでの工程を一つずつ読み解くことでもある。 そして今回のORDINARY FITSでは、打ち込み本数を多めに設定して生地の密度を高め、洗いを繰り返してもヘタりにくいタフさを持たせている。 デニムの魅力というと、どうしても色落ちや表面の凹凸に目が向きやすい。しかし、もともと作業着として使われていた素材だからこそ、繰り返し着て、洗うことを前提とした丈夫さにも大きな意味がある。糸に自然なムラを持たせながら、織りの密度によって生地としてのしっかりした質感を確保する。ここに今回の生地作りの面白さがある。 さらに、このデニムでは毛焼き加工を施していない。毛焼きとは、生地の表面に出た細かな毛羽を焼いて取り除き、表面を整える加工のこと。これを行わないことで、糸が持つ毛羽立ちをあえて残している。 表面をきれいに整えたデニムとは違い、毛羽が残ることで生地に少し粗さのある質感が生まれる。均一に整えられた工業製品とは異なる、昔の作業着を思わせる表情。USED加工によってインディゴの色合いが淡くなっても、こうした糸や生地の質感が、その下にきちんと残っている。 もう一つ興味深いのが、スキュー加工を施していないことだ。スキュー加工とは、デニムの洗濯などによって生じる斜行やねじれを、あらかじめ補正するための加工。現在では、製品の形を安定させるために用いられることがある。 デニムは綾織りの構造や糸の撚りなどの影響によって、洗濯後に生地が斜行する性質を持つ。スキュー加工を施さないということは、その性質をあらかじめ補正せずに残しているということだ。実際にどの程度の変化が現れるかは着用や洗濯の条件によって異なるが、古いデニムに見られる特徴の一つを、現代の加工で消していない点は興味深い。 もちろん、斜行が生じること自体が優れた生地の証明になるわけではない。ただ、かつてのワークウェアが持っていた不均一さを、現代の技術ですべて消してしまわない。その判断には、冒頭で触れた着丈の考え方と共通するものがある。 糸のムラを作り込み、毛羽立ちを残し、斜行を補正しない。一方で、打ち込み本数を増やすことで、洗いを繰り返してもヘタりにくい強さを持たせている。すべてを昔のままにするのでも、現代の基準できれいに整えるのでもない。どの性質を残し、どこに手を加えるか。その選択が、この14オンスデニムの個性を形作っている。 そして、この生地に施されたUSED加工が実にいい。 今回のUSED加工は、熟練した職人による手作業で施されたもの。長年着込まれたデニムを思わせる色落ちやアタリが表現されている。淡くなったインディゴの中にも、白く擦れた部分から青が残る部分へと移り変わる細かな濃淡があり、縫い目やポケット周りには生地の重なりに沿った陰影が見られる。強いコントラストを付けなくても、色の変化によって十分な奥行きが生まれている。 ORDINARY FITSの加工は、その味付けが実に控えめだ。濃いソースで味を決める料理も、それはそれで魅力がある。しかし、味付けが強いほど、その味が全体の印象を決めてしまう。デニムのUSED加工にも、これと似たところがある。 強く色を落とし、アタリやダメージを大胆に加えたデニムは、単体で見れば非常に格好良いものも多い。ただ、それだけ加工の主張が強くなると、着たときにもUSED感が前面に出る。特にアメカジの色が濃くなりやすく、合わせる服にも相応の方向性が求められる。ヴィンテージ感の強い着こなしには魅力的でも、異なるジャンルの服と組み合わせようとすると、その色落ちの強さが装い全体の印象を決めてしまうことがある。 その点、ORDINARY FITSは実に上手い。色を落としてUSEDらしい表情を作りながら、加工の主張を強くしすぎない。だからこそ、アメカジという枠に縛られることなく、異なるテイストの服と組み合わせても、色落ちだけが浮いて見えにくい。加工の強いデニムを中心にして装い全体を組み立てるのとは違い、合わせる服の個性を受け止める余地がある。 もちろん、加工の強いデニムが悪いわけではない。強い色落ちやダメージだからこそ成立する着こなしもある。ただ、LAMPAでは、一つのジャンルに寄せすぎず、自分なりの組み合わせを楽しめることにも価値を感じている。 すでに長く着込んだデニムを思わせる色合いが生まれているが、そこから実際に着用することで、袖や身頃の擦れ、身体の動きに沿ったアタリなど、自分自身の着方による変化も少しずつ加わっていく。最初から馴染んだ色合いを楽しみながら、その先の変化も重ねていける。 熟練した職人による手作業のUSED加工。その仕上がりには細かな色の変化がありながら、加工そのものが前に出すぎない。単体で見たときの迫力よりも、実際に着たときの自由度を大切にする。その匙加減に、ORDINARY FITSの加工センスが表れている。 ワークウェアの個性を残した、TYPE 1STのデザイン 今回のDENIM JACKET TYPE 1STは、1940年代のLEVISの通称1stをデザインのモチーフとしている。 フロントに設けられた左右のアクションプリーツは、身体の動きに対応するための構造。生地を折り畳んで前身頃に収めることで、必要なときにゆとりを生み出すという、ワークウェアならではの合理的な発想から生まれている。現在ではその縦のラインが前身頃に立体感を与え、1stを象徴するデザインにもなっている。 左胸だけに配されたフラップポケットも、このモデルならではの特徴。左右対称ではない配置によって、中央の前立てやアクションプリーツとの間に独特の表情が生まれる。装飾を増やさなくても、前身頃にしっかりとした力強さがある。 背面にはプリーツとシンチバックを配置。シンチバックは本来、腰回りのフィットを調整するためのものだが、背中に金属パーツとベルトが加わることで、後ろ姿にもワークウェアらしい無骨さが残る。フロントの縦のラインに対し、背面ではシンチバックが横方向のアクセントとなり、前後で異なる表情を見せてくれる。 ORDINARY FITSでは、このシンチバックに針のないタイプを採用している。ヴィンテージの針付きシンチバックは、金属の針が露出する構造のため、車のシートなどに引っ掛かって傷を付けてしまうことがある。針なしにすることで、1st特有の後ろ姿を残しながら、日常での扱いやすさにも配慮している。古いディテールをただ再現するのではなく、実際に着る人の生活まで考えて手を加えているところがいい。 着丈の調整によって、裾を出したときにも身頃が極端に短く見えず、腰回りに自然な収まりが生まれる。一方で、フロントのプリーツやシンチバックが持つワークウェア特有の造形は、しっかりと主張している。こうしたディテールと全体の輪郭が無理なく共存しているところに、このジャケットの完成度の高さがある。 今回のUSEDモデルでは、淡く落とされたインディゴの色合いによって、フロントのアクションプリーツやポケット周り、背面のシンチバックといったディテールの立体感も見えやすくなっている。濃色のデニムでは色の中に馴染む縫い目や生地の重なりが、細かなアタリとともに浮かび上がる。1st特有の造形を、色の変化からも楽しめる仕上がりだ。 ヴィンテージの1stを知っている人なら、オリジナルとの細かな違いに作り手の考えを感じられる。そして、そうした歴史を知らなくても、着たときの形そのものに魅力がある。古い服の特徴を残しているからといって、着る人にヴィンテージの知識を求めるわけではない。 昔はどうしても着丈の短さを受け入れられず、買わずに帰ったGジャン。それを今、こうして自分の店で紹介しています。ORDINARY FITSは、あの短い着丈が持つワークウェアとしての個性を残しながら、今の感覚で着られる形に整えています。さらに、アメカジの枠にとらわれないUSED加工によって、着こなしの可能性まで広げてくれました。かつては苦手だったGジャンを、今では自信を持ってお客様に紹介できます。ORDINARY FITSが、この服に対する考え方を変えてくれました。 ※117TYPE LOOSE ONE WASH、119TYPE LOOSE ONE WASHとと同生地でセットアップになります 着用画像は40を着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合は38だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら40。42は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら38もアリです ■Size 38サイズ 肩幅50cm 胸幅60cm 着丈61cm 袖丈58cm 40サイズ 肩幅52cm 胸幅62cm 着丈63cm 袖丈60cm 42サイズ 肩幅54cm 胸幅64cm 着丈65cm 袖丈62cm ■Color USD ■Style Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE USED 117USD 32インチを着用

  • ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 1ST ONE WASH 011OW

    ¥36,300($231.56)

