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  • BARNSTORMER PRESSED WORKERS 1510P

    JPY 25,300(USD 160.16)

    ■BARNSTORMER 1977年創業。創業当時から、本場アメリカの品質を再現することを目指し、生地に使用する糸の品質、縫製に用いるミシンの種類、複雑な工程をこなす熟練職人の技術に至るまで徹底的にこだわり、本物のアメリカントラッドを追求してきたブランド。 現在も日本トップクラスの縫製工場と、テーラリングを熟知したパタンナーとの協業により、高い品質と美しいシルエットを両立。日本ならではの技術と感性を生かしたアメリカントラッドを発信し続けています。 ■Lampaの見解 BARNSTORMER PRESSED WORKERS 1510P 仕事着の無骨さを、スラックスの技術で仕立てる。 硫化染めのキャンバスに、職人の技術と情熱を注ぎ込んだ一本。 ワークパンツとスラックス。そもそも生まれた目的も、求められてきた役割も違う。前者は働く人々の身体を守り、日々の仕事に耐えるための服。後者は身体の曲線を考え、立体的な裁断と仕立てによって美しい輪郭をつくり出す服だ。どちらにも長い歴史があり、それぞれの用途に応じて発達してきた技術がある。 服を長く見続けていると、面白いと感じるのは、そうした異なる世界の技術がひとつの服の中で出会った時だ。丈夫さを求めて発達した素材を、身体の形を美しく見せるための技術で仕立てる。合理性だけを考えれば、もっと簡単な方法もあるだろう。その手間を惜しまないことで、従来のワークパンツとは異なる魅力が生まれる。 BARNSTORMERのPRESSED WORKERSは、まさにそうした考え方を感じさせる一本だ。フレンチワークパンツの構造を取り入れながら、使用するのは硫化染めとストーンバイオ加工を施したコットンキャンバス。そして、その生地を仕立てるのは、BARNSTORMERが長年培ってきたスラックスづくりの技術を持つ工場である。 LAMPAでは、このパンツを単に加工の入ったワークパンツとして紹介したくない。生地には仕事着らしい粗さを求めながら、仕立てにはスラックスの技術を用いる。素材と製法が異なる方向を向いているからこそ、一本のパンツとして完成した時に面白さが生まれる。その組み合わせに、BARNSTORMERならではのものづくりが表れていると考えている。 仕事着の歴史を受け継ぐ、コットンキャンバス まず注目したいのが、コットン100%の平織りキャンバスという素材だ。キャンバスは、経糸と緯糸を交互に交差させる平織りを基本とした生地で、比較的太い糸を使い、しっかりと織り上げるものが多い。糸が縦横に交差する素朴な表面と、生地そのものが持つ張りが特徴で、古くから作業服や帆布、袋物など、丈夫さを必要とする製品に用いられてきた。 一般的なチノパンに多く使われるチノクロスは、斜めの綾目を持つ綾織りが主流で、比較的滑らかな表面をつくる。一方、キャンバスは平織りならではの縦横の糸の交差が表面に現れ、より素朴で骨太な質感を持つ。同じコットン100%でも、織り組織が違えば生地の表情も変わり、パンツ全体の印象にも影響する。 今回使用されているキャンバスは、厚過ぎず薄過ぎない、程良い厚みの生地だ。キャンバスという言葉から連想する極端に厚く硬い帆布とは異なり、ワークパンツらしいしっかりとした質感を持ちながら、日常的に穿くパンツとして取り入れやすい厚さに仕上がっている。この厚みだからこそ、腰回りに適度な膨らみをつくりながら、脚全体が過剰に張り出すことなく、自然な輪郭に収まっている。 このキャンバスという素材は、ワークウェアの歴史とも深い関係がある。アメリカではダックと呼ばれる丈夫なコットンキャンバスが作業用のジャケットやパンツに採用され、フランスでもモールスキンやコットンツイルとともに、用途に応じたさまざまな綿織物が仕事着を支えてきた。フレンチワークというとモールスキンの印象が強いが、実際の仕事着はひとつの素材だけで成立していたわけではない。職業や用途に合わせて生地を選び、裁断やポケットの配置を工夫することで、それぞれの仕事に適した服がつくられてきたのである。 PRESSED WORKERSにキャンバスを採用する意味は、その歴史的な背景だけではない。平織りキャンバスが持つ適度な張りは、腰回りのプリーツや脚の輪郭を支えるうえでも意味を持つ。柔らかな生地であれば身体に沿って落ちやすい部分も、張りのある生地なら一定の膨らみを保ちやすい。腰から太腿にかけて生まれるゆとりが、そのまま身体の線を拾うのではなく、パンツ自体の立体的な形として現れる。ワークウェアらしい素材の質感と、スラックスの仕立てによる輪郭。その両方を成立させるための素材選びとしても興味深い。 硫化染めとストーンバイオ加工が生む、着込んだ仕事着の表情 そして、このキャンバスに独特の表情を与えているのが、硫化染めとストーンバイオ加工だ。硫化染めとは、硫黄を含む染料を使用する染色技術で、ブラックやブラウン、オリーブなどの深い色を表現する際にも用いられてきた。染料を還元によって水に溶ける状態へ変化させ、綿繊維に吸収させた後、酸化によって再び水に溶けにくい状態に戻す。この工程によって色を定着させるのが、硫化染料の基本的な仕組みである。 硫化染めの面白さは、染色した生地の表面に摩擦や洗い加工を加えることで、色の濃淡を表現できるところにある。均一に染め上げられた生地も、表面の染料を含んだ繊維が摩耗すれば、その部分の色が薄くなる。新品の生地を均一な色のまま仕上げるのではなく、着用を重ねた仕事着に見られる擦れや色の変化を、加工によって表現することができる。 そこへ組み合わせているのがストーンバイオ加工だ。一般的にストーンウォッシュは、軽石などを衣服と一緒に洗浄機へ投入し、回転による摩擦で生地表面にアタリをつける加工。