Ordinary fits Denim Coverall Used OF-J069
JPY39,600(USD251.19)
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■ORDINARY FITS
ORDINARY FITSを始めた時に想い描いていた事。
当時、MADE IN JAPANの服が急激に減ってきて、海外生産の服が世の中に溢れていた。
時代に逆行するかもしれないが、自分達は日本生産にこだわったモノづくりをしていく。そう思い続けて現在まで服を作り続けてきた。
そしていつか、自分達の手で想いを込めた服作りが出来る、そんな縫製工場を作る夢を描くようになった。
ただ服を縫うだけの縫製工場ではなく、世界中どこを探しても類を見ない場所を目指し、時代を超え、点と点を繋いで、次世代へとストーリーを紡いでいく。
我々の作る服もそんな想いを込めて、誰かの大切な一着となれる様に、作り手の想いを込めた服作りをしていこうと思います。
■Lampaの見解
ORDINARY FITS DENIM COVERALL USED
働く人々の歴史と知恵が生み出した奇跡。
トリプルステッチが、時代を越えた造形を浮かび上がらせる。
古いアメリカのワークウェアを見ていると、時として、その造形の素晴らしさに圧倒されることがある。身体を動かし、道具を持ち、過酷な仕事に耐えるために考えられた服。そこにある縫製やポケット、独特の裁断は、決して人に見せるための装飾ではなかった。それなのに、100年近い時を経た現在、これほどまでに服好きの心を惹きつけるデザインになっている。
丈夫さを求めて縫い重ねられたステッチ。仕事に必要な道具を収めるためのポケット。身体の動きを考えて生まれた袖の構造。そのひとつひとつに、当時の人々が積み重ねてきた知恵がある。今回紹介するORDINARY FITS DENIM COVERALL USEDは、1920年代のアメリカンワークブランドのカバーオールをデザインのベースにした一着。そこには、古い仕事着が長い年月をかけて培ってきた造形の面白さが詰まっている。
1927年のPAY DAY、広告が物語る仕事着の価値
今回のカバーオールを理解するうえで、ぜひ触れておきたい存在がPAY DAYである。アメリカの大手小売企業J.C. Penneyが取り扱っていたワークウェアブランドで、その名前は少なくとも1917年の新聞広告にまで遡ることができる。現在ではヴィンテージとして知られているが、当時は働く人々のために販売されていた実用的な衣料品だった。
その時代の価値観を具体的に伝えてくれるのが、1927年5月5日、アメリカの新聞Daily Reflectorに掲載されたJ.C. Penneyの広告だ。そこではPAY DAYのオーバーオールが紹介され、ヘビーデニム、Union Made、ゆとりのある裁断、トリプルステッチ、6つのポケット、各部の補強などが、商品の特徴として打ち出されていた。
ここで面白いのは、現在のヴィンテージ愛好家が注目するディテールが、当時の広告でも商品の価値を伝える重要な要素になっていたことだ。ただし、その意味は現在とは違う。三本の縫製線は丈夫さを、ゆとりのある裁断は動きやすさを、複数のポケットは収納力を伝えるためのものだった。格好良さを説明していたのではなく、働くための服として何が優れているのかを、具体的な仕様によって示していたのである。
さらに興味深いのは、こうした服が一部の専門的な作業服店だけでなく、J.C. Penneyという大規模な小売網を通じて販売されていたことだ。PAY DAYは、限られた愛好家のためにつくられた特別な服ではない。日々働く人々が、価格と品質を比較しながら選ぶための商品だった。だからこそ広告には、丈夫な生地や縫製、実際の仕事で役立つ仕様が並んでいたのだろう。
ちなみにJ.C. Penneyには、PAY DAYのほかにBIG MACというワークウェアブランドも存在していた。BIG MACは1922年から展開され、1933年の広告ではBIG MACのオーバーオールが1ドル10セント、SUPER PAY DAYのオーバーオールが1ドル35セントで紹介されている。同じ小売企業の中でも異なるブランドと価格帯が用意されていたことが分かる。現在ではヴィンテージとして価値を持つこれらのブランドも、当時は働く人々が自分の仕事や予算に応じて選ぶ日常着だった。
そして、こうした歴史を知ったうえでORDINARY FITSのカバーオールを見ると、白いトリプルステッチの存在が一段と強く感じられる。ワークウェアらしい力強い縫製線がインディゴブルーの生地に際立ち、ジャケット全体に独特の表情を生み出している。もともとは丈夫さを求めて生まれた縫製が、現在ではデザインとしても大きな魅力になっているのだ。
胸には左右非対称のポケットを採用。現在ではガチャポケと呼ばれ、ヴィンテージ好きに親しまれているが、古いワークウェアでは収納する道具や用途によってポケットの形や配置を変えることがあった。左右を同じ形に揃えない構造も、そうした実用的な発想から生まれたものと考えられる。このカバーオールでは、異なる形のポケットが正面に変化をつくり、左右対称の胸ポケットでは生まれない、仕事着ならではの顔つきを見せている。
また、首元にはチンストラップを配置。襟元を留めるために考えられた実用的な仕様であり、古いワークウェアの特徴的なディテールのひとつである。ポケットや縫製線と同じく、もともと役割を持っていた構造だからこそ、単なる飾りとは違う説得力がある。こうした細部を見ていくほど、当時の作り手たちが積み重ねてきた工夫の面白さが伝わってくる。
PAY DAYの変遷に見る、ラグランスリーブという選択
そして、このカバーオールで特に注目したいのがラグランスリーブである。一般的なカバーオールでは、肩先で身頃と袖を切り替えるセットインスリーブが多く見られる。しかし、古いPAY DAYのカバーオールを調べていくと、年代やモデルによって袖の構造が異なっていたことが分かる。