    ■Ordinary fits 2008年に岡山で『10年後も着ていたい服』をコンセプトに立ち上げられ、 ただ単に奇を衒っただけのデザインが氾濫するなか、シンプルなデザインで素材や縫製等の技術力やバランスで表現しています。 ■Lampaの見解 ORDINARY FITS - DENIM JACKET TYPE 1ST ONE WASH 011OW 着丈の短さは、短所であり個性でもある。 Gジャン本来の無骨さを残しながら、今の感覚で着る。 実は昔、VINTAGEのGジャンを買おうと思い、アルバイトで貯めた大金を持って店まで行ったことがある。 ところが、いざ試着してみると、どうしてもあの着丈の短さが自分の中で消化できない。結局、買わずに帰った。それ以来、いわゆるGジャンという服が個人的にずっと苦手だった。 そんな自分が、ORDINARY FITSのデニムジャケットを試着して、すぐにピンときた。 理由は着丈の長さ。これが実に上手い。 Gジャンの着丈というのは、実はかなり難しい。短すぎると、インナーをパンツに入れる着方が前提になりやすい。かといって、ただ長くすれば良いわけでもない。長すぎれば、今度はGジャン特有の形が崩れ、普通のデニムブルゾンになってしまう。 そもそもGジャンは、ファッションとして格好良く見せることを第一に考えて生まれた服ではない。作業着としての機能や動きやすさを求めた結果、あの独特の形になったものだ。 そして、ここが実に面白いところなのだが、ワークウェアやミリタリーウェアには、現代のファッションという視点から見れば、野暮ったく感じられる部分が少なからずある。しかし、その野暮ったさこそが、服の個性であり魅力になっていることも多い。機能を優先して作られた服を、本来とは違う目的でファッションとして着る。そこには、最初からファッションのためにデザインされた服とは違う面白さがある。 だからこそ、着やすくするためにすべてを整えてしまえば良いという話ではない。無骨な部分を削り、現代的なシルエットに近づけすぎれば、今度はその服である意味が薄れてしまう。Gジャンでいえば、着丈の短さは短所であると同時に、GジャンをGジャンたらしめている大切な個性でもある。 ORDINARY FITSが上手いのは、まさにその部分だ。オリジナルより着丈を若干長めに設定しながら、Gジャン特有の短丈の輪郭は失っていない。着やすさを考えて手を加えているのに、ワークウェアとして生まれた服の無骨さがきちんと残っている。 どこを変えて、どこを変えないのか。 この判断が本当に難しい。LAMPAでは、そうした服作りにこそ、ブランドのセンスが表れると考えている。 岡山県児島を拠点とし、デニムを得意とするORDINARY FITS。今回のDENIM JACKET TYPE 1STには、古い服の魅力を理解したうえで、今の時代に着るための工夫が表れている。そして、その考え方は着丈だけでなく、生地作りにも通じている。 1947年頃の501XXを研究した、オリジナルの14オンスデニム 今回のジャケットに使用されているのは、ORDINARY FITSが1947年頃の501XXを研究して開発した、オリジナルの14オンスセルビッチデニム。素材はコットン100%だ。 ヴィンテージデニムを語るうえで、1947年頃の501XXは外すことのできない存在だ。 第二次世界大戦が終わり、物資統制によって簡略化されていた仕様が再び整えられた時代。デニムの歴史においても重要な転換期であり、この頃の501XXは、後のジーンズへとつながる一つの完成形として知られている。 そして、この時代のデニムが今なお高く評価される理由の一つが、生地そのものの表情にある。 当時のデニムを理解するうえで重要なのは、糸の太さに生じる自然なムラ、インディゴの染まり方、そして経糸と緯糸が織り重なる際の張力や密度だ。 インディゴ染色された経糸は、表面に色が集中し、中心部分には白い芯が残る。着用による摩擦で表面のインディゴが少しずつ削られると、その内側の白が現れる。さらに糸の太い部分と細い部分では摩耗の仕方が異なるため、生地の表面に不規則な濃淡が生まれていく。 いわゆる縦落ちと呼ばれる表情も、こうした糸と染色の性質が重なって生まれるもの。 単に青が薄くなるのではなく、白く擦れた部分、その周囲に残る淡い青、さらに濃いインディゴが細かく入り交じることで、生地に奥行きが生まれる。 また、1940年代のデニムと1950年代、60年代のデニムでは、糸の性質や生地の設計、色落ちの傾向にも違いが見られる。ただし、年代によって生地が一斉に切り替わったわけではなく、同じ年代でも個体差がある。だからこそ、単純に古いほど良い、縦落ちが強いほど良いという話ではない。 大切なのは、糸の凹凸や色の残り方が、着込んだときにどのような表情を作るのかということ。デニムを長く見続けていると、派手な色落ち以上に、何気ない部分に残る細かな濃淡に惹かれることがある。 ORDINARY FITSが今回の生地で取り組んだのも、そうした古いデニムの質感を、糸の段階から考えることだった。数種類の糸を組み合わせることで、経糸に長いムラ感を持たせ、ヴィンテージデニム特有の不均一な表情を再現している。 ここで重要なのは、単に糸を不均一にすれば良いわけではないということだ。太い部分と細い部分が不自然に繰り返されれば、いかにも加工して作ったムラに見えてしまう。長いムラを持つ糸を組み合わせることで、生地全体に均一ではない濃淡や凹凸を生み出す。その自然さを追求するところに、ヴィンテージデニムを研究する意味がある。 14オンスという重量も、この生地を考えるうえで大切な要素だ。数字だけを見れば、デニムとして特別に重いわけではない。しかし、生地の良し悪しはオンスだけでは決まらない。同じ14オンスでも、糸の性質や織りの密度によって、手にしたときの質感も、着用したときの輪郭も変わってくる。 今回の生地で評価したいのは、1947年頃のデニムを研究しながら、当時の見た目だけを追いかけていないところだ。糸のムラによる表面の凹凸を残しつつ、ジャケットとして着たときに生地がどう見えるかまで考える。14オンスという数字の向こうに、糸と織りの組み合わせを選ぶ作り手の判断がある。 織りの密度と、あえて残したデニム本来の性質 ヴィンテージデニムを考えるうえでもう一つ知っておきたいのが、当時の生地を現在の技術で再現することの難しさだ。 1940年代のデニムは、シャトルと呼ばれる杼を左右に往復させながら緯糸を織り込む、旧式のシャトル織機によって生産されていた。生地の両端で緯糸が折り返すことで形成されるセルビッチは、こうした製法を象徴するものでもある。 現在主流となっている高速織機と比べると、旧式のシャトル織機は生地幅が狭く、生産速度も遅い。現代の織機が大量生産と品質の安定を追求して進化してきたのに対し、旧式織機による生産には、機械の調整や維持管理にも多くの手間が必要となる。 しかし、古い織機を使えば、それだけで1940年代の生地が出来上がるわけではない。 原綿の選定から紡績、糸の撚り、インディゴの染色、織る際の張力、緯糸の打ち込み、そして仕上げ加工まで。その一つひとつが生地の硬さや凹凸、洗濯後の収縮、さらには色落ちにまで影響する。 例えば、同じ太さの糸を使い、同じ重量のデニムを織ったとしても、糸の張り具合や打ち込み方が違えば、生地の質感は変わってしまう。糸のムラを強くすればヴィンテージらしく見えるとも限らない。むしろ、その不均一さをどこまで自然に表現するかが難しい。 さらに、現在残っているヴィンテージの多くは、長年の着用や洗濯によって変化した状態にある。そこから新品当時の糸や織りの状態を読み解き、再び生地として形にするには、相応の知識と技術が求められる。 現在も日本をはじめ各地で旧式シャトル織機によるデニム生産は続けられているが、設備を維持するだけでなく、紡績や染色などの工程を支える生産体制も必要になる。技術的に一度再現できたとしても、それを安定して作り続けることはまた別の難しさがある。 かつては日常の作業着を作るための生地だったものを、今ではその時代特有の質感を求めて、手間と時間をかけて作り直している。 当時のデニムを研究するということは、完成した色落ちを真似るだけではなく、その表情が生まれるまでの工程を一つずつ読み解くことでもある。何十年も前の生地に、現在の作り手がこれほどの労力を注いでいる。その事実だけでも、デニムという素材の奥深さが伝わってくる。 そして今回のORDINARY FITSでは、打ち込み本数を多めに設定して生地の密度を高め、洗いを繰り返してもヘタりにくいタフさを持たせている。 デニムの魅力というと、どうしても色落ちや表面の凹凸に目が向きやすい。しかし、もともと作業着として使われていた素材だからこそ、繰り返し着て、洗うことを前提とした丈夫さにも大きな意味がある。糸に自然なムラを持たせながら、織りの密度によって生地としてのしっかりした質感を確保する。ここに今回の生地作りの面白さがある。 さらに、このデニムでは毛焼き加工を施していない。毛焼きとは、生地の表面に出た細かな毛羽を焼いて取り除き、表面を整える加工のこと。これを行わないことで、糸が持つ毛羽立ちをあえて残している。 表面をきれいに整えたデニムとは違い、毛羽が残ることで生地に少し粗さのある質感が生まれる。新品の段階から、均一に整えられた工業製品とは異なる、昔の作業着を思わせる表情を楽しめる。 もう一つ興味深いのが、スキュー加工を施していないことだ。スキュー加工とは、デニムの洗濯などによって生じる斜行やねじれを、あらかじめ補正するための加工。現在では、製品の形を安定させるために用いられることがある。 デニムは綾織りの構造や糸の撚りなどの影響によって、洗濯後に生地が斜行する性質を持つ。スキュー加工を施さないということは、その性質をあらかじめ補正せずに残しているということだ。実際にどの程度の変化が現れるかは着用や洗濯の条件によって異なるが、古いデニムに見られる特徴の一つを、現代の加工で消していない点は興味深い。 もちろん、斜行が生じること自体が優れた生地の証明になるわけではない。ただ、かつてのワークウェアが持っていた不均一さを、現代の技術ですべて消してしまわない。その判断には、冒頭で触れた着丈の考え方と共通するものがある。 糸のムラを作り込み、毛羽立ちを残し、斜行を補正しない。一方で、打ち込み本数を増やすことで、洗いを繰り返してもヘタりにくい強さを持たせている。すべてを昔のままにするのでも、現代の基準できれいに整えるのでもない。どの性質を残し、どこに手を加えるか。その選択が、この14オンスデニムの個性を形作っている。 ワークウェアの個性を残した、TYPE 1STのデザイン 今回のDENIM JACKET TYPE 1STは、1940年代のLEVISの通称1stをデザインのモチーフとしている。 フロントに設けられた左右のアクションプリーツは、身体の動きに対応するための構造。生地を折り畳んで前身頃に収めることで、必要なときにゆとりを生み出すという、ワークウェアならではの合理的な発想から生まれている。現在ではその縦のラインが前身頃に立体感を与え、1stを象徴するデザインにもなっている。 左胸だけに配されたフラップポケットも、このモデルならではの特徴。左右対称ではない配置によって、中央の前立てやアクションプリーツとの間に独特の表情が生まれる。装飾を増やさなくても、前身頃にしっかりとした力強さがある。 背面にはプリーツとシンチバックを配置。シンチバックは本来、腰回りのフィットを調整するためのものだが、背中に金属パーツとベルトが加わることで、後ろ姿にもワークウェアらしい無骨さが残る。フロントの縦のラインに対し、背面ではシンチバックが横方向のアクセントとなり、前後で異なる表情を見せてくれる。 ORDINARY FITSでは、このシンチバックに針のないタイプを採用している。ヴィンテージの針付きシンチバックは、金属の針が露出する構造のため、車のシートなどに引っ掛かって傷を付けてしまうことがある。針なしにすることで、1st特有の後ろ姿を残しながら、車のシートなどを傷つける心配にも配慮している。古いディテールをただ再現するのではなく、実際に着る人の生活まで考えて手を加えているところがいい。 着丈の調整によって、裾を出したときにも身頃が極端に短く見えず、腰回りに自然な収まりが生まれる。一方で、フロントのプリーツやシンチバックが持つワークウェア特有の造形は、しっかりと主張している。こうしたディテールと全体の輪郭が無理なく共存しているところに、このジャケットの完成度の高さがある。 今回のモデルはONE WASH仕様。インディゴの深い色合いを残しながら、一度洗いをかけた状態で仕上げられている。毛羽を残した生地の質感や、14オンスのデニムが作るしっかりとした輪郭を、新品の段階から楽しめる仕上がりだ。 着用と洗濯を重ねれば、インディゴの色合いや生地の表面にも少しずつ変化が現れる。毛羽立ちが落ち着いていく部分もあれば、身体の動きに沿って擦れが生まれる部分もある。そうした変化が一様ではないところも、デニムを着続ける楽しさの一つだ。 ヴィンテージの1stを知っている人なら、オリジナルとの細かな違いに作り手の考えを感じられる。そして、そうした歴史を知らなくても、着たときの形そのものに魅力がある。古い服の特徴を残しているからといって、着る人にヴィンテージの知識を求めるわけではない。 昔はどうしても着丈の短さを受け入れられず、買わずに帰ったGジャン。それを今、こうして自分の店で紹介しています。あのとき受け入れられなかった短い着丈にも、ワークウェアとして生まれた服ならではの魅力があります。その魅力を失わずに、今の感覚で着たいと思わせてくれたのが、このORDINARY FITSのDENIM JACKET TYPE 1STです。かつては買わずに帰ったGジャンを、今では自信を持ってお客様に紹介できます。ORDINARY FITSが、この服に対する考え方を変えてくれました。 ※117TYPE LOOSE ONE WASH、119TYPE LOOSE ONE WASHとと同生地でセットアップになります 着用画像は40を着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合は38だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら40。42は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら38もアリです ■Size 38サイズ 肩幅50cm 胸幅60cm 着丈63cm 袖丈60cm 40サイズ 肩幅52cm 胸幅62cm 着丈65cm 袖丈62cm 42サイズ 肩幅54cm 胸幅64cm 着丈67cm 袖丈64cm ■Color Indigo ■Style Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE ONE WASH 117OW 32インチを着用

  • BRENA OBLI GERMAN DUCK

    ¥58,300($371.90)