一方、バイオウォッシュはセルラーゼと呼ばれる酵素を利用し、綿を構成するセルロース繊維の表面に作用させることで、毛羽や表面の繊維を部分的に取り除く技術である。 この二つを組み合わせることで、生地全体の風合いを変化させながら、縫い目やポケットの端、生地が重なる部分などに摩耗による濃淡を生み出すことができる。硫化染めによって与えられた色を、ストーンバイオ加工によって部分的に崩していく。つまり、染色によって色をつくり、その後の加工によって着込んだ表情をつくるという、二段階の考え方がある。 ここで重要なのは、単に古着らしく見せるための加工ではないということだ。キャンバスが持つ素朴な織り目に、硫化染めの色とストーンバイオ加工による濃淡が重なることで、生地そのものの表情がよりはっきりと現れる。さらに加工によって新品の生地特有の硬さが和らぎ、ワークパンツらしい質感と、穿き始めから身体に馴染みやすい風合いを目指している。 そして、この加工済みのキャンバスを、スラックスの考え方で仕立てるところがPRESSED WORKERSの面白さだ。マッカーサ2では、コールドマーセ加工を施したウエポンの光沢と張りを生かし、軍服を思わせる端正な輪郭をつくっていた。一方、PRESSED WORKERSでは、生地の色をあえて崩し、着込んだ仕事着を思わせる表情を求めている。同じBARNSTORMERでありながら、素材の仕上げ方は対照的。その違いが、ブランドのものづくりの幅を感じさせる。 パターンだけでは完成しない、スラックスの美しいシルエット そして、ここからがBARNSTORMERというブランドの本領である。一般的なカジュアルパンツと、仕立て屋の技術を取り入れたスラックス。その違いは、単に縫製が丁寧だとか、内側の始末が綺麗だという話ではない。最も注目したいのは、パンツのシルエットをどのようにつくり上げていくかという考え方である。 一般的な量産パンツでは、パターンによって設計された各パーツを裁断し、縫い合わせることで形をつくり、必要なプレスを加えて仕上げていく。優れたパターン設計と正確な縫製によって、美しいシルエットをつくることは十分に可能だ。しかし、人間の身体は平面ではない。腰のくびれ、ヒップの丸み、太腿の前後の膨らみ、膝から裾にかけての曲線。こうした複雑な立体をさらに追い込むために、伝統的なスラックスの仕立てでは、パターンや縫製に加えて生地そのものを成形する技術が発達してきた。 そこで重要になるのが、仕立て屋が培ってきたアイロンワークの技術だ。本格的なスラックスづくりでは、裁断した生地をただ縫い合わせるのではなく、アイロンの熱や蒸気を利用して、生地そのものの形を変えていく。いわゆる、くせ取りと呼ばれる工程である。必要な部分を伸ばし、余分な分量を縮めて収めることで、平面の生地に立体的な膨らみや曲線を与えていく。 つまり、パターンは立体をつくるための設計図であり、その設計を実際の生地でどこまで表現できるかは、縫製やプレスの技術にも左右される。単純に細く裁断すれば、確かにすっきりとしたパンツにはなる。しかし、それでは身体に必要なゆとりまで削ってしまうことがある。仕立て屋の技術が目指すのは、必要な部分には分量を残しながら、外側に余計な膨らみを出さないこと。すっきりとした見た目と、窮屈さを感じさせない穿き心地を両立させるために、設計した形をさらに追い込んでいくのである。 BARNSTORMERの代表作であるマッカーサ2では、脇のカーブを強めに設計し、プレスによって生地の膨らみを中央へと移動させる技術が取り入れられている。これは、パターンとアイロンワークを組み合わせたスラックスの仕立てを示す具体例だ。型紙の段階から、その後に行われるアイロンワークを計算に入れている。裁断、縫製、プレスを別々の作業として考えるのではなく、すべてを組み合わせることで、最終的なシルエットを完成させていくのである。 PRESSED WORKERSも、そうしたスラックスづくりの技術によって仕立てられた一本だ。今回の素材は、硫化染めとストーンバイオ加工を施したキャンバス。滑らかなウールのスラックス生地とは、張りも表面の質感も異なる。コットンはウールと同じように熱や蒸気で成形できる素材ではなく、生地の性質を理解したうえで、裁断や縫製、プレスの方法を考える必要がある。素材が変われば、その生地をどう扱うかという技術も問われるのである。 その技術は、穿いてしまえば見えなくなる内側の構造にも表れている。フロントには持ち出しと天狗を採用し、前開きの上端を一か所で留めるだけでなく、内側にも重なりを持たせることで腰回りを安定させている。さらにウエストの内側にはマーベルトを配し、腰裏を整えながらウエスト帯を支えている。縫い代や芯地が身体に直接当たるのを避け、内側の収まりを整えるための仕様だ。外からは見えない部分だが、穿いた時の腰回りの安定感や、正面から見た輪郭にも関わっている。 前立ての内側には、シックと呼ばれる補強布も採用している。BARNSTORMERでは、前立て内側の天狗を内股の十字部分まで延長し、補強と裂け防止の役割を持たせている。前後左右の身頃が合わさる股部分は、歩行や着座によって負荷が集中しやすい場所だ。その部分を内側から補強することで、表から見えるシルエットを変えることなく、パンツの構造を支えている。 そのシックの先端は剣先型に整えられている。使用するのはポケット袋布と同じスレキで、補強という役割を果たしながら、表地を必要以上に使用しない。単に手間をかけるのではなく、どこに技術を注ぎ、どこで生地の無駄を省くか。こうした合理的な素材の使い分けにも、昔ながらの仕立て屋の知恵が感じられる。 後ろ中心の尻ぐりにも、見逃せない工夫がある。ウエストに近い上部では縫い代を広く残し、股下へ向かうにつれて段々と細くしているのだ。上部に残された縫い代は、後からウエスト寸法を調整するための余地であると同時に、生地が重なることでヒップ上部の形を整える役割も持つ。