1/19

MODMNT MK JACKET

JPY79,200(USD500.87)

International shipping available

■Modmnt

ニューヨークを拠点に活動をしている鈴木大器氏をデザイナーに迎えたNangaの新ブランドで「MODMNT」は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。

それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。











■Lampaの見解

MODMNT MK JACKET OLIVE

英国空軍の飛行服に刻まれた、機能と合理性の歴史。
その独創的な構造を、現代の素材と自由な発想で再構築した一着。

古いミリタリーウェアには、現代のファッションとは異なる基準で生まれた格好良さがある。身体を守ること、必要な装備を携行すること、限られた空間でも自由に動けること。そこにあるディテールは、見た目を飾るためではなく、実際の使用環境から導き出されたものだ。だからこそ、何十年という時間が経過しても、その構造には人を惹きつける説得力が残っている。

今回紹介するMODMNTのMK JACKETは、そんな軍用衣料の歴史を背景に持つ一着。デザインの中心にあるのは、英国空軍の寒冷地用フライトジャケットとして知られるRAF MK-3である。短い着丈、特徴的なポケット、収納式フード、後ろ裾のビーバーテール。航空機搭乗員の衣服に見られる独特な構造を取り入れながら、現代の高密度織物と着脱式の袖、別売りのダウンライナーを組み合わせている。

そんなミリタリー由来の無骨な造形に、また違った魅力を与えているのが、コットンとポリエステルを交織した高密度素材VENTONEである。異なる繊維を組み合わせ、染め分けることで生まれる複雑な色合いが特徴で、今回のOLIVEにはバーバリーのコートを思わせる玉虫色の奥行きがある。光の当たり方や見る角度によって表情が微妙に変化し、英国空軍の飛行服を背景に持つ力強いデザインに、落ち着いた光沢と柔らかな質感を加えている。軍用衣料の機能的な造形と、伝統的なコートを連想させる生地の表情。この意外な組み合わせも、MK JACKETの大きな魅力だ。

LAMPAが面白いと感じるのは、古い軍服の特徴を残しながら、素材と構造の両面から現代の服として組み立て直しているところだ。なぜこの形になったのかという歴史的な背景と、今このジャケットを着る面白さ。その両方を知ることで、MK JACKETの魅力はさらに深まっていく。

英国空軍RAF MK-3と、飛行服に求められた機能
RAF MK-3は、Jacket, Aircrew, Cold Weather, Mk.3という名称で知られる英国空軍の寒冷地用ジャケットである。英国空軍では、航空機の発達に伴って搭乗員の装備も変化してきた。飛行服には寒さや風への対応に加え、操縦席という限られた空間で身体を動かすこと、航空機の装備と干渉しにくいことなど、一般的な衣服とは異なる条件が求められる。

英国の航空服の歴史をさらに遡ると、第一次世界大戦中に英国海軍航空隊のSidney Cottonが考案したSidcot Suitという飛行服がある。当時は開放式の操縦席を持つ航空機も多く、搭乗員は飛行中の厳しい寒さにさらされていた。そうした環境に対応するため、飛行服では衣服の形だけでなく、素材の選択や重ね方も重要な課題となっていった。

この英国航空服の歴史を考えるうえで興味深い素材がVentileである。第二次世界大戦期の英国で開発された高密度綿織物で、綿繊維が水分を含んで膨張することで織り目が詰まり、水の侵入を抑える仕組みを持つ。合成樹脂による防水膜とは異なり、繊維そのものの性質と織物の密度を利用した技術だ。

当時の航空服には、外側の生地だけでなく、内側に配置する素材や保温のための構造まで考慮されたものが存在する。飛行服の性能を一つの素材だけで成立させるのではなく、衣服全体の構成によって必要な役割を持たせるという考え方だ。RAF MK-3を含む英国の航空服を見ていくと、外観に現れるポケットやフードだけでなく、こうした素材と構造の発展にも興味が広がっていく。

そして今回のMODMNTは、その歴史的な飛行服の形を出発点としながら、現代の素材技術によって新しい衣服へと発展させている。かつての軍用衣料が使用環境に合わせて形や素材を選んできたのと同じく、今回のMK JACKETでも、デザインと生地の組み合わせが服全体の性格を決める重要な要素となっている。

ビーバーテールと、90年代のKarrimorを思い出す後ろ姿
MK JACKETを象徴するディテールの一つが、ジャケット内側の背面に収納されたビーバーテールである。後ろ裾から布を引き出すことで、通常のジャケットとは異なる形に変化する構造だ。航空機搭乗員の衣服に見られるこうした特殊なディテールは、もともと特定の使用環境を前提として考えられたものであり、一般的な街着とは異なる発想から生まれている。