    ■Brena WORK , MILITARY , VINTAGE…一括りで形容し難い古き良き時代のアイテムをモディファイ。オーセンティックかつシンプルなリアルクローズを提案しています。細部にわたり「テーラード」の要素を組み込んだ丁寧な物作りが特徴。現代では希少な全行程を1人の職人が手縫いで仕上げる「丸縫い」も採用。大量生産に惑わされない信念を持ったもの作りを目指しています。普遍的なアイテムだからこそ真摯に丁寧に。 ■Lampaの見解 BRENA - OBLI GERMAN DUCK ワークウェアなのに、洗練された男の色気が漂う。 黒の中に異なる素材の質感が浮かび上がる、BRENAのカバーオール。 同じワークウェアでも、ヨーロッパのものにはアメリカンワークとは違った魅力がある。実用的な作業着でありながら、どこか端正で、無骨さの中に色気がある。特にフランスの古いワークジャケットには、必要から生まれたディテールが服全体の形を自然に作り上げている面白さを感じる。 そんなヴィンテージのFRENCH WORK WEARをベースに、GERMAN DUCKとイタリア製の人工スエードを組み合わせたのがBRENAの新型OBLI。LAMPAでも人気の高いGARDIに続き、新たな定番になってほしいと思えるカバーオールだ。フランスのデザイン、ドイツの生地、イタリアの素材。それぞれに異なる背景を持つものが、一着のワークジャケットに収まっている。この組み合わせには、服好きとして惹かれるものがある。 アメリカンワークとは違う、GERMAN DUCKの魅力 ダック地と聞いて思い浮かべるのは、CARHARTTに代表されるアメリカンワークの、厚く、硬く、重たい、あのガシッとした生地。あれはあれで格好いいし、長年親しんできた素材でもある。 ところが、このGERMAN DUCKは印象が違う。ダック地らしいしっかりとした芯とハリがありながら、適度な柔らかさと軽さを備えている。生地そのものに力強さはあるものの、過剰な硬さがなく、袖を通した時の感覚は軽快だ。 一般的なヘビーダックのカバーオールでは、生地の硬さそのものが服の輪郭を作ることも多い。しかし、このGERMAN DUCKは、しっかりとしたハリを残しながらも硬さを主張しすぎず、ジャケット本来の形を自然に見せてくれる。 特にBLACKでは、この生地の選択が効いている。黒いダック地に強い硬さと厚みが重なると、ジャケット全体が大きな塊として見えることもある。その点、このGERMAN DUCKは適度な柔らかさを備えているため、黒の引き締まった印象を保ちながら、襟やポケットの輪郭をきちんと見せてくれる。 また、ダック特有の乾いた表面感も、この生地の魅力。織物らしい質感があることで、光の当たり方によって服の凹凸が見えてくる。生地そのものの表情がしっかりと感じられるからこそ、シンプルな形の中にも力強さが残る。 BLACKという色が生む、フレンチワークの新しい表情 フレンチワークといえば、まず思い浮かべるのはブルーのモールスキン。しかし、古いフランスのワークウェアにはブラックモールスキンのジャケットも存在していた。ヴィンテージ市場ではブルーに比べて見かける機会が少なく、古いフレンチワークを知る人にとっては特別な魅力を持つ色でもある。 つまり、フレンチワークにおけるBLACKは、現代的な印象を与えるためだけの色ではない。実際に労働着として使われてきた歴史を持つ色だ。 もちろん、今回のOBLIはモールスキンではなくGERMAN DUCK。モールスキン特有の起毛した表面とは異なり、ダック地の乾いた質感が前面に出ている。古いブラックモールスキンのワークジャケットとは、同じ黒でも素材の見え方がまったく違う。 このBLACKで特にいいのは、大きなポケットやチンストラップといったワークウェアらしいディテールが、全体の色に自然と馴染んでいること。形そのものはしっかりと主張しているのに、黒で統一されることで輪郭が整理され、ジャケット全体がすっきりと見える。 デニムとの組み合わせでは、その違いがよく分かる。ブルーのデニムに対して黒いジャケットが明確な輪郭を作り、上下の色にメリハリが生まれる。ワークウェア同士の組み合わせでありながら、色の対比によって装い全体が引き締まる。 そして、このBLACKをさらに面白くしているのが、イタリア製の人工スエードとの組み合わせだ。 ダック地の乾いた表面と、スエードの起毛した表面。同じ黒を基調としながら、光の受け方や素材の質感が異なることで、襟や胸ポケットの切り替えがさりげなく浮かび上がる。色で強いコントラストを付けるのではなく、素材の違いによって黒に奥行きを生み出している。 両面起毛のイタリア製スエードが生む、ワークウェアの色気 デザインはヴィンテージのFRENCH WORK WEARをベースに、襟にはチンストラップを備え、胸ポケットと両脇には丸みを持たせた大きめのポケットを配置。 特に両脇のポケットは、ワークウェアらしい実用的な大きさを持ちながら、角を立てずに丸みを持たせることで、前身頃に柔らかな線を生み出している。BLACKではポケットと身頃が同じ色にまとまるため、その丸みが大きな装飾として目立つのではなく、ジャケットの輪郭の一部として自然に収まっている。 そして、このOBLIをさらに魅力的にしているのが、異素材の切り替え。 襟、胸ポケット、袖の内側には、イタリア製のウォッシャブル人工スエードを採用。一般的なスエード調素材は片面起毛のものが多いが、今回使用しているのは両面起毛のタイプ。そのため通常のものより厚みがあり、しっかりとした素材感を備えている。 この厚みが、実にいい。 GERMAN DUCKは適度な柔らかさを持ちながらも、ダック地らしいハリのある生地。そこに薄いスエードを組み合わせるのではなく、両面起毛による厚みを持った素材を貼り付けることで、ダック地の力強さに負けない存在感が生まれている。 また、ダック地の乾いた質感に対して、スエードは起毛による柔らかな表面感を持つ。この異なる素材を組み合わせることで、ワークウェア特有の無骨さに、どこか色気を感じさせる表情が加わっている。 特に顔に近い襟のスエードは、ジャケット全体の印象を左右する部分。チンストラップを備えたワークウェアらしい襟の形に、柔らかな起毛感が加わることで、首元に独特の表情が生まれている。 そして、もうひとつ面白いのが袖の内側へのスエード使い。 袖の内側にスエードを貼り付けているため、通常の状態ではダック地が主体となるが、袖口を折り返すことでスエードが表に現れる。襟や胸ポケットと同じ素材が袖口にも加わり、ジャケット全体の見え方が変化する仕組みだ。 袖を折り返さなければ、黒いダック地を主体としたすっきりとした輪郭。少し折り返せば、袖口にも起毛した素材の質感が加わる。BLACKでは大きな色の変化ではなく、素材の表面感によって印象が変わる。こういう控えめな変化を楽しめるところも、この色の魅力だ。 古いワークウェアにも、襟や袖口に異素材を用いたものは存在する。摩擦の多い部分を補強するという実用的な考え方もあるが、今回のOBLIに関しては、むしろ装飾的な意味合いが強いように感じる。 ただし、その装飾が決して過剰ではない。襟、胸ポケット、袖の内側という限られた場所に使用することで、GERMAN DUCKの魅力を損なわず、スエードの質感を効果的に見せている。 デニムや軍パンとの組み合わせでは、カバーオール本来の男らしさが生きる。一方、スラックスに合わせれば、引き締まった色合いとパンツのすっきりとした線がつながり、ワークウェアらしいポケットの形がほどよいアクセントになる。合わせるパンツによって、同じディテールが違った役割を果たすところも面白い。 長く服を見続けていると、ヴィンテージのディテールを忠実に再現した服だけが魅力的なわけではないと感じる。古い服のどこに価値を見いだし、何を残し、何を変えるのか。その選択によって、服はまったく違うものになる。 フレンチワークの男らしさを残しながら、GERMAN DUCKの軽快さとイタリア製スエードの質感によって、BRENAならではのカバーオールに仕上げたOBLI。こういう服こそ、LAMPAで長く紹介していきたいと思います。 ■Size 44サイズ 肩幅47cm 胸幅57cm 着丈75cm 袖丈60cm 46サイズ 肩幅49cm 胸幅59cm 着丈77cm 袖丈62cm< 着用画像は44サイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、44サイズでほどよくゆとりある感じで着れ、46サイズだと少し大き過ぎる感じがします。 おおまかですが身長170から175cmで44サイズ、175から180cmで46サイズといった感じになります。 ■Color Black ■Style Tops ORDINARY FITS WOOL SWEAT 2サイズ着用 Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE ONE WASH 117OW 32サイズ

  • BRENA OBLI GERMAN DUCK

    ¥58,300($371.90)

    ■Brena WORK , MILITARY , VINTAGE…一括りで形容し難い古き良き時代のアイテムをモディファイ。オーセンティックかつシンプルなリアルクローズを提案しています。細部にわたり「テーラード」の要素を組み込んだ丁寧な物作りが特徴。現代では希少な全行程を1人の職人が手縫いで仕上げる「丸縫い」も採用。大量生産に惑わされない信念を持ったもの作りを目指しています。普遍的なアイテムだからこそ真摯に丁寧に。 ■Lampaの見解 BRENA - OBLI GERMAN DUCK ワークウェアなのに、洗練された男の色気が漂う。 デニムで着ても無骨になりすぎない、BRENAのカバーオール。 カバーオールといえば、まず思い浮かぶのはアメリカンワーク。厚く硬いダック地、大きなポケット、頑丈な作り。道具として生まれた服ならではの無骨さには、やはり惹かれるものがある。 ただ、同じワークウェアでも、ヨーロッパのものには少し違った魅力がある。実用的な作業着でありながら、どこか端正で、無骨さの中に色気がある。特にフランスの古いワークジャケットには、アメリカンワークとは異なる独特の佇まいを感じる。そんなフレンチワークの魅力を、BRENAらしい解釈で形にしたのが新型OBLI。 LAMPAでも人気の高いGARDIに続き、新たな定番になってほしいと思えるカバーオールだ。デザインソースはヴィンテージのFRENCH WORK WEAR。そこにGERMAN DUCKとイタリア製の人工スエードを組み合わせている。フランスのデザイン、ドイツの生地、イタリアの素材。この組み合わせを知るだけでも、服好きとしては興味をそそられる。 アメリカンワークとは違う、GERMAN DUCKの魅力 ダック地と聞いて思い浮かべるのは、CARHARTTに代表されるアメリカンワークの、厚く、硬く、重たい、あのガシッとした生地。あれはあれで格好いいし、長年親しんできた素材でもある。 ところが、このGERMAN DUCKは印象が違う。ダック地らしいしっかりとした芯とハリがありながら、適度な柔らかさと軽さを備えている。生地そのものに力強さはあるものの、過剰な硬さがなく、袖を通した時の感覚は軽快だ。 一般的なヘビーダックのカバーオールでは、生地の硬さそのものが服の輪郭を作ることも多い。しかし、このGERMAN DUCKは、しっかりとしたハリを残しながらも硬さを主張しすぎず、ジャケット本来の形を自然に見せてくれる。 この違いは着心地だけでなく、見た目にも表れている。ダック特有の乾いた質感とワークウェアらしい力強さはありながら、必要以上に重たく見えない。だからこそ、襟やポケットの形、異素材の切り替えといったデザインも生きてくる。 アメリカンワークのダックが持つ無骨さとは、また違った魅力。フレンチワークをベースにしたOBLIに、この生地を選んだことには大きな意味がある。生地の選択ひとつで、同じカバーオールでもこれだけ印象が変わる。その面白さを感じさせてくれる素材だ。 TABACという色が生む、フレンチワークの新しい表情 そして、このOBLIで特に気に入っているのがTABACというカラー。 フレンチワークといえばブルーのモールスキンを思い浮かべるが、古いフランスのワークウェアには、CACHOUと呼ばれる褐色系の色も存在していた。TABACもまた、タバコの葉を思わせる黄褐色から茶色を指す、フランスで古くから使われてきた色名だ。 この色の魅力は、単なるブラウンとは少し違うところにある。タバコの葉を思わせる落ち着いた褐色には、ワークウェアらしい土臭さがありながら、どこか柔らかさも感じられる。GERMAN DUCKの乾いた質感と重なることで、色と生地の両方から自然な力強さが伝わってくる。 特にデニムと合わせた時がいい。ブルーのデニムに対してTABACの褐色がはっきりとした色の違いを生みながら、互いに主張しすぎない。ワークウェア同士の組み合わせでありながら、アメリカンワークのヘビーダックとは違った、落ち着いた見え方になる。 さらに、このTABACにイタリア製のスエードが加わることで、色の見え方にも変化が生まれる。ダック地の乾いた表面と、スエードの起毛した表面。同じジャケットの中に異なる質感があることで、褐色の印象が単調にならず、襟や胸ポケットに自然と目が向く。 茶色いワークジャケットは、ともすれば無骨さが前面に出すぎることもある。しかし、このOBLIは生地の軽快さとスエードの柔らかな表面感によって、TABACの持つ男らしさを残しながら、洗練された印象にまとめている。 両面起毛のイタリア製スエードが生む、ワークウェアの色気 デザインはヴィンテージのFRENCH WORK WEARをベースに、襟にはチンストラップを備え、胸ポケットと両脇には丸みを持たせた大きめのポケットを配置。 特に両脇のポケットは、ワークウェアらしい実用的な大きさを持ちながら、角を立てずに丸みを持たせることで、前身頃に柔らかな線を生み出している。無骨なカバーオールでありながら、どこか洗練された印象を受けるのは、こうした形の取り方も大きい。 そして、このOBLIをさらに魅力的にしているのが、異素材の切り替え。 襟、胸ポケット、袖の内側には、イタリア製のウォッシャブル人工スエードを採用。一般的なスエード調素材は片面起毛のものが多いが、今回使用しているのは両面起毛のタイプ。そのため通常のものより厚みがあり、しっかりとした素材感を備えている。 この厚みが、実にいい。 GERMAN DUCKは適度な柔らかさを持ちながらも、ダック地らしいハリのある生地。そこに薄いスエードを組み合わせるのではなく、両面起毛による厚みを持った素材を貼り付けることで、ダック地の力強さに負けない存在感が生まれている。 また、ダック地の乾いた質感に対して、スエードは起毛による柔らかな表面感を持つ。この異なる素材を組み合わせることで、ワークウェア特有の無骨さに、どこか色気を感じさせる表情が加わっている。 特に顔に近い襟のスエードは、ジャケット全体の印象を左右する部分。チンストラップを備えたワークウェアらしい襟の形に、柔らかな起毛感が加わることで、首元に独特の表情が生まれている。 そして、もうひとつ面白いのが袖の内側へのスエード使い。 袖の内側にスエードを貼り付けているため、通常の状態ではダック地が主体となるが、袖口を折り返すことでスエードが表に現れる。襟や胸ポケットと同じ素材が袖口にも加わり、ジャケット全体の見え方が変化する仕組みだ。 袖を折り返さず、すっきりと着るのもいい。少し折り返して、スエードを見せるのもいい。大きくデザインを変えることなく、袖口の扱いひとつで印象に変化を付けられる。こういう細かな仕掛けが、服を着る楽しさにつながる。 古いワークウェアにも、襟や袖口に異素材を用いたものは存在する。摩擦の多い部分を補強するという実用的な考え方もあるが、今回のOBLIに関しては、むしろ装飾的な意味合いが強いように感じる。 ただし、その装飾が決して過剰ではない。襟、胸ポケット、袖の内側という限られた場所に使用することで、GERMAN DUCKの魅力を損なわず、スエードの質感を効果的に見せている。 デニムや軍パンとの組み合わせでは、カバーオール本来の男らしさが生きる。一方、スラックスのすっきりとした線に対しては、OBLIの丸みのあるポケットやワークウェアらしい輪郭がアクセントになる。合わせるパンツによって、同じディテールが違った役割を果たすところも面白い。 長く服を見続けていると、ヴィンテージのディテールを忠実に再現した服だけが魅力的なわけではないと感じる。古い服のどこに価値を見いだし、何を残し、何を変えるのか。その選択によって、服はまったく違うものになる。 フレンチワークの男らしさを残しながら、GERMAN DUCKの軽快さとイタリア製スエードの質感によって、BRENAならではのカバーオールに仕上げたOBLI。こういう服こそ、LAMPAで長く紹介していきたいと思います。 ■Size 44サイズ 肩幅47cm 胸幅57cm 着丈75cm 袖丈60cm 46サイズ 肩幅49cm 胸幅59cm 着丈77cm 袖丈62cm< 着用画像は44サイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、44サイズでほどよくゆとりある感じで着れ、46サイズだと少し大き過ぎる感じがします。 おおまかですが身長170から175cmで44サイズ、175から180cmで46サイズといった感じになります。 ■Color Tabaco ■Style Tops ORDINARY FITS WOOL SWEAT 2サイズ着用 Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE ONE WASH 117OW 32サイズ

