2026/06/28 18:16

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A Moment of the City / Story 04

気になってきた、アメカジ。


中野区在住 34歳 会社員

洋服は、いつもLAMPAで買っている。

最初に通うきっかけになったのは、STILL BY HANDだった。

きれいめで、どこか品のある服。

その空気感が好きで、気付けば自然と足を運ぶようになっていた。

でも最近、少しだけ気持ちが変わってきた。

「アメカジも、なんか良いな。」

そう思うようになった。

ただ、いきなり古着は少しハードルが高い。

新品でも、あまりにもヴィンテージ感が強いものは自分には少し違う。

そんな曖昧な感覚を、そのまま遠山さんに話してみた。



A VONTADEという、ちょうど良い答え。

色々試着して、最後に残ったのがA VONTADEだった。

今回選んだのは、7.5OZ POCKET T-SHIRTSとDRAWSTRING CARGO EASY。

男っぽい雰囲気はある。

でも、わざと古着のように見せるUSED加工やダメージ加工はしていない。

どこか品もある。

その絶妙なバランスが、今の自分にはしっくりきた。

そして、この服はここからが面白い。

着込んでいくことで、自分だけの表情になっていく。

新品を完成品として着るのではなく、自分で育てていく服。

そんな楽しみ方は、今まで知らなかった。



「ヨレ」が格好良いという話。

試着しながら聞いた話も印象に残っている。

今どきのTシャツは、どこのブランドも首がヨレないように作っている。

でもA VONTADEは違う。

あえて少しだけヨレるように作っているらしい。

着込んだ時の、あのクタっとした雰囲気が格好良いから。

さらに聞いた話が面白かった。

昔のドルチェ&ガッバーナのランウェイでは、出番直前にデザイナー自らモデルのTシャツの首元を引っ張って、わざとヨレさせていたそうだ。

新品なのに、着込んだような自然な表情を作るために。

なるほど。

そういう美意識があるのか。

服って、背景を知るともっと面白くなる。



「他の店も見てきたら?」

もっと意外だったのは、その後だった。

「まだアメカジって全然知らないんですよ。」

そう話すと、

「だったら他の店も見てきたら?」

そう言って、おすすめのショップを教えてくれた。

もちろん、A VONTADEを着て。

行ってみると、LAMPAとはまったく違う世界だった。

ガチガチのアメリカ。

言われなかったら、多分一生入らなかったと思う。

でも、店主と話をして、また違うアメカジの考え方に触れることができた。

いや、面白い。

服って、一着買って終わりじゃない。

そこから知らない世界が、どんどん広がっていく。



好きの幅が、少し広がった。

STILL BY HANDが嫌いになったわけじゃない。

今でも大好きだ。

ただ、自分の好きな範囲が広がった。

それだけのこと。

でも、それがすごく嬉しい。


しかし、これは財布に響く。

これでしばらく、カップ麺のお世話になってしまうなぁ。

まっ、それで心の胃袋が満たされるなら、それでいいか。

さぁ、明日から仕事頑張ろう。





— END —


A Moment of the City

都市生活者の日常の記録

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