1920年代頃のものとされる現存個体には、セットインスリーブにチンストラップやチェンジボタンを備えたカバーオールが見られる。一方、1930年代後半から1940年代初期頃のものとされる個体には、ラグランスリーブを採用したものも存在する。さらに1950年代のモデルにもセットインスリーブが確認されており、単純に古いものから新しいものへと一方向に変化したわけではないことが興味深い。
ラグランスリーブは、襟元から脇下へと斜めに袖を切り替える構造で、肩先に明確な袖付け線をつくらない。セットインスリーブでは肩の位置が縫製線によって区切られるのに対し、ラグランでは首元から肩、腕へと一続きの曲線が生まれる。肩幅を縫い目で強調しないため、着た時にも肩先が角張りにくい。カバーオールの印象を大きく左右するのは、こうした肩のつくり方でもある。
今回のORDINARY FITSでも、首元から脇下へと続くラグランスリーブの構造が、一般的なカバーオールとは異なる輪郭を生み出している。正面には左右非対称のポケットや力強い縫製線がありながら、肩周りには自然な丸みがある。古い仕事着の無骨さを残しつつ、着た時には硬く見え過ぎない。この対比もまた、今回のカバーオールの大きな魅力だ。
11.5ozナチュラルスラブデニムと、加工を抑えるという洗練
そして、ここからがORDINARY FITSらしいところだ。古いアメリカの仕事着が持っていた構造を取り入れながら、その姿をそのまま再現するのではなく、現在の服としてどのように仕上げるか。そこで重要になるのが、生地の選び方と加工の加減である。
生地には、ブランドオリジナルの11.5ozナチュラルスラブデニムを使用。スラブ糸は太さに不均一な部分を持つため、織り上げた生地の表面には細かな凹凸が生まれる。その凹凸によって光の当たり方やインディゴの見え方に変化が生じ、均一に整えられたデニムとは異なる自然な陰影が現れる。今回のカバーオールでは、縫製線の間に広がるデニムそのものにも奥行きがあり、生地の質感が服全体の印象を支えている。
11.5ozというウェイトも、この服を考えるうえで重要な部分だ。適度な厚みを持ちながらも、柔らかな風合いに仕上げられているため、生地の硬さだけで形を保つのではなく、身体の輪郭に沿った自然な落ち方が生まれる。特にラグランスリーブでは、肩先に明確な袖付け線がないため、生地がどのように落ちるかが着姿に影響する。首元から肩、袖へと続く切り替えを柔らかなデニムが受け止めることで、ワークウェアらしい身頃の力強さと、肩周りの自然な丸みが無理なくつながっている。
さらに、この生地の魅力を引き出しているのがUSED加工である。ヴィンテージデニムの加工には、激しいヒゲやアタリを再現し、長年着込まれた迫力を前面に押し出す方法もある。しかし、このモデルでORDINARY FITSが選んだのは、そうした加工の強さで見せる方法ではない。
インディゴの色を十分に残しながら、スラブデニムの凹凸と自然な色の濃淡が重なり、奥行きのあるインディゴブルーに仕上がっている。色落ちを強調するのではなく、糸の不均一さから生まれる生地本来の表情を生かした加工だ。強いヒゲや極端なアタリがないため、特定の場所だけが目立つこともなく、ジャケット全体の色のつながりが自然に見える。
この抑えた加工は、今回のデザインにとって大きな意味を持っている。左右非対称の胸ポケット、トリプルステッチ、チンストラップと、もともと視覚的な特徴の多いカバーオールだからこそ、さらに強い色落ちを加えれば、それぞれのディテールが競い合うことにもなる。加工を控えることで、ポケットの形や肩の輪郭に自然と目が向く。何かを足して迫力を出すのではなく、必要以上に足さないことで服全体を整えている。
岡山・児島を拠点に服づくりを続けるORDINARY FITSだからこそ、こうした生地と加工の関係にも目が向けられているのだろう。古い仕事着の形を知っていることと、それを現在の服として仕上げることは別の話だ。歴史的な構造を残しながら、着た時の輪郭を考え、生地の風合いを生かし、加工の強さまで調整する。その積み重ねによって、単なるヴィンテージの再現とは異なる一着になっている。
約100年前、働く人々の日常を支えるために考えられた服が、時代を越えて、今ではこれほどまでに人を惹きつけるデザインになっています。当時の人々が積み重ねてきた知恵が、現在では服好きの心を動かす造形として残っており、これこそワークウェアが生み出した最高のアートではないでしょうか。古い服の歴史を知ることで、目の前の一着がさらに魅力的に見えてくるのは、男服ならではの醍醐味だと思います。
■Size
36サイズ 胸幅60cm 着丈70cm ゆき丈90cm
38サイズ 胸幅62cm 着丈72cm ゆき丈92cm
40サイズ 胸幅64cm 着丈74cm ゆき丈93cm
着用画像は38サイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります
自分の場合は36だと袖丈もピッタリでスッキリ着れますが、往年のアメカジテイストに着るなら38。40は少し大き過ぎるサイズ感になります。BARNSTORMER等のスッキリしたパンヅが好きな自分に近い体形の方なら36もアリです
■Color
Used
■Style
Pants Ordinary fits 117Type Loose Used 117Usd 32サイズを着用
Tops ORDINARY FITS WOOL SWEAT 2サイズを着用
Pants ORDINARY FITS FRISKO TROUSERS UESD 30サイズを着用
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レビュー
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