  • MODMNT MIL SMOCK SHORT

    ¥74,800($477.15)

    ■Modmnt 「MODMNT」は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。 それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。 ■Lampaの見解 MODMNT MIL SMOCK SHORT ROYAL NAVY SMOCKを、今の服として再構築する。 被りだからこそ出来るデザインを、ここまで格好良く仕上げた一着。 アウターは、前開きの方が便利だ。着脱もしやすいし、体温の調整だって簡単にできる。 それでもLAMPAでは昔から、被って着るアウターに惹かれる。前にジップもボタンもないからこそ生まれる独特の形。多少の不便さがあっても、それを選びたくなるだけの格好良さがある。 MODMNTのMIL SMOCK SHORTは、まさにそんな一着だ。 デザインのベースとなったのは、英海軍ROYAL NAVYのVENTILE SMOCK。雨風を受ける艦上で、ほかの衣服の上からガバッと被って着るためにつくられた、ゆとりのあるプルオーバーだ。 MODMNTは、その独特な量感とプルオーバーの構造を残しながら、着丈やポケットの配置を大胆に変更。さらに別のROYAL NAVYウェアからディテールを取り込み、素材まで現代のものへと置き換えている。 ROYAL NAVY SMOCKをデザインソースにした服は、これまでにもいくつも見てきた。忠実に再現したものもあれば、ファッションとして大きくアレンジしたものもある。 でも、このMIL SMOCK SHORTは、そのどちらとも違う。元の服が持つ特徴を生かしながら、そこから新しいデザインを生み出している。これはかなり好きだ。 プルオーバーだからこそ出来る、ポケットの配置 まず目を引くのが、フロントを中心に配置された大小さまざまなポケット。 これだけポケットを付ければ、普通ならかなりうるさくなる。でも、不思議とそうならない。むしろ、それぞれのポケットの形と配置がつながり、身頃全体でひとつのデザインをつくっている。 ここが上手い。 一般的な前開きのアウターなら、フロントの中央にはジップやボタンが走る。そのため、左右の身頃をどう分けるかという制約が生まれる。 しかしプルオーバーなら、フロント全体をひと続きの大きな面として使える。中央を含めてポケットを配置できるし、大きさも形も組み合わせられる。 MODMNTは、その構造を思い切り生かしている。単にポケットの数を増やしたのではなく、ポケットそのものを服の造形として使っているのだ。 さらに、元のROYAL NAVY SMOCKが持つゆったりとした身幅を残しながら、着丈は少し短くアレンジ。 横方向の量感に対して縦方向を抑えることで、ゆとりのある身頃が必要以上に長く見えない。大きなポケットがいくつも付いていながら、全体の輪郭が間延びしないのも、この着丈が効いている。 被りのアウターというと、アノラックをはじめアウトドア由来のものが多い。 でも、これはしっかりミリタリー。なのに、洗練されている。 軍用衣料らしい無骨さを残しながら、ポケットの配置と着丈の取り方によって、全体をひとつの服としてまとめ上げている。これだけ要素を盛り込んでも、デザインが破綻しない。そのまとめ方が実に見事だ。 機能から生まれたディテールを、デザインへ フード後方には、同じくROYAL NAVYのFOUL WEATHER JACKETを思わせる、クロス状のアジャスターを配置。 本来はフード着用時のフィット感を調整するための機能的なディテールだが、このクロス状のテープが後ろ姿にも独特の表情を与えている。 最初から格好良く見せるためにつくられた装飾ではなく、必要な機能を追いかけた結果として生まれた形。それが何十年も経った今、デザインとして成立している。こういうディテールには、やはり惹かれる。 さらに背面にはジップを配置している。 プルオーバーの弱点は、どうしても着脱がしづらいこと。だからといって前開きにしてしまえば、この服の最大の特徴であるフロントの大きな面が失われてしまう。 そこで、背面にジップを加える。フロントのデザインはそのままに、着脱のしづらさには別の方法で手を入れる。 単に見た目を優先して不便さを我慢するのでもなく、便利さを優先してデザインを変えてしまうのでもない。両方を成立させるために、新しい構造を考える。こうした設計にも、MODMNTの服作りの面白さが表れている。 VENTILEが担った役割を、現代の3レイヤー素材へ そして、この服を語る上で外せないのが素材だ。 使用しているのは、防水性と透湿性を兼ね備えた3レイヤー素材。耐水圧11,000mm、透湿度8,500g/㎡/24hrレベルの性能を備えている。 耐水圧11,000mmは、一般的に大雨への対応を考える際にも目安とされる10,000mmを超える数値。さらに透湿度8,500g/㎡/24hrは、日常的な歩行や移動で生じる衣服内の湿気を外へ逃がす性能を備えた水準だ。 表側の生地と裏側の生地、その間に防水透湿膜を挟み込んだ3層構造。外からの雨を防ぎながら、身体から発生する水蒸気を外へ逃がすことで、雨への対応力と着用中の快適さの両方を考えた素材になっている。 そして何より面白いのが、デザインソースとなったROYAL NAVYのVENTILE SMOCKもまた、当時の素材と技術によって雨風から身体を守るためにつくられた服だったということ。 VENTILEは、高密度に織り上げたコットン生地。水分を含んだ綿繊維が膨らむことで糸と糸の隙間を狭め、水の浸入を抑える仕組みを持っている。 一方、今回の3レイヤー素材は、防水透湿膜によって水の浸入を防ぎながら、水蒸気を外へ逃がす構造だ。 素材も仕組みも違う。 けれど、雨風から身体を守るという目的は共通している。 古いミリタリーウェアを再現するなら、当時と同じ素材を選ぶという方法もある。もちろん、それにはそれだけの価値がある。 しかしMODMNTは、VENTILEという名前や見た目をなぞるのではなく、その素材が軍用衣料の中で果たしていた役割に目を向けている。そして、その役割を現代の技術で置き換える。 昔の服の形を借りて、現代の高機能素材を載せただけではない。元の服がなぜその素材でつくられていたのか。そこまで考えた上での素材選びだからこそ、説得力がある。 今回のMIL SMOCK SHORTを選びたくなったのは、元の服を再現することよりも、そこから何を生み出せるかという発想に惹かれたからです。軍用衣料が持つ無骨さも、プルオーバー特有の格好良さも残しながら、今まで見たことのない一着に仕上げてしまう。元になった服の歴史や構造を知ればさらに面白く、知らなくても純粋に格好いいと思える。長く服を見てきても、こういう解釈に出会うとやはり嬉しくなります。鈴木大器氏は、本当に上手いなと思います。 ■Size Sサイズ 胸幅61cm 着丈66cm ゆき丈86cm Mサイズ 胸幅63cm 着丈68cm ゆき丈88cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ※自分の場合、Sサイズでややゆったりとしたサイズ感で着れて、このアイテム特有のリラックス感ある雰囲気で着れて、適正サイズはSサイズだと思います。Mサイズだとワンサイズ大きく着ている感じで、大きめが好きな方には良いかも。 おおまかですが身長170cm~175cmでSサイズ、175cmから180cmでMサイズといった感じになります ■Color Navy ■Style Tops MODMNT HOODED SHIRTS XSサイズ着用 Pants MODMNT UNIFORM PANTS (DETACHABLE 2WAY) XSサイズ着用 Cap FOUND FEATHER STRAP BACK CAP PROCEED

  • A VONTADE AFTER HOODIE PARKA VTD0601-CS

    ¥24,200($154.37)