MODMNTが面白いのは、このビーバーテールを単に忠実に再現するのではなく、現代の服として新しい見え方を与えているところだ。引き出した布を後ろ側で留めることで、背面の着丈だけが長くなる。すると短丈のジャケットの後ろに、どこか燕尾服を思わせる独特な輪郭が生まれる。収納すればすっきりとした短丈のジャケットになり、引き出せば後ろ姿が大きく変化する。

このビーバーテールを見ていて思い出したのが、1990年代あたりのKarrimorのサイクルジャケットだ。当時のサイクルジャケットにも、ライディングで前傾姿勢になった際、腰や臀部が露出するのを防ぐために、後ろ身頃を長く設計したものがあった。飛行服と自転車用のジャケット。用途も時代も異なるが、身体の動きや使用環境から、前後で着丈の異なる形が生まれているところが興味深い。

LAMPAでは、当時のKarrimorが持っていた、後ろだけ長くなった独特なバランスにも魅力を感じ、機能服をファッションとして楽しんできた。考えてみれば、ミリタリーウェアやワークウェアを街着として取り入れるのも同じことだ。本来は仕事や特定の活動のために生まれた服を、その機能や形の面白さに惹かれて日常の装いに取り入れる。機能として生まれたデザインを、ファッションとして楽しむ。服を長く見続けてきた中でも、こうした発想には変わらない魅力を感じる。

もう一つ興味深いのが、襟元に収納されたフードである。使用しないときには襟元に収め、必要に応じて取り出せる構造となっている。フードを収納した状態では首元がすっきりとまとまり、引き出すとジャケット全体の印象も変化する。こうした収納式のディテールも、軍用衣料を背景に持つMK JACKETの特徴だ。

短い着丈、収納式フード、ビーバーテール。それぞれの構造を見ていくと、MK JACKETのデザインにも違った見方が生まれる。特にビーバーテールは、機能服に由来する独特なディテールを新しいシルエットへと発展させた、MODMNTらしい解釈が表れた部分だと思う。

VENTONEが生む、機能と柔らかな質感
素材には、コットン62%、ポリエステル38%のVENTONE後染めオックスを使用。経糸に60番双糸のコットン、緯糸にポリエステルを用い、異なる素材を交織して超高密度に織り上げた生地だ。

60番双糸とは、細い60番手の糸を二本撚り合わせたもの。細番手の糸が持つ繊細さを生かしながら、双糸として織物を構成することで、生地の骨格をつくっている。さらに経緯で異なる素材を使用し、それぞれを染め分けることで、単色では表現しにくい複雑な色合いを生み出している。

特にOLIVEでは、この交織と染色による色の奥行きがよく表れている。単純なオリーブグリーンとは違い、見る角度によって色の濃淡や光沢の印象が変わる。バーバリーのコートを連想させる玉虫色の表情も、単に色を選んだ結果ではなく、異なる繊維を組み合わせたVENTONEの生地構造と染色によって生まれたものだ。

さらに超高密度の生地には、耐久撥水、ピーチ、BIO、SOFT加工を施している。ピーチ加工によって表面にはごく細かな毛羽が生まれ、滑らかな肌触りに。高密度に織り上げた生地のしっかりとした骨格を保ちながら、硬さだけが前に出ない柔らかな質感へ仕上げている。加えて透湿性、耐久撥水、UVカットといった機能も備えている。

この素材選びには、かなり意味があると思う。MK JACKETの特徴である立体的なポケットやフラップ、着脱式の袖、そして後ろ裾のビーバーテール。こうした構造を持つジャケットでは、生地が柔らかすぎるとディテールの輪郭が曖昧になりやすい。反対に硬さばかりを求めれば、服全体が重々しく見えてしまう。

VENTONEは高密度に織り上げることで生地の骨格をつくりながら、ピーチ加工やSOFT加工によって表面の感触を整えている。だからこそ、フラップやポケットの立体感を生かしつつ、軍用衣料特有の力強いデザインを必要以上に硬く見せない。素材の選択が、そのままジャケット全体の印象を左右している。

また、VENTONEは、英国で発展してきた高密度綿織物の技術とも興味深く重なる。かつては綿の性質と織物の密度によって耐水性を追求し、現在はコットンとポリエステルを組み合わせた高密度織物に、さまざまな加工を加えることで機能と質感を整えている。素材や加工技術は異なっても、織物そのものの構造から衣服の性能を考えるという点に共通するものがある。古い飛行服を現代の素材で再構築するという、今回のMK JACKETの面白さがよく表れた部分だ。

着脱式の袖とダウンライナー、軍用衣料を現代へ再構築する発想
MODMNTのMK JACKETが単なるRAF MK-3の復刻ではないことを最も明確に示しているのが、袖の着脱構造である。袖を取り外すことで、ジャケットからベストへと形態を変えられる。さらに別売りのLINER DOWNを装着することもでき、外側の形状と内側の保温構造をそれぞれ変更できる設計となっている。

