2026/09/29 19:41



LAMPA CITY STANDARD
~東京カジュアルの正統派~
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FOUND FEATHER — STRAP BACK CAP PROCEED

キャップなのに、幼く見えない。
革靴を履く日に被っても、頭だけが浮かない。

今季からLAMPAで新しく取り扱いを始めるFOUND FEATHER(ファウンド フェザー)。

普段、僕はファッション誌をほとんど見ないし、自分からブランドを探して連絡することもほぼない。そんな僕がInstagramでたまたま見かけて、単純に欲しいと思い、声をかけたブランドだ。

デザイナーはカナダ出身のMerv Maranan氏。長年帽子を集めてきたコレクターで、スケートやB-BOYを経験し、メンズウェアの世界でもキャリアを重ねてきた人物。自分が本当に被りたい帽子をつくるため、日本で出会った職人たちとFOUND FEATHERを始めている。

見慣れた帽子を、今の形へ

FOUND FEATHERのベースにあるのは、ミリタリーやアウトドアなどを背景に持つクラシックな帽子。ただ、それをそのまま再現するブランドではない。プロポーションを細かく調整し、素材を選び、そこへMaranan氏自身が育ってきたカルチャーを重ねることで、見慣れた形を今の帽子へ変えている。

キャップなのに、幼く見えない

キャップは、服装や素材との組み合わせによっては少し幼く見えることがある。LAMPAでキャップを選ぶ時に見るのは、単純な被りやすさだけではない。被った時に服全体の印象を崩さず、キャップ自体にもきちんと存在感があること。

PROCEEDはキャップらしい気軽さを残しながら、革靴を履くような装いに入れても頭だけが軽く見えにくい。その印象をつくっている理由が、メランジウールの生地にある。

単色では生まれない、メランジウールの奥行き

異なる色が細かく混ざり合い、近くで見ると複数の色がつくる表情が見える。離れて見ると、それが一つの色へ馴染んでいく。光の当たり方や見る距離によって色の見え方も微妙に変わるため、無地でありながら平面的に見えない。

ウールの温かみがキャップにありがちなスポーティーさを抑え、ポリエステルを混紡することで、ウールの表情を残しながら生地としての安定感も持たせている。

6パネルの基本形と、真鍮のバックル

形は6パネルの基本形。クラウンは15cmで、各パネルには刺繍アイレットを配置。セミハード仕様のブリムには最初から緩やかなカーブがついている。

被った時に印象に残るのは、クラウンとブリムのバランス。深すぎず浅すぎず、頭だけが大きく見えたり、逆にキャップだけが小さく見えたりしにくい。

後ろには真鍮製のバックルを採用。ストラップは外へ見せることも、内側へ収納することもできる。

「PROCEED」の一語に入っているもの

そして、この帽子を決定的にFOUND FEATHERらしくしているのが、正面に刺繍された「PROCEED」の一語。THE ROOTSの名曲「PROCEED」から着想を得たものだ。

ベーシックな6パネルの正面に、HIP HOPから引いた言葉を置く。ウールの生地に、真鍮製のバックル。そこへMaranan氏が通ってきた音楽やストリートカルチャーが入ることで、単なるクラシックなキャップでは終わらない。

僕自身、HIP HOPのカルチャーを通ってきた人が選ぶものに漂う、独特の匂いにはやはり惹かれる。帽子そのもののつくりとMaranan氏自身の背景が一つにつながっているから、「PROCEED」の一語だけが浮いて見えない。

曲の背景を知っていれば、そこまで含めて楽しめる。知らなくても、正面に置かれた一つのグラフィックとして自然に成立する。この距離感も、FOUND FEATHERをLAMPAで取り扱いたいと思った理由の一つだ。

FOUND FEATHER STRAP BACK CAP PROCEED

実物を前にして、Instagramで見かけたあの時の「欲しい」は、間違っていませんでした。