    ■A Vontade 古き良きアメリカ、ヨーロッパのワーク・ミリタリー・スポーツのウェアーからそれぞれの用途に応じた「ツール」としてのインスピレーションを受け 受け継ぐべきデザインや素材、機能性を吟味しながら、今の時代に必要な価値観や日本特有の繊細さ、緻密さをプラスしてオリジナリティーのある洋服へと進化させる。*A VONTADEの洋服は、あくまでカジュアルなモノであるが、「カジュアル=日常的」に着るモノであるが故に、タフで細部にまで拘った末永く着れるモノでなくてはならないと考える。日本でモノ作りっをする事に拘りを持ち、その高い技術力を背景に時を経て価値のあるモノ、着ていくほどに味わいを増すようなモノ作りを目指しています。 ■Lampaの見解 A VONTADE AFTER HOODIE PARKA VTD0601-CS ヴィンテージスウェットを思わせる、乾いた質感と骨のある生地。 後付けフードとドラポケ。機能から生まれた古いディテールを一着に。 アメカジが好きなら、ヴィンテージスウェットのディテールにはどうしても惹かれるものがある。後付けフード、ドラポケ、リバースウィーブ仕様、脇のリブパネル、フラットシーマ。どれも飾るために考えられたものではなく、寒さをしのぐ、縮みを抑える、身体を動かしやすくするといった目的から生まれ、それが結果として独特の格好良さになって残っている。 A VONTADEのAFTER HOODIE PARKAには、そんなヴィンテージスウェットの面白さがかなり濃く詰め込まれている。ただ、ディテールの数を競う服ではない。硬さのあるBD糸からつくられた裏毛、クルーネックの襟リブを残した首元、二枚仕立てのフード、身頃の中央で存在を主張するドラポケ。ひとつずつ見ていくと、古着好きが反応する要素が次々と出てくる。 そして、それだけ古い仕様を盛り込みながら、全体を見ればいわゆるレプリカ特有の古臭さへ向かわない。ヴィンテージの要素を強く残しながら、服そのものは洒落て見える。この加減こそ、A VONTADEの服づくりの巧さであり、LAMPAがこのパーカーを選んだ大きな理由でもある。 柔らかさだけではつくれない、ヴィンテージスウェットの手触り 生地には、もともと硬めの風合いを持つBD糸を二本撚り合わせた双糸を使い、目を詰めて編み立てた裏毛を使用している。触れた時にまず感じるのは、ふっくらとした膨らみの中に残る乾いたシャリ感としっかりしたコシ。最初からふわふわに柔らかく仕上げたスウェットとは、触った瞬間から方向が違う。 ヴィンテージのスウェットには、年代やブランドを見る前に、生地に触れただけで何か違うと感じさせるものがある。滑らかに整えられた現代的な裏毛とは違う、少し乾いていて、手の中に生地そのものの存在を感じる質感。この裏毛が狙っているのも、そうした古いスウェットを連想させるタッチだ。 しかし、表側の力強さだけではない。裏面には細かな起毛を施し、身体に触れる側には柔らかさと保温性を持たせている。外側にはシャリ感とコシ、内側には細かな起毛。見た目には昔のスウェットが持つ無骨さを感じさせながら、実際に身体へ触れる部分まで同じ方向には振らない。この表裏の差が、見た目の力強さと実際に着た時の心地よさを両立させている。 首元に、クルーネックの名残がある このパーカーで最も象徴的なのが、首元だ。一般的なパーカーは首の開きからそのままフードへつながっている。それに対して後付けフードは、クルーネックの襟リブを残し、その外側へフードを縫い付ける。スウェットにフードを足したという歴史が、首元を見れば分かる。 背景にあるのは、スポーツウェアとしての防寒性だ。身体を暖めるスウェットに、頭や首元を覆うフードを加える。1939〜40年のSEARSのカタログにもフード付きスウェットが新品として掲載されている。現在ではヴィンテージ特有の意匠として見るこの形も、当時は着る人のためにつくられた現役のスポーツウェアだった。 それが今見ると、とにかく首元が面白い。丸い襟リブが前からはっきり見え、その後ろからもう一段、フードが立ち上がる。普通のパーカーならひと続きになる場所に二つの輪郭が重なることで、首まわりに奥行きが生まれる。フードを背中へ下ろした状態でも、この重なりは消えない。被っている時だけではなく、普段の姿そのものに後付けフードの特徴が表れる。 A VONTADEでは、そのフードを二枚仕立てにしている。生地を二重にすることでフード自体に量感を持たせ、下ろした時にも薄く潰れず、しっかりと立つように仕上げている。さらにフードコードにはニッケルチップ加工を施したコードを使用。丸い襟リブの上に立ち上がるフードと、そこから垂れるコード先端の金属まで、首まわりだけでも見どころが多い。 ドラポケまで見ると、このパーカーはさらに面白くなる フロントに付くのは、ヴィンテージスウェットで通称「ドラポケ」と呼ばれるポケット。見慣れたカンガルーポケットとはつくりが違い、身頃に対してポケットを重ねて付けるのではなく、身頃とポケットを切り替えて組み合わせる構造を持つ。ポケットを付け足したというより、ポケットまで含めて前身頃を組み立てている。その違いが、正面から見た時の独特な切り替えとして表れる。 さらにボディにはリバースウィーブ仕様を採用。生地を横方向に使うことで縦方向の縮みを軽減し、脇にはリブパネルを配して横方向への伸縮性を確保している。縦の縮みには生地の使い方で対応し、横の動きには伸びるリブを置く。ヴィンテージスウェットを代表するこの構造も、見た目だけではなく、着るための工夫として組み込まれている。 ポケットや脇ハギにはフラットシーマを採用している。縫い代を大きく重ねず平らに仕上げることで、厚みのあるスウェット生地でも接ぎ目がごろつきにくい。裏返して縫製を眺めるための服ではないが、こういう部分まできちんとつくられていることが、着た時の収まりにつながっている。見えるディテールだけではなく、身体に触れる場所までヴィンテージスウェットのつくりを拾っている。 AFTER HOODIE PARKAは、ヴィンテージの知識を披露するためのパーカーではないと思う。最初に惹かれるのは、しっかりした生地かもしれないし、少し変わった首元かもしれない。着ているうちにドラポケに目がいき、脇のリブや縫製まで気づいていく。買った日に全部を理解して終わる服ではなく、着る時間の中で少しずつ面白さが増えていく。アメカジを長く好きでいると、結局こういう服が手元に残る。派手ではない。でも、普通ではない。LAMPAで長く紹介していきたいと思えるパーカーです。 ■Size Mサイズ 肩幅52cm 胸幅62cm 着丈65cm 袖丈65cm Lサイズ 肩幅54cm 胸幅64cm 着丈67cm 袖丈67cm ※着用画像はMサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります おおまかですが身長170cm~175cmでMサイズ、175cmから180cmでLサイズといったサイズ感です ■Color Scarlet ■Style Pants A Vontade 2tac Marine Co. Chino Trousers VTD-0490-PT Mサイズを着用

  • A VONTADE AFTER HOODIE PARKA VTD0601-CS

    ¥24,200($154.37)

    ■A Vontade 古き良きアメリカ、ヨーロッパのワーク・ミリタリー・スポーツのウェアーからそれぞれの用途に応じた「ツール」としてのインスピレーションを受け 受け継ぐべきデザインや素材、機能性を吟味しながら、今の時代に必要な価値観や日本特有の繊細さ、緻密さをプラスしてオリジナリティーのある洋服へと進化させる。*A VONTADEの洋服は、あくまでカジュアルなモノであるが、「カジュアル=日常的」に着るモノであるが故に、タフで細部にまで拘った末永く着れるモノでなくてはならないと考える。日本でモノ作りっをする事に拘りを持ち、その高い技術力を背景に時を経て価値のあるモノ、着ていくほどに味わいを増すようなモノ作りを目指しています。 ■Lampaの見解 A VONTADE AFTER HOODIE PARKA VTD0601-CS ヴィンテージスウェットを思わせる、乾いた質感と骨のある生地。 後付けフードとドラポケ。機能から生まれた古いディテールを一着に。 アメカジが好きなら、ヴィンテージスウェットのディテールにはどうしても惹かれるものがある。後付けフード、ドラポケ、リバースウィーブ仕様、脇のリブパネル、フラットシーマ。どれも飾るために考えられたものではなく、寒さをしのぐ、縮みを抑える、身体を動かしやすくするといった目的から生まれ、それが結果として独特の格好良さになって残っている。 A VONTADEのAFTER HOODIE PARKAには、そんなヴィンテージスウェットの面白さがかなり濃く詰め込まれている。ただ、ディテールの数を競う服ではない。硬さのあるBD糸からつくられた裏毛、クルーネックの襟リブを残した首元、二枚仕立てのフード、身頃の中央で存在を主張するドラポケ。ひとつずつ見ていくと、古着好きが反応する要素が次々と出てくる。 そして、それだけ古い仕様を盛り込みながら、全体を見ればいわゆるレプリカ特有の古臭さへ向かわない。ヴィンテージの要素を強く残しながら、服そのものは洒落て見える。この加減こそ、A VONTADEの服づくりの巧さであり、LAMPAがこのパーカーを選んだ大きな理由でもある。 柔らかさだけではつくれない、ヴィンテージスウェットの手触り 生地には、もともと硬めの風合いを持つBD糸を二本撚り合わせた双糸を使い、目を詰めて編み立てた裏毛を使用している。触れた時にまず感じるのは、ふっくらとした膨らみの中に残る乾いたシャリ感としっかりしたコシ。最初からふわふわに柔らかく仕上げたスウェットとは、触った瞬間から方向が違う。 ヴィンテージのスウェットには、年代やブランドを見る前に、生地に触れただけで何か違うと感じさせるものがある。滑らかに整えられた現代的な裏毛とは違う、少し乾いていて、手の中に生地そのものの存在を感じる質感。この裏毛が狙っているのも、そうした古いスウェットを連想させるタッチだ。 しかし、表側の力強さだけではない。裏面には細かな起毛を施し、身体に触れる側には柔らかさと保温性を持たせている。外側にはシャリ感とコシ、内側には細かな起毛。見た目には昔のスウェットが持つ無骨さを感じさせながら、実際に身体へ触れる部分まで同じ方向には振らない。この表裏の差が、見た目の力強さと実際に着た時の心地よさを両立させている。 首元に、クルーネックの名残がある このパーカーで最も象徴的なのが、首元だ。一般的なパーカーは首の開きからそのままフードへつながっている。それに対して後付けフードは、クルーネックの襟リブを残し、その外側へフードを縫い付ける。スウェットにフードを足したという歴史が、首元を見れば分かる。 背景にあるのは、スポーツウェアとしての防寒性だ。身体を暖めるスウェットに、頭や首元を覆うフードを加える。1939〜40年のSEARSのカタログにもフード付きスウェットが新品として掲載されている。現在ではヴィンテージ特有の意匠として見るこの形も、当時は着る人のためにつくられた現役のスポーツウェアだった。 それが今見ると、とにかく首元が面白い。丸い襟リブが前からはっきり見え、その後ろからもう一段、フードが立ち上がる。普通のパーカーならひと続きになる場所に二つの輪郭が重なることで、首まわりに奥行きが生まれる。フードを背中へ下ろした状態でも、この重なりは消えない。被っている時だけではなく、普段の姿そのものに後付けフードの特徴が表れる。 A VONTADEでは、そのフードを二枚仕立てにしている。生地を二重にすることでフード自体に量感を持たせ、下ろした時にも薄く潰れず、しっかりと立つように仕上げている。さらにフードコードにはニッケルチップ加工を施したコードを使用。丸い襟リブの上に立ち上がるフードと、そこから垂れるコード先端の金属まで、首まわりだけでも見どころが多い。 ドラポケまで見ると、このパーカーはさらに面白くなる フロントに付くのは、ヴィンテージスウェットで通称「ドラポケ」と呼ばれるポケット。見慣れたカンガルーポケットとはつくりが違い、身頃に対してポケットを重ねて付けるのではなく、身頃とポケットを切り替えて組み合わせる構造を持つ。ポケットを付け足したというより、ポケットまで含めて前身頃を組み立てている。その違いが、正面から見た時の独特な切り替えとして表れる。 さらにボディにはリバースウィーブ仕様を採用。生地を横方向に使うことで縦方向の縮みを軽減し、脇にはリブパネルを配して横方向への伸縮性を確保している。縦の縮みには生地の使い方で対応し、横の動きには伸びるリブを置く。ヴィンテージスウェットを代表するこの構造も、見た目だけではなく、着るための工夫として組み込まれている。 ポケットや脇ハギにはフラットシーマを採用している。縫い代を大きく重ねず平らに仕上げることで、厚みのあるスウェット生地でも接ぎ目がごろつきにくい。裏返して縫製を眺めるための服ではないが、こういう部分まできちんとつくられていることが、着た時の収まりにつながっている。見えるディテールだけではなく、身体に触れる場所までヴィンテージスウェットのつくりを拾っている。 AFTER HOODIE PARKAは、ヴィンテージの知識を披露するためのパーカーではないと思う。最初に惹かれるのは、しっかりした生地かもしれないし、少し変わった首元かもしれない。着ているうちにドラポケに目がいき、脇のリブや縫製まで気づいていく。買った日に全部を理解して終わる服ではなく、着る時間の中で少しずつ面白さが増えていく。アメカジを長く好きでいると、結局こういう服が手元に残る。派手ではない。でも、普通ではない。LAMPAで長く紹介していきたいと思えるパーカーです。 ■Size Mサイズ 肩幅52cm 胸幅62cm 着丈65cm 袖丈65cm Lサイズ 肩幅54cm 胸幅64cm 着丈67cm 袖丈67cm ※着用画像はMサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります おおまかですが身長170cm~175cmでMサイズ、175cmから180cmでLサイズといったサイズ感です ■Color Oatmeal ■Style Pants A Vontade 2tac Marine Co. Chino Trousers VTD-0490-PT Mサイズを着用