一方、カーブの強い股ぐり付近では縫い代を細くすることで、内側に余分な生地が溜まるのを抑え、表面に不要なシワが出ることを防いでいる。 こうした縫い代の取り方は、完成したパンツを外側から眺めるだけでは分からない。しかし、腰からヒップにかけての収まりや、後ろ姿の輪郭を整えるうえで重要な意味を持っている。表に見えるデザインだけでなく、内側の生地の重なり方まで考える。スラックス工場の技術とは、まさにこうした部分に表れるものだ。 後ろ身頃にはV字型の切り替え、内股には三角形のマチが設けられている。これは動きやすさを高めるための一般的なガゼットとは異なり、生地幅に合わせて裁断するために、仕立て屋が用いてきた接ぎの工夫だ。一枚の生地から無理にすべての形を取ろうとするのではなく、必要な部分を別布で接ぐことで、限られた生地幅の中でも意図したパターンを成立させる。 こうした合理的な工夫は、見た目を飾るためのディテールとは異なる。生地を無駄なく使いながら、必要な形をつくる。後ろ身頃のV字型の切り替えも、内股の三角マチも、その考え方に基づく構造である。仕事着としての合理性を感じさせながら、実際にはスラックスの仕立て屋が培ってきた知恵が息づいている。 丈夫なキャンバスを使ったパンツなら、もっと効率の良い方法で製作することもできるだろう。BARNSTORMERは、長年培ってきたスラックスの技術をワークパンツにも持ち込んでいる。見た目の無骨さを残しながら、穿いた時の形を整える。そのために、表からは見えない内側の構造にまで手間をかけているところに、このブランドのものづくりに対する姿勢が表れている。 そして、実際に穿いてみると、その違いがはっきりと分かる。一般的なカジュアルパンツとは比較にならないほど、シルエットが美しい。腰回りから脚にかけて驚くほどすっきりと見えるのに、窮屈さを感じさせない。ここで重要なのは、スラックスに似せたカジュアルパンツではないということだ。硫化染めとストーンバイオ加工を施した無骨なキャンバスを使いながら、穿いた時の輪郭は紛れもなくスラックス。単にスラックスらしく見えるのではなく、しっかりとスラックスとして成立している。その見た目と穿き心地の両立こそ、BARNSTORMERがスラックス工場でパンツをつくり続ける意味なのだ。 フレンチワークの構造と、前後で異なるパンツの表情 デザインの背景にあるのは、フランスのワークウェアだ。フランスでは19世紀の産業化とともに職業ごとの作業服が発達し、モールスキンやコットンツイルなどを使った独自のワークパンツがつくられてきた。作業に必要なゆとりを持たせた腰回りや、仕事道具を収納するためのポケットなど、働く人々の動作や用途を考えた構造が発達していった。PRESSED WORKERSも、そうしたフレンチワークの考え方を感じさせるディテールを持っている。 正面にはワンプリーツを設け、腰回りにゆとりを確保しながら、トラウザーズらしい整った輪郭をつくっている。プリーツによって生まれる分量が太腿にかけての膨らみにつながり、そこから裾へ向かって緩やかに細くなる。テーパードは強過ぎず、全体としては自然な太さを保ったシルエットだ。腰回りには余裕がありながら、脚全体の輪郭は整理されている。適度な厚みのキャンバスがその形を支えることで、身体にまとわりつくのではなく、パンツ自体の立体感が見えてくる。 一方、背面にはV字型の切り替えとパッチポケットを採用。腰の後ろに生まれる切り替えの線と、外側に縫い付けられたパッチポケットによって、正面とは異なるワークパンツらしい表情が現れる。装飾を加えたのではなく、仕事着と仕立て屋の技術から生まれた構造そのものが、後ろ姿の特徴になっている。 正面ではプリーツから裾へと続く縦の線が際立ち、背面ではV字の切り替えとパッチポケットが腰回りに特徴を与える。前から見た時にはスラックスの仕立てが感じられ、後ろから見た時にはフレンチワークを思わせる構造が目に入る。同じ一本のパンツでありながら、見る方向によって異なる表情を持っているところも、このデザインの面白さだ。 ここまで見てくると、PRESSED WORKERSという名前も興味深く感じられる。プレスによって形を整えるスラックスの世界と、着込んだ表情を持つワークウェアの世界。その二つを組み合わせた今回のパンツには、まさにその両方の要素が備わっている。 硫化染めとストーンバイオ加工によって生まれた無骨なキャンバスに、ワンプリーツ、V字型の切り替え、パッチポケットといった仕事着の構造。そして、それらを一本のスラックスとして成立させる仕立ての技術。LAMPAでは、実際に穿いた時に感じるシルエットの美しさこそ、このPRESSED WORKERSを選ぶ最大の理由だと考えています。 ■Size Sサイズ 腰周り78cm ヒップ100cm 腿周り60cm 股上29cm 股下78cm 裾幅19cm Mサイズ  腰周り82cm ヒップ104cm 腿周り62cm 股上30cm 股下80cm 裾幅20cm Lサイズ 腰周り86cm ヒップ108cm 腿周り64cm 股上31cm 股下82cm 裾幅21cm XLサイズ 腰周り90cm ヒップ112cm 腿周り66cm 股上32cm 股下84cm 裾幅22m 着用画像はMサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、Sサイズはキツくて穿けず、Mサイズは丁度良く適正サイズ。Lサイズだと若干余裕あり大きいですが、特におかしくなく、やや大きめですが、これでも良いかなと思えるサイズ。XLサイズは大き過ぎるサイズ感になります。。 ■Color Gray ■Style Tops MANUAL ALPHABET SUPIMA OX SHIRTS BALGING FIT(ややゆったり) BASIC-BG-001 2サイズを着用