袖を取り外せば、肩から腕にかけての輪郭が変わり、身頃のボリュームやポケットの配置がよりはっきりと見える。ジャケットとして着たときには袖までつながる一体感があり、ベストにすると身頃そのものの造形が前面に出てくる。同じ服でありながら、袖の有無によって全体の印象が変化するところが面白い。

また、別売りのLINER DOWNとの組み合わせはもちろん、LAMPAでは手持ちのダウンジャケットを重ねる楽しみ方も提案したい。特に着丈の異なるダウンを内側に合わせれば、MK JACKETの短い裾からダウンの裾がのぞき、二着の丈の違いがそのまま装いの面白さにつながる。専用ライナーという選択肢を備えながら、自分の持っている服を生かして着こなしを考えられるところも、このジャケットの魅力だ。

シルエットは、短めの着丈に対して身頃にゆとりを持たせた設計。肩周りにも余裕があり、身体の線を強く拾わない輪郭となっている。飛行服を思わせるコンパクトな着丈と、現代的な身幅のバランスによって、ボリュームがありながらも全体が間延びして見えにくい。ビーバーテールを下ろせば後ろ裾に縦方向の変化が生まれ、短丈のジャケットとは異なる後ろ姿を楽しめる。

この身幅と着丈のバランスも、レイヤードを楽しむうえで重要だ。内側にダウンを重ねたときには、上半身に適度なボリュームが生まれ、短い着丈との対比がはっきりする。袖を外してベストにすれば、内側に着る服の袖や肩周りが見えるため、重ねる服によって印象も変わってくる。単に着用できる季節を広げるだけでなく、服の構成そのものを変えられるところに、この設計の価値がある。

アメカジからスラックス、テクニカルウェアまでつなぐVENTONEの生地感
このMK JACKETの面白さは、合わせる服の幅広さにもある。RAF MK-3を背景に持ちながらも、無骨になりすぎないデザインとVENTONEの柔らかな生地感によって、一般的な軍用ジャケットとは異なる見え方を持っている。ミリタリーウェアらしい機能的なディテールを残しながら、服全体の印象が強くなりすぎない。このバランスが、異なる方向性の服との組み合わせを面白くしている。

例えばA VONTADEやORDINARY FITSのデニム、チノパン、カーゴパンツ。アメリカンカジュアルの要素を持つこうした服と合わせれば、MK JACKETのミリタリー由来の造形が自然につながる。デニムの粗さやチノの素朴な質感、カーゴパンツの機能的なディテールに対して、VENTONEの滑らかな表面感が素材の違いを生み、同じカジュアルな方向性の服を組み合わせても、全体が単調になりにくい。

一方で、STILL BY HANDのスラックスを思わせる綺麗なシルエットのパンツとも相性がいい。無骨すぎないデザインとVENTONEの生地感が、軍用衣料を背景に持つジャケットと、スラックスの整った輪郭や落ち着いた素材感を自然につないでくれる。立体的なポケットやフラップが程良いアクセントとなり、端正なパンツと合わせたときにも、ジャケットの持つ機能的な造形が生きてくる。

さらにMOUT RECON TAILORやCCPといった、現代的な素材や構造を追求するテクニカルウェアとの組み合わせも面白い。軍用衣料を出発点とするMK JACKETと、現代の機能素材や立体的なパターンを用いた服。VENTONEの高密度な織りと機能性が、そうした服の素材感ともつながり、異なる時代の機能服を一つの装いの中で楽しめる。

LAMPAがこのMK JACKETを選ぶ理由は、RAF MK-3の機能的な造形を、VENTONEという現代の素材と独創的な構造によって、新しい衣服へと発展させているからです。今回のOLIVEでは、バーバリーのコートを思わせる玉虫色の表情も、その魅力をさらに引き立てています。袖を外せばベストになり、ビーバーテールを引き出せば後ろ姿が変わります。そうした構造を知るほど、服そのものへの興味が深まります。そして実際に着るときには、歴史や本来の用途にとらわれず、自分の好きな服と自由に組み合わせて楽しめます。機能から生まれたデザインを、今のファッションとして楽しむという、LAMPAが長く大切にしてきた服の魅力を感じさせてくれる一着です。










■Size

Sサイズ 肩幅56cm 胸幅62cm 着丈63cm 袖丈58cm

Mサイズ 胸幅61cm 胸幅64cm 着丈75cm 袖丈60cm


着用画像はSサイズを着用。モデルは身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。

※自分の場合、Sで程よく大きめな感じで、Mだと少し大き過ぎですが着丈が短いので、大きめに着るなら、これもアリかと思える感じです。

おおまかですが身長170cmから175cmでSサイズ、175cmから180cmでMサイズといった感じになると思います











■Color

Olive










■Style

Tops ORDINARY FITS WOOL SWEAT 2サイズ着用

Pants MOUT RECON TAILOR MDU PANT MT-2006 46サイズを着用

International shipping available
  • レビュー

    (32)

JPY79,200 (USD500.87)

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      セール中の商品
        その他の商品