  • A VONTADE COACHES JACKET VTD-0576-JK

    ¥46,400($295.99)

    ■A Vontade 古き良きアメリカ、ヨーロッパのワーク・ミリタリー・スポーツのウェアーからそれぞれの用途に応じた「ツール」としてのインスピレーションを受け 受け継ぐべきデザインや素材、機能性を吟味しながら、今の時代に必要な価値観や日本特有の繊細さ、緻密さをプラスしてオリジナリティーのある洋服へと進化させる。*A VONTADEの洋服は、あくまでカジュアルなモノであるが、「カジュアル=日常的」に着るモノであるが故に、タフで細部にまで拘った末永く着れるモノでなくてはならないと考える。日本でモノ作りっをする事に拘りを持ち、その高い技術力を背景に時を経て価値のあるモノ、着ていくほどに味わいを増すようなモノ作りを目指しています。 ■Lampaの見解 A VONTADE - COACHES JACKET VTD-0576-JK 70年代のコーチジャケットを、今の空気感に。 都会の男にふさわしい、品と無骨さを備えた一着。 コーチジャケットは、昔から好きな服だ。90年代のアメカジやスケーターの装いを振り返ると、欠かせない存在だったと思う。Tシャツやパーカーの上から気楽に羽織れて、それだけで格好よかった。着方をあれこれ考えず、いつもの服の上に重ねて街へ出る。あの気負いのなさは、今もこの服に求めたいものだ。 ただ、今着たいのは、当時着ていたものと同じコーチジャケットではない。服を長く見続けていると、馴染みのある形でも、生地や色、細部のつくりによって改めて惹かれることがある。このA VONTADEには、昔から好きだった服を、今の感覚で選び直したくなる魅力がある。 ベースとなったのは、70年代のL.L.Beanのコーチジャケット。チンストラップを備えた襟と、シャモアクロスの裏地を持つモデルだ。簡潔なナイロンジャケットに、首元の防風と起毛コットンの暖かさを組み込んだつくり。その実用的な考え方を受け継ぎながら、表地を替え、袖口などの仕様に手を加えることで、A VONTADEは街で着る一着としての魅力を深めている。 コートを思わせる生地で、馴染みのある形を新しく 表地には、高密度に織り上げたコットンナイロンのウェザー生地を使用。糸を密に打ち込むことで生まれるハリ・コシがあり、手に触れたときにもしっかりとした安心感がある。高密度の織りは風を通しにくくする方向にも働き、着たときには身頃や袖が身体へくったりと沿いすぎず、ジャケットの形を支えてくれる。 そこへ微起毛加工を施し、表面にごく細かな毛羽を持たせている。生地のハリを残しながら、触れたときの硬質な感触を和らげ、滑らかな手触りに仕上げているのが特徴だ。細かな毛羽によって光の反射も穏やかになり、表面には落ち着いた陰影が出る。形を支える力はあるのに、見た目と手触りは柔らかい。この組み合わせがいい。 コットンの自然な風合いにナイロンの強さを組み合わせ、さらに撥水加工を加えることで、水滴が表面に染み込みにくいように仕上げている。日常で着るための実用性を備えながら、生地の見え方は穏やかだ。どこかコートに使われていそうな質感があり、特にベージュの落ち着いた色合いには品がある。昔着ていたコーチジャケットとは違うと感じるのは、まずこの生地と色だ。 デザインソースとなったL.L.Beanがナイロンの外側に暖かなシャモアクロスを組み合わせていたのに対し、今回はコットンナイロンの表地に、起毛したコットンスエードの裏地を合わせている。表地の微起毛は手触りと見え方を整え、裏地の起毛は保温性を高める。それぞれに役割があり、外側の質感を変えながら、内側には暖かさを持たせるという元の設計を受け継いでいる。 小さな部品に残る、70年代の実用的なつくり 襟には、L.L.Beanのモデルを特徴づけるチンストラップを配している。普段は襟を寝かせて着て、冷えたときには立てた襟を喉元で留める。前身頃を上まで閉じるだけでは残る首の開きを、襟側から補える仕組みだ。留めたときには首元を包む輪郭が生まれ、寝かせて着たときとは印象も変わる。防風のための部品が、着た姿にも魅力を与えている。 袖口は、ゴムだけで絞るイージーな仕様にタブを加えている。ゴムで手首に沿わせるだけでなく、タブによって締まり具合を自分で決められる。冷えたら襟を立て、袖口も締める。起毛した裏地で暖かさを持たせたうえで、その暖かさを逃がしやすい開口部にも手を入れている。生地だけを立派にして終わらず、実際に着るときに触る部分までつくり込んでいるところに惹かれる。 その一方で、脇には通気のための菊穴を配している。首元や袖口は必要に応じて閉じられ、脇には内側の熱や湿気が抜ける経路がある。風を避けるためのつくりと、着て動くためのつくりが、一着の中に揃っているのだ。目立つ装飾ではないが、この小さな穴にも役割がある。必要があって付けられた部品を隠さず、そのまま服の表情にしている。この実用の積み重ねが、落ち着いた生地と色の中に残る無骨さだ。 いつもの着方で、生地とつくりの違いを楽しむ 裾にはアジャスターを配し、シルエットを調整できる。緩めれば裾の広がりを残して着られ、絞れば下側の輪郭がまとまる。同時に、裾から入り込む風を抑えるための調節にもなる。襟はチンストラップ、袖口はゴムとタブ、裾はアジャスター。風が入りやすい場所を、それぞれ自分で整えられる。気楽に羽織れる形のまま、冷えたときには着方を変えて応えられる。この実用をきちんと残しているから、70年代のデザインを手掛かりにした意味がある。 Tシャツやパーカーの上に気楽に羽織る。それで十分だと思う。微起毛の落ち着いた表面、ベージュの穏やかな色合い、襟元や袖口の丁寧なつくりが、馴染みのある着方に違いをつくってくれる。着方を難しくすることなく、素材と仕様によって、いつもの装いの見え方が変わる。LAMPAがこの一着に惹かれるのは、好きだった服との関係を、自然に更新してくれるからだ。 コーチジャケットが持つ気楽さは、年齢を重ねても手放したくないものです。そのうえで、今の感覚で納得できる生地と色、自分で調節できる仕様も求めたいと思います。70年代のL.L.Beanを手掛かりに、その両方を一着へまとめたのが、このA VONTADEです。昔から好きだった方にも、簡素なナイロンジャケットの印象で止まっている方にも、ぜひ見ていただきたい一着です。LAMPAが考える、都会の男のコーチジャケットの決定版です。 ■Size Sサイズ 胸幅61cm 着丈74cm ゆき丈86cm Mサイズ 胸幅63cm 着丈76cm ゆき丈88cm Lサイズ 胸幅65cm 着丈78cm ゆき丈90cm 着用画像はSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります Mサイズでアメカジ感ある若干ゆったりとしたサイズ感で、Sはスッキリした着方が好きな方にオススメ。Lはワンサイズ大きめで少し自分には大きすぎると感じました。 ■Color TAN ■Style Tops YONETOMI RIGID SEA ISLAND COTTON KNIT PULLOVER 95-254-009 3サイズを着用 Pants A VONTADE UTILITY TROUSERS VTD-0496-PT2 Mサイズを着用

  • YONETOMI RIGID CASHMERE SWEATER CREW NECK PULLOVER

    ¥51,700($329.80)