  • BARNSTORMER マッカーサ2 1945P

    JPY 33,000(USD 208.90)

    ■Barnstormer 1977年創業し当時からアメリカと同じクォリティーを再現するために生地に使われる糸の質、工場のミシンの種類に複雑な工程を行える職人など、本物のアメリカントラッドを追求。現在も日本トップクラスの工場とテーラーを熟知したパターンナーとタッグを組み、日本発のアメリカントラッドを発信しています。 ■Lampaの見解 BARNSTORMER - マッカーサ2 1945P 軍服の無骨さを、スラックスの技術で仕立てる。 タフなウエポンに、職人の技術と情熱を注ぎ込んだ一本。 チノパンとスラックス。その違いは何かと聞かれれば、多くの人は生地やシルエット、あるいはカジュアルかドレスかという見た目の違いを思い浮かべるだろう。しかし、服を長く見続けていると、それだけでは語れない大きな違いがあることに気付く。それが、そもそもの服のつくり方だ。 一般的なカジュアルパンツが、丈夫な生地を正確に裁断し、縫い合わせることで形をつくるのに対し、本格的なスラックスは、裁断した生地を縫製の途中でアイロンによって成形し、身体の曲線に合わせた立体をつくり上げていく。もちろん、どちらにも高度な技術が必要だが、スラックスには平面の布を身体に沿う立体へと変えていく、独特の仕立ての世界がある。 そして、その技術を、タフなコットン素材に持ち込んだのが、BARNSTORMERのマッカーサ2だ。しかも使用するのは、張りの強いウエポン。柔らかなウールとは勝手が違う生地を、スラックスの考え方で仕立て上げる。言葉にすれば簡単だが、実際の製造工程を考えると、これは相当に手間のかかる試みだ。 LAMPAでは、このパンツを単に綺麗なチノパンとして紹介したくない。ミリタリーという出自を持つ素材と、身体を美しく見せるために発達してきたテーラードの技術。その二つを本気で組み合わせることで、従来のチノパンとは異なる魅力を生み出している。そこにこそ、マッカーサ2を選ぶ価値があると考えている。 士官の威厳を表現する、ウエポンとコールドマーセ加工 まず注目したいのが、綿100%のウエポンという生地だ。ウエポンとは、アメリカ陸軍の士官学校があるウエストポイントに由来する名称で、軍用のチノクロスと深い関係を持つ素材。BARNSTORMERでは、一般兵の作業服を思わせる従来のチノとは異なり、後に士官たちの制服にも採用された、糸を2本使いにしたウエポンを選んでいる。 ここで重要なのは、なぜウエポンを選んだのかということだ。軍服といっても、実用性を最優先した作業服と、士官が身に着ける制服では求められるものが違う。士官の装いには、軍服としての丈夫さに加え、立場にふさわしい整った外観が必要になる。マッカーサ2は、その違いを素材の段階から表現している。 さらに、このウエポンにはコールドマーセと呼ばれる特殊な加工が施されている。国内でも加工できる工場が限られるというこの技術によって、生地表面を平滑に整え、コットンでありながら端正な光沢とパリッとした張りを引き出している。一般的なチノクロスに見られる素朴な風合いとは異なり、光を受けたときの表面が整い、素材そのものに凛とした印象が生まれる。 そして、この張りの強さが、マッカーサ2のシルエットを支える重要な要素にもなっている。柔らかな生地では身体に沿って落ちやすい腰回りの分量も、ウエポンであれば一定の膨らみを保ちやすい。タックによって生まれたゆとりが、そのまま身体の線を拾うのではなく、腰から太腿にかけて立体的な輪郭をつくる。光沢を出すためだけの素材選びではなく、パンツ全体の形を成立させるための選択でもある。 しかも、このコールドマーセ加工は、単に生地の表面を綺麗にするためのものではない。BARNSTORMERが表現しようとしている士官の威厳を、素材の質感にまで落とし込むための加工だ。軍服という背景を持ちながら、粗野な印象に寄せない。素材を選ぶ理由が、デザインの思想としっかり結び付いているところが面白い。 タフなコットンを立体に変える、スラックス工場の技術 そして、この素材の魅力をさらに引き出しているのが、スラックス工場の技術だ。BARNSTORMERは、一般的なカジュアルパンツ工場ではなく、スラックスづくりの技術を持つ工場でパンツを仕立てている。これは単に縫製が細かいとか、内側の始末が綺麗だという話ではない。生地をどう立体にするかという、製造工程そのものの違いに意味がある。 本格的なスラックスづくりでは、縫製の途中でアイロンを使い、生地の一部を伸ばしたり、余分な分量を縮めて収めたりする。いわゆる、くせ取りと呼ばれる技術だ。人間の下半身は、腰からヒップ、太腿、膝、ふくらはぎへと複雑に形が変化している。その曲線に合わせて平面の生地を成形し、縫い合わせることで、身体を包み込む立体をつくり上げていく。 ところが、マッカーサ2に使用されるウエポンは、張りのある丈夫なコットン素材だ。ウールのスラックス生地とは熱や蒸気に対する反応が異なり、アイロンによって狙った形に整えるには、その素材に合わせた技術が求められる。コットンはウールほど容易に形を変えられる素材ではなく、特に張りの強い生地では、成形する場所と分量を見極めることが重要になる。どこに膨らみを残し、どこを平らに整えるのか。その判断が、最終的なシルエットを左右する。 実際、マッカーサ2では脇のカーブを強めに設計し、プレスによって生地の膨らみを中央へと移動させる技術が取り入れられている。つまり、型紙の段階から工場のアイロン技術を前提としているということだ。単純に裁断したパーツを縫い合わせるのではなく、縫製とプレスによって最終的な形を完成させる。その工程を理解していなければ成立しない設計なのである。 丈夫なコットンを使ったパンツなら、もっと効率の良いつくり方もあるだろう。しかしBARNSTORMERは、あえて手間のかかる方法を選んでいる。それは単なる高級感の演出ではなく、カジュアルパンツの丈夫さを残しながら、スラックス特有の立体的な美しさを手に入れるためだ。見た目だけをドレス寄りにしたチノパンとは、根本的に考え方が違う。