MODMNT UNIFORM PANTS (DETACHABLE 2WAY)
JPY35,200(USD222.83)
International shipping available
■Modmnt
ニューヨークを拠点に活動をしている鈴木大器氏をデザイナーに迎えたNangaの新ブランドで「Modmnt」は「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を組み合わせた造語「Modulement」の略称。
それぞれが独立したアイテムを自由に選び、組み合わせ、拡張できる“道具のようなウェア”を提案。アメリカン、アウトドア、ミリタリー、ヴィンテージといった要素を再解釈し、MODMNT独自の視点で再構築。一つひとつのユニットを組み合わせて拡張できる、新しい機能服=道具服を展開。
■Lampaの見解
MODMNT UNIFORM PANTS
山を歩くために生まれた機能を、街で穿く一本へ。
トレイルパンツの合理性を、太さのある端正な輪郭へ組み替える。
服を長く見続けていると、機能服の面白さは、高性能な素材や便利なディテールだけではないと感じる。なぜポケットがそこにあるのか。なぜ裾を絞れるのか。なぜ途中から脚を外せるのか。ひとつひとつの仕様を辿っていくと、その服が生まれた場所や、そこで人がどう動いていたのかまで見えてくる。
MODMNTのUNIFORM PANTSの起点にあるのは、アウトドアのトレイルパンツ。山や自然の中を歩き続けるために、必要な物を身体の近くに携帯し、足元の状態に合わせて裾を調整し、気温や環境が変われば膝下を外してショーツへ変える。異なる条件へ一着で対応するために発達してきた、非常に合理的なパンツだ。
しかしUNIFORM PANTSを見て、いかにもアウトドアウェアという印象は受けない。腰回りから腿にはしっかりと量感を持たせ、裾にも幅を残した太めのシルエット。ポケットは必要以上に張り出さず、着脱部分も服の中へ収めている。どこかアメリカのワークパンツを思わせる端正な姿の中に、トレイルパンツが持っていた機能が潜んでいる。
LAMPAが面白いと思うのは、まさにそこだ。元になった服のディテールを並べるのではなく、その機能が生まれた理由まで理解したうえで、現在の街で穿いた時にどう見えるかを考え直している。山を歩くための機能を残しながら、その役割をシルエットや着こなしを変えるための仕組みへと読み替える。鈴木大器氏の服づくりが、この一本には非常に分かりやすい形で表れている。
歩き続けるために生まれた、トレイルパンツの機能
トレイルパンツを理解するうえで重要なのは、一つの環境だけを想定した服ではないということ。朝は冷えていても、歩き始めれば身体は温まる。草木の多い場所では脚を覆いたいが、気温が上がれば短い方が快適になる。足場によっては裾の広がりを抑えたい。長い距離を移動する中で変わり続ける条件へ、その場で対応するための仕組みがパンツそのものに組み込まれてきた。
UNIFORM PANTSに備えられた膝下の着脱も、その流れにある。ファスナーによって下部を取り外せば、ロングパンツからショーツへ変化する。こうしたコンバーチブル構造は決して新しいものではなく、1980年代初頭にはサファリや旅行のためのパンツにも見ることができる。涼しい時間帯には脚を覆い、暑くなれば下部を外し、虫や草木から脚を守る必要があれば再び取り付ける。着脱には、道中で変化する環境へ一着で対応するという明確な理由があった。
MODMNTが面白いのは、その昔からある合理的な構造を、そのまま便利な機能として終わらせていないところだ。UNIFORM PANTSは腰回りから腿に十分な量を持たせているため、膝下を外すと、細身のアウトドアショーツとは異なる、量感を持ったショーツが現れる。長い状態では腿から裾へ続く生地が縦方向の輪郭をつくり、外せば腰から腿にかけての太さが強く見えてくる。気温へ対応するために生まれた仕組みが、街では服全体の比率を変える仕組みとして働く。
裾のドローコードも同じだ。本来は足元の状況に応じて裾口を調整するための機能だが、街で穿けばシルエットそのものを変えられる。開けば裾幅を残した太い輪郭がそのまま現れ、絞れば裾口に生地が集まり、その上に量感が生まれる。膝下を残すか外すか。裾を開くか絞るか。穿く側が選ぶことで、一本のパンツの見え方が変化していく。
収納にもトレイルパンツの考え方が残されている。山を歩く時、大きな荷物はバックパックへ入れても、歩いている途中ですぐに必要になる小物まで、そのたびに荷物を下ろして取り出すのは合理的ではない。だから身体の近くに収納を設け、動いても中身を落としにくい構造が必要になる。UNIFORM PANTSでは、左右で異なる位置と方向にファスナー収納を配置し、背面にもファスナーポケットを備えている。
ただし、大型のカーゴポケットを外側へ大きく張り出させるのではなく、収納を服の表面へ静かに収めている。右腿脇の縦長のポケットにはワークパンツのツールポケットにも通じる姿があり、正面から見ればすっきりしているのに、細部を見ると左右非対称の機能的な構成が現れる。機能を増やすことではなく、必要な機能を残しながら、どこまで普通のパンツの姿へ戻せるか。その引き算がUNIFORM PANTSの個性になっている。
VENTONEが支える、太さと複雑な構造