    ■Yonetomi 戦後の1952年、「米富繊維株式会社」はニットメーカーとして山形県南東部山辺の地で創業。「他社に先駆ける」「常識にとらわれずに追求する」精神性を継承しつつ、歴史と伝統にあぐらをかくことなく表現方法を模索。常に新しい編地の開発に挑戦し続ける事により世界でも類を見ないクオリティを実現。またその技術を基に素材開発から商品開発、量産に至るまで自社ファクトリーにて一貫して行い、クラシックな編み組織にベーシックな佇まいでありながらも、素材の組み合わせにより今までに無い美しい響きを演出。日々の装いとして気負いなく楽しめるニットを提案しています。 ※音量にご注意ください ■Lampaの見解 YONETOMI RIGID CASHMERE SWEATER CREW NECK PULLOVER カシミアを、リジッドデニムのように育てて着る。 高級素材をアメカジの時間軸へ持ち込んだ、YONETOMI渾身のニット。 カシミアと聞いて、まず思い浮かべるのは極上の柔らかさと滑らかさだと思う。身体を優しく包む着心地と、高級素材ならではの整った見え方。それがカシミアの大きな魅力であることに間違いはない。 ところがYONETOMIは、そのカシミアを繊維が切れる限界まで強く撚り、さらに度詰めで編んだ。 最初から柔らかく完成させるのではなく、しっかりとハリとコシを残した状態から着始め、洗いながら少しずつ柔らかくしていく。言ってしまえば、リジッドデニムを穿き込む感覚をカシミアでやろうとしている。 服を長く見続けていると、素材の良さを素直に引き出した服には何度も出会う。でも、素材が本来持っている魅力を理解したうえで、あえて反対方向へ振り切る服にはなかなか出会わない。 本来は柔らかさを求めるカシミアを、限界まで強くする。それでも触れれば、肌触りはしっかりカシミア。この相反する感覚が同時に存在している。 これは本当に凄い。 LAMPAがこのニットを選ぶ理由は、単に上質なカシミアを使っているからではない。誰もが知っている高級素材に、まだこんな見せ方があったのかと思わせてくれるからだ。 柔らかさを求めず、強さを与えたカシミア 使われているのは、この生地のために別注で制作された強撚のカシミア糸。 繊維が切れる限界まで強く撚ったカシミアを、さらに度詰めで編み上げている。通常のカシミアニットと比べて二倍近い量のカシミアを使用しながら、ふわふわとした柔らかさへ向かうのではなく、密度があり、芯を感じるしっかりとした生地に仕上げている。 ここが、このニットの面白さの中心だと思う。 一般的なカシミアニットが繊維の柔らかさや膨らみを引き出す方向へ向かうのに対して、RIGID CASHMEREは強撚と度詰めによってハリとコシを与える。それによって新品の状態では、身体に柔らかく沿うカシミアとは明らかに違う、生地そのものに芯を感じる手触りが生まれている。 しかし、その芯の強さの奥にはカシミア特有の滑らかさがきちんと残っている。 しっかりしているのに、触れるとカシミア。 カシミアの良さを消して別の素材に近づけたのではない。カシミアの中にある別の魅力を、糸と編み方によって引き出している。そのために通常の二倍近い量の原料を使うという贅沢さも含め、日本を代表するニットメーカーYONETOMIだからこそ形にできた生地だと思う。 さらに、あえて洗いや染めといった製品加工を施さず、カシミア本来の色をそのまま生かしている。 高級素材だからこそ美しく染め、整えて見せるのではなく、加工を加えず素材の色を残す。その仕上がりは、ミリタリーのDeadstockセーターを彷彿とさせる。 通常の二倍近い量のカシミアを使った贅沢な編地でありながら、見せたいのはラグジュアリーな華やかさではない。強撚と度詰めによるハリ、無染色の色合い、製品加工を施していない状態。それらが一つにつながることで、カシミアでありながら古いミリタリーウェアにも通じる素朴で力強い表情をつくっている。 高級素材を使いながら、高級品らしく見せる方向へ持っていかない。この逆転した考え方に、RIGID CASHMEREというニットの面白さがある。 新品を完成形にしない。カシミアを育てて着る そして、このニットの価値は新品の状態だけでは分からない。 家庭で手洗いすることができ、洗濯を重ねることで、最初に感じるハリやコシが徐々に柔らかくなり、カシミア本来の風合いが増していく。 最初から最高の柔らかさに仕上げて渡すのではない。着て、洗って、その人の時間を重ねることで変わっていく余地を残している。 この付き合い方は、リジッドデニムに近い。 硬さの残る新品から穿き始め、何度も身体を通し、洗い、少しずつ馴染ませていく。買った瞬間が完成ではなく、その先に自分だけの状態が待っている。デニムを長く穿いてきた人なら、その時間まで含めて服を買う感覚を知っていると思う。 それをカシミアで味わえる。 高級なカシミアだから丁寧にしまっておくのではなく、自分で手洗いしながら着込んでいく。最初にあった芯の強さが徐々にほどけ、その中から本来の柔らかさが現れてくる。 「RIGID CASHMERE」という名前は、生地の硬さだけを表しているのではない。リジッドの状態から自分で育てていく、このニットとの付き合い方まで含めた名前だと思う。 スウェットの感覚で着る、アメカジ仕様のカシミア デザインも、この生地の考え方ときれいにつながっている。 腕や身幅にはややゆとりを持たせ、一般的なセーターとは違う、スウェットを思わせるシルエットを採用している。 度詰めされた生地のハリとコシが、このゆとりのある輪郭を支える。柔らかなニットが身体に沿って落ちる見え方とは違い、しっかりとした編地とカジュアルなシルエットが組み合わさることで、カシミアでありながらアメカジの延長で着られる輪郭をつくっている。 さらに首元には、通常なら付けられるブランドネームさえない。 カシミアの肌触りを損なわないためであり、同時にミリタリーのDeadstockセーターを思わせる見え方を深めるためでもある。 ブランドを主張するパーツを加えるのではなく、着心地と服としての完成度を優先して、あえてなくす。強撚、度詰め、無染色、製品加工を施さない仕上げ、スウェットを思わせるシルエット、そしてネームを排除した首元まで、すべてが同じ方向を向いている。 カシミアの価値を、柔らかさや高級感だけで考えていたら、このニットは生まれなかったと思う。 極上の素材を、ただ極上に見せるのではない。その素材にあえて強さを与え、ミリタリーのDeadstockセーターを思わせる姿にして、スウェットの感覚で着られる形にする。そして新品を完成形とせず、自分で手洗いしながら柔らかく育てていく。 考え方は、驚くほどアメカジだ。 デニムや古いミリタリーウェアを着続ける中で感じてきた、時間を重ねるほど自分の服になっていく面白さ。その感覚を、カシミアという高級素材で味わわせてくれる。 柔らかくて滑らかなカシミアなら、ほかにも選択肢はある。 でも、カシミアをここまでアメカジの文脈で捉え、着て、洗って、育てるところまで含めて一着の価値にしたニットはそうそうない。 本当にアメカジが好きな人にこそ着てほしい。YONETOMIの技術と発想があったからこそ生まれた、唯一無二の最高傑作ニットです。 着用画像はMサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 ■Size Mサイズ 肩幅49cm 胸幅58cm 着丈67cm 袖丈57cm Lサイズ 肩幅51cm 胸幅60cm 着丈69cm 袖丈59cm XLサイズ 肩幅53cm 胸幅62cm 着丈71cm 袖丈61cm 着用画像はMサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。 自分の場合、Mサイズでピッタリという感じでスッキリ着たい方にはオススメのサイズ感。Lサイズは少しゆったりと着れアメカジ感ある着方が好きな方にはLサイズ。XLサイズは自分には少し大き過ぎる感じがします おおまかですが身長165cm~170cmでMサイズ、170cmから175cmでLサイズ、175cmから180cmでXLサイズといった感じになります ■Color Raw ■Style Pants BARNSTORMER 1955DNMツープリーツデニムトラウザーズ 32サイズを着用

  • THING FABRICS LONG SLEEVE T-SHIRT (1mm PILE) TFIN-2901

    ¥16,500($105.25)

    ■Thing fabrics 日本が世界に誇る高品質な今治産タオルを、「着る」タオルとして提案するべく、新たにオリジナルファブリックを開発。部屋着から普段着まで、日常のあらゆるシーンに馴染む心地のよいタオルウェアとタオルグッズを展開しています。 ■Lampaの見解 THING FABRICS - LONG SLEEVE T-SHIRT(1mm PILE) TFIN-2901 毎日着るロンTだから、生地で選びたい。 シンプルな服ほど、その違いははっきり見える。 ロンTは、特別な服ではない。 毎日のように着る、ごく普通の服だと思う。だからLAMPAでは、こういうシンプルな服ほど、生地の違いを大切にしている。同じ無地、同じ形でも、何でつくられているかによって、着た時の気持ちよさも、見え方も変わるからだ。 THING FABRICSのLONG SLEEVE T-SHIRTを選んだのも、そのパイル生地に理由がある。触れればタオルを思わせる柔らかさがあり、着れば細かなループが無地の表面に凹凸をつくる。気持ちがいいだけでも、珍しいだけでもない。肌で感じる違いが、そのまま着た時の表情にもつながっている。 プリントや大きなディテールがあるわけではない。それでも、一般的な天竺のロンTとは見え方が違う。何かを足して特徴をつくるのではなく、素材そのもので違いをつくる。THING FABRICSのパイルを、いつものロンTとして着たいと思った理由はそこにある。 肌に触れる生地を、原料と糸から考える 原料には、アメリカ・カリフォルニア州のサンホーキンバレーで育つサンホーキン綿を使用。長く強い繊維を持つ綿を、精紡交撚という紡績技術によって、余分な毛羽を抑えた滑らかな糸へ仕上げている。さらにオリジナルスパン糸を組み合わせることで、洋服として必要な伸縮性も持たせた。 タオルなら、触れた時の柔らかさや水分を吸うことが大切になる。けれど服なら、それを身につけて腕を動かし、歩き、座り、一日を過ごす。THING FABRICSは今治の職人と二年をかけ、タオルの心地よさを残しながら、洋服として着るためのパイルをつくっている。 吸水性にも、その技術がはっきり表れている。吸水性を測る沈降法で、一般的なタオルの基準とされるのは60秒以内。それに対して、今治タオルが求めるのは5秒以内。試験片を水面に浮かべ、水を吸って沈み始めるまでの基準時間が12分の1ということになる。柔らかなだけではなく、水分を素早く受け取るところまで考えられている。この差は大きい。 1mmだから、毎日着る服になる パイルは気持ちがいい反面、ループが長ければ突起物やベルクロに絡みやすく、引っ掛けた時に糸が引き出されることがある。そこで、この生地ではパイルのループを1mmという短さに設定している。 短くすることで引っ掛かりを軽減しながら、パイルらしい柔らかな感触は残す。しかも、この短いループは見た目にも効いてくる。細かな凹凸によって光の当たり方に変化が生まれ、無地でも表面が平坦に見えない。1mmという設計が、日常での着やすさと、このロンTならではの表情の両方につながっている。 デニムと合わせると、さらに分かる LAMPAでは、このパイル生地はデニムとの相性がとてもいいと思っている。デニムにも織りによる凹凸や色の濃淡があり、こちらには細かなループによる柔らかな表情がある。Tシャツとデニムというシンプルな組み合わせだからこそ、異なる生地の質感がはっきり見えてくる。 Gジャンの下に着るのもいい。襟元や裾から見える面積はわずかでも、一般的な天竺とは違うパイルの質感がアクセントになる。柄やプリントを加えるのではなく、組み合わせる生地を変えることで、シンプルなコーディネートに変化をつけられる。LAMPAでも、この着方を特に気に入っている。 シルエットは、半袖タイプのように肩幅や身幅を大きく取った形ではない。必要なゆとりを残しながら、輪郭はすっきりとしている。一枚で着ればパイルの表面がしっかり見え、上着を重ねても収まりやすい。生地に特徴がある分、形を必要以上に主張させていないところも、このロングスリーブには合っている。 ロンTは、特別な服ではない。派手なデザインなら、違いはすぐに分かる。けれど、何度も着るシンプルな服で差をつくるのは、もっと細かな部分だと思う。糸が違う。肌触りが違う。生地の表情が違う。その小さな違いが、着るたびに効いてくる。シンプルな服ほど、こういう差はごまかせない。 ■Size サイズ0 肩幅54cm 胸幅61cm 着丈69cm 袖丈60cm サイズ1 肩幅56cm 胸幅63cm 着丈71cm 袖丈62cm 着用画像は0サイズを着用。着用モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合は0サイズで程よくゆったりと着れて、2サイズでワンサイズ大きめですが、これでも良いかな?と思えるサイズ感です。おおまか身長170cmから175cmで0サイズ、身長175cmから180cmが1サイズといった感じです ※洗濯後に着丈、袖丈が約2cm縮ます ※洗濯の際は柔軟剤のご使用は今治ダオルのもつ吸水性を損なってしまいますのでご注意ください ※もし生地から糸が飛び出してしまった場合は引っ張らずに糸の根元から切ってください 生地の構造上そこからほつれる心配はありません ■Color Black ■Style Jacket ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 1ST ONE WASH 011OW 38サイズを着用  Pants  ORDINARY FITS 116TYPE STANDARD ONE WASH 116OW1 32サイズを着用

  • THING FABRICS LONG SLEEVE T-SHIRT (1mm PILE) TFIN-2901

    ¥16,500($105.25)