タフな素材を、仕立ての技術によって美しい形へと導く。この一見相反する組み合わせこそ、マッカーサ2の大きな魅力だ。 見えない部分に宿る、仕立て屋の知恵と穿いた時の美しさ その考え方は、細部の仕様にも徹底されている。フロントには持ち出しと内掛けボタンを備えた天狗を採用。前開きを内外から固定することで、ウエスト部分の重なりを安定させ、下腹部の収まりを整えている。さらに内側にはマーベルトを配し、腰回りの構造を支える。穿いてしまえばほとんど見えなくなる部分だが、こうした仕立てが前姿の整い方に影響している。 特に興味深いのが、前立て内側の天狗を股部分まで延長した構造だ。一般的なスラックスではファスナーの下付近で終わる天狗布を、マッカーサ2では前後左右の身頃が合わさる内股の十字部分まで伸ばし、補強と裂け防止の役割を持たせている。つまり、ウエストの収まりを整えるための内布が、そのまま負荷のかかりやすい股部分を守るシックとしても機能しているのだ。 さらに、そのシックの先端は剣先型に整えられている。使用する生地はポケット袋布と同じスレキ。股部分の補強という役割を果たしながら、高価な表地を必要以上に使用しない。こうした素材の使い分けには、仕立ての品質を保ちつつ、製造コストにも配慮するという合理的な考え方がある。単に手間をかければ良いという発想ではなく、どこに技術を注ぎ、どこで無駄を省くか。その判断に、仕立て屋ならではの経験と知恵が表れている。 後ろ中心の尻ぐりにも、非常に興味深い工夫がある。ウエストに近い上部では縫い代を広く残し、股下へ向かうにつれて細くしているのだ。上部の縫い代は、後からウエスト寸法を調整するための余地であると同時に、生地が重なることでヒップ上部の形を整える役割も持つ。一方、カーブの強い股ぐり付近では縫い代を細くすることで、内側に余計な生地が溜まり、表面に不要なシワが出ることを防いでいる。 さらに、後ろ身頃と内股には三角形のマチが設けられている。これは動きやすさを高めるための一般的なガゼットとは異なり、生地幅に合わせて裁断するために、仕立て屋が用いてきた接ぎの工夫だ。一枚の生地から無理にすべての形を取ろうとするのではなく、必要な部分を別布で接ぐことで、限られた生地幅の中でも意図したパターンを成立させる。特別な加工を施したウエポンを無駄なく生かしながら、求める形を実現する。単なる装飾ではなく、昔ながらの仕立て屋が持つ合理的な知恵が、そのままディテールとして残されているところが面白い。 そして、裾の仕立ても見逃せない。マッカーサ2は裾をフラシの状態で用意し、購入後に丈を合わせて仕上げる仕様となっているが、注目すべきは単に裾上げを前提としていることではない。内股の縫い代には前後で幅の違いが設けられており、丈を詰める際に必要に応じて裾の太さまで微調整できるよう考えられている。 パンツは丈が変われば、裾が落ちる位置も変わり、脚全体の見え方にも影響する。そこで丈だけを短くして終わらせず、穿く人の体型に合わせて太さまで整える余地を残している。完成品をそのまま売ることだけを考えた設計ではなく、最後に穿く人の身体に合わせて仕上げるという、仕立て屋の思想が感じられる部分だ。 そのほかにも、ベルトのバックル位置を安定させるピンループ、フラップ付きのウォッチポケット、脇ポケット内側の忍びポケット、両玉縁のバックポケット、ボタンの根巻きなど、細かな仕様が随所に盛り込まれている。いずれも単なる装飾ではなく、それぞれに役割を持つディテールだ。表から見える部分には軍服やクラシックなトラウザーの面影を残し、内側には着用時の収まりや補強、寸法調整まで考えた構造を備える。こうした細部を知るほど、一本のパンツに費やされた仕事の多さが見えてくる。 そして、これらの素材と仕立てによって生まれるのが、腰回りから太腿にかけてゆとりを持たせ、裾へ向かって絞り込んだ太めのテーパードシルエットだ。腰回りにはしっかりとした量感がありながら、裾に向かって輪郭が整理されるため、全体が必要以上に重く見えない。張りのあるウエポンがその形を支え、スラックスの仕立てが腰からヒップの収まりを整える。ゆとりがあるのに、だらしなく見えない。軍服の力強さを感じさせながら、穿いた時には端正な輪郭が現れる。この見え方は、素材と仕立てのどちらか一方だけでは生まれない。 ここまで手間をかけて、一本のチノパンをつくる必要があるのでしょうか。そう思うほどの工程を重ねながら、その苦労を表に出さず、穿いた時の美しい輪郭へとつなげています。LAMPAが惹かれるのは、まさにそういうものづくりです。丈夫な生地を使うだけでも、見た目を綺麗に整えるだけでもありません。素材の選択から裁断、縫製、プレス、そして見えない内側の始末に至るまで、それぞれの工程に理由があり、その積み重ねが一本のパンツの価値を大きく変えています。長く服を見続けてきた店として、こうした真面目で、少し頑固な仕事を高く評価しています。単に綺麗なチノパンが欲しいのではなく、素材にも仕立てにも確かな理由がある一本を選びたい。そんな方にこそ、ぜひ穿いていただきたいマッカーサ2です。 ■Size Sサイズ 腰周り80cm ヒップ102cm 腿周り60cm 股上29cm 股下94cm 裾幅18m Mサイズ 腰周り84cm ヒップ106cm 腿周り62cm 股上30cm 股下94cm 裾幅19m Lサイズ 腰周り88cm ヒップ110cm 腿周り64cm 股上31cm 股下94cm 裾幅20m XLサイズ 腰周り92cm ヒップ114cm 腿周り66cm 股上32cm 股下94cm 裾幅21m 着用画像はLサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、SサイズとMサイズはきつくて穿けず、Lサイズでピッタリ。XLサイズで少し大きめという感じになります。 おおまかですがデニムのサイズでいうとSで28インチ、Mで30インチ、Lで32インチ、XLで34インチといった感じになります。 ■Color Navy ■Style Tops MANUAL ALPHABET SUPIMA OX SHIRTS BALGING FIT(ややゆったり) BASIC-BG-001 2サイズを着用