素材には、コットン62%、ポリエステル38%のVENTONE後染めオックスを使用。経糸に60番双糸のコットン、緯糸にポリエステルを用い、異なる素材を交織して超高密度に織り上げている。60番双糸は、細い60番手の糸を二本撚り合わせたもの。細番手の繊細さを残しながら、双糸によって生地の骨格をつくっている。
さらに経緯で異なる素材を使い、それぞれを染め分けることで、単色では出しにくい複雑な色合いをつくる。高密度に織り上げた生地には、耐久撥水、ピーチ、BIO、SOFT加工を施し、透湿性、耐久撥水、UVカットといった機能も備えている。ピーチ加工による細かな毛羽が表面を滑らかに整え、高密度織物のしっかりとした骨格を残しながら、硬さだけを前へ出さない質感に仕上げている。
この素材はUNIFORM PANTSの太さと相性がいい。腰回りから腿、そして裾まで生地の量を持たせたパンツだからこそ、柔らかく落ちすぎれば輪郭そのものが曖昧になる。VENTONEの高密度な生地が身体から離れた量感を支えることで、太さが単なる余りではなく、一本の明確な形として見えてくる。
同時に、ピーチ加工やSOFT加工によって表面の印象を和らげているため、機能的な構造や太いシルエットが必要以上に無骨な方向へ傾かない。ポケット、ファスナー、膝下の着脱、裾のドローコードと、これだけ多くの仕組みを持ちながら全体が落ち着いて見える。その見え方を支えているのも、この生地を選んだ意味だと思う。
機能を隠すことで見えてくる、UNIFORM PANTSの輪郭
MODMNTでは、UNIFORM PANTSをKNOCK ABOUT PANTSをベースに再構築したモデルとして位置付けている。トレイルパンツを起点とするKNOCK ABOUT PANTSの機能的な考え方を受け継ぎながら、UNIFORM PANTSではその表情をさらに整えている。だから面白いのは、何が付いているかだけではなく、それをどのように見せているかだ。
太さはしっかり残す。収納も減らさない。膝下を外す機構も、裾を調整する仕組みも持たせる。それでも、それぞれを必要以上に主張させない。接続部分にはファスナーを覆う生地を設け、ポケットも大きく張り出させず、背面の収納も細い開口部として処理する。機能を取り除いて端正に見せるのではなく、機能を残したまま外観を整えている。
ここに、PHOTOGRAPHER JKTとの違いも見えてくる。PHOTOGRAPHER JKTでは、写真家のために生まれた大小の収納や複雑な構造そのものを服の造形として前へ出していた。それに対してUNIFORM PANTSでは、トレイルパンツから受け継いだ機能を表面へ馴染ませる。どちらも過去の機能服を出発点にしながら、一方は足すことで見せ、こちらは抑えることで見せる。同じブランドの中で、その二つの方向を成立させているところが興味深い。
そして、穿いた時にまず目に入るのは機能ではなく、太さのあるパンツとしての輪郭だ。腰回りと腿に十分な量を持たせながら、裾まで極端に細くしない。身体の線に沿わせるのではなく、生地そのものの量で形をつくる。その姿にはアメリカのワークパンツを思わせるところがありながら、近くで見れば左右非対称の収納や着脱機構が潜んでいる。遠目と細部で印象が変わるところに、このパンツの面白さがある。
鈴木大器氏の服づくりには、異なる背景を持つ服を理解したうえで、その境界を固定しない面白さがある。UNIFORM PANTSも、トレイルパンツをそのまま街へ持ってきたわけではない。歩くための収納は外観を整えるために抑えられ、環境へ対応する着脱機構はシルエットを変える仕組みになり、足元を調整するドローコードは輪郭を選ぶためのディテールにもなる。元の機能を捨てるのではなく、役割を増やしている。
昔の服を知る面白さは、形の正解を探すことだけではありません。なぜその形になったのかを知ることで、現在の服が何を残し、何を変えたのかが見えてきます。UNIFORM PANTSは、山を歩くために生まれた合理性を残しながら、機能そのものをファッションへ変えています。裾を開いて太さを楽しむロングパンツ。絞って輪郭を変えたロングパンツ。そして膝下を外せば、量感のあるショーツへ。同じ一本でありながら、その日の気分や季節に合わせて、自分の穿きたい形を選べる。服を知る楽しさだけでなく、実際に穿いて形を変える楽しさまで味わえる一本です。
■Size
XSサイズ 腰回り最大84cm ヒップ116cm 腿回り74cm 股上36cm 股下73cm(24cm) 裾幅27cm(33cm)
Sサイズ 腰回り最大88cm ヒップ118cm 腿回り76cm 股上37cm 股下75cm(26cm) 裾幅27cm(34cm) ※()内の数字はショーツの寸法になります
着用画像はXSサイズを着用。店主は身長168cm、体重70kg、肩幅45cm、胸囲98cm、ウエスト84cm、ヒップ97cm、腿回り55cm、足のサイズは26.5か27cmくらいになります。
※自分の場合、XSで程よく大きめな感じで、Sだと少し大き過ぎる感じです。
■Color
Navy
■Style
Tops MODMNT DETACHABLE L/S TEE Mサイズ着用
Accessories MODMNT DETACHABLE HOOD Freeサイズ
-
レビュー
(32)