    ■Thing fabrics 日本が世界に誇る高品質な今治産タオルを、「着る」タオルとして提案するべく、新たにオリジナルファブリックを開発。部屋着から普段着まで、日常のあらゆるシーンに馴染む心地のよいタオルウェアとタオルグッズを展開しています。 ■Lampaの見解 THING FABRICS - LONG SLEEVE T-SHIRT(1mm PILE) TFIN-2901 毎日着るロンTだから、生地で選びたい。 シンプルな服ほど、その違いははっきり見える。 ロンTは、特別な服ではない。 毎日のように着る、ごく普通の服だと思う。だからLAMPAでは、こういうシンプルな服ほど、生地の違いを大切にしている。同じ無地、同じ形でも、何でつくられているかによって、着た時の気持ちよさも、見え方も変わるからだ。 THING FABRICSのLONG SLEEVE T-SHIRTを選んだのも、そのパイル生地に理由がある。触れればタオルを思わせる柔らかさがあり、着れば細かなループが無地の表面に凹凸をつくる。気持ちがいいだけでも、珍しいだけでもない。肌で感じる違いが、そのまま着た時の表情にもつながっている。 プリントや大きなディテールがあるわけではない。それでも、一般的な天竺のロンTとは見え方が違う。何かを足して特徴をつくるのではなく、素材そのもので違いをつくる。THING FABRICSのパイルを、いつものロンTとして着たいと思った理由はそこにある。 肌に触れる生地を、原料と糸から考える 原料には、アメリカ・カリフォルニア州のサンホーキンバレーで育つサンホーキン綿を使用。長く強い繊維を持つ綿を、精紡交撚という紡績技術によって、余分な毛羽を抑えた滑らかな糸へ仕上げている。さらにオリジナルスパン糸を組み合わせることで、洋服として必要な伸縮性も持たせた。 タオルなら、触れた時の柔らかさや水分を吸うことが大切になる。けれど服なら、それを身につけて腕を動かし、歩き、座り、一日を過ごす。THING FABRICSは今治の職人と二年をかけ、タオルの心地よさを残しながら、洋服として着るためのパイルをつくっている。 吸水性にも、その技術がはっきり表れている。吸水性を測る沈降法で、一般的なタオルの基準とされるのは60秒以内。それに対して、今治タオルが求めるのは5秒以内。試験片を水面に浮かべ、水を吸って沈み始めるまでの基準時間が12分の1ということになる。柔らかなだけではなく、水分を素早く受け取るところまで考えられている。この差は大きい。 1mmだから、毎日着る服になる パイルは気持ちがいい反面、ループが長ければ突起物やベルクロに絡みやすく、引っ掛けた時に糸が引き出されることがある。そこで、この生地ではパイルのループを1mmという短さに設定している。 短くすることで引っ掛かりを軽減しながら、パイルらしい柔らかな感触は残す。しかも、この短いループは見た目にも効いてくる。細かな凹凸によって光の当たり方に変化が生まれ、無地でも表面が平坦に見えない。1mmという設計が、日常での着やすさと、このロンTならではの表情の両方につながっている。 デニムと合わせると、さらに分かる LAMPAでは、このパイル生地はデニムとの相性がとてもいいと思っている。デニムにも織りによる凹凸や色の濃淡があり、こちらには細かなループによる柔らかな表情がある。Tシャツとデニムというシンプルな組み合わせだからこそ、異なる生地の質感がはっきり見えてくる。 Gジャンの下に着るのもいい。襟元や裾から見える面積はわずかでも、一般的な天竺とは違うパイルの質感がアクセントになる。柄やプリントを加えるのではなく、組み合わせる生地を変えることで、シンプルなコーディネートに変化をつけられる。LAMPAでも、この着方を特に気に入っている。 シルエットは、半袖タイプのように肩幅や身幅を大きく取った形ではない。必要なゆとりを残しながら、輪郭はすっきりとしている。一枚で着ればパイルの表面がしっかり見え、上着を重ねても収まりやすい。生地に特徴がある分、形を必要以上に主張させていないところも、このロングスリーブには合っている。 ロンTは、特別な服ではない。派手なデザインなら、違いはすぐに分かる。けれど、何度も着るシンプルな服で差をつくるのは、もっと細かな部分だと思う。糸が違う。肌触りが違う。生地の表情が違う。その小さな違いが、着るたびに効いてくる。シンプルな服ほど、こういう差はごまかせない。 ■Size サイズ0 肩幅54cm 胸幅61cm 着丈69cm 袖丈60cm サイズ1 肩幅56cm 胸幅63cm 着丈71cm 袖丈62cm 着用画像は0サイズを着用。着用モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合は0サイズで程よくゆったりと着れて、2サイズでワンサイズ大きめですが、これでも良いかな?と思えるサイズ感です。おおまか身長170cmから175cmで0サイズ、身長175cmから180cmが1サイズといった感じです ※洗濯後に着丈、袖丈が約2cm縮ます ※洗濯の際は柔軟剤のご使用は今治ダオルのもつ吸水性を損なってしまいますのでご注意ください ※もし生地から糸が飛び出してしまった場合は引っ張らずに糸の根元から切ってください 生地の構造上そこからほつれる心配はありません ■Color Light Gray ■Style Jacket ORDINARY FITS DENIM JACKET TYPE 1ST ONE WASH 011OW 38サイズを着用  Pants  ORDINARY FITS 116TYPE STANDARD ONE WASH 116OW1 32サイズを着用

  • FOUND FEATHER STRAP BACK CAP PROCEED

    ¥9,020($57.54)

    SOLD OUT

    ■Found feather FOUND FEATHER(ファウンドフェザー)は、カナダ出身のMerv Maranan氏が日本で立ち上げたヘッドウェアブランド。ヴィンテージやミリタリーのヘッドウェアを背景に、そのシルエットやディテールをベースとしながら、日本やイギリスを中心にセレクトした様々な素材を組み合わせ、現代的な帽子へと再構築している。生産は日本の熟練した職人によって行われ、素材、フィット、被り心地まで細部を追求。古いものをそのまま再現するのではなく、異なる素材やカルチャーを掛け合わせることで、新しい価値を持つヘッドウェアを生み出している。 ■Lampaの見解 FOUND FEATHER - SNAP BACK CAP PROCEED キャップなのに、幼く見えない。 革靴を履く日に被っても、頭だけが浮かない。 キャップは、服装や素材との組み合わせによっては少し幼く見えることがある。 LAMPAでキャップを選ぶときに見るのは、単純な被りやすさだけではない。被った時に服全体の印象を崩さず、キャップ自体にもきちんと存在感があること。 FOUND FEATHERのSTRAP BACK CAP PROCEEDは、その条件を満たしている。 キャップらしい気軽さを残しながら、スポーツキャップとは見え方がまるで違う。革靴を履くような装いに入れても、頭だけが軽く見えにくい。 理由は三つある。生地、形、そして正面に入る「PROCEED」の一語。 単色では生まれない、メランジウールの奥行き 生地はメランジウール。異なる色が細かく混ざり合っているので、一色で染めた生地とは奥行きが違う。近くで見ると複数の色が混ざる細かな表情があり、少し離れると一つの色に馴染む。光の当たり方や見る距離で色が微妙に変わるから、無地なのに平面的に見えない。 ウールの温かみがあるぶん、キャップにありがちなスポーティーさは前に出てこない。輪郭が静かに見える大きな理由は、この生地だ。 ポリエステルを混紡しているので、ウールの表情を残しながら、生地としての安定感もある。クラシックな印象を持ちながら、日常で構えず被れる。 6パネルの基本形と、真鍮のバックル 形は6パネルの基本形。クラウンは標準的な15cm、各パネルには刺繍アイレットを配置。ブリムは一般的なセミハード仕様で、最初から緩やかなカーブがついている。カーブの強さは好みに合わせて調整できる。 被って印象に残るのは、クラウンとブリムの関係だ。深すぎず浅すぎず、頭だけが大きく見えたり、逆にキャップだけが小さく見えたりしにくい。メランジウールの表情と形が、きちんと噛み合っている。 後ろには真鍮製バックル。ストラップは外に見せても、内側に収納しても着用できる。単なるサイズ調整の部品で終わらず、後ろ姿まで好みに合わせて変えられる仕様だ。 「PROCEED」の一語に入っているもの フロントの刺繍は「PROCEED」。THE ROOTSの名曲「PROCEED」から着想を得た言葉だ。 形だけを見ればオーセンティックな6パネル。その正面にHIP HOPから引いた一語を置くことで、トラディショナルな帽子とは違う方向へ振っている。 ウールの生地、真鍮の昔ながらのバックル、音楽から引いた刺繍。性格の違う要素を、Maranan氏は無理に主張させず、一つのキャップに収めている。「PROCEED」には氏の音楽やストリートカルチャーへの感覚が入っている。 知っていれば背景まで楽しめる。知らなくても、一つのグラフィックとして自然に成立する。その距離感も、このキャップの良さだ。 キャップだと少し幼く見えることがあると感じている方にも、これは一度試していただきたいキャップです。 ■Size Free 頭周り55cm~62cm 高さ15cm ツバの長さ7cm 着用画像はFreeサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります ■Color Brown, Navy ■Style Jacket STILL BY HAND シンセティックレザーブルゾン BL07263 46サイズ着用 Tops MANUAL ALPHABET SUPIMA OX SHIRTS BALGING FIT(ややゆったり) BASIC-BG-001 D,Navy 2サイズ着用 Pants ORDINARY FITS 117TYPE LOOSE ONE WASH 117OW 32サイズ着用

  • BRENA BLAZE L/S THOMAS MASON VINTAGE FLANNEL CHK

    ¥29,700($189.46)

    ■Brena WORK , MILITARY , VINTAGE…一括りで形容し難い古き良き時代のアイテムをモディファイ。オーセンティックかつシンプルなリアルクローズを提案しています。細部にわたり「テーラード」の要素を組み込んだ丁寧な物作りが特徴。現代では希少な全行程を1人の職人が手縫いで仕上げる「丸縫い」も採用。大量生産に惑わされない信念を持ったもの作りを目指しています。普遍的なアイテムだからこそ真摯に丁寧に。 ■Lampaの見解 BRENA - BLAZE L/S THOMAS MASON VINTAGE FLANNEL CHK THOMAS MASONで、このアメカジ感。 しかも90年代、英国製のデッドストック。 チェックのネルシャツは、いくらでもある。けれど、色目を見て「これだ」と思えるものは、探すとなかなか見つからない。 この生地は展示会で見た瞬間にピンときた。まず、色の組み合わせが好みのど真ん中。しかも、90年代に英国で織られたTHOMAS MASONのデッドストックだった。 柄には、はっきりとアメカジの匂いがある。ところが実際に触れてみると、しっかりした生地感がありながら、驚くほど柔らかく滑らか。見た目から想像する無骨さと、実際の質感がいい意味でずれる。 色柄も質感も、ここまで好みに合うネルには滅多に出会えない。展示会で即オーダーを決めた。 英国時代のTHOMAS MASONがつくったネル THOMAS MASONは、英国のシャツ文化の中で生地をつくってきた。Turnbull & Asserへの生地供給も、その歴史を示す一つ。今回の生地は、現在のイタリア生産へ移る前、90年代にヨークシャーで織られたものだ。 THOMAS MASONが好きな方ほど、ネル生地という時点で意外に思うかもしれない。さらに、これほどアメリカのカジュアルウェアを思わせるチェック柄。ブランド名から想像する端正なシャツ地とは違う方向を向いているのに、生地そのものの滑らかさには、やはりTHOMAS MASONらしさを感じる。 英国製で、90年代のデッドストック。その希少性だけを理由に選んだわけではない。この色柄を今着たいと思えたこと。そして、柄の力強さに対して、生地の質感が重くなりすぎないこと。LAMPAにとっては、その組み合わせこそが大きかった。 カジュアルな柄を、丁寧な縫製で形にする 縫製を手掛けるのは、国内トップクラスの技術を誇るシャツ専門工房。細かなステッチでシャツの輪郭を美しく仕上げ、生地やデザインに合わせて縫い方まで変える。 さらにボタン付けには、手作業でしか行えない千鳥掛けを採用。一つひとつ人の手で仕上げる、手間のかかる仕様だ。こうした表からは目立ちにくい部分にも、シャツ専門工房で仕立てる意味が表れている。 チェック柄の印象が強いシャツだからこそ、縫製は柄に負けない服の形をつくる大切な仕事になる。アメカジらしい色柄を、そのまま粗い仕上がりに寄せない。丁寧に縫い上げられた輪郭と細部の仕事が、カジュアルな色柄をラフに見せすぎない。 あの時代の空気を、新品で着る 90年代に織られた生地の色柄には、当時の空気感やファッションセンスのDNAが刻まれている。その生地を今、BRENAが一着のシャツに仕立てた。古着で探し当てた一枚を着るのとも、昔の柄を新しく再現したシャツを着るのとも違う。 デッドストック生地を使用しているため、入荷は少量です。あの時代に織られた生地を、新品から自分の一着として着られる。服好きの大人の男にとって、これ以上ない贅沢ではないでしょうか。 ■Size 40サイズ 肩幅51cm 胸幅60cm 着丈76cm 袖丈58cm 41サイズ 肩幅53cm 胸幅62cm 着丈78cm 袖丈60cm 42サイズ 肩幅55cm 胸幅64cm 着丈80cm 袖丈62cm 着用画像は41サイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、40サイズで少しだけゆとりある感じで着れますが、前身頃の丈は少し短く見え、41サイズでほどよくゆったりと着用でき、このシャツでは適正サイズ。42サイズだと少し大き過ぎる感じがします。 おおまかですが身長165カラ170cmで40サイズ、170から175cmで41サイズ、175から180cmで42サイズといった感じになります。 各サイズの着用感やサイズ選びについて、Instagram LIVEで紹介しています。 https://www.instagram.com/p/DeI7J5QCff0/ ■Color Brown Check ■Style Pants  ORDINARY FITS 119TYPE WIDE USED 119USD 30サイズ

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