  • BARNSTORMER マッカーサ2 1945P

    JPY 33,000(USD 208.90)

    ■Barnstormer 1977年創業し当時からアメリカと同じクォリティーを再現するために生地に使われる糸の質、工場のミシンの種類に複雑な工程を行える職人など、本物のアメリカントラッドを追求。現在も日本トップクラスの工場とテーラーを熟知したパターンナーとタッグを組み、日本発のアメリカントラッドを発信しています。 ■Lampaの見解 BARNSTORMER - マッカーサ2 1945P 軍服の無骨さを、スラックスの技術で仕立てる。 タフなウエポンに、職人の技術と情熱を注ぎ込んだ一本。 チノパンとスラックス。その違いは何かと聞かれれば、多くの人は生地やシルエット、あるいはカジュアルかドレスかという見た目の違いを思い浮かべるだろう。しかし、服を長く見続けていると、それだけでは語れない大きな違いがあることに気付く。それが、そもそもの服のつくり方だ。 一般的なカジュアルパンツが、丈夫な生地を正確に裁断し、縫い合わせることで形をつくるのに対し、本格的なスラックスは、裁断した生地を縫製の途中でアイロンによって成形し、身体の曲線に合わせた立体をつくり上げていく。もちろん、どちらにも高度な技術が必要だが、スラックスには平面の布を身体に沿う立体へと変えていく、独特の仕立ての世界がある。 そして、その技術を、タフなコットン素材に持ち込んだのが、BARNSTORMERのマッカーサ2だ。しかも使用するのは、張りの強いウエポン。柔らかなウールとは勝手が違う生地を、スラックスの考え方で仕立て上げる。言葉にすれば簡単だが、実際の製造工程を考えると、これは相当に手間のかかる試みだ。 LAMPAでは、このパンツを単に綺麗なチノパンとして紹介したくない。ミリタリーという出自を持つ素材と、身体を美しく見せるために発達してきたテーラードの技術。その二つを本気で組み合わせることで、従来のチノパンとは異なる魅力を生み出している。そこにこそ、マッカーサ2を選ぶ価値があると考えている。 士官の威厳を表現する、ウエポンとコールドマーセ加工 まず注目したいのが、綿100%のウエポンという生地だ。ウエポンとは、アメリカ陸軍の士官学校があるウエストポイントに由来する名称で、軍用のチノクロスと深い関係を持つ素材。BARNSTORMERでは、一般兵の作業服を思わせる従来のチノとは異なり、後に士官たちの制服にも採用された、糸を2本使いにしたウエポンを選んでいる。 ここで重要なのは、なぜウエポンを選んだのかということだ。軍服といっても、実用性を最優先した作業服と、士官が身に着ける制服では求められるものが違う。士官の装いには、軍服としての丈夫さに加え、立場にふさわしい整った外観が必要になる。マッカーサ2は、その違いを素材の段階から表現している。 さらに、このウエポンにはコールドマーセと呼ばれる特殊な加工が施されている。国内でも加工できる工場が限られるというこの技術によって、生地表面を平滑に整え、コットンでありながら端正な光沢とパリッとした張りを引き出している。一般的なチノクロスに見られる素朴な風合いとは異なり、光を受けたときの表面が整い、素材そのものに凛とした印象が生まれる。 そして、この張りの強さが、マッカーサ2のシルエットを支える重要な要素にもなっている。柔らかな生地では身体に沿って落ちやすい腰回りの分量も、ウエポンであれば一定の膨らみを保ちやすい。タックによって生まれたゆとりが、そのまま身体の線を拾うのではなく、腰から太腿にかけて立体的な輪郭をつくる。光沢を出すためだけの素材選びではなく、パンツ全体の形を成立させるための選択でもある。 しかも、このコールドマーセ加工は、単に生地の表面を綺麗にするためのものではない。BARNSTORMERが表現しようとしている士官の威厳を、素材の質感にまで落とし込むための加工だ。軍服という背景を持ちながら、粗野な印象に寄せない。素材を選ぶ理由が、デザインの思想としっかり結び付いているところが面白い。 タフなコットンを立体に変える、スラックス工場の技術 そして、この素材の魅力をさらに引き出しているのが、スラックス工場の技術だ。BARNSTORMERは、一般的なカジュアルパンツ工場ではなく、スラックスづくりの技術を持つ工場でパンツを仕立てている。これは単に縫製が細かいとか、内側の始末が綺麗だという話ではない。生地をどう立体にするかという、製造工程そのものの違いに意味がある。 本格的なスラックスづくりでは、縫製の途中でアイロンを使い、生地の一部を伸ばしたり、余分な分量を縮めて収めたりする。いわゆる、くせ取りと呼ばれる技術だ。人間の下半身は、腰からヒップ、太腿、膝、ふくらはぎへと複雑に形が変化している。その曲線に合わせて平面の生地を成形し、縫い合わせることで、身体を包み込む立体をつくり上げていく。 ところが、マッカーサ2に使用されるウエポンは、張りのある丈夫なコットン素材だ。ウールのスラックス生地とは熱や蒸気に対する反応が異なり、アイロンによって狙った形に整えるには、その素材に合わせた技術が求められる。コットンはウールほど容易に形を変えられる素材ではなく、特に張りの強い生地では、成形する場所と分量を見極めることが重要になる。どこに膨らみを残し、どこを平らに整えるのか。その判断が、最終的なシルエットを左右する。 実際、マッカーサ2では脇のカーブを強めに設計し、プレスによって生地の膨らみを中央へと移動させる技術が取り入れられている。つまり、型紙の段階から工場のアイロン技術を前提としているということだ。単純に裁断したパーツを縫い合わせるのではなく、縫製とプレスによって最終的な形を完成させる。その工程を理解していなければ成立しない設計なのである。 丈夫なコットンを使ったパンツなら、もっと効率の良いつくり方もあるだろう。しかしBARNSTORMERは、あえて手間のかかる方法を選んでいる。それは単なる高級感の演出ではなく、カジュアルパンツの丈夫さを残しながら、スラックス特有の立体的な美しさを手に入れるためだ。見た目だけをドレス寄りにしたチノパンとは、根本的に考え方が違う。タフな素材を、仕立ての技術によって美しい形へと導く。この一見相反する組み合わせこそ、マッカーサ2の大きな魅力だ。 見えない部分に宿る、仕立て屋の知恵と穿いた時の美しさ その考え方は、細部の仕様にも徹底されている。フロントには持ち出しと内掛けボタンを備えた天狗を採用。前開きを内外から固定することで、ウエスト部分の重なりを安定させ、下腹部の収まりを整えている。さらに内側にはマーベルトを配し、腰回りの構造を支える。穿いてしまえばほとんど見えなくなる部分だが、こうした仕立てが前姿の整い方に影響している。 特に興味深いのが、前立て内側の天狗を股部分まで延長した構造だ。一般的なスラックスではファスナーの下付近で終わる天狗布を、マッカーサ2では前後左右の身頃が合わさる内股の十字部分まで伸ばし、補強と裂け防止の役割を持たせている。つまり、ウエストの収まりを整えるための内布が、そのまま負荷のかかりやすい股部分を守るシックとしても機能しているのだ。 さらに、そのシックの先端は剣先型に整えられている。使用する生地はポケット袋布と同じスレキ。股部分の補強という役割を果たしながら、高価な表地を必要以上に使用しない。こうした素材の使い分けには、仕立ての品質を保ちつつ、製造コストにも配慮するという合理的な考え方がある。単に手間をかければ良いという発想ではなく、どこに技術を注ぎ、どこで無駄を省くか。その判断に、仕立て屋ならではの経験と知恵が表れている。 後ろ中心の尻ぐりにも、非常に興味深い工夫がある。ウエストに近い上部では縫い代を広く残し、股下へ向かうにつれて細くしているのだ。上部の縫い代は、後からウエスト寸法を調整するための余地であると同時に、生地が重なることでヒップ上部の形を整える役割も持つ。一方、カーブの強い股ぐり付近では縫い代を細くすることで、内側に余計な生地が溜まり、表面に不要なシワが出ることを防いでいる。 さらに、後ろ身頃と内股には三角形のマチが設けられている。これは動きやすさを高めるための一般的なガゼットとは異なり、生地幅に合わせて裁断するために、仕立て屋が用いてきた接ぎの工夫だ。一枚の生地から無理にすべての形を取ろうとするのではなく、必要な部分を別布で接ぐことで、限られた生地幅の中でも意図したパターンを成立させる。特別な加工を施したウエポンを無駄なく生かしながら、求める形を実現する。単なる装飾ではなく、昔ながらの仕立て屋が持つ合理的な知恵が、そのままディテールとして残されているところが面白い。 そして、裾の仕立ても見逃せない。マッカーサ2は裾をフラシの状態で用意し、購入後に丈を合わせて仕上げる仕様となっているが、注目すべきは単に裾上げを前提としていることではない。内股の縫い代には前後で幅の違いが設けられており、丈を詰める際に必要に応じて裾の太さまで微調整できるよう考えられている。 パンツは丈が変われば、裾が落ちる位置も変わり、脚全体の見え方にも影響する。そこで丈だけを短くして終わらせず、穿く人の体型に合わせて太さまで整える余地を残している。完成品をそのまま売ることだけを考えた設計ではなく、最後に穿く人の身体に合わせて仕上げるという、仕立て屋の思想が感じられる部分だ。 そのほかにも、ベルトのバックル位置を安定させるピンループ、フラップ付きのウォッチポケット、脇ポケット内側の忍びポケット、両玉縁のバックポケット、ボタンの根巻きなど、細かな仕様が随所に盛り込まれている。いずれも単なる装飾ではなく、それぞれに役割を持つディテールだ。表から見える部分には軍服やクラシックなトラウザーの面影を残し、内側には着用時の収まりや補強、寸法調整まで考えた構造を備える。こうした細部を知るほど、一本のパンツに費やされた仕事の多さが見えてくる。 そして、これらの素材と仕立てによって生まれるのが、腰回りから太腿にかけてゆとりを持たせ、裾へ向かって絞り込んだ太めのテーパードシルエットだ。腰回りにはしっかりとした量感がありながら、裾に向かって輪郭が整理されるため、全体が必要以上に重く見えない。張りのあるウエポンがその形を支え、スラックスの仕立てが腰からヒップの収まりを整える。ゆとりがあるのに、だらしなく見えない。軍服の力強さを感じさせながら、穿いた時には端正な輪郭が現れる。この見え方は、素材と仕立てのどちらか一方だけでは生まれない。 ここまで手間をかけて、一本のチノパンをつくる必要があるのでしょうか。そう思うほどの工程を重ねながら、その苦労を表に出さず、穿いた時の美しい輪郭へとつなげています。LAMPAが惹かれるのは、まさにそういうものづくりです。丈夫な生地を使うだけでも、見た目を綺麗に整えるだけでもありません。素材の選択から裁断、縫製、プレス、そして見えない内側の始末に至るまで、それぞれの工程に理由があり、その積み重ねが一本のパンツの価値を大きく変えています。長く服を見続けてきた店として、こうした真面目で、少し頑固な仕事を高く評価しています。単に綺麗なチノパンが欲しいのではなく、素材にも仕立てにも確かな理由がある一本を選びたい。そんな方にこそ、ぜひ穿いていただきたいマッカーサ2です。 ■Size Sサイズ 腰周り80cm ヒップ102cm 腿周り60cm 股上29cm 股下94cm 裾幅18m Mサイズ 腰周り84cm ヒップ106cm 腿周り62cm 股上30cm 股下94cm 裾幅19m Lサイズ 腰周り88cm ヒップ110cm 腿周り64cm 股上31cm 股下94cm 裾幅20m XLサイズ 腰周り92cm ヒップ114cm 腿周り66cm 股上32cm 股下94cm 裾幅21m 着用画像はLサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、SサイズとMサイズはきつくて穿けず、Lサイズでピッタリ。XLサイズで少し大きめという感じになります。 おおまかですがデニムのサイズでいうとSで28インチ、Mで30インチ、Lで32インチ、XLで34インチといった感じになります。 ■Color Khaki ■Style Tops MANUAL ALPHABET SUPIMA OX SHIRTS BALGING FIT(ややゆったり) BASIC-BG-001 2サイズを着用

  • BARNSTORMER ドレスファティーグスノーカモ 1313CAM

    JPY 25,300(USD 160.16)

    ■Barnstormer 1977年創業し当時からアメリカと同じクォリティーを再現するために生地に使われる糸の質、工場のミシンの種類に複雑な工程を行える職人など、本物のアメリカントラッドを追求。現在も日本トップクラスの工場とテーラーを熟知したパターンナーとタッグを組み、日本発のアメリカントラッドを発信しています。 ■Lampaの見解 BARNSTORMER — DRESS FATIGUE SNOW CAMO 無骨なのに、どこか品がある。 このパンツを初めて見たとき、多くの人がまず感じるのはそこかもしれません。 BARNSTORMERのドレスファティーグ スノーカモは、USミリタリーのファティーグパンツをベースにしながら、テーラードの思想を落とし込んだ一本。 使用されているのは、スノーカモ柄のリップストップ生地。 本来、スノーカモは雪上でのカモフラージュを目的として生まれた柄。 通常のウッドランドやタイガーカモとは違い、どこか余白があり、静けさを感じさせる迷彩です。 だからこそ、この柄には独特の"抜け"がある。 ミリタリー特有の強さは残しながら、都会の服として成立する軽さがある。 派手ではない。けれど、無地には絶対に出せない奥行きがある。 リップストップ特有の格子状の織りは、薄手で軽快な穿き心地でありながら、高い耐久性を確保。 軽く、乾きも早い。 蒸し暑い日本の夏でも生地が肌に張り付かず、いわゆる軍モノ特有の"重さ"が、ここにはない。 真夏でも自然に穿けるミリタリーパンツ。 ありそうで、なかなかない。 デザインはUSミリタリーのファティーグをベースに、大きめのフロントポケットとヒップのフラップポケットを採用。 そして、細部に目を向けたとき、このブランドの本気が見えてきます。 前立てにはスラックスに見られるテング仕様を採用し、腹部をすっきり見せ、着用時のラインを美しく整える。 フロントボタン下のピンループがベルト着用時のズレとシワを静かに抑え、芯入りのマーベルトがタックイン時の腰まわりを自然に落ち着かせる。 さらに、このブランドならではの卓越したプレスワーク。 立体的に描かれる美しいカーブが、ミリタリーパンツとは思えないほど研ぎ澄まされたシルエットをつくり出しています。 生地は無骨。 でも、穿き心地は驚くほど軽やか。 軍パンなのに、どこか静かで上品。 その空気感こそ、このパンツの魅力かもしれません。 ぜひ実際に脚を通して、この完成度を体感してみてください。 この服のある物語。 https://www.instagram.com/p/DZrttd8pW9B/ ■Size Sサイズ 腰周り80cm ヒップ102cm 腿周り60cm 股上29cm 股下77cm 裾幅18m Mサイズ 腰周り84cm ヒップ106cm 腿周り62cm 股上30cm 股下79cm 裾幅19m Lサイズ 腰周り88cm ヒップ110cm 腿周り64cm 股上31cm 股下81cm 裾幅20m 着用画像はMサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります モデルの場合、Sサイズはきつくて穿けず、Mサイズでピッタリ。Lサイズで少し大きめという感じになります。裾は3.5cmを内側に二折りして着用 ■Color Snow Camo ■Style Tops  MANUAL ALPHABET WIDE SPINDLE SS TEE MA-C-252 2サイズを裾のヒモ絞って着丈をあげて、袖を少し捲って着用 https://lampa.base.shop/items/113513513 BARNSTORMER 通販・取扱い商品一覧 https://lampa.base.shop/categories/5043931

  • Barnstormer ドレスファティーグ 1333P

    JPY 28,600(USD 181.05)

    ■Barnstormer 1977年創業し当時からアメリカと同じクォリティーを再現するために生地に使われる糸の質、工場のミシンの種類に複雑な工程を行える職人など、本物のアメリカントラッドを追求。現在も日本トップクラスの工場とテーラーを熟知したパターンナーとタッグを組み、日本発のアメリカントラッドを発信しています。 ■Lampaの見解 こちらはBarnstormer ドレスファティーグ 1333Pになります。生地には1940年代にUSミリタリー等で使用されていた当時のヘリンボーン生地を研究しドビー織機にて再現したものを使用。ヘリンボーン特有の(ニシンの骨)のような縦模様の陰影が特徴的な奥行きのある表情に、穿き込んでいくうちに味わい深い経年変化をする非常に魅力的な生地になります。デザインはUSミリタリーのファティーグパンツをモチーフにした前身頃の大きめのポケットとヒップにはフラップポケットを配し、前立てにはスラックスによく見られるテングのデザイン仕様により、お腹部分をスッキリと見せ美しいラインを演出。更にフロントボタン下にはピンループを配し、ベルト着用時にバックルのピンをループに通す事により、ベルトをした際の特有のシワやズレを軽減。また内装に関しましてはマーベルトにはしっかりとした芯の入っているタック入りを採用。シャツやティーシャツをインした際に出づらいのはもちろん着用時のストレスを軽減し、前立て裏の布を股下の十字部分にまで伸ばし強度面を考慮。更にBarnstormerならではの卓越したプレスワークにより生み出される綺麗なカーブは、極上のシルエットを生み出し見る者の目を奪います。生地はいわゆるアメカジブランドで使用するような無骨な雰囲気ですが、デザインはミリタリーをベースしながらも、各所に仕立て屋ならではの哲学と高い技術を盛り込んだ、男っぽくも繊細且つ洗練されたパンツとなっております。是非お試しください。 着用画像はMサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります ※インスタライブにて商品の説明をしております。是非ご覧になってみてください →https://www.instagram.com/p/C_zbPmTppD0/  (インスライブだと撮影環境により、かなり明るくうつっておりますので、実際の色味は着用画像を参考にしてみてください) ■Size Sサイズ 腰周り78cm ヒップ104cm 腿周り60cm 股上28cm 股下66cm 裾幅18m Mサイズ 腰周り82cm ヒップ108cm 腿周り62cm 股上29cm 股下68cm 裾幅19cm Lサイズ 腰周り86cm ヒップ112cm 腿周り64cm 股上30cm 股下70cm 裾幅20cm ■Color Off White ■Style Tops A Vontade Big Waffle Crew Top VTD-0581-CS Mサイズ Tops Manual alphabet Supima Ox BD Shirts Suitable fit(ややスッキリ) BASIC-ST-001 サイズ3 Pants Barnstormer ドレスファティーグ 1333P Mサイズを着用 Shoes Reproduction of found Us Navy Military Chukka 754SS 41サイズを着用

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